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(未) Truth About Men <2012/デンマーク> ★★★

truth about menTruth About Men/Sandheden om mænd
2012/91min/デンマーク
コメディー、ドラマ
監督/脚本:ニコライ・アーセル(Nikolaj Arcel)
脚本:Rasmus Heisterberg,
出演:トゥーレ・リントハートツヴァ・ノヴォトニーRosalinde Mynster、Signe Egholm Olsen、Henning Valin Jakobsen、Karen-Lise Mynster、イーベン・ドールナダール・サリムキム・ボドゥニアニコラス・ブロ、ビアギッテ・ヨート・スレンセン、ラース・ミケルセン、イェンス・アルビヌス
IMDb評価:6.8/10
社会度 ★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 ★
民族度 ★★
ゴア度 なし
脚本 ★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★


truth about men2今まで23人と付き合ってきたマッツ。子供の頃から自分からアプローチしたことがなく、適当に女の子と付き合ってきたという。10年交際している彼女と結婚秒読みとされていたが、子供を欲しいと思わないマッツは結婚には踏み切れない。そんな男の初めての決断は、10年付き合った彼女と距離を置くことだった。やっぱり彼女とやり直したいと思った時には、もう新しい彼氏ができていた。自分の考えを理解してくれる彼女探しが始まった…。

監督は、「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 (2012)」(2013年4月公開)「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 (2009)」脚本のみのニコライ・アーセル。
出演は、「天使と悪魔(2009)」「誰がため (2008)」のトゥーレ・リントハート、「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 (2005)」のツヴァ・ノヴォトニー、、「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 (2012)」のRosalinde Mynster、「「ゾウズ・フー・キル 殺意の深層」のイーベン・ドールナ、「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語- (2011)」のダール・サリム ラース・フォン・トリアー作品でお馴染みのイェンス・アルビヌス。

truth about men1主人公マッツは恋愛経験は豊富だが、本当の愛を知らない男34歳。職業は映画のライターであり、映画と人生を重ねた演出がなされている。映画には盛り上がりが必要なのと同じように、人生にも盛り上がりが必要だと考えるマッツだが、34年の人生においてそんな瞬間は一度も訪れていない。このまま一人ぼっちで終わってしまう人生なんてまっぴらだ、と思うようになったマッツがパートナーを探しながら真実の愛を見つけるまでを描いた娯楽作品。男性目線の結婚観が描かれる。タイトル“Truth About Men”と複数形になっているが、マッツだけの話である。

人生のアップダウンの影には恋愛があり、引きずっている恋への終止符が人生のターニングポイントとして描かれる。男性目線といえども、共感できるポイントも多い。映画をヒットに導くための製作会議の風景など、映画好きとしては興味深く、映画には盛り上がりが必要だなんて台詞もあるのに、本作自体に盛り上がりはないのは残念。

見所は、ストーリーよりもため息がでるほどの錚々たる出演者がチョイ役で顔を出していること。主役級ではなく、日本では無名の人たちばかりだが、ウォーリーを探せ的な感覚で楽しませてもらった。

<観賞> 2013/2/27
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【ドラマ】コペンハーゲン/首相の決断 (原題:Borgen) <2010/デンマーク> ★★★★★

「THE KILLING /キリング」のスタッフが贈る、デンマーク初の女性首相を描いた傑作ポリティカル・ドラマ、スーパー!ドラマTV にて2013年独占日本初放送決定!本放送スタートに先駆け、第1話を先行プレミア放送!

