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Author:☆Koo(くぅと読みます)☆

映画を観た記録を残したくてブログを始めました。新旧問わず、日本未公開も含めた映画のレビューを書いています。あらすじをダラダラ書くようなことは避け、何を感じ、どう解釈したかを書くようにしています。5つ★満点の評価は主観によるものです。コメント、トラックバック大歓迎です♪アンケートも実施してます。

好きなジャンル
・サスペンス・ミステリー・ホラー・人間ドラマ・社会派 etc

好きなテーマ
・民族紛争・宗教対立・不法移民・格差社会・異文化・ドラッグ・純愛じゃない恋愛 etc

嫌いなジャンルやテーマ
・ハリウッド大作・ミュージカル・純愛・歴史・コメディ・ワイヤーアクションetc

★★★★★:大満足
★★★★:ほぼ満足
★★★:普通
★★:ん~
★:ダメ

*画像等の著作権は、放送局、配給会社、所属事務所等に帰属します。
*文章等の無断転用・複写はご遠慮ください。引用元を明記して頂いた上での引用は構いませんが、TBあるいはCMにてひと言お知らせくだい。

2009年12月26日開設

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2015年 鑑賞済み映画&途中挫折映画

久々に映画を観る時間ができたのと、記録を残したいと思える作品に出会えたので、ぼちぼちアップしていこうかと。

★はKooの評価(5つ★満点)。
観た全作品を追記していく予定です。

鑑賞済み作品(orをクリックするとレビュー記事へ移動します。)

最後まで行く
★★★☆<2014/韓>
久々の韓国映画が期待以上の大当たり。最後まで緩まない緊張感に釘付け。
People-Like-Us.jpg
★★★<2012/米>
死んだ父がある女性に手紙とお金を残していた。手紙を読んで腹違いの妹の存在を初めて知った、、、
to save a life
★★★★<2009/米>
親友の自殺に自責の念にかられた主人公が行き着いたのは宗教だった。教会に通い、人間関係も改めたつもりだったが、、、
The_Proposal.jpg
★★★☆<2009/米>
英会話の勉強用に数回鑑賞。予想以外の面白さが勉強の助けに。

adrienn pal★★★☆<2010/ハンガリー>
看護婦として勤務するが運ばれてきた女性が偶然にも旧友と同性だった。旧友の消息を探し、旅に出る。
forget me not★★★★<2010/UK>
自殺まで追いつめられた男の再生。ストレスフルな展開だが、ラストに涙した。
as if★★★★☆<2011/マケドニア>(再)
ボスニア紛争における民族浄化の被害者女性のストーリー。紛争勃発から出産までを描く。
For_Those_Who_Can_Tell_No_Tales-489411730-large.jpg★★★★<2013/ボスニア>
ボスニアへ旅行へ行ったオーストラリア人女性が感じたこととは・・・
import.gif★★<2005/ノルウェー>
パキスタン移民女性と交際しているノルウェー男性。結婚したいが、結婚相手は両親が既に決めている。そのまま諦めなければならないのか。
hush_20150219155948a99.jpg★★★☆<2013/クロアチア>
幼少時代から幸せとは縁のない少女。この宿命から抜け出せるのだろうか・・・
josef3.jpg★★★<2011/クロアチア>
軍服に翻弄され、生死まで分けてしまう戦争を皮肉った作品。
Majka afalta★★★☆<2010/クロアチア>
妻は子供を連れ旦那の元を去った。行くところはなく、車生活が続く。
enemy.jpg★★★<2011/セル=ボス=クロ=ハン>
地雷撤去する小隊たちの憔悴する様子を描くミステリー。

Ostavljeni.jpg★★★<2010/ボス=クロ=仏>
セルビア紛争の犠牲になった孤児院で育った青年の母親探し。
together.jpg
Together★★★★☆<2009/ノル>
母親を突然事故でなくした父子の衝突と再生。これは超掘り出し物。
blodsband.jpg
Mirush★★★☆<2007/ノル>
出稼ぎに出た父親に会いにコソボからオスロへ行った息子。そこで見た現実と息子の決意とは・・・
iamyours.jpg
I am yours★★<2013/ノル>
パキスタン系ノルウェー人シングルマザーの孤独と救いようのない堕落。
way back home
マルティニークからの祈り★★☆<2013/韓>
面白かったが、作り過ぎな万人向き。睡涙性も高く、展開が読めてしまう。


途中挫折作品
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[ 2015/12/31 16:33 ] My Lanking & List | TB(0) | CM(0)

