スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[タグ未指定]
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

愛さえあれば <2012/デンマーク> ★★★☆

2013年5月17日公開予定。

Love Is All You Need愛さえあれば/Love Is All I Need
2012/116min/デンマーク
ロマンス、コメディー
監督:スサンネ・ビア
脚本:アナス・トマス・イェンセン
撮影:モーテン・ソーボー
出演:ピアース・ブロスナン、トリーヌ・ディルホムキム・ボドゥニアパプリカ・スティーンボディル・ヨアンセンセバスチャン・イェセン

社会度 ★★★
哲学度 ★★★★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 なし
ゴア度 なし
脚本 ★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★★


Love Is All You Need1娘の結婚式のためにイタリアへ旅立つ前日、イーダは病院から予定より早めに帰宅すると旦那は女を連れ込んでいた。乳がん治療に苦しんできたイーダにとってこれ以上の裏切りはない。夫はすぐさま家を出ていき、娘の結婚式で落ち合うことにした。その後、イーダは空港の駐車場で事故を起こしてしまう。被害者は偶然にも娘の婚約者の父親であり、イタリアへ向かうところであった。2人は一緒にイタリアへ向かう…。

監督は、「未来を生きる君たちへ」「アフター・ウェディング」「ある愛の風景」のスサンネ・ビア。
脚本は、監督とのタッグは5作目となるアナス・トマス・イェンセン
出演は、、「未来を生きる君たちへ」のトリーヌ・ディルホム、「007」シリーズでおなじみのピアース・ブロスナン、「未来を生きる君たちへ」「プッシャー」のキム・ボドゥニア、「しあわせな孤独 (2002)」のパプリカ・スティーン

Love Is All You Need2原題は“坊主のヘアドレッサー”。乳がん治療のために頭髪を失った美容師イーダのことである。乳がんの治療が落ち着き、喜びの報告をしようとした矢先に発覚した夫の浮気。そして直後の衝突事故。被害者のフィリップもまた、妻の死から立ち直れないでいた。2人の出会いを軸にしたほろ苦くも温かいラブコメディー。

舞台は、南イタリアにあるフィリップの別荘。海が望める豪華な別荘でそれぞれの家族や友人たちが集まり挙式が行われる予定である。結婚式を挙げるまでの数日間を背景に、家族の悩みやキャラクター像がどんどん掘り下げられていく。登場人物は傷を負っている人たちばかりだが、愛らしい魅力的なキャラクターばかり。掘り下げられていく過程は、鋭い人間考察であり、それぞれが本当の幸せを見つけ、再生していく過程がじっくり描かれる。必ずしもハッピーな展開ばかりではないが、悲観さはなく希望に満ち溢れ、前進することで人生は変えることができるという前向きなメッセージが込められている。

ビア監督×イェンセン脚本のタッグは本作で5作目になる。ビア監督としては(おそらく)初であり、意外にも感じられるコメディー色が強めな趣きの異なる作品。身近に潜んでいるシリアスな問題を取り上げるあたりはビア監督らしく、キャラクター設定やユーモアのセンスにはイェンセンらしさを感じる。2人のそれぞれの特色がうまく融合された作品に仕上がっている。

<観賞> 2013/3/2
関連記事
スポンサーサイト

ゼイ・イート・ドッグス <1999/デンマーク> ★★★☆

dogs_20120318234335.jpgIn China They Eat Dogs/I Kina spiser de hunde
1999/91min/デンマーク
アクション、コメディー、犯罪
監督/編集/:ラッセ・スパング・オルセン(長編監督4作目)
脚本:アナス・トマス・イェンセン
撮影:モーテン・ソーボー
出演:キム・ボドゥニア、デジャン・キューセック、ピーター・ガンツェラートーマス・ヴィルム・ヤンセンニコライ・リー・カース、ブライアン・パターソン、トリーヌ・ディルホムスラッコ・ラボヴィック
IMDb評価:7.4/10

社会度 ★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
民族度 なし
ブラック度 ★★★

脚本 ★★ 
演出 ★★
演技 ★★★

dogs2.jpg自身が務める銀行を襲った強盗を取り押さえ、1週間の休暇をもらったアービッド。同棲する彼女とパリに行こうとするが、帰宅すると彼女は出ていってしまった後だった。すると、強盗犯の妻が部屋に乗り込んできた。銀行強盗は人工授精の費用に企てるためだと知り、アービッドは心を痛めてしまう。そんな夫婦の力になりたく、兄たちと現金輸送車襲撃計画を実行するが…。

