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明日、君がいない (原題:2:37) <2006/豪> ★★★★★

237.jpg2:37
2006/99min/オーストラリア
ドラマ
監督/脚本:ムラーリ・K・タルリ
出演:テリーサ・パーマー、ジョエル・マッケンジー、クレメンティーヌ・メラー
IMDb評価:6.8/10

社会度 ★★★★
哲学度 ★★★★★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 なし
ゴア度 なし
邦題のセンス なし
脚本 ★★★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★★★

成績優秀な高校生マーカスは、一流弁護士で高額所得者の父を尊敬している一方で、両親のプレッシャーに苦しんでいた。その妹メロディは、心優しい女の子だが、両親から疎まれていると感じていた。スポーツマンのルークは“学校は弱肉強食のジャングルだ”と言って弱い者イジメを繰り返す。イギリスから移住してきた片脚が悪いスティーヴンと、長髪でゲイのショーンはそんなルークの格好の餌食になっていた。一方、結婚を夢見るサラはマッチョなルークにぞっこん。そして学校でも家庭でも、そんな彼らが抱える悩みに向き合ってくれる大人はひとりもいなかった…。@allcinema

237-1.jpg監督は、初監督となるオーストラリア人のムラーリ・K・タルリ。
出演は、「アイ・アム・ナンバー4 (2011)」のテリーサ・パーマー。大半は素人を起用。

午後2時37分。オーストラリア南部の高校のトイレで誰かが自殺を図る。原題の2:37とは監督の友人が自殺を図った時刻である。本作は、監督の友人が自殺を客観的に見つめ直した作品。その遺体発見からストーリーが始まり、時間軸は一気にその日の朝にフラッシュバックする。

237-2.jpgオーストラリアのとある高校のある一日を舞台としている。高校生6人が主人公。彼らが興味あるのは、セックスだったりドラッグだったり…一見すると普通の青春映画にもでてきそうな子たちだが、彼らの悩みはもっと根深い。繊細で傷つきやすい10代の悩みに深く切り込んでいく。6人のインタビューも交えており、それぞれが悩みを打ち明けているが、誰しもが自殺を図りそうなほど病んでいることがわかる。半端ない緊張感からは彼らの切実さがリアルにみえてくる。

それぞれの悩みにメスを入れながら、誰が自殺をしたのか、原因は何だったのかを探っていくといった構成。ミステリー作品を観ているかのようなテンポのよさで真相に迫っていく。カメラは発見した少女を追ったかと思うと、通りすがりの学生にスイッチし、同時刻の出来事を別の視点からも見せるという独特なカメラーワークを用いている。臨場感があり、奥行きのある構成、とにかく見せ方がうまい。自分もその場に居合わせているかのような錯覚に陥り、これがとにかく面白い。無意識のうちに自殺者を探してしまう羽目になる。

19歳で初監督とは思えないクレバーな作品。友人の自殺後、監督自身も自殺を悩んだという。その後2年の歳月をかけて作り上げたのが本作となる。感傷に浸る作品でもなければ、残された者が悲しみに暮れる作品でもない。友人が死をもって伝えたかったことは何なのか…それぞれ置かれた立場で感じ方は異なるであろう。監督と同じ経験をしている私にとって、知り合いの遺体を見た時と同じような衝撃を受けたと同時に、死について再度考えさせられた。

<観賞> 2012/4/19

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ウルフクリーク 猟奇殺人谷 <2005/豪> ★★

レンタルしてます。

wolf.jpgWolf Creek
2005/99min/オーストラリア
ホラー、スリラー
製作/監督/脚本:グレッグ・マクリーン(長編デビュー作)
出演:ジョン・ジャラット、カサンドラ・マグラス、ケスティー・モラッシ、ネイサン・フィリップス
IMDb評価:6.3/10