「コペンハーゲン/首相の決断」第1話先行プレミア放送
3/30(土)22:00~23:00
http://www.superdramatv.com/line/borgen/

Borgen.jpgBorgen
2010/58min×10話/デンマーク
ドラマ、政治
監督:Annette K. Olesen、Mikkel Norgaard、Rumle Hammerich、Soren Kragh-Jacobsen
製作/脚本:Adam Price
脚本:トビアス・リンホルム
出演:シセ・バベット・クヌッセン、ビアギッテ・ヨート・スレンセンピルウ・アスベックミケール・ビアクケーアダール・サリムパトリシア・シューマンソーレン・マリンイーベン・ドールナ、セバスチャン・イェセン、Signe Egholm Olsen、Petrine Agger
IMDb評価:8.1/10

社会度 ★★★★★
哲学度 ★★★★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★★★
脚本 ★★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★★★


borgen1.jpg政治担当女性ジャーナリスト・カトリーヌの恋人オレが心臓発作で亡くなってしまった。妻子がおり、現政権自由党の顧問をしているオレとの関係を知られるわけにはいかないカトリーヌは、国民党のスピンドクターであり友人のキャスパーに助けを求めた。カトリーヌが部屋にいた証拠を隠そうと部屋を訪ねてきたキャスパーはある書類を見つけてしまう。それは現政権自由党を貶めることのできる書類であり、労働党へ手渡してしまった。
総選挙を間近に控えたテレビ番組での政治討論番組において、現政権自由党のリーダー・ラースの妻の金銭スキャンダルが暴露されてしまった。それはキャスパーが労働党へ渡してしまった書類から発覚したことであった。その結果、選挙で圧勝となったのは国民党。政権交代し、女性初となる首相ブリジットが誕生し、労働党に通じたキャスパーは首になってしまった…。(1話あらすじ)

監督は、「Little Solder(2008)」Annette K. Olesenが4話分、「Klown」のMikkel Norgaardが2話分、「Headhunter(2009)」のRumle Hammerichが2話分、「What No One Knows(2008)」のSoren Kragh-Jacobsenが2話分を担当している。
脚本は、「光のほうへ」のトビアス・リンホルム
出演は、「アフター・ウェディング (2006)」のシセ・バベット・クヌッセン、「The Escape(2010)」のミケール・ビアクケーア、2011 シューティング・スターを受賞したピルウ・アスベック、「光のほうへ(2010)」のパトリシア・シューマン

日本でもCSで放送され、アメリカでもリメイクされたデンマーククライムドラマ「THE KILLING/キリング(原題:Forbrydelsen)」と同じチーム制作のデンマーク発政治ドラマ。2011年デンマークでは政権交代があり、初の女性首相が誕生したのは記憶にも新しいが、本作はその一年前に放送されている。2010年にスタートし、2013年には第3シリーズの放送が決定しており、ヨーロッパ各国では吹き替え版も放送するほどの人気ぶり。おそらく日本でも放送されるのではないかと思うので、各話ごとの記事は書きません。

borgen2.jpgBorgenとは直訳すると“お城”の意のようだが、“国会議事堂”を指すそうで、シーズン1では総選挙3日前から任期が1年経過したところまで描かれる。アフガンへの兵士派遣、少女暴行、環境問題、アフリカの飢餓、EU財政などのトピックに加え、政権交代、与野党争い、党間の駆け引き、支持率低迷など日本にも通ずる問題にも触れている。国は違えど、抱えている問題は我が国とさほど変わりない。難しい問題を深堀りしていないので、EUや政治に詳しくない私でもそれなりに楽しめた。

だが、本作の本当に面白いのは、政治ドラマだけではなく、登場人物の葛藤など心理を掘り下げたヒューマンドラマにある。みな仕事以外にも家庭環境や生い立ち、恋愛で問題を抱えており、仕事とプライベートの両立の難しさがよく描かれている。

子供二人の母親でもある首相ブリジット、独身の女性ジャーナリスト・カトリーヌはどちらも野心的な女性。何かを犠牲にして働く姿、家庭や恋愛の両立など、女性視点で描かれ共感できるところも多い。特に、首相ブリジットの家庭問題にすごく重点を置いている。庶民派であり、息子のトラブルで学校に呼び出されれば首相自ら学校へ出向くし、朝食も必ず一緒にとるように心掛けている。しかし、寝る時間もない妻とのセックス問題、家事全般を請け負っている夫の苦悩、子供たちへのストレスなど様々な視点で描かれ、いろいろ考えさせられる。行く末は濁されており、シーズン2に持ち越されている終わり方をしている。まだ英語字幕版が発売されていないので、首を長くして待つことにする。

