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ティラノサウルス <2011/英> ★★★★

tyran.jpg
ティラノサウルス/Tyrannosaur
2011/92min/イギリス
ドラマ
監督/脚本:パディ・コンシダイン
出演:ピーター・ミュラン、オリヴィア・コールマン、エディ・マーサン
受賞:サンダンス映画祭外国映画部門監督賞
IMDb評価:7.6/10

暴力度 ★★★
哲学度 ★★★
宗教度 ★
民族度 ★★★
社会度 ★★

第24回東京国際映画祭<WORLD CINEMA>部門出品作品。


tyran2.jpg妻に先立たれた中年のジョセフは近所の人たちともうまく行っておらず、唯一の友達は向かいに住み子どもだけである。酒に溺れ、賭け事に負けると犬に八つ当たりし、完全に荒れ切った生活。感情をコントロールできず、暴力衝動に走ってしまう。ビリヤード場で若者たちと揉め事になり、ある店に逃げ込み、オーナー女性ハンナと出会う。「あなたのためにお祈りしましょうか」と優しい言葉をかけてくれたハンナは信仰心が強く、自分とは違って高級住宅街に住まいを構えていた。自分とはまるで違う生き方の彼女を偽善者だと一度は突き放すが、実は彼女も人には言えない家庭の事情を抱えていた…。

監督は俳優のパディ・コンシダイン。監督デビュー作となる短編「Dog Altogether」に肉付けをし長編化した作品であり、長編監督デビュー作となる。主演はケン・ローチ監督作品でお馴染みのピーター・ミュランピーター・ミュランも実父をモデルとしたとんでもない映画(「Neds」)を撮っているが、本作のパディ・コンシダインも父親をモデルにしたという、衝撃作。この2人には、以前から何か共鳴する部分を感じていたが、やはり目指す物が同じだと実感した作品でもある。パディ・コンシダインにとっては「Dead Man's Shoes」に続く脚本2作目となるが、この人の脚本能力には目を見張るものがある。緻密に計算された人間ドラマは今後の活躍にも大注目したい。

tyran1.jpgタイトル“ティラノサウルス”とは、ジョセフの死んだ妻のニックネームである。体が大きく、歩く姿が似ていることから付けられたようだ。隣人たちの接し方や暮らしぶりを見ると、ジョセフはあまりいい人ではないようだ。唯一の良き理解者であったであろう妻に先立たれた代償は大きい。生活はより一層荒れていく。そんなジョセフに初めて温かく声をかけてくれたハンナ。一見何不自由なく見えるハンナは夫のDVに悩まされていた。まるで正反対に見えるジョセフとハンナの心の更生を描いた作品。

主要人物は中年男性ジョゼフとショップオーナーのハンナ、その夫ジェームスの3人。ハンナの私生活が徐々に明らかになっていくが、ジェームスのDVには舌を巻く。まさか寝たフリをするハンナにオシッコをかけるだなんて。ジェームス演じるエディ・マーサンは一癖も二癖もある役がほんとにうまい。ジョゼフ演じるピーター・ミュランの演技について今更言及することはないが、負けずとも劣らない存在感を見せているのがハンナ演じるオリヴィア・コールマンという女優。本作で出会えたのが大きな収穫でもあった。抑制された演出が3人の個性を引き出していて、徹底的にキャラクターを掘り下げていく。これでもかといわんばかりの負のスパイラルに終止符を打たれることはあるのか…。絶望のどん底で時折小さな希望を見せつつ、人生の難しさを教えてくれた。

脚本と演技力だけで見せていく労働者階級を描いた典型的なイギリス映画である。ケン・ローチよりマイク・リーに近い作風だと感じた。かなり私好みで、文句のつけようがない完成度だが、大好き!と胸を張って言えるような感覚でもなく、やり場のない思いがグサグサと刺さってきた。この作品を観た後、しばらく病んでしまって、私的には気が滅入った作品の上位に食い込む。濃すぎて、重すぎる本作、もう一度観る勇気もなく、恐れ多くてベストに入れられなかった。