社会度 ★
哲学度 なし
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★★
ゴア度 ★★
脚本 ★★ 
演出 ★★
演技 ★★★

wolf1.jpg若者3人(男1人、女2人)は観光でシドニーから“Wolf Creek”に向かっていた。中古の安い車を買い、3人で交代しながら運転し、ようやくクレーター入口に到着した。看板には“この先3キロ”と書いてある。車を降り、歩いて火口付近まで見学を終え戻ってきたら、車のエンジンがかからない。人が通るところではなく、車の中で一夜を明かそうとした矢先、一台のトラックがやって来た。親切にも家へ招いてくれるというが…。

監督は本作が長編デビュー作となるグレッグ・マクリーン。2作目「マンイーター(2007)」が2012年4月14日より劇場公開。続編「Wolf Creek2」が製作段階に入っている。出演は「ピクニックatハンギングロック(1975)」の ジョン・ジャラット。

wolf2.jpgオーストラリアでは毎年30,000人の失踪届が提出され、90%は1カ月以内に発見されるが、残りは永遠に見つからないという。本作はバックパッカ―を狙った実際の誘拐事件を背景としている。

超ド定番の監禁・脱出ストーリー。逃げても見渡す限り続くのは広大な大地で人気(ひとけ)はなく、ハリウッド物よりもスケールは大きいのだが、ネタや小道具が少ない。流れや展開が読めてしまい、被害者も少なく呆気ない感じ。男1人+女2人という設定も恋の予感を匂わせておきながら、蛇足が多い。ゴア度は低くないのだが、どこか物足りなさが残る。

オーストラリアの雄大な大地を舞台としており、美しすぎる景色も楽しめるが、乾いた大地同様、殺伐としたエンディング。もしかしたら続編を見据えた結末なのかもしれないが、ちょっと尻つぼみ。

<鑑賞> 2012/4/15
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スリーピング ビューティー 禁断の悦び <2011/豪> ★★★☆

sleeping beautySleeping Beauty
2011/104min/オーストラリア
原作:川端康成の短編小説「眠れる美女」
製作:ジェーン・カンピオン
監督/脚本:ジュリア・リー(監督デビュー作)
出演:エミリー・ブラウニング、マイケル・ドーマン、ミラ・フォークス
IMDb評価:5.8/10

官能度 ★★
鬼才度 ★
社会度 ★★
哲学度 なし
邦題のセンス なし (“館”とか“仕事”ならわかるけど、“禁断の悦び”って何!?)

第64回(2011)カンヌ映画祭 コンペ部門出品
2011年11月5日(土) よりシネマート新宿ほか全国にて順次公開。


女子大生のルーシーは、カフェの店員や会社の事務、そして人体実験をし、学費を稼いでいる。更なる収入を求め、広告に載っていたバイトの面接を受けに行く。それは、禁断の館にて下着姿で食事を提供するウエイトレスの仕事であった。そして支配人に認められたルーシーは別の仕事を任せられることになる。薬を飲んで裸で一晩眠るだけでいいというが…。

sleeping beauty1女性監督として初のパルムドールを獲得したオーストラリアのジェーン・カンピオンが製作を務める。本作が監督デビュー作となるジュリア・リーは、オーストラリアの女流作家であり、既に2作品発表している。処女作「The Hunter」はDaniel Nettheim監督、ウィレム・デフォー主演により同名映画化されている。本作の主演は「エンジェル ウォーズ (原題:Sucker Punch) (2011)」のエミリー・ブラウニング。

主人公ルーシーはいたって普通の女子大生。日本人には愛着の湧くルックスで際立って美女なわけでもない。容姿のせいかウブに見え、世間知らずのようにも見えるが、おそらくそうではない。下着姿のウエイトレスすら違和感を覚える容姿だが、お金さえもらえれば何でもするといった割り切った表情を見せる。

