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2010年 第23回ヨーロッパ映画賞ノミネート・受賞作品

時期はずれですが、自己満足用。。。
全作観てからアップ予定でしたが、いつになるかわからないので。

***********************

第23回ヨーロッパ映画賞の結果が発表された。(2010/12/4) (★:Koo評価、満点3つ星)

作品賞
蜂蜜/Bal」トルコ=独 (監督:セミ・カプランオール/Semih Kaplanolu) ★★★
神々と男たち」仏 (監督:グザヴィエ・ボーヴォワ) ★★
「ゴースト・ライター」仏=独=英 (監督:ロマン・ポランスキー)
レバノン」イスラエル=独=仏 (監督:サミュエル・マオス/Samuel Maoz) ★★
「瞳の奥の秘密」西=アルゼンチン (監督:ファン・ホセ・カンパネラ)
ソウル・キッチン」独 (監督:ファティ・アキン) ★★

監督賞
オリヴィエ・アサイヤス「Carlos」 仏=独
セミ・カプランオール「蜂蜜」★★★
サミュエル・マオス 「レバノン」 ★★
ロマン・ポランスキー 「ゴースト・ライター」
パオロ・ヴィルズィ(Paolo Virzi)「はじめての大切なもの/La Prima Cosa Bella」伊

男優賞
ヤコブ・セーダーグレン(Jakob Cedergren) 「光のほうへ/Submarino」デンマーク(監督:トマス・ヴィンターベア) ★★★
エリオ・ジェルマーノ「La Nostra Vita」伊 (監督:ダニエレ・ルケッティ)
ユアン・マクレガー「ゴースト・ライター」
George Pistereanu「If I Want to Whistle, I Whistle」ルーマニア(監督:フローリン・サーバン/Florin Serban) ★★★
ルイス・トサル「プリズン211」西=仏(監督:ダニエル・モンソン)

女優賞
ズリンカ・ツヴィテシッチ(Zrinka Cvite)「サラエボ、希望の街角/Na Putu」ボスニア=独=クロアチア(監督:ヤスミ・ジュバニッチ)
シベル・ケキリ「Die Fremde/When We Leave」独 (監督:Feo Aladag) ★★★
レスリー・マンヴィル「Another Year」英 (監督:マイク・リー)
シルヴィー・テステュー「Lourdes」オーストリア=仏=独 (監督:ジェシカ・ハウスナー) ★★
Lotte Verbeek「Nothing Personal」オランダ=アイルランド (監督:Urszula Antoniak)

脚本賞
ホルヘ・ゲリカエチェヴァリア(Jorge Guerricaechevarria) 、ダニエル・モンソン 「プリズン211」
ロバート・ハリス、ロマン・ポランスキー 「ゴースト・ライター
サミュエル・マオス 「レバノン」★★★
ラデュ・ミヘイレアニュ 「オーケストラ!」仏 (監督:ラデュ・ミヘイレアニュ)

撮影賞
Giora Bejach 「レバノン」★★☆
カロリーヌ・シャンプティエ 「神々と男たち」★★
Pavel Kostomarov 「夏の終止符/How I Ended this Summer」ロシア (監督:Alexei Popogrebsky) ★★★
Bari Oezbicer 「蜂蜜」★★★

編集賞
リュック・バルニエール(Luc Barnier) 、マリオン・モニエ(Marion Monnier) 「Carlos」
Arik Lahav-Leibovich 「レバノン」★★★
エルヴェ・デ・ルーズ(Herve de Luze) 「ゴースト・ライター」

ディカバリー賞
「重なりあう時/The Double Hour」伊 (監督:ジュゼッペ・カポトンディ)
If I Want to Whistle, I Whistle」ルーマニア ★★★
Die Fremde /When We Leave」独 ★★★
レバノン」イスラエル ★★
Nothing Personal」オランダ=アイルランド
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[ 2011/06/03 17:10 ] ★映画関連★ 映画賞 | TB(0) | CM(0)

