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(未) Le Donk & Scor-zay-zee <2009/UK> ★★★

ledonk.jpg

Le Donk & Scor-zay-zee
2009/71min/UK
コメディー
監督/脚本/撮影:シェーン・メドウス
出演:パディ・コンシダイン、スコゼイジー、アークティック・モンキーズ
IMDb評価:6.4/10



敬愛なるシェーン・メドウスについてはこちらパディ・コンシダインについてはこちら






ledonk1.jpgLe Donkはミュージシャンで、アークティック・モンキーズのローディーもしている。友人で白人ラッパーScor-zay-zeeをアークティック・モンキーズのライブのオープニングに起用してもらおうとする奮闘記。

監督は、「This Is England」のシェーン・メドウズ監督。主演は、シェーン・メドウズ監督作品でお馴染みのパディ・コンシダイン。ロックバンド、アークティック・モンキーズは日本武道館でも来日公演を行っている。2006年「Leave Before the Lights Come On」のMVはパディー・コンシダインが主演を務めている。

予算繰りに困っていた時、アークティック・モンキーズからドキュメンタリー制作の話を持ち掛けられたことで完成したモキュメンタリー。低予算で5日で撮りあげたという。そもそも劇場公開の予定はなく、映画祭上映とDVDのみのはずだったが、エジンバラでのワールドプレミアで好評により本国でも急遽、劇場公開の運びとなった。

もともとはバンド出身のシェーン・メドウズ(ボーカル)とパディ・コンシダイン(ドラム)。メドウズ監督作品の音楽使いの良さは言うまでもないが、パディ・コンシダインはラップまで披露している。歌がうまいのは知っていたが、ファンとしては貴重な映像。

モキュメンタリーなので、ドキュメンタリーともフィクションとも違う味わいがあり、台詞回しが面白い。パディ・コンシダイン演じるLe Donkのキャラが良く、いちいちおかしい。この人、犯罪者系の役柄が多い気がするが、コメディアンとしての才能もあるようで、ますますファンになった。彼が歌うラップの歌詞まで真剣に聞き入ってしまった。パディ・コンシダイン、スコゼイジー、アークティック・モンキーズ好きな人は必見。

<鑑賞> 2011/11/13
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(UK) パディ・コンシダイン/Paddy Considine (俳優、監督)

paddy.jpg
パディ・コンシダイン/Paddy Considine (1974年9月5日ー)
出身: イースト・スタッフォードシャー


まだ4作品しか観ていないにも関わらず、後ろからハンマーで殴られたような衝撃を残し、もの凄いカリスマ性を感じる俳優。労働階級の役があまりにもハマリ役だけど、インタビューから覗ける姿は知性派であり、強いこだわりを感じる。短編初監督の完成度の高さには鳥肌がたった。思っていたより日本公開が多いけど、注目度の低さを残念に思っている。アメリカではなく、イギリスでの活躍を願いたい。

公式ファンサイト(英語のみ)はこちら



バートン大学(Burton College)で演技の勉強を始めるが、途中で専門を写真に変えブライトン大学を首席で卒業。役者として成功を収める以前はカメラマンをしていた。「24アワー・パーティ・ピープル」「イン・アメリカ/三つの小さな願いごと」「シンデレラマン」など、話題作や大作への出演が続き、印象的な存在感と演技力を見せつけた。多くの映画賞に役者としてノミネートの経験があり、2007年に監督と脚本を勤めた「Dog Altogether」では英国アカデミー賞やヴェニス映画祭など数多くの映画賞の短編作品部門を受賞している。@allcinema

バートン大学(Burton College)のPerforming Arts courseでシェーン・メドウス監督(Shane Meadows)と出会い、バンドを組んでいたこともある(シェーンがボーカル、パデイがドラム)。メドウス監督作品「A Room for Romeo Brass」で俳優としてのキャリアをスタートさせ、同監督「Dead Man's Shoes」では脚本も手掛ける。