監督は、スタントマン出身のラッセ・スパング・オルセン。現在は、映画監督やスタントマンコーディネーターとして活躍している。
脚本は、スサンネ・ビア監督作品などデンマークを代表する作品多くの脚本を担当するアナス・トーマス・イェンセン。監督によって全く趣旨の異なる作品を書きあげているが、本作の監督ラッセ・スパング・オルセンはアナス・トーマス・イェンセン監督作品に一番近い作風に感じた。

dogs1.jpg中国のように犬を食べる習慣がある国がある一方で、批判する国もある。何が正しいか悪いかの基準は人それぞれだということを皮肉ったタイトルがつけられている。アナス・トーマス・イェンセンらしいブラックを効かせたモラルを問う作品。

お人好しの銀行員を主人公に据え、知らぬ間にどんどん犯罪に手を染めていく様を面白く描いている。根っからの悪人ではなく、人の良さが仇となり、踏んだり蹴ったり。犯罪映画でありながら、やはりほのぼのとした作風になっている。

犯罪をやらせたらピカイチの兄役キム・ボドゥニアがさすがの存在感。犯罪歴のある兄と、お人好しの弟の対照的な2人のキャスティングもまた面白いが、ニコラス・ウィンディング・レフン監督作品「プッシャー(1996)」とかなりかぶる俳優陣でありながら、みんなどこか抜けており、ギャップも楽しめた。たまには脱力系のアクション映画もいいかも。意外性があり、拍子抜けのオチが最高に気に入った。完結したエンディングなのに、続編があるとは…

<鑑賞> 2011/3/19
関連記事

(未) Adam's Apple <2005/デンマーク> ★★★

adam.jpgAdam's Apples/Adams æbler
2005/94min/デンマーク
コメディー、犯罪、ドラマ
監督/脚本:アナス・トマス・イェンセン(Anders Thomas Jensen)
出演:ウルリッヒ・トムセン、マッツ・ミケルセン、ニコラス・ブロパプリカ・スティーンニコライ・リー・カーストーマス・ヴィルム・ヤンセン
受賞:2006年デンマークアカデミー賞 監督賞、作品賞
第78回(2006)アカデミー賞外国語映画賞デンマーク代表作品
IMDb評価:7.8/10

哲学度   ★★★以上
宗教度   ★★以上
ブラック度 ★★★

スサンネ・ビア作品の脚本家として有名なアナス・トーマス・イェンセンの監督作品。
他作品については こちら

adam2.jpgネオナチのアダムは更生の為に12年間の社会奉仕活動を義務付けられ教会へ送られた。ガソリンスタンドで強盗した移民ケリドと少女をレイプしたグナーも同じ教会で社会奉仕中であった。ネオナチであるアダムは、部屋にあった聖職者イヴァンにここでの目標を自分で考えるように言われ、アダムはアップルケーキを作ることにした。庭に大きなリンゴの木があったからである。

何を目標にするかはどうでもよく、自分が設定した目標達成のため超えるべき試練にどう立ち向かうかが主題である。聖書の引用もあり、理解できたら、かなり深い作品だと思われる。

adam1.jpg
ネオナチのアダムは、壁から十字架を外し、代わりにヒトラーの肖像画を飾る。聖職者イヴァンに渡された聖書にも決して目を通さない。ケリドとグナーともうまく行かず、気に入らないことがあると、すぐ暴力で片付けようそうとする尖ったアダムに対し、イヴァンは「悪魔が我々を試しているのだ」と言う。いつも冷静沈着で何が起ころうと、“悪魔の試練”“自然の摂理”だと物事を解釈するイヴァンにアダムは腹を立て、ボコボコに殴ってしまう。しかし、何事もなかったかのように接するイヴァンを見て、アダムも不思議と心穏やかになっていくのである。