そんな彼女が車で連れて来られた新しい職場は美術品や絵画に囲まれ、アート的だが怪しげな館。ジェーン・カンピオン製作に女流監督が務めただけあって、映像の隅々まで官能さが立ち込め、副題にある“禁断”という言葉がぴったり当てはまる。初めは下着姿でのウエイトレスであったが、目を疑うような禁断の世界が目の前に広がる。過激な衣装にはおそらく修正が入ることでしょう。ルーシーは禁断の世界に足を踏み入れれば踏み入れるほど表情が大人びていき、薬を飲まされ無防備でベッドに横たわる姿は驚くほど魅力的に映る。しかしながら、ルーシー本人はこの仕事に“禁断の悦び”を感じてはいない。それどころか、仕事内容は“薬を飲んで一晩ベッドで眠るだけでいい”という条件のみで、眠っている間に何が起こっているのかは教えてもらえていない。さすがのルーシーも疑問を抱くようになり、小説からは想像のつかない行動に出るのである。

sleeping beauty3川端康成の短編小説「眠れる美女」をモチーフにした本作は、老人の視点だった小説とは異なり、女子大生ルーシーの視点で描かれる。真っ白な下着姿で従事するウエイトレスの仕事を始め、人に見られる立場である。眠るだけでいい仕事を始めてから高層高級マンションに引っ越したルーシーだが、そこは全面ガラス張りの部屋で、見られる立場を効果的に演出している。反対に、禁断の館に通う男性たちは老いた肉体を見られることを嫌う男性、特異な性癖をこっそり楽しみたい男性といった、見られることを拒む男性たちである。

お金欲しさに状況がよくわからぬまま足を踏み入れてしまった禁断の世界。そこは人間の尽きない欲望を満たす空間である。時折ちらつく死は破滅を意味しているのか。センセーショナルな内容で惹きつかられるストーリー展開ではあるが、核となるメッセージが読み取れなかった。仕事内容に疑惑を持ち始め、追い込まれていく様の見せ方も弱く、ルーシーの心理も満足には描かれない。

<鑑賞> 2011/10/16
[サイト内タグ検索] ジェーン・カンピオン監督

(未) The Black Ballon <2008/豪=UK> ★★★

ballon.jpg
The Black Balloon
2008/97min/オーストラリア=UK
ドラマ、ロマンス
監督/脚本:Elissa Down(長編監督2作目)
出演:Rhys Wakefield、Luke Ford、Toni Collette、ジェマ・ワード
IMDb評価:7.3/10



社会度 ★★★
哲学度 ★★★
ユーモア度 ★★





ballon1.jpgモリソン一家4人ははニュー・サウス・ウェールズに引っ越してきた。父親は軍人で不在がち、母は妊娠中、兄チャーリーは自閉症。いつも家族の犠牲になっている16歳の弟トーマスの奮闘記である。

監督は本作が長編2作目となる女流監督。2作品ともジェマ・ワードを器用している。アメリカ映画進出前でもあり、モデルで見せる表情とも違い、まだあどけなさが残る透明感のある演技を見せている。

オーストラリアに住んでいた時、あまりの障害者の多さに驚いたことがあり、同僚に尋ねたことがある。とりわけ多いわけではなく、人々は理解がありバリアフリーもしっかりしている社会だから、家族も安心して積極的に外出させていると教えてもらった。一緒にいた中国人の同僚は中国ではあり得ないと言っていたが、残念ながら私も日本も理解は低いと感じている。
しかし、本作を観る限り、オーストラリアも日本と状況は変わらない。養護学校の先生以外は自閉症のチャーリーにどう接して言いのかわからない人もたくさんいる。障害者への理解がある人ばかりではないことがわかる。そんな世間から見た障害者の立場や、家族の犠牲になっている16歳トーマスの微妙な心境をピュアにかつユーモラスに描いている。

ballon2.jpg 自分のウンチで泥遊びを楽しんだチャーリーを洗ってあげるのもトーマス。素っ裸で家を飛び出し、近所の家へ上がり込んでしまった時に謝るのもトーマス。女の子のバッグを勝手にあさり、見つけたタンポンに大はしゃぎするチャーリーを恥ずかしく思うのもトーマス。自閉症の兄がいることは学校でも言えず、振り回される生活に悩み苦しむ姿が映し出される。ジャッキーという好きな女の子がいるのに兄のことを知られたくないあまり、なかなか近付けないでいた。

ところが、タンポン事件をきっかけにチャーリーはジャッキーと仲良くなってしまう。ジャッキーは障害者への理解者でもあった。不本意ではあるが、チャーリーのお陰でトーマスはジャッキーと付き合うことになった。良き理解者を見つけたことで、トーマスも一歩成長したように思う。改めて理解することの難しさや理解者を見つけることの大切さを考えさせられた。