テナント 恐怖を借りた男<1976/仏> ★★★★

tennt.jpgLe locataire/ The Tenant
1976/126min/フランス
監督/脚本/出演:ロマン・ポランスキー
製作:アンドリュー・ブラウンズバーグ
原作:ローラン・トポル
音楽:フィリップ・サルド
出演:イザベル・アジャーニ、メルヴィン・ダグラス
受賞:1976年 カンヌ映画祭 パルムドール ノミネート
MDb評価:7.8/10



都市部に於ける共同住宅での恐怖を描く同義的作品として65年の「反撥」、68年「ローズマリーの赤ちゃん」と共に三部作の一角として位置付けられている。日本では劇場未公開のままビデオのみの封切りとなった。

古びたアパートに良さそうな部屋を見つけ、トレルコフスキーは中をみせてもらう。大家によると前の住人シモーネは飛び降り自殺を図り、入院していているという。ベランダから下を覗くと、自殺の形跡が残っていておぞましい。トレルコフスキーは何を思ったのか、彼女のお見舞いに行くのである。死ねば自分が入居できると思ったのか、これも何かの縁だと感じたのかはよくわからない。やがて、自殺女性は病院で亡くなり、トレルコフスキーはその部屋へ越してくる。部屋はそのままのため、家具どころか服や化粧品もそのまま残されている。私なら処分してしまうが、驚いたことに彼女の服やマニュキュアを手にとり、しばし眺める。一度しか会ったことのない女性なのに気にかかるのは、良心の呵責なのか、シモーネの執念が憑依したのか。そもそも、“自殺死”と聞いたら他の物件を探すのが一般的であろうが、敢えてこの部屋を選ぶのは監督のような人生を歩んできた者にとっては宿命になるのだろうか。

ユダヤ人狩りなどの紆余曲折を経て生まれ故郷フランスへ移住したポランスキー監督。本作主人公のトレルコフスキーもポーランドからの移民であり、監督自身が演じている。今までどんな人生を歩んできたのか、どんな思いでフランスへ舞い戻ってきたか、主人公と監督が重なって見えてしまう。
移民生活、集合住宅のようなすでに存在するコミュニティーに新しく入ることは、不安と期待が入り混じり、初めは孤独がつきまとう。友人を招いてホームパーティーをすれば、騒音がうるさいと隣人がすぐ怒鳴りこんでくるようでは静かにしていなければならない。口うるさい住人たちに悩まされ、シモーネの友人たちとも関わるようになり、煙草や飲み物の嗜好も変わり始める。そして、自分がシモーネになり変わり始めていることに気付き、妄想をも抱くようになる。

壁に埋められた歯、めまぐるしい螺旋階段、向かい窓の人影、深夜の来客・・・。
謎のキーワードが全体に散りばめられ、不安は余計に募る一方。
3部作に共通するのは、生活環境の変化からくる不安をうまく利用しており、妄想と現実の境目を曖昧にさせているところである。謎は明らかになったような、なっていないような、良い具合に余韻を残しつつ、観る者によって解釈が異なる面白さがある。
環境がめまぐるしく変わる人生を送ってきた監督は常に不安だったということだろうか。結末は監督の歪んだ世界観が多いに反映しているようにも感じる。主演のポランスキーはまさにハマリ役。

<鑑賞> 2011/1/23
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ローズマリーの赤ちゃん <1968/米> ★★★

rosemary.jpgRosemary's Baby
1968/136min/アメリカ
監督/脚本:ロマン・ポランスキー
製作:ウィリアム・キャッスル
原作:アイラ・レヴィン
撮影:ウィリアム・フレイカー
音楽:クリストファー・コメダ
出演:ミア・ファロー、ジョン・カサヴェテス、ルース・ゴードン
受賞:1968年 アカデミー賞 助演女優賞
IMDb評価:8.1/10


都市部に於ける共同住宅での恐怖を描く同義的作品として65年の「反撥」と76年の「テナント/恐怖を借りた男」と共に三部作の一角として位置付けられている。

ニューヨーク、マンハッタンの古いアパートに越してきた俳優志望のガイと妻ローズマリー。何かとおせっかいな隣人たちに感謝しながらも困惑し、新生活をはじめる。ある日ローズマリーは悪魔に凌辱される夢をみて妊娠が発覚する。それ以降、不可解な事件ばか起こり、隣人たちや夫の言動から、彼らはサタニスト(悪魔主義者)ではないかと疑いを抱きはじめる。

