スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[タグ未指定]
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

(未) Silent Souls <2010/露> ★★★

silent soulSilent Souls
2010/75min/ロシア
ドラマ
監督:Aleksei Fedorchenko 
撮影:ミハイル・クリチマン
原作:Denis Osokin
出演:Yuliya Aug、LarisaDamaskina、Olga Dobrina 
受賞:第67回(2010)ヴェネツィア国際映画祭コンペ出品、オゼッラ賞(撮影賞:ミハイル・クリチマン)、国際批評家連盟賞、SIGNIS賞スペシャル・メンション
IMDb評価:6.4/10

社会度 ★★★
哲学度 ★★★★
宗教度 なし
官能度 なし(ヌードあり)
民族度 ★★★
脚本 ★★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★


silent soul1町工場の社長は40年連れ添った最愛の妻を亡くした。新婚旅行で訪れた湖で弔いをするのに、カメラマンの友人に同行を依頼した。カメラマンは最近ムクドリ2羽を飼い始めたところで一緒に連れて行くことにした…。

監督は、2005年ヴェネチア映画祭でオリゾンティ・ドキュメンタリー賞を受賞した「Pervye na Lune」のAleksei Fedorchenko。フィクション映画は2作目となる。
撮影は 「父、帰る(2003)」などのアンドレイ・ズビャギンツェフ作品で知られるミハイル・クリチマン

妻の遺体を新婚旅行で訪れた湖で火葬するまでの至ってシンプルなロードムービー。はっきり言って何も起こらない。大切な人を失った時の喪失感に焦点を当てた作品。

silent soul2舞台となるのは、ロシアの田舎町。小さい町々が統合し、町名を変えていく中、かろうじて存続しているが、人々の記憶からも消えてなくなりそうなほどの小さな町である。ここでは結婚式当日、親類の女性たちは新婦の陰毛に長い糸を結びつけ、神聖な初夜を迎えるという。そんな伝統が未だ残るこの町で、最愛の妻を新婦のように送り出してあげたいと願う夫は妻の亡骸を丁寧に拭き、糸を結びつける。

妻の遺体を車に乗せ、思い出の湖まで車を走らせる道中、2人だけの思い出が走馬灯のように男の脳裏に蘇る。それは平凡だが、幸せに満ち溢れた夫婦生活。きっとこの思い出を胸にこの先の人生を歩むのだろう…。

広大なロシアを舞台に、撮影はアンドレイ・ズビャギンツェフ作品を撮り続けているミハイル・クリチマン。詩的な展開と映像美のマッチング、抑揚のある音楽が雰囲気を盛り立てている。車中会話は少なく、かなりのスローペースで、アンドレイ・ズビャギンツェフ作品ほどではないが、想像力で行間を埋めていく必要があるため観る人を選ぶであろう。

<観賞> 2012/5/26

[サイト内タグ検索] 日本未公開 ミハイル・クリチマン
スポンサーサイト

(備忘録) ウルフハウンド 天空の門と魔法の鍵 <2007/露> ★★★

wolth.jpgWolfhound: The Rise of the Warrior/Volkodav iz roda Serykh Psov
2007/136min/ロシア
アクション、冒険、ファンタジー
監督/脚本:ニコライ・レベデフ(Nikolay Lebedev)
原作:Mariya Semyonova
出演:アレクサンドル・ブハロフ、オクサナ・アキンシナ、アレクサンドル・ドモガロフ
IMDb評価:5.8/10

社会度 ★
哲学度 ★★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★★★
邦題のセンス ★★★★
脚本 ★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★

約24億円の巨費をかけて製作され、ロシア本国で大ヒットを記録したVFXファンタジー・アドベンチャー。 暗黒の力が世界を支配した時代。平和な街ガリラは、女神モラナの呪いのために太陽と秩序を失っていた。同じ頃、正義感溢れる戦士の部族であった“グレイドッグ族”もまた、モラナに仕える黒仮面の騎士ザドバによって滅ぼされてしまう。しかし一族唯一の生き残りである少年がいた。彼の名はウルフハウンド。やがて、勇敢な戦士へと成長した彼は、ザドバと並ぶ悪の支配者であるベリモア国の王マン・イーターを滅ぼし、女神モラナが住むと言われる天空門のカギを手に入れる。果たして彼は、失われた光とグレイドッグ族の誇りを取り戻すことができるのか…。@allcinema

監督は、「東部戦線1944(2002)」(未見)のニコライ・レベデフ。
出演は、「リリア 4-ever(2002)」でリリア役を演じたオクサナ・アキンシナ。

衣装とかアクションも本格的な時代劇。登場人物が多く、プロットも複雑だが、ストーリーはいたって単純でわかりやすい。幼少時代に目の前で両親を殺されたウルフハウンドが復讐に向かうというだけの話。魔法の粉をかけると怪我が治ったり、コウモリが相棒だったり、死んだママが登場し、善の道へ導いてくれたり、ファンタジー色が強く、子どもと一緒に楽しめる作品。

<観賞> 2012/3/30

[タグ未指定]

(未) Elena <2011/露> ★★★

elena.jpg
Elena
2010/ロシア
ドラマ
監督/脚本:アンドレイ・ズビャギンツェフ
撮影:ミハイル・クリチマン
出演:Andrey Smirnov、Nadezhda Markina、Elena Lyadova、Alexey Rozin
受賞:カンヌ特別審査員賞
IMDb評価:7.6/10


哲学度 ★★★
宗教度 なし
社会度 ★
映像美 ★★


ウラジミールとエレナ夫婦は時を遅くして再婚した。もともとは異なる階級出身であり、それぞれに前の結婚でできた子どもがいる。ウラジミールには娘がいるが、疎遠で何年もも会っていない。エレナには息子がいるが、失業中で生活が苦しいにも関わらず養うべき家族を抱えており、エレナが金銭的な援助をしている。ウラジミールは妻エレナが成人している息子の援助をしていることをよく思っておらず、やめるように注意していたが、そんな矢先、ウラジミールは心臓発作で倒れ緊急入院した。最悪の事態は免れたものの死期を悟ったウラジミールは疎遠である娘に会いたいと言う。ついには、全ての財産を娘に託すと言い出した。弁護士を呼び、遺書を作成することにしたが…。

elena2.jpg父、帰る」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の最新作。好きな監督10人に入るほど好きな監督。初監督作品「父、帰る」で、ヴェネチア国際映画祭の新人監督賞と金獅子賞をダブル受賞、2作目「The Banishment」ではカンヌ映画祭でコンスタンチン・ラヴロネンコに最優秀男優賞をもたらし、3作目で最新作の本作ではカンヌ特別審査員賞を受賞している。カンヌ以降あまり評判を聞かなくなってしまったが、いずれにしても日本公開は難しいでしょう。

家族のすれ違いやわだかまりを描いている点と多くを語らず、背景も含め想像力を働かせる描き方においては前作2作と同様。本作は宗教的な解釈を要さないため、観やすくなってはいるが、おそらく2作同様、数回観て理解度を高める必要がありそうでもある。

elena1.jpgウラジーミルは裕福で財産を持っているのに対し、エレナは質素。異なるのは出身階級だけではなく、子どもとの関わり方も正反対である。ウラジミールは娘とは疎遠であるが、エレナは頻繁に息子宅を訪れており、嫁や孫ともうまく行っている。正反対に見える2人だが、2人が共に願うのは自分の血を分けた子どもの幸せであった。
テーマは、人間性の喪失。
アスガー・ファルハディ監督「別離」と同様で、個人の立場では正しい行いをしていても、倫理的にはどうかという問題を考えさせてくれる。鋭い視点を提起している割には呆気なく結末を迎えてしまったような気がしないでもないが、親の存在の有難みについて考えさせてくれる作品でもあった。

