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地獄花 <1958/韓> ★★★☆

地獄花
地獄花/지옥화/The Flower in Hell
1958/86min/韓国
ドラマ、犯罪
監督:シン・サンオク(監督7作目)
出演:チェ・ウニ、キム・ハク、チョ・ヘウォン
IMDb評価:6.7/10

社会度 ★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 ★
民族度 ★★★
韓流度 ★★★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★


ドンシクは軍隊を無事に終え帰郷すると母の具合がよくない。ソウルへ行ったまま消息を絶ってしまった兄ヨンシクを探しに上京し、兄探しを続けた。占い師には「兄さんとはすぐ会えるが、すぐ別れることになるだろう」と予言された矢先、ようやく兄を見つけ出すことができた。米兵相手の娼婦ソニヤと付き合っており、米軍の物資を盗み横流しするような生活を送っている兄は母に合わせる顔がないと言い、帰郷を拒む…。

監督は、「離れの客とお母さん(1961)」「真由美(1990)」のシン・サンオク監督
出演は、シン・サンオク作品でお馴染みのチェ・ウニ

地獄花1軍隊を終えたグンシクは兄とは違う顔立ちで娼婦たちの人気者となっていった。兄の恋人ソニヤもその一人でやがて三角関係の泥沼化していくこととなる。ソニヤの妹的存在のジュディもドンシクのことを気に入ってしまう。ジュディは両親を戦争で亡くし、仕方なく娼婦として働いていた。登場人物はみな様々な事情を抱え、娼婦やチンピラとして生きる道を選ばざるを得なかった人たち。ヨンシクだって、好きで米軍の物資を盗み横流しをしているわけではないが、他に生きる術がない。それぞれ今の生活から抜け出すチャンスを狙っているがままならず、理想と現実の狭間で揺れ動く姿は現代にも通ずるテーマでもある。

戦争の混乱期を背景とし、戦後の町並みや生活の様子が興味深い。すごい問題作だといろんなところで読んだと記憶しているが、本当にシン・サンオク作品なのかと疑ってしまうほどマイルドな展開に拍子抜けしてしまった。登場する女性は全て娼婦で、当時としては破格的な内容であることは明らかだが、80年代の作品と比較してしまうと社会への批判的要素が感じられず、シン・サンオクらしい毒もなく、至って普通だった。

<観賞> 2012/6/8 youtube韓国映像資料院チャンネルにて 

[サイト内タグ検索] シン・サンオク監督 チェ・ウニ
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(未) SleepingBeauty <2007/韓> ★★★☆

Sleeping Beauty
SleepingBeauty/슬리핑 뷰티
2007/110min/韓国
ドラマ
監督:イ・ハンナ
出演:イム・アヨン、キム・チャヨン、イ・ナリ
IMDb評価:5.0/10

社会度 ★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★★★
ゴア度 ★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★


1話:My Cousi/私のいとこ
祖母の葬儀のため久しぶりに田舎に帰る。従兄と部屋でゲームをしたり、学校の校庭で自転車乗りを教えてもらったりして過ごしていた。夜中に2人で学校に忍び込み、じゃれ合っているうちに…

2話:The Hibernation/冬眠
結婚もしていないため、夫も子供もいない。すでに母は亡くなっており、父と2人暮らし。認知症のため、下の世話、お風呂も入れてあげなければならない。体を洗ってあげている時、父は下半身を触ってくれとせがんできた。その時は拒否したが…

3話:The Princess of Forest/森の姫
朝鮮族出身の17歳の少女は、生活が苦しいため、韓国へ養女へ出された。子供を3人亡くしている家庭で、大事に育てるという言葉を聞いて、母は安心して預けたが、少女は家へ着いて早々に家事を言い渡される。そして、あばあちゃんと一緒に寝ようとしたが、義父の部屋に呼ばれる。無理やり押し倒され、処女を喪失し、妊娠までしてしまった…。

Sleeping Beauty1独立した3話のオムニバス。異なる女性3人を主人公とし、1話では未成年、2話では老人、3話では養父の性をリアルにかつ衝撃的に描いている。性をテーマにしているが扇情性はなく、むしろ女性の悲しみや焦燥感、絶望に胸が締め付けられる息苦しい作品だった。