<鑑賞> 2011/12/2


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マグダレンの祈り <2002/アイルランド=UK> ★★★★★

昔、日本語吹き替えで観た記憶がある。たぶん、民放。当時はハリウッド映画と韓国映画しか観ていなかったから、良さが全く分からなかったのだけど、観直して見て、かなりの衝撃を受けた。個人的には「ハンガー」とか「XXY」と並ぶ1級品。ますますピータ・ミュランのファンになってしまった。

magda.jpg

Magdalene Sisters
2002/119min/アイルランド=UK
ドラマ
監督/脚本/出演:ピーター・ミュラン
出演:ノラ=ジェーン・ヌーン、アンヌ=マリー・ダフ、ドロシー・ダフィ、ジェラルディン・マクイーワン、アイリーン・ウォルシュ
受賞:2002年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
IMDb評価:7.8/10



哲学度 ★★★★
社会度 ★★
宗教度 ★★★
ゴア度 ★



1964年、アイルランド、ダブリン。マグダレン修道院に、時を同じくして3人の少女が収容される。孤児バーナデットはその美しさで周囲の少年たちの目を惹きつけてしまうことが、マーガレットは従兄弟にレイプされたことが、そしてローズは未婚のまま赤ん坊を産んだことがそれぞれ“罪”とされたのだった。彼女たちは、修道院を管理する修道女たちに性悪女と決めつけられ、祈りと労働によって神に奉仕し“罪”を悔い改めるよう言われるのだった。しかしそこで彼女たちを待っていたのは、過酷な労働と自由の一切ない刑務所以上に非人間的な環境だった。@allcinema

magda1.jpgキリストによって改心した娼婦マグダラのマリアに因んで名付けられたマグダレン修道院。性道徳が厳しいとされるカトリックで、性的に“堕落した”女性たちを矯正させる目的で運営され、閉鎖される1996年までに延べ3万人もの少女が収容されたという。そこで経験した女性たちの過酷な実態を描いたドキュメンタリー「Sex in a Cold Climate」に衝撃を受け、監督は映画化を決意したそうだ。俳優ピーター・ミュランの監督第2作目。監督自身もカトリックである。なお、そのドキュメンタリーはDVDの特典に収録されている。

マーガレットの親戚の結婚式の場面から始まる。アイルランド独特の楽器が使われ、「The Well Below The Valley(谷間の井戸)」というアイルランドの民族音楽が奏でられる。その歌は近親相姦によって子供を産んだ女性の哀しい歌だという。結婚式に相応しいとは思えぬ歌詞は、あたかも独身女性たちを戒めるかのようでもある。この日、マーガレットは従兄にレイプされた。悲しみにくれるマーガレットは母に報告すると、司教へ伝えられ、翌日、修道院へ送られた。加害者の従兄にお咎めはない。

孤児院にいたバーナデットは美貌のせいで、少年たちの注目の的であった。肉体的交渉の有無によらず、美貌のせいで修道院へと送られた。そして、未婚のまま出産してしまったローズも修道院へと送られた。3人は性道徳の厳しいカトリックにおいて“罪”を犯した人間なのである。物語の舞台となるのは1960年代。同時に修道院へ来た女性3人と、もう1人クリスピーナの4人の視点で修道院の実態に迫っていく。この4人が見事なキャスティング。当時は新人、もしくは無名女優たちだったが、今ではアイルランドを代表する女優さんである。

magda2.jpg罪を洗い流すという意味で、少女たちは日々洗濯に従事していた。洗濯機がなかった時代であり、全て手洗い。労働による対価は表向きは修道院の運営費用に回されているが、実際はシスターたちの私腹を肥やしていたとされる。食事のメニューの違いでも明らか。更に、少女たちを一斉に裸に横一列に並ばせ、胸の形や陰部を笑いのネタにするという始末。
刑務所のように刑期があるわけでもなく、いつ出れるのかもわからなければ、出られる保証もない。ここでおばあちゃんになり、生涯を終える者も少なくない。信仰心の深さの違いなのだろうか。宗教とは救いだけではなく、さまざまな葛藤をも生み出すものでもある。耐え切れず逃げ出す者もいれば、ここで試練を全うすることが死後の幸せに繋がると本気で思っている者もいる。