妊娠期は肉体的、精神的な変化があらわれ、神経過敏になったり、起伏が激しくなったりするものである。おせっかいな隣人、その養女の死因、タニス草のペンダント、アナグラムの謎、家具を移動させたカーペットの跡、友人から聞かされたよくない噂。妊娠期に輪をかけるように不安要素は襲いかかってくる。一番怖いと思ったのは夫のライバルの失明である。そのおかげで夫が主演をつかんだのは偶然だったのか、それとも夫が仕組んだことなのか。妊娠期の情緒不安定さをうまく使い、不可解な出来事を妄想か現実か曖昧に描く。ローズマリーの不安を象徴する夢のシークエンスは、ダレン・アロノフスキー監督の「ブラックスワン」でも同様な使われ方をしている。

「現代の大都会に潜む“悪魔”が市民の生活に忍び寄る恐怖を描いた」と監督は言う。やはり、それは彼自身が幼少時代に経験した不条理な世界と重なる。悪魔にも負けない母ローズマリーの強さは自身の母なのだろうか。

亡き2番目の妻シャロン・テイト惨殺事件との相関的因縁も囁かれ、舞台となったダコタハウスはジョン・レノンが80年に殺害された場所でもある。クリストファー・コメダの音楽が一層不気味を引きたてている。

<鑑賞> 英語字幕 2011/1/11
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反撥 <1965/UK> ★★★

hannpatsu.jpgRepusion
1965/105min/UK
監督/脚本:ロマン・ポランスキー
製作:ジーン・グトウスキー
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、イヴォンヌ・フルノー、ジョン・フレイザー
受賞:1965年 ベルリン国際映画祭 銀熊賞
IMDb評価:7.9/10


都市部に於ける共同住宅での恐怖を描く同義的作品として68年の「ローズマリーの赤ちゃん」と76年の「テナント/恐怖を借りた男」と共に三部作の一角として位置付けられている。

イギリスで働くポーランドからの移民姉妹のキャロルとヘレンは同じアパートに暮らす。姉のヘレンが活動的な性格なのに対し、妹のキャロルは内気で男性経験がない。姉と半同棲の恋人との情事の音を、壁越しに毎晩のように聞かされる。そんなキャロルにも想いを寄せている男性がいたが、キスをされたことで、次第に男性恐怖症に陥っていってしまう。一方で男性との官能を妄想し始める。

姉と恋人が旅行へ出かけ、キャロルは仕事にも行かず1人で部屋に閉じこもるようになってしまった。気が滅入る密室空間で昼夜問わず鳴る教会の鐘、壁や道路のヒビ、芽の伸び切ったジャガイモ、窓から見える後ろ向きに歩く大道芸人はキャロルを狂気の世界へ引きづり込ませる。姉が作ったロースト肉の残り物が腐り始める様子は狂気に蝕まれていくキャロルの心境をうまく表現しているし、ヒビが入る壁は男性との関係を暗示しているようでもある。などが余計に不気味さを演出している。

男性の脱いだシャツなどに嫌悪感を示したり、男性のキスも拒否しているにも関わらず、カミソリに興味を示す仕草も見せている。壁から出てくる無数の手も彼女の欲望だったのだろうか。もしかしたら以前に男性とのエピソードがトラウマになっているのかもしれないが、特に言及されていないので想像するしかない。

原題Repusionには“反撥”という意味の他に“嫌悪”という意味もある。反撥より嫌悪のほうがしっくりくる。三部作の中で一番現実的な展開になっているが、カトリーヌ・ドヌーヴの色気が怖さを一層引き立たせている。
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(未) Polanski (原題) <2009/米> ★★★

polanski.jpg
Polanski
2009/アメリカ
伝記、ドラマ
監督/脚本/出演:ダミアン・チャパ
IMDb評価:4.4/10

インディペンデント系監督ダミアン・チャパが1939年から1977年までのロマン・ポランスキーの半生を映画化。監督自身が主演をつとめている。ポランスキーの独特な訛りのある英語も再現している。
こんなに壮絶な人生を歩んできているにも関わらず、本作が初の伝記作品。