何をしでかすか予測のつかない自閉症のチャーリーからは目が離せず、部屋や玄関の至る所に鍵がかかっている。それでもスキを見つけては外へ逃げ出してしまうチャーリー。タイトル“黒い風船”の由来は劇中述べられていないが、チャーリーは黒い帽子がお気に入りでいつもかぶっており、手を離した風船のごとく飛んでいってしまうことからこのタイトルが付けられたと解釈している。

<鑑賞> 2011/8/19
[サイト内タグ検索] 日本未公開

パパの木 (原題:The Tree) <2010/豪=仏=独=伊> ★★★

2013年6月公開予定。

tree4.jpg
The Tree
2010/100min/フランス=オーストラリア=ドイツ=イタリア
ドラマ
監督/脚本:ジュリー・ベルトゥチェリ(長編2作目)
原作:ジュディ・パスコー処女作「パパの木」
出演:シャルロット・ゲンズブール、マートン・ソーカス
受賞:オーストラリア映画協会賞2010 作品賞、監督賞、脚色賞
映画祭:カンヌ映画祭2010 クロージング
ロケ地:オーストラリア クイーンズランド州Boonah
言語:英語
IMDb評価:6.7/10 

ジャン=ルイ・ベルトゥチェリ監督の娘であり、「トリコロール 青の愛」「ひとりぼっちの狩人たち L'Appât (1995)」等のアシスタントディレクターを経験し、「やさしい嘘」(未見)で長編デビューした女性監督。



私はオーストラリアに住んでいたことがありながら、オージーイングリッシュがわからないので、豪映画はほとんど観ない(観れない)が、本作はコテコテのオージーイングリッシュを話す人が出てこないので、幸い奇跡的にも最後まで観れた。
あ~こういう表現よく聞いたな~なんてオージー特有のスラングが使われ、コウモリ、カエルやカンガルーをごく自然に登場させる感じにオーストラリアらしさを感じた。
私は、カンガルーはもちろんだけどカエルとコウモリを生まれて初めて見たのもオーストラリアだった。森の入口に住んでいたことがあるので、夕方はコウモリが飛び回り、夜はカエルの鳴き声、通勤時にはカンガルーの群れなんかに遭遇していたので、すごく懐かしかった。

tree3.jpgオニール一家は、庭には大木がある所へ家ごと引っ越してきた。しかしある日、夫は運転中に心臓発作を起こし亡くなってしまう。走行中だった車は庭の大木へぶつかり止まった。一家の大黒柱を失い、残されたのは幼児から高校生までの4人の子供たちと母親。高校生の長男が一番現実を見据えており、亡き父の役目を果たそうとアルバイトを始める。母親は喪失感や精神的な疲れから、子供たちの世話どころか日常生活もままならない。唯一の女の子8歳のシモーヌは、庭にあり、父が亡くなる時にぶつかった大木に亡き父親の魂を感じるようになる。木に話しかけ、父親に甘えるかのようにそこで過ごす時間が増え始める。立ち直れない母を元気づけたく、木に父親の魂が宿るという秘密を母に打ち明ける。母も木で過ごすようになり、徐々に立ち直り始め、働き口を見つけてきたが…。

tree2.jpgようやく働き出した母。雇い主の男性との関係が親密になり、明るさを取り戻していく。しかしその一方で、庭の大木も成長し始める。枝を伸ばし、家全体を包み込むかのように根や枝を張り巡らす。そして、太い枝は折れてしまい、見事なまでに寝室を壊してしまう。妻の気持ちを読み取っているかのように反応を見せる大木の成長は、新しいカレとの仲を引き裂くかのようでもある。それは嫉妬なのか。お隣の奥さんが言うように、もはや木ではなく、タコのようでもあり、夫の執念とも取れる。