修道院は96年に閉鎖され、4人のその後はテロップで流れる。矯正させる目的の修道院でありながら、4人は矯正されておらず、その後の道を踏み外してしまっている。やはりここでの生活や家族から見放されてしまったことで歪んでしまったように思う。性行為がいけないことだと洗脳されてしまったのも起因しているだろう。
本作の批判的な描写がバチカンから抗議を受けたとされるが、監督の主張は宗教冒涜ではなく、修道院そのものの存在意義に疑問を投げかけているのである。彼女たちの肉体的、精神的苦痛は計り知れない。

淡々とした描写でありながら、監督の主張も見せ場もはっきりしており、エンターテイメント性も高いが、催涙性の高い過剰な演出はない。ドキュメンタリー「Sex~」での当人たちの証言によると、実際はもっと過酷だったという。本作では、少女たちを娼婦にさせていたというくだりはないが、裸での品定めは娼婦にさせる前の儀式だとも言われている。本作では司教からの性的虐待のシーンが数秒ある程度、しかも意識してみないと見逃すほどのシーンであり、何が起こっているのすら分からない人のほうが多いと思われる。若干説明不足と感じる箇所も多いが、敢えて伏せていたように思う。関連作品を観ることで、説明不足箇所は補えるため併せて観ることをオススメするが、衝撃は一層大きい。

<鑑賞> 英語字幕 2011/10/26
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オーファンズ -みなし子たちの夜- <1997/UK> ★★

orphans.jpg
Orphans
1997/101min/UK
コメディー、ドラマ
監督/脚本: ピーター・ミュラン
出演:ダグラス・ヘンシュオール、ゲイリー・ルイス、ローズマリー・スティーヴンソン、スティーヴン・マッコール
IMDb評価:7.0/10


ブラック度 ★★★★
哲学度 ★★★
社会度 ★★
民族度 ★★★
普遍度 ★★


スコットランド・グラスゴー。長男トーマス、次男マイケル、脳性マヒの妹シーラ、そして末っ子ジョンのそれぞれ成人した4人の兄弟は母の家に集まっていた。彼らの母親が死んだのだ。葬儀の準備を終えパブに繰り出す4人。そこでトーマスは母が好きな歌を歌い泣き崩れる。マイケルは、そんなトーマスを見て笑った客とケンカし腹を刺され、血だらけで街をさまよう。弟ジョンはマイケルに復讐を約束し、銃を探し回る。一方車イスのシーラは遺体の安置されている教会から締め出されてしまう。その夜、激しい嵐が街を襲う…。彼らは無事母の魂を見送ることができるのか。@allcinema

orphans1.jpgケン・ローチ監督作品「マイ・ネーム・イズ・ジョー」でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、自身監督2作目「マグダレンの祈り」でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞しているピーター・ミュランの初監督作品。監督の出身地スコットランド・グラスゴーを舞台に、自身の体験を基にしている。

愛する母親を亡くした4人の子どもたちが、さまざまな騒動に巻き込まれる姿を描いた人間ドラマ。ピーター・ミュランの出演作からは想像もつかない、しかも今まで観たことのないパターンの悲喜劇である。個人的には好きなタイプの作品ではないが、こんな才能やセンスがあったことに驚き。

頑固で頭の固い長男トーマス、離婚したが2人の子どもがいる次男マイケル、脳性マヒで車椅子生活の長女シーラ、そして、心優しい三男ジョン。4人の子どもといっても皆成人しており、またキャラが濃い。
長男が死んだ母の好きな歌をパブで歌ったことを笑った男の客がいた。その男と次男が取っ組み合いの喧嘩になったことから物語は展開していく。喧嘩の相手への復讐に挑むのだが、全て空回り。必死にもがけばもがくほど、墓穴を掘ってしまい、笑いのネタになってしまう。ポスターに“今年一番のブラックコメディー”とあるが、かなりきついブラックになっている。日本で公開&VHS化されたことにも驚き。
最終的には家族愛を認識させるような結末に繋がっている点がせめてもの救い。