実はイヴァンは身体障害者の息子を持ち、育児疲れの果てに妻は自殺を図ったという過去があった。これも“悪魔の試練”と考えているのだろうか。誰も恨むことなく、自分をも責めることなく、乗り越えてきた自身の経験が周囲の人々までいい方向に変えさせている。イヴァンを見ていて、本当の幸せとは“心の平穏”なのかもしれないと思った。教会の庭の中心に大きくそびえ立つりんごの木。この木に纏わる数々の現象が彼らを幸せに導く試練のようでもあった。

ブラックユーモア満載。かなり過激な暴力行為があるのに、ほのぼのとしているのは、アナス・トーマス・イェンセン独特の作風。観ている者にも心に平穏をもたらしてくれる。

<鑑賞> 英語字幕 2011/6/10
関連記事

【短編】 Election Night (原題:Valgaften) <1999/デンマーク> ★★★

valgaften.jpgValgaften/Election Night
1999/11min/デンマーク
監督/脚本:アナス・トマス・イェンセン
出演:ウルリッヒ・トムセンJens Jørn Spottag
受賞:米アカデミー賞短編映画賞
IMDb評価:7.5/10

監督の他作品については こちら
3度目の正直。アカデミー賞短編映画賞へのノミネート3度目にしてようやくの受賞。

本作は、CINEMA 16:EUROPEAN SHORT FILMSに収録されている。

内戦中のアルバニアに2000枚の毛布を送っていて遅くなったという男ポールは、待ち合わせのバーでメキシコのビールを注文する。友人にも薦めるが、「そんなとこのビールなんか飲まないよ。」という友人に「それは人種差別」だという。そんな会話をしていたら、選挙の投票をし忘れたことを思い出し、いそいで投票所へ向かう。しかし、終了時刻まであと20分しかないのに、さまざまな障害が待ち構えていた…。

結末に触れています。

タクシーに乗ると、運転手は移民労働者で人種差別を訴え始めてきた。彼の話に興味のないポールはタクシーを乗り換えるが、次の運転手の関心事も人種差別であった。3度目は同じシチュエーションを避けるべく、白人の運転手であることを確認して乗車するが、運転手の話はまたもや人種差別問題であった。もうこれ以上聞きたくないポールはタクシーを降り、走って投票所へ向かった。無事投票を終えたポールはバーに戻り、カールスバーグ(デンマークのビール)を注文する。

目の前にも人種問題が横たわっており、今まで目を向けてしなかったことにようやく気付いたポールであった。アナス・トーマス・イェンセンらしい皮肉。11分という限られた時間の中に様々な人種問題が詰め込まれている。

<鑑賞> 英語字幕 2011/6/10
関連記事

(デンマーク) アナス・トマス・イェンセン/Anders Thomas Jensen (脚本、監督)

jensen.jpg
アナス・トマス・イェンセン/アンダース・トーマス・ジャンセン
Anders Thomas Jensen(1972年4月6日-)
出身:Frederiksberg デンマーク

Gymnasium高校在籍中に「10 år på bagen - 3 år i skyggen (1990)」というドラマの脚本を手掛けている。
監督作品においては、短編全3作品が米アカデミー賞にノミネートし、「 Valgaften/Election Night (1999)」では受賞している。
ウルリッヒ・トムセン、マッツ・ミケルセン、ニコライ・リー・カースが出演し、自身が脚本・監督を手掛けた「Blinkende lygter / Flickering Lights(2000)」の大ヒット(ある記事にはブロックバスターヒットと書かれている)以降、デンマークアカデミー賞(RobertAward)の脚本賞では2000~2011に連続ノミネートされている。
どの作品にもウルリッヒ・トムセン、マッツ・ミケルセン、ニコラス・ブロ、ニコライ・リー・カース、キム・ボドゥニアといった名優たちが必ず出演しているが、英語字幕すらソフト化されていない作品もあるようで、あまり反応されていないことを残念に思う。


【脚本/短編】
1996 Café Hector
1996 De nye lejere
1996 Ernst & lyset
1996 Hvileløse hjerte
1997 Wolfgang
1999 En sjælden fugl
1999 The Funeral
1999 Valgaften/Election Night
2000 Zacharias Carl Borg
2009 The New Tenants