何を犠牲にしてでも子どものために…というのが母共通の願いなのだろう。しかし、子を持たないと共感するのは難しい。

<鑑賞> 英語字幕 2012/1/5

(未) The Banishment <2007/露> ★★★★★

banishment_20111102115520.jpgThe Banishment/Izgnanie
2007/157min/ロシア ・ベルギー合作
ドラマ
監督&脚本:アンドレイ・ズビャギンツェフ「父、帰る
撮影:ミハイル・クリチマン
出演:コンスタンチン・ラヴロネンコ、アレクサンダー・バルエフ、マリア・ボネヴィー
受賞:2007 カンヌ映画祭 男優賞他1、3ノミネート
INDb評価:7.6/10

哲学度 ★★★★
宗教度 ★★★★
社会度 ★
映像美 ★★★
余韻度 ★★★

一家4人は田舎にある母の残してくれた家へ移り住む。新しい生活に胸を弾ませる子ども2人に対し、夫婦の表情は浮かない。妻は不倫をしており、田舎で一からやり直すために引っ越してきたからだ。夫婦のわだかまりは消えていない。そんな時の妻の一言。「妊娠しているけど、あなたの子ではないの」…。

banishment2.jpg父、帰る」のアンドレイ・ズビャギンツェフ監督の2作目。
初監督作品「父、帰る」で、ヴェネチア国際映画祭の新人監督賞と金獅子賞をダブル受賞、2作目の本作ではカンヌ映画祭でコンスタンチン・ラヴロネンコに最優秀男優賞をもたらし、3作目の最新作「Elena」ではカンヌ特別審査員賞を受賞している。 主演は、「父、帰る」で父親役を演じたコンスタンチン・ラヴロネンコ、その妻役はスウェーデン、ノルウェーを代表するマリア・ボネヴィー。ロシア語の話せない彼女の台詞はどうやら吹き替えられているらしい。

本作が監督2作目と思えないほどの完成度で、観る度に新発見があり、新たな琴線に触れることができ、観る度に理解度も満足度も高まる1級品と呼ぶべき作品。日本では一般公開はおろか、未だにCSでも映画祭でもお目見えしていないとは…。これは恥じるべき行為。

妻は妊娠したことを弁解もせず、子の運命を夫に託し、裁きを受ける覚悟を決めた。妻よりもむしろ夫のほうが葛藤と戦っている様子が延々と映し出される。不倫の原因は描かれていない。夫も妻を問い詰めたりもせず、抑制された感情は修羅場などなく、本作の大半を占めるのはむしろ沈黙である。背景が描かれなくとも、出来てしまった夫婦の溝は深く、重いことが覗える。

banishment1_20111102115520.jpgかなりのスローテンポで、ショットが名画のように美しくもあり、構図の意味をいちいち考えさせられる。手法としては、抽象的ではあるが圧倒的な映像を脳裏に焼きつけさせ、忘れた頃に補足説明が入るといった、観る側にとっては少々負担となる描き方。時間軸も前後し、映像からはどのタイミングの話なのかは掴み難く、おもちゃの電車のレールを繋ぎ合わせるかのようでもある。子供が遊んでいるジグソーパズルがダ・ヴィンチの「受胎告知」だったり、細部の小道具にまで伏線が張られているため、隅々まで隙がない。一旦レールが繋ぎ合わさると電車が加速するかのごとくストーリーも一気に進むが、商業大作映画を好む人は間違いなく熟睡できる作品でもある。

無邪気な子どもたちの笑い声、電話が鳴る音と車のエンジン音が時折静けさを破る程度で、聞こえてくるのは最低限の生活音のみ。怖いほどに排除された音の緊張感が夫婦の溝をさらに引き立てている。
ダイヤル式の黒電話に交換手が出ることから、時代背景は現代ではないであろう。車で通り過ぎる薄暗い工業地帯はソ連時代を連想させ、堕胎が違法とされている時代であろうことは推測できる。テーマは“赦し”。不倫をし、子を身籠った妻を赦すのか。子はどうするのか。

タイトルの意味は“追放”。誰が誰を追放するのか。最終的には何が罪なのか。畳みかけるように押し寄せる結末のどんでん返しまで観る者に自問を促してくれる。

初版:2010/8/9
最新版:2011/11/12 (★★★☆から★★★★★に変更)

ククーシュカ ラップランドの妖精 <2002/露> ★★★

kukushka.jpgKukushka/Cuckoo
2002/101min/ロシア
ドラマ、戦争、コメディー
監督/脚本:アレクサンドル・ロゴシュキン
撮影:アンドレイ・ジェガロフ
出演:アンニ=クリスティーナ・ユーソ、ヴィッレ・ハーパサロ、ヴィクトル・ブィチコフ
言語:ロシア語、フィン語、サーミ語、ドイツ語
受賞:モスクワ国際映画祭 最優秀監督賞ほか全5部門独占
IMDb評価:7.9/10

ロシアを代表する監督の1人だが、日本で劇場公開したのは本作のみのよう。DVDも発売している。代表作は「検問所」(1995)等。


フィンランド軍の狙撃兵ヴェイッコは、罰として岩に打ち付けられた鎖で足をつながれ、わずかな食料だけ残し置き去りにされてしまう。手足の届く範囲内から集めた小枝で焚き木をし暖をとり生き延びていた。知恵を絞り、試行錯誤の上、なんとか岩に打ち付けられた釘だけは外すことができた。
ロシア軍大尉イワンは警察に連行途中に味方機の誤発弾によって重傷を負ってしまう。偶然通りがかった先住民アンニに発見され、家で介護を受ける。自力で鎖を断ち切ったフィンランド軍のヴェイッコも助けを求めてアンニのもとへやって来た。こうして3人の奇妙な共同生活が始まる…。

kukushka4.jpg冬戦争(第1次ソ連・フィンランド戦争とも言う)は、第二次世界大戦の勃発から3ヶ月目にあたる1939年11月30日に、ソビエト連邦がフィンランドに侵入した戦争である。フィンランドはこの侵略に抵抗し、多くの犠牲を出しながらも独立を守ったが、両国間の戦争が1941年6月26日から1944年9月19日にかけてラップランドで再開され、これを継続戦争(第2次ソ連・フィンランド戦争)と称される。フィンランドとソ連の間で1944年9月19日にモスクワ休戦協定が調印され、その24時間後に完全に戦闘を停止した。

本作の時代設定は1944年9月。
休戦協定調印前後のラップランドを舞台としている。
ロシア語、フィン語、サーミ語をそれぞれ話す3人。全く異なる言語で意思疎通はできないのに、何か言えば、とりあえず返事が返ってくるので、通じ合っていると思い込んでいる3人である。全く噛みあっていないチグハグな3人の会話を面白く見せているが、言葉の通じないもどかしさを出した方が良かったようにも思える。敵国の兵士、戦争未亡人の共通点は戦争でありながらも、芽生えていく友情を描いている。

Kukushka2.jpg
「ラップランドの妖精」という副題はいかがなものか。ラップランドに住む先住民アニカは夫を戦争で亡くした未亡人で、独自の生活習慣で自給自足の生活を1人で送っている。ため息がでるほど綺麗だあ、過酷な大自然でたくましく生きる姿は妖精とはかけ離れた生々しい人間の姿である。4年間もの間男性のいない生活だったのに、一気に2人の男性が現れてしまったことで欲情し、裸でサウナに入っている男性2人を品定めする姿は子孫を残そうとする人間の本能でもある。

kukushka1.jpg
アイスランド人には霊的な存在を信じている人が多く、フリドリック・トール・フリドリクソン監督作品(「コールド・フィーバー」「Angels of the Universe」)には必ず精霊が登場し、日本人に通ずる精神性を感じるのだが、本作でもヴェイッコが死の淵を彷徨っている光景は、賽(さい)の河原を彷彿させる。先祖から伝わるというアニカのスピリチュアルな感覚も祈祷師に通じるものを感じる。