<鑑賞> 聞き取り度50% 2011/10/29
[サイト内タグ検索] ピーター・ミュラン
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(未) Neds <2010/UK> ★★★

neds.jpg
Neds
2010/124min/英=仏=伊
ドラマ、犯罪
監督/脚本/出演:ピーター・ミュラン(長編監督3作目)
出演:Conor McCarron、Greg Forrest
IMDb評価:7.0/10

第24回(2011)ヨーロッパ映画賞 作品賞候補 全45作品についてはこちら


暴力度 ★★★
哲学度 ★★
民族性 ★★★
社会度 ★★




neds1.jpg1970年代のスコットランド、グラスゴー。労働者階級が住む地域である。学校ではケンカが絶えなかった。ジョンは成績優秀だが、アル中の父親と警察沙汰になる兄のせいで学校の先生にも目を付けられてしまう。次第に友人たちともうまくいかなくなり、喧嘩に巻き込まれ、自身の身を守るために、不良グループと付き合わざるを得なくなっていた…。

ケン・ローチ監督作品「マイ・ネーム・イズ・ジョー」でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞し、自身監督2作目「マグダレンの祈り」でヴェネチア国際映画祭の金獅子賞を受賞しているピーター・ミュランの監督3作目で最新作。デビュー作に続き、自身の体験を基にしている。実兄Lenny Mullanは「マグダレンの祈り」に引き続き、キャスティング・ディレクターを務めている。

日本で公開される、もしくは日本人好みのUK映画はおそらく上流階級物語が多いのかもしれないが、私の好みはむしろ労働者階級の作品。どの監督も“貧困”や“暴力”、“犯罪”といった観点で描いており、ストーリーにはさほど違いはないと改めて思った。
本作は「トレインスポッティング」ほど娯楽性も高くなく、ケンローチほど社会性が強いわけでもなく、おそらく日本でお目見えすることはないでしょう。シェーン・メドウス監督に近い作風だが、彼よりも冷徹で客観的に捉えている。ピーター・ミュランはパディ・コンシダインと並んで、UKの中で1番か2番目に好きな俳優。本作を観て、更にファンになった。

neds2.jpg父親からの暴力、不良たちの喧嘩、先生の対応などジョンを取り巻く環境の悪さがこれでもかというほど描かれる。序盤では、優等生で真面目だったジョンだが、そういったエピソードを経て、不良に落ちぶれていく様を丁寧に描いている。40%が監督の自伝だそうで、アル中の父親は自身の父親がモデルであり、自ら演じている。自伝的要素が高いだけあって、不良へのターニングポイントが明確に示され、説得力がある。

学校での鞭打ちの体罰には驚かされたが、これもスコットランドでは30年前まで行われていたとか。馬を調教する時使うようなムチである。先生による鞭打ちの体罰も痛々しいが、15歳前後の少年たちによる暴力も容赦なく描かれている。ピーター・ミュランが保護観察員を演じた「BOY A」へと繋がっていきそうなストーリー展開である。
NEDsとはNon Educated DelinquentSの略で、“教育を受けていない不良”という意味である。敷かれたレールを進むかのように落ちぶれていく少年たちの翻弄された運命に一向に出口は見えない。意見の分かれそうなエンディングに嫌悪感を覚える人が多そうだが、私はジョンの強い意志を感じ取った。抜け出す意思と勇気さえあれば、人間はいつでも方向転換できる可能性を持っている、と信じたい。

<鑑賞> 聞き取り度70% 2011/10/25
[サイト内タグ検索] 日本未公開 ピーター・ミュラン
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(未) 【短編】 Dog Altogether <2007/UK>★★★★

dog.jpgDog Altogether
2007/16min/UK
監督/脚本:パディ・コンシダイン
出演:ピーター・ミュラン
受賞:2007英国アカデミー賞、ヴェニス映画祭 短編作品賞等
IMDb評価:7.1/10