実はポスターには、「イ・ハンナ監督は“女キム・ギドク”だ」というメインフレーズがつけられている。こう書かれてしまうとキム・ギドク好きとしては否応にも過度の期待をしてしまい、観る前から無意識にハードルを上げてしまうわけで、こういう宣伝は好きではないのだが…。本作は観る人を選ぶ作品ゆえ、ターゲットを絞るという意味では、あながち方向性は間違っていない。未成年観覧不可という点と女性への嫌悪感、痛みを伴う愛という意味では“キム・ギドク”風かもしれない。

時折、ギョッとしたショットに驚かされるのだが、それでも全体的には抽象的で、説明不足と感じる箇所も多い。2話と3話はインパクトのある題材で、社会の片隅を見つめる視線の鋭さは感じるものの、残念ながらメッセージ性が弱い。ラストに向けて加速するわけでもなく、どこか緩さが感じられ、もう少し強調させるエピソードが必要に思う。

セリフは少なく、表情も乏しく、抑揚もない。更に、指先の動きなどから心の微動を読ませたり、女性監督らしい繊細さが仇となっているような気もする。片田舎の知られざる社会事情を切り取ることには成功しているとは思うが、同情するだけでなく、そこから一歩踏み込んだ女性を観てみたいものだ。次作に期待。

<観賞> 2012/8/10

[サイト内タグ検索] 日本未公開

(未) 心臓が躍る (原題:심장이 뛰네) <2011/韓> ★★★

my heart beats
심장이 뛰네 /My Heart Beats
2011/105min/韓国
ドラマ
監督:ホ・ウニ
出演:ウォン・テヒ、ユ・ドンスク、カン・ソッコ
IMDb評価:6.2/10

社会度 ★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 ★★★
民族度 ★

脚本 ★★ 
演出 ★★★
演技 ★★


37歳の独身女性ジュリは、大学の英文科の教授をしている。新しい授業を増やすこととなり、教授たちとの話し合いでジュリが務めることとなった。その授業とは“フェミニズム映画”について。同僚の女教授からアダルトビデオを参考にするといいというアドバイスをもらい、動画サイトで観てみることにした。どうゆうわけだか体が火照る。そして、なんとエンドロールに流れた会社は友人が社長をしている会社だった。さっそく友人に連絡し、アダルトビデオへの出演依頼をしてみた…。

監督は、本作が長編デビュー作となる。出演は、「憎くてももう一度2002」のウォン・テヒ。主演を演じたユ・ドンスクは、本作出展したローマ国際映画祭からの帰国後、呼吸困難で病院へ搬送され、「新型インフルエンザによる肺炎呼吸困難症候群伸筋炎」により2010年11月11日にこの世を去ってしまった。ご冥福をお祈りいたします。

my heart beats1男性教え子を性の対象としてみたり、若いカップルを恨めしそうに見たり、男性の下半身に視線がいってしまったり、家で体位の研究をしたり、ジュリの頭の中はセックスのことでいっぱいだった。地味なタイプではあるが、容姿が特に劣るわけではない。奥手だったのか、理想が高いからなのかはわからないが、寝たいと思う男性に出会えておらず、未だに男性経験はないという。そんなジュリがザクロを貪り食うシーンからストーリーはスタートする。ザクロといえば、性欲増進させる効果のある果物。男性経験のない女性がアダルトビデオに出演するまでの話をリアルかつ大胆描いたエロティシズム作品。

40歳前後の女性は子供を産む最後のチャンスでもあり、一番性欲が強いと聞いたことがあるが、女流監督による、女性の性的欲求に着眼した点は興味深い。さらに、監督の実体験に基づくというからさらに驚き。

my heart beats2至って平凡な人生を送って来たジュリがアダルトビデオに魅了され、人生の転機をむかえるという話が主軸になる。大学で講義を受けているかのようにいくつかの章にわかれており、つまらない日常生活、アダルトビデオに魅了され必死でダイエット、ビデオへの出演を断られ社長を必死で説得、出演決定し体位の研究、そして本番…といった具合に描かれる。アダルトビデオを素材としているが、華やかな世界の描写ではなく、ジュリの日常の変化に重きを置いている。