結末に触れています。ご注意ください。
ククーシュカとはロシア語で“カッコー鳥”の意味。狙撃兵という意味も含むため、単純にフィンランド軍の狙撃兵ヴェイッコのことを指してると思っていたが、もっと奥が深かった。ダニス・タノヴィッチ監督作品「美しき運命の傷痕/L' ENFER」でのカッコー鳥のシーンも非常に印象深く記憶されているが、本作でも“カッコー鳥”の習性をうまく利用したオチには脱帽した。
カッコー鳥とは、卵をよその巣へ生みつけて、子育てをしない鳥である。未亡人の欲情に応え、妊娠させてしまったことも知らずに国に戻っていった2人。カッコー鳥の習性そのものである。二度と会うことのないであろう父親のことを子供に話し、過酷な自然の中で今もなお生き抜こうとする姿はたくましい。

<鑑賞> 英語字幕 2011/3/12
[タグ未指定]

夏の終止符 (原題:How I Ended This Summer) <2010/露> ★★

how i ended
Kak Ya Provel Etim Letom/ How I Ended This Summer
2010/124min/ロシア
監督:Alexei Popogrebsky
撮影:Pavel Kostomarov
出演:Grigory Dobrygin(デビュー作)、 Sergei Puskepalis
受賞:2010ベルリン国際映画祭 銀熊賞
   男優賞:Grigory Dobrygin、Sergei Puskepalis
   芸術貢献賞:Pavel Kostomarov(撮影)
   2011ロンドン映画祭 作品賞
IMDb評価:7.2/10

芸術度 ★★★★
緊迫度 ★
残虐度 なし


2011年アカデミー賞外国語映画賞エントリー65作品についてはこちら
**********第60回(2010年) ベルリン国際映画祭受賞作********** 
金熊賞: 「蜂蜜」 - セミフ・カプランオール監督
銀熊賞:
審査員グランプリ: 「Eu când vreau să fluier, fluier」 - フローリン・サーバン監督
監督賞: ロマン・ポランスキー - 「ゴースト・ライター」
女優賞: 寺島しのぶ - 「キャタピラー」
男優賞: グリゴリ・ドブルイギン、セルゲイ・プスケパリス - 「Как я провёл этим летом(本作)」
脚本賞: ワン・チュアンアン、ナ・ジン - 「再会の食卓」
芸術貢献賞: パベル・コストマロフ - 「Как я провёл этим летом(本作)」
アルフレード・バウアー賞: 「Eu când vreau să fluier, fluier」 - フローリン・サーバン監督
生涯貢献賞:ヴォルフガング・コールハーゼ、ハンナ・シグラ
****************************************

人里離れた北極圏の孤島の気象観測所で働く2人。毎日同じ時刻に観測を続け、通信で報告するというルーチンワークをし、衣食住を共にしている。ベテランの観測員セルゲイに指導してもらいながら経験を積んでいく新人パシャだが、ヘッドホンで音楽を聞きながら観測したり、遊び半分で真剣に取り組んでいる気配がない。それでも、どうにか1人で一通り仕事をこなせるようになった頃、セルゲイは1人ボートで魚釣りに出かける。その矢先、セルゲイの家族の具合が悪いという知らせが入るが、パシャは本人にはこの伝言を伝えなかった。そして、2人の関係にヒビが入り始める…。

how i ended2
釣りからいつ戻るのかわからないセルゲイを待つパシャ。この時点では早く伝えなきゃという思いはあったようで、時を刻む秒針が鳴り響き、時間だけが過ぎていく。大量のマスを釣り機嫌良く帰ってきたセルゲイは戻るや否や、さばき方や保存方法の指導を始めてしまい、パシャはなかなか伝言が言い出せない。タイミングを見計らっているようではあるが、結局言いそびれてしまう。



how i ended1そもそもなぜパシャはこんな大事な伝言をセルゲイに伝えなかったのか…
新人の彼は1人島に残されることを恐れたのか、そもそもモラルの問題なのか。最後まで理由は述べられず、それぞれの解釈に委ねられている。
出演者はほぼ2人のみ。2人はいつどこから来たのか、通信で報告していた数値も何の計測値なのかもわからない。目を見張るような自然と恐怖心を煽るような描写の仕方が印象的だが、説明不足に始まり、説明不足のまま終わってしまったという印象は否めない。

ほんの些細なことで信頼関係が薄れていく人間関係のもろさ。
伝えなかったことが新たな過ちを招き、雪だるま式に膨れ上がり、人は凶暴化し、取り返しのつかない事態に。
状況は違えど、やはり普遍的なことを伝えたかったのだろう。

デビュー作でありながら主演を務めたGrigory Dobryginは本作での演技が評価されたのか、他作品の出演が続々と決定している。撮影を担当したPavel Kostomarovは今までドキュメンタリーばかりを手掛けている。

<鑑賞> 英語字幕 2011/3/16
[タグ未指定]

(未) The Edge <2010/露> ★★

kray.jpgКрай/Kray/The Edge
2010/124min/ロシア
監督:Aleksei Uchitel
出演:Vladas Bagdonas、Aleksandr Bashirov、Semyon Belotserkovskiy
受賞:ゴールデングローブ賞外国映画ノミネート、アカデミー賞2011外国語映画賞 ロシア代表
IMDb評価:6.7/10
 


ロシア映画を観ていてよく思うのが、歴史や時代背景などの予備知識を必要とする作品が多いということ。あたかも周知のことのように描いているため、歴史嫌いな私には説明不足で途中挫折した本数は数知れず。
本作では独ソ不可侵条約やポツダム宣言といったキーとなる歴史的事実が年号と共に画面に表示される。それがどう人々に影響を及ぼしているのかを読み取る必要がある。時間軸が大幅に前後し、混乱は避けられない。ドイツ語とロシア語の台詞がごちゃまぜになっているので、瞬時にどちらなのか聞き分けないと後で辻褄が合わなくなってくる。

第二次世界大戦終結直後のシベリア。線路の終点となる地にある労働キャンプに蒸気機関車の機関士がやってきた。各地へ物資を送るために機関車を利用しているようで、スムーズに運べるように線路の保全(雪かきなど)も任される。タイトルКрай(クライと読む)とは地方や端といった意味があるが、本作は線路の終点という意味で使われている。英題はThe EdgeよりThe Endのほうが正しい気がする。もともといた予備軍たちと機関士の座を奪う争いになるが、脳しんとうを起こし、よく倒れる。元軍人で、戦争の後遺症のようである。
ある男性から橋が壊れているために戻ってこれない機関車があるという話を聞き、橋の補修に向かう。すると、取り残されていた機関車には若いドイツ人の少女が1人で暮らしていた。ドイツ人技師一家の生き残りだという。無事に橋を補修し、娘を連れてキャンプに戻るが、すぐ噂は広まり、上層部へまで漏れてしまう・・・。

予告編がよくできていて、ロシアには珍しいアクション映画だと思っていた。カーチェイスならず機関車チェイスは蒸気機関車好きの方なら見逃せない。複雑な人間関係の背景にあるスターリン政権を主眼としており、歴史をどれだけしっているかで理解度は異なると思われる。ゴールデングローブ賞やらアカデミー賞にノミネートされ、ヨーロッパの映画祭でもよく耳にするけど、一般的には好まれない作品である。