【脚本/長編】 ※ 制作年 タイトル、デンマーク以外の制作国 (監督名)
1996 Davids bog /David’s Book (Lasse Spang Olsen)
1998 Albert (Jørn Faurschou)
1998 Baby Doom (Peter Gren Larsen)
1998 Nøglebørn (Kenneth Kainz)
1999 I Kina spiser de hunde/In China They Eat Dogs (Lasse Spang Olsen/ラッセ・スパング・オルセン)
1999 Mifunes sidste sang、Dogme # 3
2000 Blinkende lygter / Flickering Lights(自身)
2000 Dykkerne /Beyond(Åke Sandgren)
2000 The King Is Alive、Dogme #4
2001 Fukssvansen/Chop Chop (Niels Arden Oplev/ニールス・アルデン・オプレヴ) (uncredited)
2001 Grev Axel / Count Axel (Søren Fauli)
2002 Elsker dig for evigt/しあわせな孤独 (スサンネ・ビア)
2002 Gamle mænd i nye biler /Old Men in New Cars (Lasse Spang Olsen)
2002 Wilbur Wants to Kill Himself/Wilbur (Lone Scherfig)
2003 De grønne slagtere/The Green Butchers (自身)
2003 Rembrandt /Stealing Rembrandt (Jannik Johansen)
2003 Skagerrak / Sweet Dreams (Søren Kragh-Jacobsen)
2004 Brødre / ある愛の風景 (スサンネ・ビア)
2005 Adams æbler/Adam’s Apple (自身)
2005 Mørke / Murk (Jannik Johansen)
2005 Solkongen / The Sun King (Tomas Villum Jensen)
2005 Vet hard / Too Fat Too Furious、オランダ=ベルギー=英 (Tim Oliehoek)
2006 Efter brylluppet / アフター・ウェディング (スサンネ・ビア)
2006 Red Road、英=デンマーク (アンドレア・アーノルド)
2006 Sprængfarlig bombe / Clash of Egos (Tomas Villum Jensen)
2007 Hvid nat / White Night  (Jannik Johansen)
2007 Til døden os skiller / With Your Permission (Paprika Steen)
2008 Den du frygter / Fear Me Not (Kristian Levring)
2008 The Duchess / ある公爵夫人の生涯、英=イタリア=仏=米 (Saul Dibb/ ソウル・ディブ)
2009 Ved verdens ende/At World’s End (Tomas Villum Jensen)
2009 Brothers / マイ・ブラザー、米 (motion picture "Brødre")
2010 Hævnen / 未来を生きる君たちへ (スサンネ・ビア)
2012 愛さえあれば/All You Need Is Love (スサンネ・ビア)

【監督作品】
1996 Ernst & lyset (short)
1997 Wolfgang (short)
1999 Valgaften/Election Night (short)
2000 Blinkende lygter
2003 De grønne slagtere
2005 Adams æbler/ Adam's Apple

【その他】
2005 Dear Wendy (script consultant)
2009 Antichrist / アンチクライスト (story supervisor)


[サイト内タグ検索] アナス・トマス・イェンセン
関連記事
[ 2011/06/15 13:09 ] 敬愛なる映画人たち | TB(0) | CM(4)

未来を生きる君たちへ <2010/デンマーク> ★★★★

ようやく今朝、岩手・宮城在住の親戚全員の安否確認ができ、震災後、初の記事です。(最後の記事は予約投稿でした)
被災者の方々には、心よりお見舞いを申し上げます。

in a better worldHaevnen/In a Better World
2010/119min/デンマーク=スウェーデン
監督:スサンネ・ビア
脚本:アナス・トマス・イェンセン
撮影:モーテン・ソーボープッシャー」「Valhalla Rising
音楽:ヨハン・セーデルクヴィスト
出演:ミカエル・パーシュブラントトリーヌ・ディルホムウルリッヒ・トムセンボディル・ヨアンセンキム・ボドゥニア
言語:デンマーク語・英語・スウェ語
受賞:アカデミー賞外国語映画賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞
   デンマークアカデミー賞主演女優賞
IMDb評価:7.7/10