敬愛なるポランスキー監督についてはこちら

1939年、6歳の彼と両親が幸せそうに歩いているポーランドの風景からスタートするけれど、状況はすぐさま一転。
ホロコースト全盛期のユダヤ人狩り、そこからの逃亡、2番目の妻の殺害、ドラッグ、女遊び、13歳の少女の強姦、逮捕、有罪、海外逃亡。周知の出来事ではあるけれど、映像として一気に見せられるとかなり強烈である。

時系列ではなく入り組んだ時間軸を批判する意見が多い。13歳の少女をベッドに連れて行ったかと思えば、シーンは幼少時代のある一日に逆戻り、かと思えばどうでもいいパーティシーンに、そして忘れた頃にベッドのシーンに戻るといった風にランダム構造になっている。周知の出来事は一般的に退屈になりがちだけど、問題の強姦シーンがいつ描かれるのかが予測できず、かえって緊張感があってよかったとは思う。でも、ポランスキーに全く興味がない方で事実を知らない人にとっては全てのシーンが説明不足だろうし、入り組んだ時間軸はただただ混乱するだけでしょう。

公的な裁判所の記録を基に制作されたとのこと。彼本人が本作を公認しているのか疑問だけど、スキャンダラスな日常がメインとなってしまっている。2番目の妻の妊娠が発覚してもなかなか籍を入れようとせず、自由を求め遊び呆けたり、妻の殺害時は他の女性と情事にふけていた。確かに私自身も彼に対してそういうイメージはあるし、彼の作品にも影響しているような気もする。そもそも40年間をたったの90分にまとめること自体無謀なのかもしれないけれど、個人的にはそういう彼を形成したであろう生い立ちのほうに重点を置いて欲しかった。妻を殺害したチャールズ・マンソンの信奉者との関係、海外逃亡に至る経緯なども満足に値するものではない。

<鑑賞> 2011/1/12
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ロマン・ポランスキー/ Roman Polanski

ロマン・ポランスキーRoman Polanski (1933-)
出生地:パリ
配偶者:Barbara Lass(1959-1962)、シャロン・テート(1968-1969)、エマニュエル・セニエ(1989-)
polanski1.jpg
映画を観る基準とは人それぞれ。監督だったり、俳優だったり、あらすじだったり。
昔は俳優でチョイスしていた時期もありますが、年齢を重ねるにつれ、壮絶な人生を歩んできた監督さんへの思いが強くなってきました。
そんな監督さんの全作品を制覇したいという願いも込めつつ、プロフィール等をここに。


【監督作品】
1955 Rower/Bicycle
1957 笑顔/ Usmiech Zebiczny/Toothful Smile
1957 パーティを破壊せよ/ Rozbijemy Zabawa/ Break Up the Dance
1957 殺人者/ Morderstwo/ A Murderer
1958 タンスと二人の男/ Dwaj ludzie z szafa/ Two Men and a Wardrobe
1959 灯り/ Lampa
1959 天使たちが失墜するとき/ Gdy spadaja anioly/ When Angels Fall
1961 太った男と痩せた男/ Le gros et le maigre/ The Fat and the Lean
1962 哺乳動物たち/ Ssaki/ Mammals
1962 水の中のナイフ/ Nóz w wodzie
1964 反撥/ Replusion
1964 世界詐欺物語/ Le plus belles escroqueries du monde
1965 袋小路/ Cul-de-sac
1967 吸血鬼/ The Fearless Vampire Killers
1968 ローズマリーの赤ちゃん/ Rosemary's Baby
1971 マクベス/ Macbeth
1972 ポランスキーの欲望の館/ What?
1974 チャイナタウン/ Chinatown
1976 テナント恐怖を借りた男/ The Tenant / Le Locataire
1979 テス/ Tess
1986 ポランスキーのパイレーツ/ Pirates
1988 フランティック/ Frantic
1992 赤い航路/ Bitter Moon
1995 死と処女/ Death and the Maiden
1999 ナインスゲート/ The Ninth Gate
2002 戦場のピアニスト/ The Pianist
2005 オリバー・ツイスト/ Oliver Twist
2007 それぞれのシネマ/ To Each His Own Cinema
2010 The Ghost Writer
制作中God of Carnage