<鑑賞> 英語字幕 2011/2/14
[サイト内タグ検索] 日本未公開

(未) You I Love <2004/露> ★★

you.jpgYou I Love/ Ya lyublyu tebya
2004/86min/ロシア
コメディー、ドラマ、同性愛
監督:Olga Stolpovskaja、Dmitry Troitsky
脚本:Olga Stolpovskaja、Alisa Tanskaya
出演:Damir Badmaev、Lyubov Tolkalina、Evgeny Koryakovsky
IMDb評価:6.7/10

ロシア映画は結構観るのだけれど、未だにタルコフスキーを意識したような作品が多くて大抵途中挫折してしまう。これは久しぶりに見つけた脱タルコフスキー系でした。「Very Rusian」と書かれている記事もあるけど、私はタイとかマレーシア映画に近いと思った。

キャスターを務めるベラは交際1年目の彼氏ティモフェイの家に行くと、彼氏は男性ウルムジと良い雰囲気になっていた。事故の被害者でホームレスだから家に泊めてあげるだけだと説明し、その場をなだめるけれど、翌朝目を覚ますと彼氏は男性と裸で寝ていた。その日以来ゲイのウルムジは夜通しティモフェイの家に来ており、ベラは不安になる。ある日ティモフェイの後をつけると、その行き先はゲイの乱交パーティーだった。

you1.jpgフラッシュがバチバチする映像が斬新で飽きさせないけど、それに誤魔化されていたような気がする。予告編にも騙された。ティモフェイはもともとゲイなのか、事故の被害者が目覚めさせたのかよくわからない。キャスターを務めるベラ、CM製作のティモフェイ、動物園の清掃員で半遊牧民でモンゴル系のウルムジというキャラクター3人の設定もストーリーに活かしきれていない。ティモフェイ製作のCMで使われる台詞が引用されているけど、ストーリーとどう絡んでいるのかもみえない。青りんごがプリントされているベッドカバーの上で青りんごに囲まれながらのセックスも意味がわからない。

誰が好きなのかわからなくなったティモフェイが、誰と一緒にいたいか悩む様は普遍的なラブストーリーともいえる。

<鑑賞> 英語字幕 2011/2/3
[サイト内タグ検索] 日本未公開

ファザー、サン <2003/露=独=伊=蘭> ★★★★

father.jpg
Отец и сын/ Father and son
2003/83min/ロシア=ドイツ=イタリア=オランダ
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
出演:アンドレイ・シチェティーニン、アレクセイ・ネイミシェフ
受賞:第56回カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞
IMDb評価:6.4/10

邦題のセンス ★★
哲学度     ★★★★★
芸術度     ★★★
衝撃度     ★

中年にさしかかり、軍隊を退き予備役となった父親。若くして亡くなった妻との間に生まれた息子は、父親の後を追い、軍隊に入ろうと軍人養成学校に通う。2人は互いにかけがえのない存在だった。だがしかし、息子は思春期を迎え、やがて自立の道へと進んでゆく…。by allcinema

父と息子。時にはカップルであるかのように、時には兄弟であるかのように曖昧に描かれる。時代背景はおろか、時間も場所も特定できない。朝日とも夕日とも言い難い曖昧な光、無国籍でアンバランスな街並み、生活感のない家、霧がかった映像は非現実的で夢のよう。ぼやける輪郭も2人の曖昧な関係を効果的に見せている。
father2.jpgfather1.jpg
息子に亡き妻の面影を見出す父。父と同じ職業(軍人)に就こうとしている息子。超越した親子関係が見事に映し出される。子というものは成長し、いつしか親元を去る。その事実を頭ではわかってはいながら受け入れられない親の孤独、心の葛藤。子を持った者でなければわからない領域だが、この2人こそが理想的な親子像なのかもしれない。冒頭の裸のぶつかり合いは同性愛者のソクーロフだからこそ描けた美。一気に吸い寄せられてしまった。自身の父も軍人であったソクーロフ。ソ連時代にはあり得なかった父子関係への憧れのような気もする。

私にとって6作目となるソクーロフ作品。毎回、感性に直接訴えかけられ、言葉にできない「何か」に胸が締め付けられる。いつも普遍的でありながらあまり考えたことない難題を突き付けては、明白な答えを提示しないまま幕を閉じてしまう。

原題は「父と息子(Father and Son)」。邦題は「ファザー、サン」。
違いはたかがandの有無だが、意味合いが全然違う。andがなくなっただけで、親子の繋がりはなくなり、個々の独立が強くなる。父からの自立を描いている作品とはいえども、親子は切っても切れない関係。andは入れて欲しかったな。ちなみに中国語のタイトルは「父子迷情」。

(鑑賞> 英語字幕 2010/12/14
[サイト内タグ検索] アレクサンドル・ソクーロフ監督

(未) Granny <2003/露=仏> ★★★☆

babusya.jpg
Бабуся/ Babusya
2003/97min/ロシア=フランス
監督・脚本:リディア・ボブロヴァ
出演:ニナ・シュビナ、アンナ・オフィシャニコフ、ヴラジミル・クラコフ
IMDb評価:7.0/10

世界的評価も高く、割と有名な映画だとは思っていたので、日本公開していると思い込んでいた作品。どうりで日本語の記事がないと思った。日本でも受け入れやすい題材とは思うが、スルーしてしまっているようだ。

ロシア語のタイトル「Babusya」はおばあちゃんのこと。ロシアの田舎に住むバブシャは1人で3人の息子と2人の娘を育てた。子どもたちはみな成長し、バブシャの元を離れる。一人きりになった彼女は家を売り、娘夫婦のところに身を寄せるが、しばらく妹のところへ行ってくれと言われる。必ず迎えに来ると口では言うが、一体いつになるのやら。実妹の家でお世話になりながら迎えを待つのだ。

そこへ手紙が送られてくる。心弾ませ手紙を読むが、迎えの知らせではなく、娘の死を知らせる手紙だった。更に妹が入院することになってしまった。息子はアル中のため、もうここにはいられなくなってしまった。娘の家に戻ろうとするが、娘が死んでしまっては引き取る理由はすでにない。新しい女性と生活を共にし、バブシャのことなんか人事だ。他の子どもたちを訪ねるが、やはり引き取ってくれる者はいない。挨拶すらしない娘婿もいるほどだ。散々たらい回しにされ、ようやく行き着いた最後の家。娘はチャチャン紛争の犠牲者なのだ。口が利けず、話は理解しているらしいが、表情一つ変えずにいる娘のせいで、家庭はギクシャクしている。バブシャは申し訳なくなり、家を後にするのだ。しかし、その後奇跡が起こったのだった。

小津監督の「東京物語」をモチーフにしたとのことだ。高齢者問題はロシアも日本も同じようだ。こうやってたらい回しにされ、結局は孤独死を迎えてしまう老人が多いのかと思うと胸が痛い。このバブシャはどうなったのだろうか。結論は観客の想像に委ねられている。ロシアの雪景色が更に物悲しく見せている。

<鑑賞>英語字幕 2010/10/16



[サイト内タグ検索] 日本未公開

この道は母へとつづく <2005/ロシア> ★★★

italianetz.jpg
ITALIANETZ/ THE ITALIAN/ この道は母へとつづく
2005/ロシア 
監督:アンドレイ・クラフチューク  
出演:コーリャ・スピリドノフ、マリヤ・クズネツォワ、ダーリヤ・レスニコーワ
IMDb評価:7.5/10