2011年アカデミー賞外国語映画賞エントリー65作品についてはこちら
2011年デンマークアカデミー賞(Robert Award)ノミネート・受賞作品についてはこちら



in a better world3学校でイジメに合っているエリアスの両親は離婚調停中である。父親は、医師としてアフリカの難民キャンプに赴任しているが、息子とはテレビ電話でよく話をしている。ある日、母親を亡くし、ロンドンから帰ってきたクリスチャンがエリアスのクラスに転入してきた。隣の席で次第に仲良くなり、行動を共にするようになる。エリアスのいじめに我慢できなくなったクリスシャンはついにイジメグループのリーダーを傷つけてしまう。ある時、父親は難癖をつけてきた男性に暴力を奮われる。理不尽な暴力に居合わせた息子とクリスチャンは仕返しするように父親を説得するが、「新たな暴力を生むだけだ」ときっぱり断る。父親を殴った男が許せないエリアスは父の代わりに仕返しを考える。それが子どものイタズラといったレベルのものではなく…。

in a better world2
権力による暴力と殺人がはびこっている赴任先のアフリカ。犠牲者が多く運ばれる難民キャンプで現実に直面し、心を痛めるエリアスの父親であった。クリスチャンが息子のために仕返しをしたことでいじめが明るみになり、息子も被害者であったことを両親は初めて知らされるのである。先生は夫婦の不仲や海外赴任といった家庭環境が一因でもあるという。アフリカの現状に心を痛めていたが、自分もいじめの要因を作っていたとは露とも知らずに。



in a better world1子どものいじめ。大人の暴力。権力による暴力と殺人。デンマークとアフリカといった全く異なった環境でも共通する問題を提起している。暴力が新たな暴力を生み、連鎖し続ける復讐。抵抗をせず、子供たちに暴力と復讐の無意味さを教えようとする父親。誰かがどこかで赦さなければ永遠に終わらない。よりよい世界(better world)を求めて、人々は復讐と赦しの狭間で揺れ動く。“やったらやり返す”クリスチャンにとっても“赦し”とはハードな試練となる。

負の感情を抑えてこそよりよい世界が生まれること。偶然にも、本作の前に観た「Dragonflies」も同様のテーマであった。復讐の果てに残るのは解放心ではなく、絶望と新たな傷だということを本作のほうが明確に示している。暴力の先には死も潜んでいることも示唆している。

監督の鋭い洞察力にはまたもや驚かされたし、面白かったが、デンマーク映画として観てしまうと平凡で少々物足りない。普遍的で万人向けであるのが世界で受け入れられる理由なのだろうか。

<鑑賞> 英語字幕 2011/3/11
関連記事

(未) Red Road <2006/英> ★★★

red road
Red Road
2006/113min/イギリス=デンマーク
監督/脚本:アンドレア・アーノルド「fish tank
脚本:アナス・トマス・イェンセン(Anders Thomas Jensen)
出演:ケイト・ディッキー 
受賞:2006 カンヌ審査員特別賞他20受賞、7ノミネート
IMDb評価:6.8/10 

町中に設置されているCCTV(監視カメラ)。警備会社に勤めるジャッキーは終始カメラを監視している。
犯罪につながりそうな怪しい行動を監視し、未然に防ぐことが目的だが、そう犯罪が起こるような町ではなく、住人たちの行動を覗き見ているといったほうがいいかもしれない。東京もこんなに監視カメラが発達しているのだろうか。先進国の中では東京は少ないそうだ。イギリスのCCTV設置台数は911テロ以降増え続けたが、今は減らす傾向にあるそうだ。舞台はスコットランド。至る所に設置されており、自由にズームインでき、操作することで特定の人の行動を追えてしまう。

日々、監視カメラを監視(覗き見?)するジャッキー。偶然、ある男を見つけてしまう。その男が住むのがRed Roadである。そして、ある理由でその男の行動を監視し始める。彼との関係はすぐに明らかになるが、その後の彼女の行動が。。。男の正体を知れば理解できないわけでもないが、複雑な気分になった。気楽な覗き見は面白いだろうが、警備会社に勤めていなければ、彼とは一生会わずに済んだだろうに。

監視カメラを使うというアイデアは面白いと思ったが、正直ゾッとさせられた。我が家の前の道路はひったくりが多いらしく、警察が2台の防犯カメラを設置している。この映画のようにリアルタイムで監視されているかどうかは知らないが、生活のリズムが知られているようであまり気分はよくない。
もっとひどいのは、以前住んでいたマンションである。玄関や駐車場、階段に監視カメラが設置されており、管理人が監視をしているのは知っていたが、住人の部屋のテレビでもリアルタイムで見ることができた。
「昨日部屋に来ていた人は誰?」「帰り遅かったね。」なんて入口が違う別棟に住む同僚に言われたことがあったが、監視カメラって一体何?犯罪を未然に防ぐため?プライバシーを侵害するため?
本作でもそんな疑問が頭をよぎる。
中盤まではミステリー度が高く面白かったが、後半はテンポも悪く、歯切れの悪い結末は少々残念。