初めての出演ということだけではなく、男性経験がないジュリはベッドの上でどう振舞っていいかわからない。男優がうまくリードするが、ジュリはぎこちなく、撮影は何度も中断するが、次第に慣れ、悦びを得るまでの姿を丁寧に描いている。撮影は何日かに分かれており、ジュリは日に日に魅力的になっていくのがわかる。大学へ着ていく服も地味だったものからどんどん垢抜けていくのだった。仕事だと割り切り台本通りに淡々とこなしていた相手役の男優も次第に心を通わせるようになていく姿にはジュリの明るい未来をも感じさせる。仮面を被り、素顔が見えないながらも2人の感情の移り変わりが取るように伝わってくる演出もデビュー監督のものとは思えない。

しかしながら、なぜゆえに自身の出演を決意までさせてしまったのか経緯が作品からは見えてこない。普通の女性ならアダルトビデオへの出演は一大決心であり、ジュリのどこにそんな行動力があったのか。女として一花咲かせたいという女心は私にも理解できるが、発想があまりにも極端すぎるため、もう少し心境を掘り下げて欲しかったところではある。

セックスが好きすぎてこういう世界に飛び込むという話は聞いたことがあるが、借金の肩代わりでもないのに処女喪失させてしまうことにも共感しがたい。しかし、人にどう思われようと自分がやりたいことをやってしまう勇気を羨ましくも思う。もしかしたら一歩踏み出す勇気を描いた、普遍的なメッセージを込めた作品だったのかもしれない。

<観賞>2011/7

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殺人蝶を追う女 <1978/韓> ★★★★

nabi.jpg殺人蝶を追う女
1978/110in/韓国
ホラー、SF
監督/脚本:キム・ギヨン
脚本:イ・ムヌン
出演:キム・ジャオク、キム・ジョンチル、キム・マン、ナムグン・ウォン、イ・ファシ、キム・マン、パク・アム
IMDb評価:6.7/10

社会度 ★★★
哲学度 ★★★★
宗教度 なし
民族度 ★★
鬼才度 ★★★★
脚本 ★★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★

ストーリー① (①と②は結末に触れています)
学生のヨンゴルは友人たちとピクニックに来ていた。蝶を追いかけて捕まえると、ある謎の美女に出くわす。オレンジジュースをご馳走になったが、その美女は自殺願望がある女性で、毒が盛られていた。誰でもいいから一緒に死にたかったと言う。幸い、ヨンゴルは一命を取り留めたが、その後、自分も自殺願望が芽生えてしまった。自殺を試みようと思った矢先に、見知らぬ中年男性が“意思”という本を売りにやって来た。その男は生きる“意思”について語るが、自殺をしようとする者にはそんな話は響かない。口論の末、ヨンゴルはその男を殺してしまった。ところが、翌日もその男はやって来た。その後何度殺しても、その男は蘇る。最後には、骸骨の姿で「生は意思だ~!」と叫びながら、灰になって行った。

ストーリー② (①と②は結末に触れています)nabi2.jpg
ヨンゴルは友人たちと洞窟へ出かけ、白骨体を見つける。こっそり家へ持ち帰ると、命が吹き込まれ、謎の美女が現れた。両親が決めた相手との結婚したくなく、死を選んだが、人間の肝臓を食べれば、またこの世に戻ってこれると言う。ヨンゴルの肝臓を欲しいとせがむが、ヨンゴルは頑なに拒んだ。その代わり一緒に暮らすために、アルバイトとして家で米菓子(円盤型)を作ることにした。機械を稼働し、ポン、ポン…と次々と作られた米菓子が宙を舞う中、2人は結ばれた。しかし、ヨンゴルの肝臓を諦めた美女は、再び骨にもどってしまった。

ストーリー③
ヨンゴルは彼女の骨を持って、考古学の教授を訪ねる。すると、教授の娘は①で毒入りオレンジジュースを飲ませた美女の友人だった。彼女の死がきっかけで教授の娘も自殺願望が芽生えていた。一方ヨンゴルは、3人の死をきっかけに生きる活力にみなぎっていた…。

nabi1.jpg監督は韓国映画界を代表する怪物キム・ギヨン監督の22作目。主演はギヨン作品3作目となるキム・ジョンチル。ドラマ「私の名前はキム・サムスン」「コーヒープリンス1号店」など日本でもお馴染みのキム・ジャオクが教授の娘役として出演している。ギヨン作品には欠かせないイ・ファシパク・アムもかなりクセのある役柄で強烈な印象を残している。