<あらすじ>
極寒のロシア。フィンランドとの国境近くの孤児院に一組のイタリア人夫婦が養子を求めてやって来る。裕福な家庭の養子となることは、孤児たちにとって唯一の希望の光だった。孤児院にとっても、斡旋業者から渡される手数料は大きな魅力だった。そして、6歳の少年ワーニャが選ばれ、正式な手続きが済み次第、イタリアへ引き取られていくことに。そんなある日、先に養子に出されたワーニャの親友ムーヒンの母親が、捨てた我が子を取り戻しに来て院長に追い返されるという騒動が起こる。ワーニャは同じことが自分の母親にも起こりはしないかと想像した途端、実の母に会いたい気持ちが抑えられなくなってしまう。そして、独学で文字を覚えると出生記録を盗み読み、わずかな手がかりを頼りに母を見つけ出すため、ついには孤児院を脱走するのだったが…。

<レビュー>
孤児輸出大国といえば、韓国、中国、インド、そしてロシア。韓国映画には孤児院を題材とした話はあまりにも多すぎる。ロシアはどうだろう?私にとっては本作が初となる。

前半は孤児院の様子が延々と描かれる。驚くべき縦社会が存在する。盗みで独立生計をたてているお兄さんグループに支配され、肩身の狭い思いをしているワーニャたち。里親に出されなければここで一生を過ごし、お兄さんたちのように盗みをしていく運命だ。実話を基にしている映画らしいので、これが実態かと思うと恐ろしい。
italiantz4.jpg
ワーニャはイタリア人夫婦への養子が決まっていたが、正式な手続きには数カ月かかるらしい。その間、実母のことが気になって仕方がない。養子に行った後、実母が会いに来たらどうしようと不安にかられる。そしてついに、孤児院と抜け出し、母親探しの旅へ。孤児院という環境で育ったからか、たくましい。どんな境遇でも、切り開くのは自分なんだと痛感させられる。
ITALIANETZ2.jpgitalianetz-01.jpg
誰もが期待しているようなラストシーンではなく、催涙性はない。ドキュメンタリー出身の監督はあくまでもリアリスティックさにこだわり、社会問題の孤児問題を提起している。
一番親を必要とする時期、与えられた環境でたくましく生きる子供たち。ワーニャの行動力は並大抵のことじゃない。同じ地球に生まれながら不自由なく暮らして私たちのほうが大切なものを忘れてしまっている。

邦題について。絶句した。いつものことながら知らずに観てよかった。解釈や想像の自由を制限させるようなものやネタバレしている邦題も少なくない。明らかにこの作品は後者だ。

<鑑賞> 英語字幕 2010/10/3
[タグ未指定]

チェチェンへ アレクサンドラの旅 <2007/ロシア> ★★★★

alex.jpg
Alexandra
2007/95min/ロシア=フランス
監督/脚本:アレクサンドル・スクーロフ
出演:ガリーナ・ビシネフスカヤ、ワシーリー・シェフツォフ
言語:ロシア語、チェチェン語
受賞:カンヌ他 1賞ノミネート
IMDb評価:6.9/10

哲学度 ★★★★★
うるうる度 ★★
芸術度 なし
衝撃度 なし
お笑い度 なし

<あらすじ>
80歳のアレクサンドラは、チェチェンのロシア軍基地にいる孫に会いに来た。
7年ぶりに再会した孫は、将校だというのに汚れた軍服を身にまとっていた。
アレクサンドラはじっとしていられず、市場に行ってみる。
そこでロシア語の上手なチェチェン人の女性と出会う。
招かれた自宅は、戦火で崩れかけたアパートだった。
アレクサンドラは、長引く戦争に疲れたチェチェン人の姿を目の当たりにするのだった…。

<レビュー>
チェチェン共和国、グロズヌイのロシア軍駐屯地。
最前線でのオールロケだが、戦闘シーンは出てこない。
駐屯地にいる軍人の孫を訪ねるだけの話なのだが、80歳の老女の目を通して戦争の本質を見つめる。
戦争と人間。生と死。人間とは何か。いかにもソクーロフ監督らしいテーマだ。

テントが荒涼と並び、装甲車が行きかう中、まだあどけない子供が大勢いる駐屯地。
兵士と同じテントに泊まりながら、彼らの生活を見つめる老女。
これが現実なのか夢なのか、問いただしている。
「戦争に美学はない」という考えを持っている監督だが、老女の表情からも同様な真意が窺える。

一歩外に出れば、砲弾の生々しい痕の残る廃墟のような住居が立ち並び、普通に生活をしているチェチェン人もいる。
市場では敵味方の垣根を越えた関係が築かれている。

夢なのか現実なのか、見方なのか敵なのか、境目が釈然としない世界での悶々としたやるせない表情を見せる老女の演技に脱帽。
本物の兵士たちの中でものすごい存在感をはなつ。ソプラノ歌手だと知り、振る舞い方にも納得。
挿入歌も彼女自身が40年代に録音した歌だというから更に驚き。

口うるさいが、全て愛する孫を思ってのこと。
「この歳になると、1人暮らしは寂しい」と嘆く祖母をそっと抱き締め、髪をとかしてあげるシーンは感動を残す。
80歳はロシアでは高齢だ。死を意識し始めているが、孫も軍人として死と隣り合わせだ。
口には出さないが、今の再会が最後かもしれないという恐怖感がひしひしと伝わってくる。

「大国は理想を語り、小国は現実を訴える。」
日本の女性が彼女に言った言葉だそうだ。
劇中、チェチェンという言葉は出てこない。
戦争の状況等の説明も一切ない。
戦争への批判も一切ない。
しかし、戦争の虚しさ、孤独感が胸を締め付ける。

<鑑賞> 英語字幕

[サイト内タグ検索] アレクサンドル・ソクーロフ監督

Newsmakers <2009/ロシア> ★★

newsmaker.jpg
Goryachie novosti/ Newsmaker
2009/107min
監督:アンダシュ・バンケ
出演:アンドレイ・メルズリキン 、エフゲニー・ツィガノフ 
IMDb評価:6.3/10

ジョニー・トー監督の香港映画「ブレイキングニュース」の完全リメイク。
警察が事件を生中継するというお話。

冒頭の銃撃戦はスリルがあって、期待度大で観始めたが・・・
緊張感はすぐ途切れ、すぐさまゆる~いテンポでコメディータッチに。
中盤で寝てしまった。音楽もキレが悪かったなぁ。

題材もそうだけど、面白いアイデアは割と豊富で、笑えるシーンもいっぱいあったのに、なんかイマイチ。
エンタメ性の高いショーを観ているようで、冒頭の緊張感が持続されていれば、面白かったのかな。
この手のアクション映画はハリウッド映画を観た方が断然いい!
と思ったらハリウッドリメイクされるそうで・・・

観てよかったと思えるのは、モスクワの中心部等の景色が楽しめたことぐらい。
ロシアの警察の装甲車や特殊部隊もロシア映画らしさはあるけど、敢えてころをチョイスしなくてもいいかも。

<鑑賞> ロシア版DVD英語字幕 2010/8/30
[タグ未指定]

オリエンタル・エレギー <1996/ロシア> ★★★

oriental.jpg
Vostochnaya elegiya/ Oriental Enegy
1996/43min/ロシア・日本合作
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
言語:日本語、ロシア語
IMDb評価:7.3/10

哲学度 ★★★★★
芸術度 ★★★
衝撃度 なし
うるうる度 なし
お笑い度 なし

ソクーロフ監督日本3部作の第一弾。
明かされないが、日本のどこかの島である。
霧に包まれた古家、松の木、鶴、民謡、老婆、、、
日本人には馴染みのあるものばかりだが、懐かしくどこか神秘的な雰囲気。
来世のようでもある。
ソクーロフ監督にとっての日本はこんなイメージなのだろうか?