関連記事
カテゴリ/Category by Countries
ユーザータグ/Tags

日本未公開(236)

 クシシュトフ・キェシロフスキ監督(16)

 キム・ギドク監督(14)

 キム・ボドゥニア(12)

 パディ・コンシダイン(11)

 ヒアム・アッバス(9)

 キム・ギヨン監督(8)

 ニコラス・ウィンディング・レフン監督(7)

 ロマン・ポランスキー監督(7)

 マイケル・ファスベンダー(7)

 アナス・トマス・イェンセン(7)

 ヴァンサン・カッセル(7)

 ハ・ジョンウ(6)

 ピーター・ミュラン(6)

 ミカエル・パーシュブラント(6)

 ステラン・スカルスガルド(6)

 マッツ・ミケルセン(6)

 クリストファー・ヨーネル(6)

 シェーン・メドウス監督(6)

 モーテン・ソーボー(5)

 ジェラール・ドパルデュー(5)

 トゥーレ・リントハート(5)

 ファティ・アキン監督(5)

 ダール・サリム(5)

 マリア・ボネヴィー(5)

 シン・サンオク監督(5)

 マリウス・ホルスト(5)

 アンドレイ・ズビャギンツェフ監督(4)

 イ・チャンドン監督(4)

 ジョセフ・ゴードン=レヴィット(4)

 デイヴィッド・デンシック(4)

 アレクサンドル・ソクーロフ監督(4)

 ウルリッヒ・トムセン(4)

 ラース・ミケルセン(4)

 ヘンリク・プリップ(4)

 カティ・オウティネン(4)

 シャーロット・ランプリング(4)

 アンジェイ・ワイダ監督(4)

 クリスティナ・ヤンダ(4)

 ミシェル・ウィリアムズ(4)

 ドラゴス・ブクル(4)

 ラズヴァン・ラドゥレスク(4)

 シャルロット・ゲンズブール(4)

 グザヴィエ・ドラン監督(4)

 パプリカ・スティーン(4)

 オルジード・ルカセウィッツ(4)

 Jens_Jørn_Spottag(4)

 チェ・ミョンス(4)

 ヤコブ・セーダーグレン(4)

 ムン・ソングン(4)

 チャン・リュ監督(4)

 フルーツ・チャン監督(4)

 イネス・エフロン(4)

 トリーヌ・ディルホム(4)

 レオナルド・スバラグリア(4)

 ミハイル・クリチマン(4)

 ライアン・ゴズリング(4)

 アッバス・キアロスタミ監督(3)

 マジッド・マジディ監督(3)

 キム・シャピロン監督(3)

 スラッコ・ラボヴィック(3)

 ロメイン・ガヴラス監督(3)

 ビョルン・スンクェスト(3)

 リカルド・ダリン(3)

 イーベン・ドールナ(3)

 ソニア・リクター(3)

 ルイス・プエンソ監督(3)

 ノオミ・ラパス(3)

 ギョーム・カネ(3)

 ピルウ・アスベック(3)

 ミョン・ゲナム(3)

 ケイト・マーラ(3)

 アシュラフ・バーホム(3)

 サリー・ホーキンス(3)

 キム・ソヨン監督(3)

 ルイス・トサル(3)

 ブラッドリー・ラスト・グレイ監督(3)

 アレクサンダー・スカルスガルド(3)

 スティーヴン・レイ(3)

 ペップ・マンネ(3)

 オリヴィエ・バーテレミ(3)

 ホン・サンス監督(3)

 ムハンメド・マジュド(3)

 ラース・フォン・トリアー監督(3)

 パク・チア(3)

 トマス・ヴィンターベア監督(3)

 セバスチャン・イェセン(3)

 レスリー・シャープ(3)

 トーマス・ターグース(3)

 グヴェン・キラック(3)

 ウスマン・センベーヌ監督(3)