(未) For Those Who Can Tell No Tales <2013/ボスニア> ★★★★

For_Those_Who_Can_Tell_No_Tales-489411730-large.jpg

For Those Who Can Tell No Tales
2013/82min/ボスニア ヘルツェゴビナ
ドラマ
監督/ 脚本:ヤスミラ・ジュバニッチ(Jasmila Zbanic)
出演:Kym Vercoe,Simon McBurney
IMDb評価:6.4/10

社会度 ★★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★★★
ゴア度 なし

脚本 ★★★
演出 ★★★
演技 ★★★ 


ForThoseWhoCanTellNoTalesX960.jpgオーストラリア人のキムはガイドブックを片手にボスニアへ一人旅へ行くこととなった。サラエボから地方まで足を延ばし、ガイドブックで勧められているホテルに宿泊することにしたが、なぜかなかなか眠りにつけない。旅は終わり、シドニーに戻り、訪れた町や滞在したホテルについて調べてみたところ、宿泊したホテルはまさにボスニア紛争において、レイプキャンプとなっていたホテルだった・・・。

監督は、『サラエボ、希望の街角』『サラエボの花』のヤスミラ・ジュバニッチ。
主演のKym Vercoeはシドニーで活躍する舞台女優。映画出演は本作のみとなる。以前プライベートでボスニアへ旅行へ行った際に感じたことを映画として残したく、自ら監督に映画化を依頼したという。旅行記のような印象を受けるが、ドキュメンタリータッチで進行していく。舞台女優というだけあって、さすがの存在感。

冒頭、いきなり警察で取り調べを受けるキム。ここに着た目的などを尋問されているが、キムの態度は至って冷静で強気。取り上げられたパスポートを返してもらおうと警察を説得しているのである。
作品は初めてのボスニア旅行へ胸を弾ませていた数ヶ月前、帰国後旅行の感想を周囲に話すその数ヶ月後、2度目の訪問、警察での取り調べを交互に映し、2度の旅行において何を感じたのか、キムの心境が描かれている。

137950957282993091228.jpg主な舞台となるのは、世界遺産に指定されたヴィシェグラードという町。所々住宅の壁に銃弾の後が無様に残るが、長閑で牧歌的な田舎町であり、ゆったりとした時間が優雅に流れている。キムはガイドブックに紹介されている通りに観光し、宿を予約。ロマンチックな夜を過ごせると書いてあったが、実際はなかなか眠りにつけない。後味悪くボスニアを後にするのであった。

キムが頼りにしていたのは、ボスニア在住のアメリカ人が書いたガイドブック。ボスニア人の妻を持ち、こちらに暮らしているという実在の人物である。彼自らが案内してくれるツアーに参加し、レイプキャンプだったホテルをなぜガイドブックに、しかもロマンチックだと推奨しているのかというキムの問いかけに対する、“みんな前に進もうとしているんだ”という返答が印象的。原題は“真実を話せない人々のために”。本作で、レイプ事件を含め、紛争当時のことを自ら語ろうとする人物はいない。決して隠しているわけではなく、前を進もうとしている人たち。本作は、戦争の是非と問うものでもなければ、歴史的事実を周知させるために描かれたのでもない。現地で暮らす人々がきちんと前に進んでいることを感じさせる作品だった。

ちなみにヴィシェグラードのことは、私が本屋で立ち読みした日本のガイドブック数冊にはおまけ程度に紹介されているが、レイプキャンプの記載は一切ない。そして、世界遺産でありながら、この地を訪れる日本のツアー(大手数社)は私が探した限りない。

2015/2/22、3/23

今月、ボスニア旅行へ行った際の写真。一応、別に旅行記書く予定です。
(上)郊外の民家。窓は割れたままで、住んでる人はいない。
(下)サラエボ市内。あいにくの雪だったが、とても綺麗な町だった。
IMG_5644.jpg
IMG_5707.jpg
[サイト内タグ検索] 日本未公開
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(未) As If I am Not There <アイルランド=マケドニア=スウェーデン> ★★★★☆

2015/2/25 再鑑賞による追記、星評価★★★☆→★★★★☆に変更

as if
As If I Am Not There
2010/109min/アイルランド=マケドニア=スウェーデン
ドラマ
監督:ファニタ・ウィルソン(Juanita Wilson)(長編監督デビュー作)
原作:Slavenka Drakulić
出演: Natasa Petrovic、Fedja Stukan、ステラン・スカルスガルド
受賞:第8回(2011)アイルランド・アカデミー賞 作品賞、監督賞、脚本
IMDb評価:7.3/10