展開は初期のポランスキー監督を彷彿とさせ、ストーリーは江戸川乱歩、演出はアンジェイ・ズラウスキ監督といったところだろうか。私が観たギヨン8作品の中で一番カルト的でシュールで、ブラックユーモアに溢れる。検閲を通過させるためなのか、他の作品にはなかったどこか隠喩的表現方法であるが、ギヨンらしい独特な感性でキャラクターそれぞれの死生観を掘り下げていく。米菓子が宙を舞う中でのセックス・シーンは噂に聞いていた通りの名珍場面だった。
キム・ギドク監督も「悲夢」でラストに蝶を用いているが、本作でも蝶は死の世界へと誘う役目を持っており、“殺人蝶”といった独特な表現を用いている。教授の娘の趣味が蝶の標本だったり、教授は考古学の権威だったり、死を意識させる演出もギヨン作品らしい。“殺人蝶を追う女”とは自殺願望がある女のことである。

現実なのか、夢なのか、はたまた妄想なのか…解釈は観る側の想像に委ねられているが、結局のところ、そんなのはどうでもよく、ギヨン作品では珍しく清々しい爽やかなエンディングとなっている。独立しているように見える3つの話だが、女性たちの死生観を通して、1人の青年が失いかけた“生きる意思”を見出す過程を描いており、全体を通じて、心の更生と希望が感じられる展開になっている。

キム・ギヨン監督作品を観ていつも思うのは、かなり発想がぶっ飛んでいて、開いた口が塞がらない状態になるのだが、実は至って真面目なことを言わんとしているということ。何度も生き返る男をねちっこく描くくどさは伝えたいことが明確であることの裏返しでもあるのだろう。男は“生きる意思”を力説しているが、「“意思”次第で、人生には生きる意味ができる」というメッセージは、いつの時代でも通ずる普遍的な問いかけであり、自殺者が多い韓国の作品となると更に感慨深いものがある。

<鑑賞> KMDb、今月はキム・ギヨン11作品が無料配信 2012/3/6

301 302 <1995/韓> ★★★★★

301302.jpg
301 302
1995/100min/韓国
ミステリー、スリラー
原作:チョン・ジョンイル 「料理士と断食家」
脚本:イ・ソグン
監督:パク・チョルス
助監督:パク・ヨンフン
出演:パン・ウンジン、ファン・シネ  
IMDb評価:6.7/10

社会度 ★★★
哲学度 ★
宗教度 なし
民族度 ★★
衝撃度 ★★★★

脚本 ★★★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★
編集 ★★★★

料理が得意で異常なほどに情熱を傾けているユニは、夫に毎晩手の込んだの手料理を振る舞っていた。食事の度に感想を求められる夫はそんなユニに嫌気がさし、若い女と不倫を始めてしまう。ユニは夫の帰りが遅い時は2人分食べてしまうという生活を繰り返し、過食症となってしまっていた。偶然夫の不倫現場をみてしまい、腹いせにとったある行動が原因で離婚をすることとなり、とあるマンションの302号室で1人暮らしを始めていた。ある日、隣の301号室にモデル並みにスリムな女性ソンヒが引っ越してきた。自分のように太らせてやろうと、毎日食事を運ぶようになった…。

301302-2.jpg監督は、韓国を代表する映画監督パク・チョルスの19作目。主演は、「学生府君神位」のパク・ウンジン、「産婦人科」のファン・シネ。パク・チョルス監督でお馴染みの2人である。初めて世界に配給された韓国映画でもあり、日本では当時VHS(字幕版と吹き替え版)が発売され、DVDもでている模様。個人的には、世界に誇る韓国映画の1つだと思っているが、好き嫌いが大きく分かれる作品でもあり、おそらく世間ではこういう映画を趣味の悪い映画というのだと思う。キム・ギドクやパク・チャヌク、ギャスパー・ノエあたりが好きな人にだけ強くオススメします。