 ソ・ジソプ(3)

 ガエル・ガルシア・ベルナル(3)

 ボディル・ヨアンセン(3)

 ティルダ・スウィントン(3)

 フリドリック・トール・フリドリクソン監督(3)

 AndersDanielsenLie(3)

 キム・フォップス・オーカソン(3)

 クリスティアン・ムンジウ監督(3)

 スサンネ・ビア監督(3)

 ピーター・ガンツェラー(3)

 パク・アム(3)

 イ・ファシ(3)

 キム・ミョンミン(3)

 トビアス・リンホルム(3)

 チェ・ウニ(3)

 ウルスラ・メイヤー監督(3)

 ニコライ・リー・カース(3)

 ウルリヒ・ザイドル監督(3)

 ミカエル・ニクヴィスト(3)

 ダニー・ボイル監督(3)

 ペルニラ・アウグスト(3)

 クリスティ・プイウ監督(3)

 キム・ハヌル(3)

 ミミ・ブラネスク(3)

 ニコラス・ブロ(3)

 BogdanDumitrache(3)

 アンヌ=マリー・ダフ(3)

 ルシア・プエンソ監督(3)

 レオン・カーフェイ(3)

 ナタリー・ポートマン(2)

 ジャック・ノロ(2)

 セシリー・A・モスリ(2)

 ミカエル・ハフストローム監督(2)

 マリア・バルベルデ(2)

 ノア・テイラー(2)

 ソル・ギョング(2)

 ユン・ジンソ(2)

 チェ・ミンシク(2)

 チョン・ジュノ(2)

 キム・ジェロク(2)

 ムン・ソリ(2)

 アリ・スリマン(2)

 エラン・リクリス監督(2)

 イ・ジョンジェ(2)

 チュ・ジンモ(2)

 チョ・ジェヒョン(2)

 イ・ミスク(2)

 シム・ジホ(2)

 キム・ドンウク(2)

 チョン・ドヨン(2)

 キム・ガンウ(2)

 ペク・チニ(2)

 カン・シニル(2)

 キム・ナムギル(2)

 アンドレア・アーノルド監督(2)

 パク・チョンジャ(2)

 シベル・ケキリ(2)

 ビロル・ユーネル(2)

 ヤヌシュ・ガヨス(2)

 キム・セロン(2)

 フランソワ・オゾン監督(2)

 ガス・ヴァン・サント監督(2)

 ジェーン・カンピオン監督(2)

 アンジェイ・ズラウスキ監督(2)

 ジュリエット・ビノシュ(2)

 マイク・リー監督(2)

 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督(2)

 パク・チャヌク監督(2)

 アンドレイ・タルコフスキー監督(2)

 トラン・アン・ユン監督(2)

 ソン・ヒョナ(2)

 オリヴィエ・グルメ(2)

 マルック・ペルトラ(2)

 アキ・カウリスマキ監督(2)

 ギャスパー・ノエ監督(2)

 ミシェル・シュボール(2)

 レフ・マイェフスキ監督(2)

 GabrielSpahiu(2)

 キリアン・マーフィ(2)

 クレイグ・ロバーツ(2)

 スティーヴン・ソダーバーグ(2)

 SettarTanriögen(2)

 スティーブ・マックイーン監督(2)

 キャリー・マリガン(2)

 イザベル・ユペール(2)

 ニール・シュナイダー(2)

 クシシュトフ・ピチェンスキ(2)

 オーレ・ボールネダル監督(2)

 フランソワ・クリュゼ(2)

 キッレ・ヘルム(2)

 ナーセル・ヘミール監督(2)

 ドメ・カルコスキ監督(2)

 ペルッティ・スヴェホルム(2)

 ウド・キアー(2)

 ナディーン・ラバキー監督(2)

 チャン・チェン(2)

 トーマス・ヴィルム・ヤンセン(2)

 アンドレアス・ウィルソン(2)

 アモス・ギタイ監督(2)

 サーデット・アクソイ(2)

 ニーナ・ホス(2)

 イ・ジェフン(2)

 ツヴァ・ノヴォトニー(2)

 Rosalinde_Mynster(2)

 ニコライ・アーセル監督(2)

 パトリシア・シューマン(2)

 ミケール・ビアクケーア(2)

 クリスティアン・ペツォルト監督(2)