<観賞> 2012/4/20-5/9
初版:2012/5
最終版:2013/3

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(未) My Good Enemy <2010/デンマーク> ★★★

my good
Min bedste fjende/2010/90min/デンマーク
ドラマ
監督/脚本:Oliver Ussing
出演:Nikolaj Støvring Hansen、Rasmus Lind Rubin、Clara Bruun Sandbye、キム・ボドゥニア、ダール・サリム
IMDb評価:6.8/10

2011年 デンマークアカデミー賞(Robert Award)ノミネート・受賞作品は こちら

ゴア度 ★★★
哲学度 ★★★





my good2男の子なのにバレエ教室に通う12歳のアルフは学校でいじめられている。友達がおらず、家では漫画を読み、キャラクターのように強くなりたいと願うばかりだった。いじめは日に日にエスカレートし、ついに足の指までを折られてしまう。しばらくバレエもできなくなってしまった。アルフは同じクラスで小太りのトークもいじめにあっていることを偶然見かけ、一緒に仕返しをしようと持ちかける…。

題材になっている漫画は「Niccolo」というタイトルで、監督自身が書き下ろしたそうだが、表紙に「天下無奴」と漢字で書いてあったのが気になった。吹き出しにも日本語が使われていた。相手国の兵士に家族を殺されたNiccoloは復讐を果たし、王になるという話であるが、生首を取るといった相当残忍な描写が使われている。アルフとトークはこの漫画を読んで刺激を受けた行動を次々と真似していくのである。

my good1アルフとトークは仲間の証として黒いバンドを作っていた。メンバーは4人に増えたかと思ったら、アルフの知らぬ間に次々と黒いバンドをしている少年が増えていってしまった。トークは漫画のように王になってしまったのである。地味だったトークの髪形やファッションにも変化が出てくる。

同じくデンマーク映画「未来を生きる君たちへ」でも“暴力と復讐”をテーマにしていたが、全く観点が異なる。「未来を~」では大人が子どもたちへどう教えるか、を主題にしているが、本作では子ども自身に悟らせる作りになっている。そのためか、本作では大人がほとんど登場せず、イジメに対して説教をしたりしないし、明確な答えも提示しない。

結末に触れています。
もともといじめられっ子だったアルフとトーク。連鎖し、終わりの見えない暴力。復讐を重ねていった上で2人が学びとったことは異なる。王になったトークに対し、アルフはグループを脱退した。いじめの原因であったバレエも辞めようとしたが、続けていくことにした。

<鑑賞> 英語字幕 2011/6/15
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光のほうへ (原題:Submarino) <2010/デンマーク=スウェーデン> ★★★★★ 

submarino.jpgSubmarino
2010/105min/デンマーク=スウェーデン
監督/共同脚本:トマス・ヴィンターベア「セレブレーション」「DEAR WENDY ディア・ウェンディ」
原作:ヨナス・T・ベングトソン/Jonas T. Bengtsson
脚本:トビアス・リンホルム/Tobias Lindholm「R」
出演:ヤコブ・セーダーグレンTerribly Happy」、ペーター・プラウボー、パトリシア・シューマン、モーテン・ローセ、ダール・サリム
受賞:デンマークアカデミー賞15部門ノミネート、5部門受賞ほか
音楽:Agnes Obel‘Riverside’
IMDb評価:7.6/10

邦題のセンス ★★★★
哲学度 ★★★★
映像美 ★★★★
衝撃度 ★★★
感動度 ★★★
宗教度 ★


公式ホームページはこちら
2011年 デンマークアカデミー賞ノミネート・受賞作品についてはこちら

トマス・ヴィンターベア監督といえば、ラース・フォン・トリアーと共に「ドグマ95」運動を起こした人物でもある。本作はドグマ映画ではない。2011年アカデミー賞デンマーク代表最終候補3作品に残っていたが、惜しくも逃してしまった。でも、きっと、ファンの多い日本でも公開はされるでしょう。2011年初夏公開予定。