【監督作品】
2007 Dog Altogether (short)
2011 Tyrannosaur
製作中 The Leaning

【出演作品】
1999 A Room for Romeo Brass
2000 Shanes World(short)
2000 Last Resort
2000 恋はサルサで! Born Romantic
2001 Happy Now
2001 The Martins
2002 My Wrongs #8245-8249 & 117 (short)
2002 Bouncer (short)
2002 マインド・ゲート 監禁少女のSOS
2002 Close Your Eyes
2002 24アワー・パーティ・ピープル 24 Hour Party People
2002 イン・アメリカ/三つの小さな願いごと In America
2004 マイ・サマー・オブ・ラブ My Summer of Love
2004 Dead Man's Shoes
2005 シンデレラマン Cinderella Man
2005 ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 Stoned
2006 スパイラル・バイオレンス The Backwoods
2007 ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- Hot Fuzz
2007 ボーン・アルティメイタム The Bourne Ultimatum
2007 Backwoods
2007 PU-239 (TV)
2009 レッド・ライディング II :1980  
2009 レッド・ライディング I :1974
2008 My Zinc Bed (TV)
2009 Nineteen Eighty (TV)
2009 Cry of the Owl
2009 Le Donk & Scor-Zay-Zee
2011 Submarine
2011 The Suspicions of Mr Whicher (TV)
2011 Girl on a Bicycle(製作延期)
2011 Blitz
2012 Stainless Steel
2012 Now Is Good

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[ 2011/03/09 07:23 ] 敬愛なる映画人たち | TB(0) | CM(0)

This Is England <2006/UK> ★★★★

this.jpgThis Is England
2006/101min/UK
社会派青春ドラマ、伝記
監督/脚本:シェーン・メドウス
出演 トーマス・ターグース、スティーブン・グラハム、ジョー・ハートリー、アンドリュー・シム
IMDb評価:7.9/10

暴力度 ★★★
社会度 ★★★★

敬愛なるメドウス監督についてはこちら

サッチャー政権下1983年のイングランド。フォークランド紛争の爪跡が残り、経済不況や高失業率といった混沌とした時代である。12歳の少年の目を通して、教科書には書かれていない当時のイングランドの社会情勢と若者文化を描く監督自身の自伝映画である。この作品でイギリスを代表する監督になった。「Hunger」「Dead Man's Shoes」と同様の衝撃を感じたパワフルな作品。

母親と2人でミッドランドに暮らす12歳の少年ショーン。流行遅れのぶかぶかズボンを学校でからかわれ、年上の男の子たちと喧嘩になる。髪形がダサいのも自分ではわかってはいるけれど、この気持ちが母にはわかってもらえない。それほど裕福でないことは子どもながらに感じており、苛立ちをどこにぶつけていいのかもわからない。そんな時、近所でたむろしているスキンヘッド集団と出会う。社会からはじき出された若者ではあるけれど、当時の流行ファッションに身を包み、12歳の少年の目には格好良く映る。中心的存在のウディーが仲間として受け入れてくれ行動を共にするようになる。同じようなファッションを買ってくれ、スキンヘッドにまでしてくれ、ショーンの気分が高揚する。

this1.jpgそして、最年長で親分のコンボが出所する。登場した瞬間から絶対何かしでかすタイプである。コンボは刑務所で新しい使命を見つけていた。それは外国人排斥運動だった。みなに参加を呼び掛けるが、参加する者としない者とで仲間は分裂してしまう。
this2.jpg一番印象的だったシーンが、ショーンが外国人排斥運動に参加すると言ったことである。12歳の少年が背伸びしてスキンヘッドグループに仲間入りしたとばかり思っていたけれど、ショーンは父をフォークランド紛争で父を亡くいており、子どもながらに国へ不満があったのである。スキンヘッドグループに入ったことも外国人排斥運動への参加も不満を吐き出すためという単純な動機だったかもしれない。不況の波に押し流されそうでも、ファッションや運動で立ち向かうハングリー精神こそが右傾化した政治集団の背景でもあり、暴力的なイメージに繋がっているのだろう。
否応なく突き付けられた現実は今の監督を形成しており、監督がイングランドにこだわり続け、一貫してイングランドを舞台に描き続ける理由が見えた気がする。
「This Is England」それはイングランド人としての誇りであった。

中途半端な形で幕を閉じたように思えたけれど、4年後の2010年に続編が4時間のテレビドラマとして放送されている。本作で腑に落ちなかったところが明らかにさせる形でスタートしている。現在、鑑賞途中。

