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229. ハッピー・エンド <1999/韓> ★★★

HappyEnd.jpg
ハッピー・エンド/해피 엔드/Happy End
1999/99min
脚本/監督:チョン・ジウ  
出演:チェ・ミンシクチョン・ドヨンチュ・ジンモ、ファン・ミソン、チュ・ヒョン
受賞:
2000 第1回 釜山映画評論家協会賞 主演女優賞(チョン・ドヨン)
2000 第53回 カンヌ国際映画祭 批評家週間 招請
2000 第20回 映画評論家協会賞 新人監督賞,主演女優賞(チョン・ドヨン)
2000 第45回 アジア太平洋国際映画祭 主演男優賞(チェ・ミンシク
2000 第8回 春史映画芸術祭 主演女優賞(チョン・ドヨン)
2000 第37回 大鐘賞映画祭 主演男優賞(チェ・ミンシク),助演男優賞(チュ・ジンモ
2000 第14回 英国 リーズ国際映画祭 審査委員特別賞
IMDb評価:7.0/10

純愛度 なし
官能度 ★★★★
衝撃度 ★★★
感動度 ★★
催涙度 ★
演技力 ★★★★★

<あらすじ>
妻の不倫によるぞっとする異常な進行を描いた世紀末痴情劇。チョン・ドヨンの果敢なベッドシーンで注目され,興行的にも成功した作品。

6年間勤めた銀行を整理解雇されたソ・ミンギは,英語学院を運営する妻チェ・ボラの稼ぎに頼って久し振りの閑静な時間を送っている。忙しい妻の代わりに5ヶ月になる娘ソヨンの面倒をみながら,古本屋で小説を読んだり, 料理の本を開いて食べ物を作ったり, ゴミの分別回収の要領も体得していくミンギ。一方,ボラは,大学時代の恋人で軍入隊で別れたキム・イルボムに偶然に会い,夫に隠れて彼と常習的な出逢いを繰り返している。ミンギは,妻の不倫に気がついて,ほどなく彼らの密会場所のイルボムのオフィステルまで探り出すようになり,彼ら三人の互いに違う欲望が緊張を起こし始める。互いに違うハッピーエンディングを夢見る彼らの愛情,執着,殺意の三角関係は,予想できないエンディングに向かい駆け上がる。


<鑑賞> 字幕なし 2010/10/30

<レビュー>
当時、ベッドシーンが話題になっていた作品。観たいけど、チェ・ミンシクのベッドシーンはちょっとなぁ、、、なんて思いながら10年も経ってしまった。実際はチェ・ミンシクのベッドシーンはない。話題になっていたのはチャン・ドヨンのオールヌードだったのだ。冒頭から扇情的なベッドシーンに圧倒される。今観ても濃厚だと思うのだから、99年なら尚更だろう。「下女」のチャン・ドヨンはずいぶん大胆に脱いだものだと関心していたが、すでに本作でここまでこなしていたのなら、何でもできちゃうわね。愛人役には「霜花店」のチュ・ジンモ
HappyEnd1.jpgHappyEnd3.jpg
よくある不倫映画かと思ったら、不倫しているのは妻という男女逆転型であった。失業中の夫ミンギが家事全般を担い、妻ボラが家計を支えている。更に愛人イルボムに会社のホームページデザインを任せ、彼をも養っているのだ。夫はヨン様のテレビドラマ<愛の群像>(原題:私たちは本当に愛したのだろうか)に夢中で、牛乳パックを切り開いてゴミに出すなど、完全に主婦化している。しかし、車内に落ちている高速道路の領収書などから薄々と浮気を感ずいてしまった夫。ショックのあまりしばし抜け殻のようになるが、走行距離を日々ノートに記録するなど、妻の行動をチェックし、愛人宅まで突き止めてしまうのだ。このへんまではよくある不倫映画だ。面白くなるのはこれからなのだ。

タイトルは「ハッピーエンド」。ハッピーエンドの意味をストレートに捉えてしまうととんでもない結末に度肝を抜かされる。後半30分で夫の恐るべき復讐劇が繰り広げられるのだ。不倫の事実を知り殺意を感じ始めた夫が起こした行動は狂気的ではるかに予想を超え、結末が気になり目が離せなくなる。

↓以下、ネタバレします
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199. ヒマラヤ、風がとどまる所 <2009> ★★★★

himaraya.jpg
ヒマラヤ,風がとどまる所 히말라야,바람이 머무는 곳
2009/96分/ドラマ/12歳以上
脚本、監督:チョン・スイル 
出演: チェ・ミンシク 
映 画 祭: 韓国映画ショーケース2009 上映作
      チェコ カルロビバリ国際映画祭競争
      第44回カルロビバリー国際映画祭

<あらすじ>
43歳のチェは,偶然に弟の工場でネパール青年トルジの葬式を目撃する。そして,彼の遺骨を故郷に伝達してくれという要請を受ける。
ヒマラヤ雪山の麓の山の頂上,人里離れた所に到着したチェは,トルジの家族たちに彼が死んだとは言えず,友人として立ち寄ったという嘘とともに,トルジのお金だけを渡す。
韓国に帰らず,そこに留まるようになったチェ。米国に子供たちといる妻に電話をかけて,戻ってくる叱責に心が痛む。

<レビュー>
トルジの家は途中、高山病になるほどの高地にあり、たどり着くのは容易ではない。
台詞もほとんどなく、ヒマラヤの厳しい地形をひたすら歩くシーンがしばらく続きます。
アート系チョン・スイル監督らしく壮大な風景をとことん優先した描写です。
台詞の代わりに、吹く風や風について歌った村人たちの歌声、生活音や家畜の鳴き声が画面全体を支配している。

映像の大半は家畜の世話、日常の食事、老人の集まり、子供の世話、宗教行事などの日常生活を淡々と描いているだけだ。
でも、日本の一般生活とはあまりにもかけ離れており、文化に精通していない者(私も含め)には何を意味しているのか理解できないシーンも多々ある。
この感覚的な雰囲気やギャップを興味深く観れるかどうかで評価は分かれるでしょう。

会社をリストラされ、家族はアメリカに住んでいるチェ(チェ・ミンシク)。
絶望的な思いでネパールの地を訪れたが、この壮大な自然の中で生き抜く彼らの生活に比べれば、
チェの悩みなんて私にはちっぽけに思えてしまう。
そして、家族の大切さや有り難さ、存在意義がここにはある。

しかし、彼自身何を思い、何を感じ、何を得たのか、劇中で明らかにされません。
観る側の想像力に委ねられています。

風は死者の魂を運ぶとされている。
この村を支配している風、それはトルジの魂なのだろうか。

<鑑賞> 字幕なし 2010/6/24

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