submarino3.jpgアルコール中毒の母をもつ兄弟2人。さらに赤ちゃんが生まれるが、母は育児放棄。兄弟2人で赤ちゃんを育てるが、裕福な家庭ではなく十分なお金がない。仕方なく赤ちゃんのためにミルクを盗んでしまう。悪いことではあるけれど、母親の代わりにできる限るのことをし、知恵を出し合い良い名前を考え、教会で行うような洗礼(命名)まで行い、マーチンと名付けた。しかし、不慮の事故でその赤ちゃんを亡くしてしまう。10代の兄弟2人には辛すぎる突然死であった。心に深い傷を負ったまま時は経ち、2人はそれぞれ別の道を歩んでいた。生き別れになっていた2人は母の葬儀で再会を果たすが、兄は服役を終えてアルコール中毒に、弟はシングルファーザーで麻薬中毒になっていた…。

submarino1_20110401114657.jpg兄は友達想いで決して悪い男ではないが、自暴自棄でアルコール漬けの歪んだ日々を送り、過去を背負っている風貌である。弟は不慮の事故で亡くした赤ちゃんと同じ名前を息子につけた。母の二の舞にはなるまいという思いは強いが、ドラッグディーラーという危険と隣り合わせの生活である。
おそらく10年前後の空白があるだろうか。疎遠だった兄弟がお互いの空白の数年間のことを知らないように観客にもあまり教えてくれない。
母の葬儀で久しぶりの再会を果たすが、抱き合うようなことはしない。兄弟2人に余計な会話など必要なく、表情でお互いの気持ちを読み取っていて、漂う空気感が重くのしかかる。今まで2人をどれだけ苦しめてきたことか。

submarino4.jpgアルコールや麻薬に溺れるのは愛情や家族の欠如からであろう。孤独と絶望の闇で生きてきた2人にとって唯一の逃げる手段でもあった。母の遺産を拒否した兄の口から出た言葉は「あの人からは何ももらたくない。」であった。弟の死への罪の意識、そのトラウマが破片として胸を刺す。それでも母の死をきっかけに和解に向かっているかと思った矢先の悲劇はあまりのショックに言葉を失う。こんなにも苦しいドミノ倒し式の運命があるなんて。世界で一番幸せだと言われているデンマーク。運命に翻弄され、下流社会でうごめく兄弟2人の人生が痛い。
しかし、決して絶望的ではない。それでも、きっと光はある。そう思わせてくれるエンディングでのマーティンの笑顔が唯一の救いであった。

submarino2_20110401114657.jpg「Submarino」とは一般的には「潜水艦」の意味だが、「拷問」という意味もある。水に顔を沈め自白をさせる行為のことである。
人生において選択を迫られることは幾度となく訪れる。その度に間違った選択をしてしまった兄弟。時にブルー、時にグレーのフィルターがかかったような映像は運命という水の中のようでもある。彼らの人生はアルコールや麻薬に溺れ、もがき苦しみ、溺れる寸前であった。



非の打ちどころのない脚本と台詞、何といっても巧みな編集とスタイリッシュな映像美にはため息が出る。デンマーク映画らしくドラッグ使用シーンは刺激が強い。4人の人間が死ぬが、直接描写はなく、情に訴えかけてくるものがある。全体的には派手な演出ではないのに、選び抜かれたと思わせる台詞と映像にはかなりの説得力がある。ここまで心に突き刺さる作品は他にはない。スザンネ・ビア監督の「イン・ア・ベター・ワールド」よりも断然本作をオススメする。
1点気になることがある。弟の名が明かされていないことである。名前では呼ばず、「Brother」と呼んでいる。名前を付けないことでデンマーク社会の何かを示唆しているのだろうか。

<鑑賞> 英語字幕 2010/12/2、 2011/3/31

<追記 on 2011/3/1>
2011年アカデミー賞デンマーク代表最終候補3作品は、ご存じ「In a Better World」(監督:スザンネ・ビア)
と本作、「R」(監督:Michael Noer、トビアス・リンホルム)であった。
本国で一番の話題となっていたのは「In a Better World」ではなく、「R」でした。デンマークアカデミー賞では完全制覇している。その「R」の監督と脚本も務めたトビアス・リンホルム氏が本作の脚本を手掛けている。
本年度デンマークの映画界を最も賑わせた彼の名前はしっかりと私の頭の中に刻まれた。
ずっと追いかけていきたい。