 ジュリア・シャハト(2)

 ラン・ダンケル(2)

 ペーター・アンデション(2)

 グスタフ・スカルスガルド(2)

 ポール・シュレットアウネ監督(2)

 Shanti_Roney(2)

 Sarah_Boberg(2)

 Annette_K.Olesen監督(2)

 ミキ・マノイロヴィッチ(2)

 ズラッコ・ブリッチ(2)

 カタリン・ミツレスク監督(2)

 キャリー・ジョージ・フクナガ監督(2)

 ShantiRoney(2)

 ゾーイ・カザン(2)

 リチャード・ジェンキンス(2)

 ラミン・バーラニ監督(2)

 ルクレシア・マルテル監督(2)

 MadsSjøgårdPettersen(2)

 トム・マッカーシー監督(2)

 レハ・エルデム監督(2)

 パヴェル・パヴリコフスキー監督(2)

 ハン・ウンジン(2)

 ヴィンセント・ギャロ(2)

 クレール・ドゥニ監督(2)

 ハビエル・バルデム(2)

 ホリデイ・グレインジャー(2)

 ニコラ・デュヴォシェル(2)

 チョン・ジェホン監督(2)

 エレナ・アナヤ(2)

 フリオ・メデム監督(2)

 マキシム・ゴーデット(2)

 キム・ヘジャ(1)

 クリスティーナ・ヤンダ(1)

 ダレン・アロノフスキー監督(1)

 ウォンビン(1)

 チャン・チョルス監督(1)

 シャルナス・バルタス監督(1)

 フィリップ・リオレ監督(1)

 アニエスカ・ホランド(1)

 コ・ソヨン(1)

 イ・ビョンホン(1)

 ホ・ジュノ(1)

 ポール・ラヴァーティ(1)

 ニーナ・イヴァニシ(1)

 チ・ジニ(1)

 キム・スンホ(1)

 アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督(1)

 オム・テウン(1)

 Henning_Valin_Jakobsen(1)

 パク・ヘイル(1)

 カン・ジファン(1)

 イエジー・スコリモフスキ監督(1)

 シン・ミナ(1)

 ビアギッテ・ヨート・スレンセン(1)

 ソーレン・マリン(1)

 ジェニファー・ローレンス(1)

 Signe_Egholm_Olsen(1)

 ジャファール・パナヒ監督(1)

 ハ・ジウォン(1)

 キム・スンウ(1)

 キム・ユンジン(1)

 エマニュエル・セニエ(1)

 イム・スジョン(1)

 ナ・ホンジン監督(1)

 イェジ・シュトゥール(1)

 ヴァンサン・ランドン(1)

 ノルマ・アレアンドロ(1)

 ミーラー・ナーイル監督(1)

 アナマリア・マリンカ(1)

 ブラッド・アンダーソン監督(1)

 AlexandruPapadopol(1)

 イム・グォンテク監督(1)

 ユン・ジョンヒ(1)

 ブリュノ・デュモン監督(1)

 スカーレット・ヨハンソン(1)

 マリア・ポピスタス(1)

 TomHarper監督(1)

 村上春樹(1)

 キム・スヨン監督(1)

 ヴィルジニー・ルドワイヤン(1)

 ジョン・マルコヴィッチ(1)

 ダニス・タノヴィッチ監督(1)

 ケヴィン・スペイシー(1)

 ヤン・クーネン監督(1)

 チョン・ジヨン監督(1)

 カリーヌ・ヴァナッス(1)

 ヴァンサン・ロティエ(1)

 アダム・フェレンツィ(1)

 アミール・ナディリ監督(1)

 リュディヴィーヌ・サニエ(1)

 パブロ・トラペロ監督(1)

 イム・サンス監督(1)

 RomaGasiorowska(1)

 リシャルト・ブガイスキ監督(1)

 ロネ・シェルフィグ監督(1)

 チャン・フン監督(1)

 ヴィム・ヴェンダース監督(1)

 アブデラマン・シサコ監督(1)

 イ・ジョンギル(1)

 マルティン・シュリーク監督(1)

 キム・ジョンチョル(1)

 ジョン・キューザック(1)

 

メールフォーム/Mail Form
ご自身のメールアドレスを知られたくない方は、コメント欄からどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。