父の死を受け入れられないシモーネは、母が雇い主と仲良くすることを良く思っていない。8歳でありながら眼差しや言動は大人顔負け。女として再び花咲かせようとする母に賛成できず葛藤を生んでしまう。母へ抵抗し、木の上で生活を始める姿は亡き父の立場を守るかのようでもある。

tree1.jpg4人の母役を演じるゲンズブール。前作「アンチクライスト」とは全く違う雰囲気の主婦を演じているが、冒頭での家族の死と大木をシンボル的に使うという点は共通している。「アンチクライスト」で木での自慰行為がいまだ強烈に脳裏に焼き付いており、本作でも大木に関わるシーンになると問題とされていたシーンが頭をよぎってしまう。

結末に触れています。反転するとご覧になれます。
娘シモーネの抵抗が功を奏し、母は雇い主との関係を断ち切った。しかし、その矢先のハリケーン。大木は根こそぎ倒れてしまった。それは亡き父からの解放と自由を意味しているのだろう。全てのしがらみを断ち切り、再出発をきる母の顔は晴れ晴れとしていた。女性監督らしい繊細なタッチが好印象。

<鑑賞> 2011/4/16

初版:2011/4/18
[サイト内タグ検索] シャルロット・ゲンズブール

約束の葡萄畑 -あるワイン醸造家の物語 <2009/ニュージーランド> ★★★

wine.jpg
The Vintner's Luck
2009/126min/ニュージーランド=フランス
監督/脚本:ニキ・カーロ
原作:エリザベス・ノックス
出演:ジェレミー・レニエ、ギャスパー・ウリエル、ヴェラ・ファーミガ、ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
IMDb評価:5.9/10

<あらすじ>
最高のヴィンテージワインを造る事を夢見る農夫ソブラン(ジェレミー・レニエ)は、ある真夏の夜、ザス(ギャスパー・ウリエル)という名の天使に出会う。ソブランは恋人セレステ(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)への愛や人生の悩みをザスに打ち明け、彼らは1年後の再会を約束する。1年後に再会したザスは、毎年同じ日の夜に会うことを条件に、ソブランへのワイン造りに関する助言をするが・・・。

<レビュー>
「全ての苦労が味を凝縮している。喜びの年か失意の年か。答えはワインの中にある。」とまでいうソブラン。ただの葡萄農夫ソブランが醸造家になるまでの人生を描いている。土の味を自分の舌で確認し、接ぎ木をし、新芽に布を巻いて霜から守り、自身の情熱、人生を注ぎ込むワイン作りは子育てと同じだ。ワイン作りは経験や勘を超越したスピリチュアルが必要であることを意味していたのだろうか?作り手の生き様だけではなく、家族の幸せをもが味に反映することを天使ザスから学ぶ。天使が現れ、心のブレがワインの出来具合を大きく左右しているのだ。
wine1.jpgwine2.jpgwine3.jpg
wine5.jpgwine4.jpg
男爵夫人にワインの味の極意を教えるシーンにはねっとりとした官能さが迸る。ワインの味を表現できないという夫人に目隠しをし、手の感触を表現させる。そして、匂い、味を確かめさせ、表現力を更に深める。そして、ワインのテイスティング。「あなたと同じ味がする」と。作り手全ての苦労が味に凝縮されており、パリ育ちの夫人にもその味を認められたのだ。庶民の嗜好品だったワインがパリでも通用する芸術品にまで認められることを意味している。

四季折々の葡萄農園は額に納まった絵画のようである。美しすぎる映像の中で織り成すワインの奥深さは大地の恵み、苦労の汗、人生の哀しみが満ち溢れる画面からも感じ取れる。個人的にはワイン製造工程のほうに関心があったが、葡萄作りに重点が置かれている。ソブランはワイン作りは子育てと同じだと言っているが、子育てよりも子作りというべきではなかったのだろうか?何もない大地に苗を植えるところから始めた葡萄作りこそ子作りと同様だ。だからこそ、必要以上に子作りに励み、葡萄作りに重点を置いてストーリーにしたのではなかろうか?葡萄を足で踏み潰しながらの子作りシーンは少々余計だった。そして、終盤の天使の決断にがっかり。天使らしく最後まで神秘的でいて欲しかった。

<鑑賞> 試写会にて 2010/10/13
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