第24回(2011)ヨーロッパ映画賞 作品賞候補 全45作品についてはこちら
第84回(2012)アカデミー賞 外国語映画賞アイルランド代表作品 全作品についてはこちら

衝撃度 ★★★★★
哲学度 ★★★★
社会度 ★★★


サミラはサラエボで学校教師として働いていたが、地方への赴任が決まった。引っ越しも済み、授業も始まった矢先、銃を持った男が部屋に突然乱入し、すぐ荷物をまとめろと言われる。村の住民たちは一斉にある場所へ集められ、男女別に分けられた。男性たちがその場を後にすると、すぐに銃声が響き渡り、女性たちは何が起こったのかを察する。そして、バスで別の場所へと連れて行かれた。老女たちは労働を虐げられ、若い女性たちは…。

監督はアイルランド人女性。監督デビュー作「The Door」は、アカデミー賞短編賞にノミネートされ、本作が2作目。長編ではデビュー作となる。
ストックホルム在住のクロアチア人作家 Slavenka Drakulićの体験記を原作としている。政治的な理由で、スウェーデンに亡命し、現在は数カ国に渡って新聞や雑誌にコラムを掲載している。
ステラン・スカルスガルド以外は国際的には無名な俳優ばかり。IMDbによると、大半が旧ユーゴスラビア出身のようである。戦争経験者であるかと思うと、感慨深いものがある。

as if2ユーゴスラビアから独立したボスニア・ヘルツェゴビナで1992年から1995年まで続いた内戦、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景とし、犠牲になった1人の女性の運命を体験記に基づいて描く。

冒頭、シャワーを浴びているサミラは出血している。そして、横たわるサミラに水のようなものを掛けられるシーン、そして、赤ん坊が映し出される。補足説明はなく、サラエボを去るサミラの姿に切り替わるが、それが何を意味するのか徐々に明かされていく。

サエラを含めた数人の若い女性たちは兵士たちの性の奴隷となった。身も心もボロボロになり、もはや身だしなみに気遣う女性は1人もいない。しかし、みすぼらしい姿を鏡で見て愕然としたサエラは急に化粧をし始める。安い女になりたくなかったのである。そして、キャプテン専属の愛人となるのであった。手荒な部下たちに弄ばれるよりずっとマシであった。時折、笑顔を見せるようになる。

ところが、キャプテンが老人を銃撃しているのを目撃してしまい、サミラは動揺を隠せない。銃で人を殺すのは自分の意思ではなく、上からの指示でやむを得ないというキャプテン。自分も男に服従しているサミラと同じ立場であると主張する。その日を境に、キャプテンはサミラを呼ばなくなった。心境の変化があったことは推測できるが、描かれてはいない。倫理的な観点から心理を深堀りして欲しかったと思う。

as if1女性なら誰しも怒りが込み上げてくる話である。女性監督でありながら、主観的になっておらず、淡々と進んでいく。一体何事が起こっているのか戸惑うシーンも多く、敢えて伏せた描き方をしているようでもあるが、全く飽きさせない作り。ショックのほうが大きいが、100分がもの凄く短く感じるほどハマってしまった。
終盤になると、おそらく意図的だとは思うが台詞の全くないシーンが続く。ドラマチックな描き方をしているが、映像から読み取るには説明不足であり、観る者に解釈を委ねるにしても曖昧すぎる点がいくつもある。
ご本人が今スウェーデンで幸せに生きてらっしゃることが結論と考えることもできるが、どうも釈然としない…


追記2015/2/25(核心に触れています。)
アラブ国へ旅行へ行く前にと再鑑賞。以前観た時は、勉強不足であったことを痛感した。
本作で描かれているのはボスニア紛争の、まさに民族浄化といられている出来事で、セルビア人によるムスリム人女性のレイプ事件を軸としている。冒頭でサミラは産まれたばかりの赤ん坊を見つめているが、その表情は複雑。なぜならサミラは複数男性にレイプされており、望まれた子供ではないからである。本などによると、こうして産まれた子供たちは捨てられ、やむなく施設で育てられるケースが多かったという。
作品の配分としては、ボスニア紛争での出来事に重きを置いているが、どんな状況下でも一人の人間として懸命に生き、諦めない姿には心打たれる。中絶が間に合わず、やむを得ず出産するが、捨てるか育てるかどうか女性としての葛藤も繊細に描かれている。自分がサミラの立場だったらどのような決断を下すだろうか。本作の決断は観客自身に委ねられている。

<鑑賞> 英語字幕 2011/10/28、2015/2/24
初版2011/11/4
追記2015/2/25

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