悲劇的な話なのに観終わった後、一粒の光を感じさせてくれた。邦題の付け方に疑問を感じることがよくあるが、私の解釈通りの邦題が付けられたことをうれしく思う。
初版:2010/12/3
最新版:2011/4/2

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(未) Nothing's All Bad <2010/デンマーク> ★★★

nothing1.jpgSmukke mennesker/Nothing's All Bad
2010/93min/デンマーク
監督/脚本:Mikkel Munch-Fals(長編デビュー作)
出演:ボディル・ヨアンセンセバスチャン・イェセンヘンリク・プリップ、Kurt Ravn、ダール・サリムピーター・ガンツェラー
受賞:2011年 デンマーク・アカデミー賞6部門ノミネート、助演女優賞(ボディル・ヨアンセン)
IMDb評価:7.1/10

変態度 ★★★
個性度 ★★★★
感動度 ★

2011年 デンマークアカデミー賞ノミネート・受賞作品についてはこちら





女性を見ると自慰行為をやめられないドナルド。体を売って小遣いを稼いでいる息子のヨナス。
酔って寝てしまい目覚めたら夫が死んでおり未亡人になってしまったイルゲボルグ。乳がんで乳房を失ってしまった娘のアン。普通ではない方法で知り合った4人の交差した運命は・・・。

失意の男女4人がよりよい人生を求める日常の奮闘記といった普遍的なテーマではあるが、4人の共通点である孤独や喪失感をアブノーマルな性で満たすという視点は面白い。ここで描かれる性とは男女間の性行為ではなく、アダルトビデオ、売春、強姦、自慰行為といった行為であり、違法や犯罪とされる行為まで恥じらいもなく堂々と描いている。北欧映画らしくゆったりと描かれる中で、時としてインパクトのある映像にギョッとさせられる。アカデミー賞外国語作品にノミネートされていたギリシャ映画「Dogtooth」ほどではないけど、本作もかなりの変態的な視点。未亡人イルゲボルグを演じるのはトリアー監督作『イディオッツ』で主演を務めたボーディル・ヨーゲンセン。

nothing.jpg冒頭では女性を見ただけで下半身が反応してしまうドナルドを変態的に描いているが、物語が進むにつれ、本人も悩んでいることがわかる。病院に通い医師に相談するが、医師も呆れた様子。他に医師に嫌悪療法を薦められるがうまくいかず、いっそのこと性器を自ら切り落としてしまおうとさえ考える。
片胸を失ったアンは、失った乳房を補うかのように残っている方の乳房を鏡に反射させる。そして、まだ女性であることを確認するかのように、アダルトビデオへの出演を決めるのであった。
男女問わず、体と引き換えに金を稼ぎ、その日暮らしをしていたヨナス。体だけではなく、心もズタズタになっていた。
イルゲボルグはバーで若い青年が声をかけてきたとに胸を弾ませるが、金目当てだったことを知り、愕然とする。

nothing2.jpg軽く結末に触れています。ご自身の判断で読み進めてください。
心ではいつも泣いている4人の独立したストーリーは巧みな脚本によって複雑に絡まり合っていく。彼らに共通するのは、それぞれ人には知られたくない性のエピソードがあること。その場限りの関係だったはずの相手とバッタリ出くわすことの気まずさから流れる寒い空気まで伝わってくる。でも、苦しみを知っているからこそ人の苦しみも理解できる4人は次第に打ち解け、ほんのり温かい気持ちになれるエンディングでした。社会の隅に弾き出されてしまったような4人。誰も目を向けようとしないキャラクター(特に露出狂)ですら愛着が湧いてくる、そんな作品でした。秘密や悩みを共有することで人間は幸せにもなれるのねぇ。

<鑑賞> 英語字幕 2011/2/16
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