ある日本人が語り始める。運悪く命を落とした漁師の祀り方について。
そして、監督は問いかける。死後人間はどう生まれ変わるのか?
日本人は答える。人は死ぬと皆やさしくなる。私は赤い実のなる木になりたい。

輪廻転生。この島は魂が宿る島だった。
ロシア人監督に東洋思想を教えられるとは。。。
[サイト内タグ検索] アレクサンドル・ソクーロフ監督

Elegy of a Voyage <2002/ロシア> ★★★

ED.jpg
Elegiya dorogi
2002/46min/ロシア
監督/脚本:アレクサンドル・ソクーロフ
IMDb評価:7.6/10

哲学度 ★★★
芸術度 ★★★
衝撃度 なし
うるうる度 なし
お笑い度 なし

まるで夢の中を彷徨っているかのような映像。霧のかかった風景は心の闇のよう。
台詞は一切ない。
描写を補足するかのような監督自身の語りは詩を朗読するかのようで、理解度を深めてくれる。

当てのない旅路において監督は自問自答し続ける。
なぜここに来たのか?私は一体誰なのか?
しかし、この問いかけそのものが人生そのもの。

目的なしに導かれたロッテルダム美術館。
そこで目にしたPieter SaenredamやVincent van Goghの絵画を通じて哲学的に考える。人生とは?

人生とは自問自答しても答えが導けないもの。目的のないVoyage(旅路)のようでもある。
心が無になり洗われていくような感覚におちいる不思議な映画だった。

[サイト内タグ検索] アレクサンドル・ソクーロフ監督

(未) The Island <2006/ロシア> ★★★★★

ostrov3.jpg
ostrov1.jpgOSTROV_1.jpgostrov4.jpg

Ostpob/ The Island
2006/112min/ロシア
監督:Pavel Lungin
出演:Pyotr Mamonov、Viktor Sukhorukov
言語:ロシア語、ドイツ語
IMDb評価:7.8/10

伝統的な東方正教会 修道院がただ一つあるだけの小さな島。
周囲を海に囲まれ、人々はある1人の修道士を訪ね小さな船で渡って来る。
その修道士は、仲間を混乱させるほど怪しい行動をするが、
訪ねてくる人々には、悪霊を追い払い、未来を予言するパワーを持っていると信じられている。

聖地とは、宗教等において重要な意味を持つ聖なる地、又は神聖とされる自然地域のこと。
まさにこの島は聖地に相応しい場所である。

白黒映画ではないが、用いられる色彩は白い雪、黒い家、修道服、灰色の空といった無彩色ばかり。
なのに息をのむほど美しい。

ostrov8.jpgostrov7.jpgostrov6.jpgostrov5.jpgostrov2.jpgostrov_by_amokkkkk.jpgostrov10.jpgostrov9.jpg

噂を聞きつけ、藁をも掴む思いでここにかけ込む人々を救う1人の修道士。
人々は彼を神と呼ぶが、彼自身も十字架を背負って生きている普通の男だった。
罪を誰にも話せず、話さず、人々を救うことが彼にとっては罪滅ぼしであった。
罪を告白する勇気は誰にでもあるわけではない。
胸に秘めたまま死ぬか、償って死を迎えるのか、どちらも容易いことではない。

この作品のテーマは人間の美徳と罪。
安らかな死を迎えるには?
その答えが神秘的な映像の中でロシア人の魂を通じてじんわりと描かれる。

島を舞台にしているので、アンドレイ・ズビャギンツェフ監督作品「父、帰る」のような雰囲気ではあるが、
内容はこちらのほうがいたって単純。
宗教(キリスト)映画を期待して観たが、むしろ哲学的で、宗教問わず楽しめるであろう。
父、帰る」よりもこちらのほうが日本公開すべき作品のように思えた。
よく耳にする監督ではあるが、一体何人の日本人がこの監督を知っているだろうか?

<鑑賞> 英語字幕 2010/8/14
[サイト内タグ検索] 日本未公開

(未) A Driver For Vera <2007/ロシア> ★★★

A_Driver_for_Vera.jpg
Водитель для Веры/ A Drive For Vera
2004/105min/ロシア・ウクライナ合作
監督/脚本:Pavel Chukhraj
出演:Igor Petrenko,Yelena Babenko, Bogdan Stupka
IMDb評価:7.4/10

時代は1962年スターリン死後のフルシチェフ政権下のソ連。
黒海沿岸のクリミア(現ウクライナ)が舞台。
赤軍(ソビエト連邦軍)士官候補生であり、幹部の専属運転手をしているVoctorが主人公である。

とある日、娘Veraの運転手を任されることになるが、この娘の性格が何とも屈折している。
父親の反発もあったであろうが、共産主義という時代背景や環境がそうさせていると思える。
しかし、運転手との出会いによって徐々に心も溶かし始めていく。
初めは後部座席に座っていた彼女もいつの間にか助手席に座るようになるのだ。
運転手と喧嘩している時は後部座席に座ったりと、2人の距離感が座席に表われている。

幹部のお宅には住み込みの家政婦等が数人いる。
そのうちの2人がVotorの人生に関わりをもたらしている。
1人は女性で、Voctor、Veraとの三角関係に苦しむ。
もう1人はKGB(国家保安委員会)の一員だったのだ。
暗殺計画を練っており、Votorをスパイとして利用しようと目論んでいた。

前半までは、恋愛映画だと思いながら観ていた。
後半から内容はがらりと変わるが、ロシア映画としては軽めのテイスト。
緊迫感がなく、恋愛のほうに重点を置かれてしまっている。

部屋で暴れる娘をなだめる父の台詞がおかしかった。
「これからはお前の言うことは何でも聞くよ。マッシュドポテトにバターはどうだ?」
重要なシーンに似つかわしくない台詞で脱力した瞬間だった。
しかし、これから母になろうとするVeraにとってのマッシュドポテトは亡き母を意味していたのだ。

台詞はロシア語だが、音楽はスペイン語や英語。
南仏な雰囲気が漂い、行ってみたいとさえ思う。
展開が容易に読めてしまったのが残念。

<鑑賞> 英語字幕 2010/8/11
[サイト内タグ検索] 日本未公開

父、帰る <2003/ロシア> ★★★★★

titi.jpg
Возвращение/The Return/父、帰る
2003/105min/ロシア
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ 「the Banishment
出演:イワン・ドブロヌラヴォフ、故ウラジーミル・ガーリン、コンスタンチン・ラヴロネンコ
撮影:ミハイル・クリチマン
受賞:28賞受賞、13ノミネート
IMDb評価:8.1/10

<あらすじ>
アンドレイとイワンの兄弟は、母親と祖母と共に暮らしており、父親の顔は写真でしか知らない二人だったが、ある日12年ぶりに父親が帰ってきた。これまでどこにいたのか全く語らない父親に当惑する二人だが、父親は明日から二人を連れて旅に出るという。翌朝、3人はつり道具と共に車で出かけるが、父親は行き先も告げず、高圧的な態度で子供達に接する。兄のアンドレイはそれでも父親に好意的だったが、弟のイワンは不満を募らせてゆく。

<レビュー>
色褪せた写真でしか知らない父の12年ぶりの帰宅。
子供2人にしてみれば今更であろうし、もはや見知らぬ人。
しかし、父親からしてみれば、子供である。
帰宅直後の夕食時から彼の振る舞いは威厳的な父親。
一家団欒とは程遠く、緊張感が漂っており、絶対的権力をもつ父親といった印象。
ステレオタイプかもしれないが、私が抱くソ連の父親像だ。
抑圧的だが、子供にとっては目指すべき、乗り越えるべき存在として見える。

小旅行に出かける父と子二人。
本来なら、こういった旅行でお互いの距離が縮まるであろう。少なくとも弟はそう期待していたはずだ。
「今まで何をしてたの?」「なぜ帰ってきたの?」「またどこかへ行くの?」
答えてくれない父親に弟は苛立ちを見せる弟。
同様に観客にも多くを語らず、ミステリー要素や緊張感が保たれたままストーリーは続く。
titi1.jpg