【出演作品】
1954 世代/ Pokolenie/ A Generation (アンジェイ・ワイダ監督)
1969 マジック・クリスチャン/ The Magic Christian
1974 処女の生血/ Dracula cerca sangue di vergine... e morì di sete!!!
1992 バック・イン・ザ・USSR/ Back in the U.S.S.R.
1994 他人のそら似/ Grosse fatigue
1994 記憶の扉/ Pura formalità, Una
2007 ラッシュアワー3/ Rush Hour 3 等

【関連作品】
2009 Polanski (ダミアン・チャパ監督)

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[ 2011/01/13 17:08 ] 敬愛なる映画人たち | TB(0) | CM(0)

赤い航路 <1992/仏=UK> ★★★

Bitter1.jpg
Bitter Moon/ Lunes de Fiel
1992/140min/フランス=イギリス
ドラマ、ロマンス、スリラー
監督/製作/共同脚本:ロマン・ポランスキー
原作:パスカル・ブルックナー
出演:ピーター・コヨーテ、エマニュエル・セニエ、ヒュー・グラント、クリスティン・スコット・トーマス
言語:英語、フランス語
IMDb評価:6.9/10

衝撃度 ★★★
過激度 ★★★
扇情度 ★★★★

ポランスキー監督作品は数本しか観たことがなく、フランス映画としては異色なぐらいにしか思っていなかった。ポーランド出身であることを意識しつつ観直してみようと思っている。1作目は「赤い航路」。記事を書いていないだけで4作目を観終えているけど、たった一度や二度観ただけで理解しようとするのは大間違いであり、視点を変えて何度も観る必要があるように思える。

敬愛なるポランスキー監督についてはこちら

「Honey Moon(ハネムーン)」を皮肉った「Bitter Moon」が原題となっているけれど、どういうわけで邦題が「赤い航路」になってしまったのか!?劇中では新月から満月まで夜空の月が映し出され、その満ち欠けは運命や結末を暗示しているかのようでもある。
Bitter3.jpg
結婚生活7年で夫婦生活にマンネリを感じていたナイジェルとフィオナ夫妻は客船クルーズでイスタンブールへ向かう。良識的でごく一般的な夫婦である。その船上でオスカーとミミ夫妻に出会う。ナイジェルは、妻にはない魔性の魅力を持ち合わせているミミへの関心を抱き始めるが、それを見抜いたのか、オスカーはナイジェルに話しかけ、部屋に招き入れる。そして、妻ミミとの出会いから性生活までを聞かれるともなく赤裸々に語り始めるのである。
Bitter2.jpgBitter.jpg
ダンススクールに通いバレリーナを目指す妻ミミのダンスといったら挑発的で扇情的。ありきたりの行為には飽き足らなくなり、欲望のままに愛し合う2人の性生活もあまりにも過激。演じるのは監督の3番目の妻エマニュエル・セニエ。これでもかというほど生々しい性の世界が繰り広げられる。異常な性生活に初めは嫌悪感さえ抱くナイジェルだけど、次第にもうちょっと他人の性生活を覗いてみたいといった好奇心が生まれてくる。しかし、性的欲望だけで結ばれた愛はそう長くは続かない。愛情と堕落から生まれる憎悪は表裏一体であること。精神的、肉体的苦痛、その変貌を見事に描き切っており、恐怖さえ感じる。性の虜となり堕落し破滅していく様は「盲獣」と通ずるものがある。

ナイジェル同様に私も嫌悪感を抱いたけど、気づいたら日常生活とは思えない刺激にぐいぐい引き込まれていた。しかしながら、皮肉的な結末には言葉を失う。ユダヤ人狩りの対象になったことや、2度目の妻の惨殺など、やはり監督自身の生い立ちが由来しているのだろうか。そういえば、オスカーはミミの妊娠を快く思ってなかった。「Polanski」で描かれていた2度目の妻の妊娠発覚時のポランスキーの反応と似ている。もしかしたら、オスカーは監督自身を投影しているのではないだろうか。ますますポランスキーに興味が湧いてきた。

ところで、どんどん過激になっていく2人の性生活はモザイクなしで上映されたのだろうか。

<鑑賞> 2010/12
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