残忍度 ★★★★
哲学度 ★★★★

敬愛なるパディ・コンシダインについてはこちら


自暴自棄の男ジョゼフは飼い犬への虐待の末、殺してしまう。その後、偶然入ったバーで騒いでいた青年たちへ暴力を奮ってしまう。ジョゼフの行動はいつも衝動的であり、その度に自らの行動を悔いる姿があった。しかし、青年たちが仕返しにやってくる。それは自分が飼い犬にしたことと同じことであり、戒めでもあった

影響を受けた監督1人を挙げるのは難しいけど、強いて言うならケン・ローチとアラン・クラーク、本作に関してはゲイリー・オールドマンの「ニル・バイ・マウス/Nil By Mouth」(未見)に多大なる影響を受けたと語るパディ・コンシダイン。俳優の彼にとっての初監督作品である。台本を読んだ当初はゲイリー・オールドマンがプロデューサーを務めることとなっていたが、結局はシェーン・メドウス監督と馴染みの深い方々が務めることとなったためか、シェーン・メドウス監督の作品に通ずるものを感じる。

自身のお父様をモデルに数時間で台本を書きあげたという。1998年「マイ・ネーム・イズ・ジョー」でカンヌ国際映画祭 男優賞を受賞したピーター・マランが主演を務めている。こんなに面白く完成度の高い短編を観たのは初めてであり、欧州での注目度の高さも頷ける。私のようなパディ・コンシダイン好きか、ピーター・マラン好きしか観ないことを残念に思う。ぜひとも長編化して欲しい。

<鑑賞> 2011/2/15
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トレインスポッティング <1996/UK> ★★★☆

train.jpgTrainspotting
1996/93min/UK
監督:ダニー・ボイル
原作:アービン・ウェルシュ
脚本:ジョン・ホッジ
製作:アンドリュー・マクドナルド
出演:ユアン・マクレガー、ユエン・ブレンナー、ジョニー・ミー・ミラー、ロバート・カーライル、ケヴィン・マクキッド、ピーター・ミュラン
IMDb評価:8.2/10(Top153)

刺激度   ★★
ブラック度 ★★★
<あらすじ>
ヘロイン中毒のレントンは、仲間たちと愉快ででたらめな日々を過ごしていた。ロンドンで仕事を見つけたものの、仲間たちのせいで結局クビに。そんなところへ、売人から大量のドラッグを売りさばく仕事を持ちかけられて……。(by allcinema)

<レビュー>
I chose not to choose life.I chose something else. any reason? There ie no reason. Who needs reasons when you've got heroin?
人生を選ばないという選択をした。そして他の物を選択した。理由は?理由なんかない。ヘロインをやるのに理由が必要か?

冒頭の台詞に拍車をかけるように刺激的な映像が続く。
ドラッグ使用、カジュアルセックス、排泄物、ドラック経験者にしかわからない快感、中毒症状をリアルにかつユーモラスに描いている。悲惨な話なのにポップな映像感覚は現実の厳しさに気付いてない楽観的な若者そのもの。
他人事のように客観的なレントン(ユアン・マクレガー)のナレーションが印象的だったが、彼の回想話であったことを最後に気付いた。すでに続編が企画されているが、レントンのその後も気になる終わり方をしている。どことなく冷やかな視点はドラッグを美化することなく、若者特有の屈折した心理を鋭く描いた作品。

蔓延している麻薬を、中毒者の視点で描いているため、日常的な光景になっている。嫌なことを忘れるためにやって、そんな自分が嫌になってまたやってしまう。こうやって依存して現実逃避していることで安心感が生まれる。今が楽しければいいというスタンスのその日暮らしの若者。ドラッグで自らを解放することが唯一の逃げ道。出口の見えない世界は悲劇である。

タイトルに使われている「Trainspotting」のもともとの意味は「鉄道マニア」である。そこから派生して「マニアの溜まり場」といった意味で使われている。タイトル通り、ドラッグ漬けの若者たちが住むアパートを舞台としている。
あまりにもスコットランド訛りがひどいし、言葉はかなり汚い。アメリカ版はセックスシーン等のカットと前半の20分吹き替えになっているものまで存在している。

<鑑賞> 英語字幕 2011/2/10
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