旅行中も絶対的権力を持つ父親。
平気で置き去りにしたり、殴ったり、終始冷たい態度を示している。
きっかけを与えては子供に考えて行動させるチャンスを与えていたのだ。
いて欲しい。いなきゃ困る。いなくてもいい。もういらない。
旅行中、父親に対するこんな葛藤が弟を悩ませていた。
橋の上に置き去りにされたシーン。
大型トラックを目で追う仕草は何を意味していたのか。
あのトラックに乗せてもらって逃げ出すこともできたのに、そうはせず、父の迎えを待っていた。
最後の出来事は突発的で衝撃的だったが、弟が出した答えは橋の上と同じだった。
「パパ~」と叫ぶシーンはあまりにも印象的。
titi3.jpg
出演者も極端に少なく、台詞も少ない。
自然を主体に人間が溶け込んでいくような映像美。あまりのキレイさに息を呑むばかり。
特に湖、雨といった「水」が印象的。
それもそのはぜ。鑑賞後インタビュー等をみてやっと理解した。
ロシア正教では水は洗礼を意味するのだ。
オープニングの塔のシーンで兄は湖に飛び込み、洗礼を受けたことになる。
しかし、弟は飛び込めなかった。すらわち、洗礼を受けていないことを意味する。
この洗礼が「神である父」との今後の関係を導いていたのだ。
橋の上に置き去りにしたシーンは大雨だった。
雨も水の洗礼としてとらえると、父子関係もつじつまが合ってくる。
この作品が宗教映画だとわかってから、多くの謎が紐解かれていく。
ベッドで眠る父の登場シーンは眠るキリストの構図だったし、食卓で食事を取り分けるシーンもキリストを思わせる。
オープニングの塔では母が助けに来てくれたが、終盤の塔では自己を犠牲にする父の愛が感じることもできる。
突然の父の帰宅の謎。それは、父は神だからだ。
日曜日から土曜日という「七日間」を描いていることからは「天地創造」を思わせている。
神の休む日である7日目。
「神である父」の本当の「帰還(Возвращениеロシア語のタイトル)」が描かれている様にとらえることもできる。
titi2.jpg

旅の途中の電話(誰に?)、無人島の箱(中身は何?)・・・
最後まで意味は明かされていない。宗教的な解釈ができるのかもしれないが、私にはそこまでの解釈はできない。
makingを含めたドキュメンタリー映画も観たが、やはり答えは導けなかった。
この曖昧さが余韻と残る不思議な作品。
再度鑑賞することによって新たな発見が見出せそうです。

しかし、何よりも気になったのは、父が家を出たのが1991年ということ。
(2003年公開なので、12年前は1991年。)ソ連崩壊の年である。
劇中で触れている訳ではないが、何かを暗示していたのだろう。

この作品に1年後に制作されたドキュメンタリー映画も観た。
メイキング映像に加え、監督をはじめとする制作スタッフと出演者たちのインタビューが含まれていた。
しかし、兄を演じたウラジーミル・ガーリンのインタビューはなかった。
映画と直結しているかのようで、背筋が凍った。

カテゴリ/Category by Countries
ユーザータグ/Tags

日本未公開(236)

 クシシュトフ・キェシロフスキ監督(16)

 キム・ギドク監督(14)

 キム・ボドゥニア(12)

 パディ・コンシダイン(11)

 ヒアム・アッバス(9)

 キム・ギヨン監督(8)

 ニコラス・ウィンディング・レフン監督(7)

 ロマン・ポランスキー監督(7)

 マイケル・ファスベンダー(7)

 アナス・トマス・イェンセン(7)

 ヴァンサン・カッセル(7)

 ハ・ジョンウ(6)

 ピーター・ミュラン(6)

 ミカエル・パーシュブラント(6)

 ステラン・スカルスガルド(6)

 マッツ・ミケルセン(6)

 クリストファー・ヨーネル(6)

 シェーン・メドウス監督(6)

 モーテン・ソーボー(5)

 ジェラール・ドパルデュー(5)

 トゥーレ・リントハート(5)

 ファティ・アキン監督(5)

 ダール・サリム(5)

 マリア・ボネヴィー(5)

 シン・サンオク監督(5)

 マリウス・ホルスト(5)

 アンドレイ・ズビャギンツェフ監督(4)

 イ・チャンドン監督(4)

 ジョセフ・ゴードン=レヴィット(4)

 デイヴィッド・デンシック(4)

 アレクサンドル・ソクーロフ監督(4)

 ウルリッヒ・トムセン(4)

 ラース・ミケルセン(4)

 ヘンリク・プリップ(4)

 カティ・オウティネン(4)

 シャーロット・ランプリング(4)

 アンジェイ・ワイダ監督(4)

 クリスティナ・ヤンダ(4)

 ミシェル・ウィリアムズ(4)

 ドラゴス・ブクル(4)

 ラズヴァン・ラドゥレスク(4)

 シャルロット・ゲンズブール(4)

 グザヴィエ・ドラン監督(4)

 パプリカ・スティーン(4)

 オルジード・ルカセウィッツ(4)

 Jens_Jørn_Spottag(4)

 チェ・ミョンス(4)

 ヤコブ・セーダーグレン(4)

 ムン・ソングン(4)

 チャン・リュ監督(4)

 フルーツ・チャン監督(4)

 イネス・エフロン(4)

 トリーヌ・ディルホム(4)

 レオナルド・スバラグリア(4)

 ミハイル・クリチマン(4)

 ライアン・ゴズリング(4)

 アッバス・キアロスタミ監督(3)

 マジッド・マジディ監督(3)

 キム・シャピロン監督(3)

 スラッコ・ラボヴィック(3)

 ロメイン・ガヴラス監督(3)

 ビョルン・スンクェスト(3)

 リカルド・ダリン(3)

 イーベン・ドールナ(3)

 ソニア・リクター(3)

 ルイス・プエンソ監督(3)

 ノオミ・ラパス(3)

 ギョーム・カネ(3)

 ピルウ・アスベック(3)

 ミョン・ゲナム(3)

 ケイト・マーラ(3)

 アシュラフ・バーホム(3)

 サリー・ホーキンス(3)

 キム・ソヨン監督(3)

 ルイス・トサル(3)

 ブラッドリー・ラスト・グレイ監督(3)

 アレクサンダー・スカルスガルド(3)

 スティーヴン・レイ(3)

 ペップ・マンネ(3)

 オリヴィエ・バーテレミ(3)

 ホン・サンス監督(3)

 ムハンメド・マジュド(3)

 ラース・フォン・トリアー監督(3)

 パク・チア(3)

 トマス・ヴィンターベア監督(3)

 セバスチャン・イェセン(3)

 レスリー・シャープ(3)

 トーマス・ターグース(3)

 グヴェン・キラック(3)

 ウスマン・センベーヌ監督(3)

 ソ・ジソプ(3)

 ガエル・ガルシア・ベルナル(3)

 ボディル・ヨアンセン(3)

 ティルダ・スウィントン(3)

 フリドリック・トール・フリドリクソン監督(3)

 AndersDanielsenLie(3)

 キム・フォップス・オーカソン(3)

 クリスティアン・ムンジウ監督(3)

 スサンネ・ビア監督(3)

 ピーター・ガンツェラー(3)

 パク・アム(3)

 イ・ファシ(3)

 キム・ミョンミン(3)

 トビアス・リンホルム(3)

 チェ・ウニ(3)

 ウルスラ・メイヤー監督(3)

 ニコライ・リー・カース(3)

 ウルリヒ・ザイドル監督(3)