<鑑賞> 2011/2/2

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(未) A Room for Romeo Brass<1999/UK> ★★★

romeo.jpgA Room for Romeo Brass
1999/90min/UK=カナダ
コメディー、ドラマ
監督/共同脚本:シェーン・メドウス「This Is England」
出演:Martin Arrowsmith、Dave Blant、パディ・コンシダインDead Man's Shoes
IMDb評価:7.6/10

暴力度 ★★
恐怖度 ★★★

敬愛なるメドウス監督についてはこちら

一貫して“英国内で映画を撮り続ける”姿勢を貫き、労働者階級出身だからこそ描ける普通の人々の日常を描くことを持ち味としている。監督自身の出身地でもあるイギリスのミッドランドを舞台とした“ミッドランド3部作”の2作目である。1作目「トゥエンティフォー・セブン」はモノクロであり、本作は暴力描写のために一般受けはしなかったが、映画祭等では大きな評価を獲得している。1作目と3作目「家族のかたち」は日本でも劇場公開されている。「この3部作は僕にとって“誓い”みたいなものなんだ。今後、色んな作品を撮ったとしても、忘れてはいけないことを記録として残しておきたかったんだ。」と監督は語る。

12歳の少年ロメオとギャビンがモレルという風変わりな年上の男性と知り合うことにより騒動に巻き込まれていく様子を描いている。少年たちの成長期には派手な演出もなければ、特筆すべきストーリーもなく、ただの小さな町のドラマであるが、特権階級や中流階級よりも生々しいエネルギーを感じる。クスっと笑ってしまうユーモアがあり、ほんのり温かいエンディングは監督の故郷ミッドランドという地域に対する愛情が感じられる。
rromeo1.jpg
モレル演じるパディ・コンシダインシェーン・メドウス監督の友人であり、本作で俳優デビューしたフォトグラファー。現在は監督業もこなしている。もの凄い存在感を放ち、地味な作品の中でいいスパイスになっている。ロメオの姉に恋をし、ストーカー並みに追いまわし、家族までをも恐怖に貶める様は日常にも起こり得る教訓でもある。

<鑑賞> 2011/1/28
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(UK) シェーン・メドウス/Shane Meadows (監督)

shane.jpgシェーン・メドウス/Shane Meadows (1972年12月26日-)
出身:英国スタッフォードシャー州

ケン・ローチやマイク・リーの後継者などとの呼び声が高く、知る人ぞ知る監督。「トゥエンティフォー・セブン」「家族のかたち」「This Is England」は日本で劇場公開&DVD発売している。日本語で検索すると、映画批評の記事はヒットするけど、プロフィール等が書かれた記事は見当たらない。

【生い立ち等】  (ファンサイトWikepediaより一部抜粋、翻訳。)
長距離トラック運転手の父、Fish & Chipsレストランで働く母のもとで育つ。父はSusan Maxwellの死体の第一発見者であり、容疑者として疑われていたため、いじめの対象となっていた。 週末は市場で青果を売っていた。
1994年にボランティアとして映画製作に数本携わった後、自身でも短編を製作し、友人にみせたところ思いのほか評判がよく本格的に監督業をスタートさせる。すぐに毎月数本の作品を撮るほどになっていた。当時、短編に賞を授与するイベントがないことに気付いた彼は、'Six of the Best' というイベントを開催する。評判を呼んで、後のインターナショナル・ビデオ・フェスティバルの'Flip Side'まで成長させる。長編で成功を治めている今でも短編を撮り続けている。多くの作品を故郷のミッドランドで撮影しており、大半が経験を基にした半自伝となっている。
Burton CollegeのPerforming Arts courseでパディ・コンシダイン(Paddy Considine)と出会い、バンドを組んでいたこともある(シェーンがボーカル、パデイがドラム)。パディ・コンシダインは「A Room for Romeo Brass」で俳優としてのキャリアをスタートさせ、「Dead Man's Shoes」では脚本を手掛ける。

【長編映画】
1996 Small Time
1997 Twenty Four Seven/トゥエンティフォー・セブン“ミッドランド3部作”
1999 A Room for Romeo Brass“ミッドランド3部作”
2002 Once Upon a Time In The Midlands/家族のかたち“ミッドランド3部作”
2004 Dead Man's Shoes
2006 This Is England:BAFTA Film Award作品賞受賞、脚本賞ノミネート
2008 Somers Town
2010 This Is England '86(BBCドラマ)
2010 LE DONK & SCOR-ZAY-ZEE