 ミカエル・ニクヴィスト(3)

 ダニー・ボイル監督(3)

 ペルニラ・アウグスト(3)

 クリスティ・プイウ監督(3)

 キム・ハヌル(3)

 ミミ・ブラネスク(3)

 ニコラス・ブロ(3)

 BogdanDumitrache(3)

 アンヌ=マリー・ダフ(3)

 ルシア・プエンソ監督(3)

 レオン・カーフェイ(3)

 ナタリー・ポートマン(2)

 ジャック・ノロ(2)

 セシリー・A・モスリ(2)

 ミカエル・ハフストローム監督(2)

 マリア・バルベルデ(2)

 ノア・テイラー(2)

 ソル・ギョング(2)

 ユン・ジンソ(2)

 チェ・ミンシク(2)

 チョン・ジュノ(2)

 キム・ジェロク(2)

 ムン・ソリ(2)

 アリ・スリマン(2)

 エラン・リクリス監督(2)

 イ・ジョンジェ(2)

 チュ・ジンモ(2)

 チョ・ジェヒョン(2)

 イ・ミスク(2)

 シム・ジホ(2)

 キム・ドンウク(2)

 チョン・ドヨン(2)

 キム・ガンウ(2)

 ペク・チニ(2)

 カン・シニル(2)

 キム・ナムギル(2)

 アンドレア・アーノルド監督(2)

 パク・チョンジャ(2)

 シベル・ケキリ(2)

 ビロル・ユーネル(2)

 ヤヌシュ・ガヨス(2)

 キム・セロン(2)

 フランソワ・オゾン監督(2)

 ガス・ヴァン・サント監督(2)

 ジェーン・カンピオン監督(2)

 アンジェイ・ズラウスキ監督(2)

 ジュリエット・ビノシュ(2)

 マイク・リー監督(2)

 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督(2)

 パク・チャヌク監督(2)

 アンドレイ・タルコフスキー監督(2)

 トラン・アン・ユン監督(2)

 ソン・ヒョナ(2)

 オリヴィエ・グルメ(2)

 マルック・ペルトラ(2)

 アキ・カウリスマキ監督(2)

 ギャスパー・ノエ監督(2)

 ミシェル・シュボール(2)

 レフ・マイェフスキ監督(2)

 GabrielSpahiu(2)

 キリアン・マーフィ(2)

 クレイグ・ロバーツ(2)

 スティーヴン・ソダーバーグ(2)

 SettarTanriögen(2)

 スティーブ・マックイーン監督(2)

 キャリー・マリガン(2)

 イザベル・ユペール(2)

 ニール・シュナイダー(2)

 クシシュトフ・ピチェンスキ(2)

 オーレ・ボールネダル監督(2)

 フランソワ・クリュゼ(2)

 キッレ・ヘルム(2)

 ナーセル・ヘミール監督(2)

 ドメ・カルコスキ監督(2)

 ペルッティ・スヴェホルム(2)

 ウド・キアー(2)

 ナディーン・ラバキー監督(2)

 チャン・チェン(2)

 トーマス・ヴィルム・ヤンセン(2)

 アンドレアス・ウィルソン(2)

 アモス・ギタイ監督(2)

 サーデット・アクソイ(2)

 ニーナ・ホス(2)

 イ・ジェフン(2)

 ツヴァ・ノヴォトニー(2)

 Rosalinde_Mynster(2)

 ニコライ・アーセル監督(2)

 パトリシア・シューマン(2)

 ミケール・ビアクケーア(2)

 クリスティアン・ペツォルト監督(2)

 ジュリア・シャハト(2)

 ラン・ダンケル(2)

 ペーター・アンデション(2)

 グスタフ・スカルスガルド(2)

 ポール・シュレットアウネ監督(2)

 Shanti_Roney(2)

 Sarah_Boberg(2)

 Annette_K.Olesen監督(2)

 ミキ・マノイロヴィッチ(2)

 ズラッコ・ブリッチ(2)

 カタリン・ミツレスク監督(2)

 キャリー・ジョージ・フクナガ監督(2)

 ShantiRoney(2)

 ゾーイ・カザン(2)

 リチャード・ジェンキンス(2)

 ラミン・バーラニ監督(2)

 ルクレシア・マルテル監督(2)

 MadsSjøgårdPettersen(2)

 トム・マッカーシー監督(2)

 レハ・エルデム監督(2)

 パヴェル・パヴリコフスキー監督(2)

 ハン・ウンジン(2)

 ヴィンセント・ギャロ(2)

 クレール・ドゥニ監督(2)

 ハビエル・バルデム(2)

 ホリデイ・グレインジャー(2)

 ニコラ・デュヴォシェル(2)

 チョン・ジェホン監督(2)

 エレナ・アナヤ(2)

 フリオ・メデム監督(2)

 マキシム・ゴーデット(2)

 キム・ヘジャ(1)

 クリスティーナ・ヤンダ(1)

 ダレン・アロノフスキー監督(1)

 ウォンビン(1)

 チャン・チョルス監督(1)

 シャルナス・バルタス監督(1)

 フィリップ・リオレ監督(1)

 アニエスカ・ホランド(1)

 コ・ソヨン(1)

 イ・ビョンホン(1)

 ホ・ジュノ(1)

 ポール・ラヴァーティ(1)

 ニーナ・イヴァニシ(1)

 チ・ジニ(1)

 キム・スンホ(1)

 アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督(1)

 オム・テウン(1)

 Henning_Valin_Jakobsen(1)

 パク・ヘイル(1)

 カン・ジファン(1)

 イエジー・スコリモフスキ監督(1)

 シン・ミナ(1)

 ビアギッテ・ヨート・スレンセン(1)

 ソーレン・マリン(1)

 ジェニファー・ローレンス(1)

 Signe_Egholm_Olsen(1)

 ジャファール・パナヒ監督(1)

 ハ・ジウォン(1)

 キム・スンウ(1)

 キム・ユンジン(1)

 エマニュエル・セニエ(1)

 イム・スジョン(1)

 ナ・ホンジン監督(1)

 イェジ・シュトゥール(1)

 ヴァンサン・ランドン(1)

 ノルマ・アレアンドロ(1)

 ミーラー・ナーイル監督(1)

 アナマリア・マリンカ(1)

 ブラッド・アンダーソン監督(1)

 AlexandruPapadopol(1)

 イム・グォンテク監督(1)

 ユン・ジョンヒ(1)

 ブリュノ・デュモン監督(1)

 スカーレット・ヨハンソン(1)

 マリア・ポピスタス(1)

 TomHarper監督(1)

 村上春樹(1)

 キム・スヨン監督(1)

 ヴィルジニー・ルドワイヤン(1)

 ジョン・マルコヴィッチ(1)

 ダニス・タノヴィッチ監督(1)

 ケヴィン・スペイシー(1)

 ヤン・クーネン監督(1)

 チョン・ジヨン監督(1)

 カリーヌ・ヴァナッス(1)

 ヴァンサン・ロティエ(1)

 アダム・フェレンツィ(1)

 アミール・ナディリ監督(1)

 リュディヴィーヌ・サニエ(1)

 パブロ・トラペロ監督(1)

 イム・サンス監督(1)

 RomaGasiorowska(1)

 リシャルト・ブガイスキ監督(1)

 ロネ・シェルフィグ監督(1)

 チャン・フン監督(1)

 ヴィム・ヴェンダース監督(1)

 アブデラマン・シサコ監督(1)

 イ・ジョンギル(1)

 マルティン・シュリーク監督(1)

 キム・ジョンチョル(1)

 ジョン・キューザック(1)

 

メールフォーム/Mail Form
ご自身のメールアドレスを知られたくない方は、コメント欄からどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。