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[ 2011/02/04 21:56 ] 敬愛なる映画人たち | TB(0) | CM(0)

(未) Dead Man's Shoes <2004/英> ★★★★

dead1.jpg
Dead Man's Shoes
2004/90min/UK
監督:シェーン・メドウス「This is England」
脚本:シェーン・メドウズス、パディ・コンシダイン
出演:パディ・コンシダイン、Toby Kebbell、Gary Stretch
IMDb評価:7.8/10

恐怖度 ★★★★
衝撃度 ★★★
暴力度 ★★

かなり訛りがひどく以前途中挫折してしまったものの、「気が滅入るランキング」26位に入っているのを知り、再挑戦。低予算、3週間という短い撮影期間で過剰な演出は一切ないのに、訛りも気にならなくなるほどの面白さ。脚本と演技力の素晴らしさでしょう。

「God will forgive them. He'll forgive them and allow them into Heaven. I can't live with that.
(神はお前らを赦し、天国へ行かせるだろうが、俺はそれでは生きてけない)」という台詞から始まる。

イギリス北部の片田舎。ある日、元軍隊のリチャードが町に帰還した。弟のアンソニーは精神障害者であり、物事の分別がつかない。それをいいことにギャング達は彼をおもちゃにしていたのである。性的虐待、麻薬強制、暴行。。。弟を犬のように扱ってきたギャング達に復讐するためにりチャドは帰還したのである。そしてリチャードの復讐が始まるのであった。

ギャング達は、リチャードの帰還を知り、表情を強張らせ、ただならぬ緊張感が流れる。そこまでの恐怖は何なのか、なぜここまでの復讐に燃えるのかは、フラッシュバックで徐々に明らかになる仕組みはお見事。最後の仕掛けにも見事に騙されてしまった。
dead2.jpgdead.jpg
面白いと感じた理由は、ユーモアにも溢れていたからでもある。意味もなくガスマスクで突如現れたり、家へ侵入し、睡眠中にピエロさながらのいたずらメイクをしたり、レインボーカラーに髪を染めてしまったり、観る側も緊張感が途切れる瞬間がある。これらのイタズラはこれから起ころうとする恐怖の前兆であり、笑いと恐怖が交互に襲ってくるので余計に恐怖は増していく。いつ襲ってくるかのかわからない心情を面白くも見せている。そして、意外にも家並みや風景のキレイさと音楽の素晴らしさ。スリラー映画だということを忘れてしまうほど情緒に溢れる。

低予算の復讐劇。展開も結末も似たり寄ったりだと思っていたが、本作の練られた脚本には脱帽。ストーリーがあまりのも現実的なのが恐怖の一番の原因でしょう。ラストの落とし所もイギリス映画らしい秀逸。「なぜ親が子どもドラッグをやらせるのか?心をコントロールできるからだ。弱い人間がやることだ。」とリチャードは言う。無理矢理ドラッグをやらせ、コントロールすることは、ギャング達が弟アンソニーにしてきたことでもある。リチャードは復讐心に燃えると同時に正義とも戦っていた。ラストシーンでも彼の正義は強く感じる。「気が滅入るランキング」に入っていたが、私はむしろ人間臭く美しいと思った。

"In memory of Martin Joseph Considine"という言葉で本作は幕を閉じる。コンシダインのお父様だとか。シェーン・メドウズ監督と共に仕事を続けなさいというのが父の遺言だったそうだ。

本作のひどい訛りは舞台としているイングラン北部独特のもののようである。ひどいスコットランド訛りも混じっているし、スラングだらけなので、私が聞き取れたのはほんの3割程度だった。シンプルな骨組みにいたって単純なストーリーなので、おおまかなあらすじを押えておけば私程度の英語力でも十分楽しめる。よっぽどEnglish英語に自信があるなら別だが、英語字幕がついているだろうフィンランド、ドイツ、イタリア版をお勧めします。
ちなみに「Fuc●」は116回使われたそうです。

<鑑賞> 2010/11/27
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