肉屋の娘で家で起こった出来事がトラウマとなり、食もセックスも拒絶する拒食症の301号室の女。
料理を得意とし、食とセックスに異常な情熱を傾ける過食症の302号室の女。
生い立ちも性格も好みも対照的な2人を比較させるかのように描き、孤独という共通点が2人を結びつけていた。情が芽生え、初めは自分のように太らせることが目当てだったが、生い立ちを聞くにつれ拒食症を治そうとする優しさが招いた悲劇。現代にも通ずる“過食症”と“拒食症”をテーマに社会の歪みを独自の切り口で描いた作品。物語は、301号室に住むソンヒが行方不明となり、302号室のユニの部屋に警察が訪ねてくるところから始まる。料理の得意なユニは鶏のから揚げでもてなし、301号室のソンヒとのことを語り始める。回想シーンがメインとして描かれ、301号室のソンヒと302号室のユニを中心とし展開していく。

301302-1.jpg料理好きで、新しい食材を試してみたいという好奇心をうまく利用した大胆なストーリー展開はかなりの衝撃で、心の闇を抉り出すような感覚を覚えるが、本作の一番の特徴はカメラワークといっても過言ではない。韓国映画は他国のより食事シーンが多く、食へのこだわりも強いと感じるが、本作は食を題材にしていながら、目でも楽しい料理を作る調理風景は、解剖実験を見ているかのよう。スーパーに陳列された野菜や果物、パック詰めされた精肉ですらかなりグロテスク。食事中の口元のクローズアップを多用しているが、目を背けたくなる気持ち悪さがあり、一気に食欲が減退する。しかしながら、ホラー映画を観たくなるのと同様、興奮が掻き立てられ刺激される感覚はクセになる。結末はあまりにも衝撃だが、それ以上の余韻と切なさを残している。結局は何にも解決されていない皮肉そのものが現実なのだろうか。

<鑑賞> 2010/6/25、2012/2/20
初版:2010/6/25
最終版:2012/2/27
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264. 情事 <1998/韓> ★★

affair.jpg情事/정사/An Affair
1998/韓国
ロマンス
監督:イ・ジェヨン(監督デビュー作)
脚本:キム・デウ
出演:イ・ジョンジェイ・ミスク、ソン・ヨンチャン、キム・ミン、チョン・ギョンスン、チェ・ウヒョク  
   
哲学度 ★★
社会度 ★
官能度 ★

簡単に。
日本でレンタルしてますが、VHSだけかも。


affair2.jpg37歳のソヒョンは平凡な主婦で、建築家の夫と10歳の息子と穏やかに暮らしていた。アメリカに暮らしている妹が婚約をした。式やら新居を探す時間のない妹は姉にその準備をお願いした。姉ソヒョンと妹の婚約者ウインと一緒に準備を進めていくうちには次第に…。

ぺ・ヨンジュンのデビュー作「スキャンダル(2003)」で知られるイ・ジェヨン監督のデビュー作。脚本を担当したキム・デウ氏は後に、「恋の罠(2006)」「春香秘伝 The Servant 房子伝(2010)」で監督を務めている。ソヒョン役は「スキャンダル」「お熱いのがお好き」のイ・ミスク、ウイン役は「ハウスメイド」のイ・ジョンジェ

affair1.jpgソヒョンは既婚者でウインより10歳も年上、しかも義理の姉になろうとする人である。未だ“姦通罪”がある韓国での不倫話なので、どんなお咎めがあるのかが観たくて鑑賞したが、そういう趣旨ではなかった。立場をちゃんとわきまえていながら、感情を抑えきれず“情事”にふけてしまう2人の心境を描く。

初めて会ったときからお互いを意識し、気持ちを抑えているのが見て取れる。ソヒョンは何不自由のない生活をしているが、結婚、出産を終えてからは、夫からは女として見てもらえないことに不満を持っていたように感じる。そんな時現れたウイン。タイトルから想像の通り、“情事”にふけてしまう話。法事や息子のバスケの試合を抜け出してまで会いに行ったり、ゲームセンターで情事にふけてしまったり、少々作り過ぎな展開ではあるが、叙情的で90年代の作品にしては扇情的。とはいえ、性描写は控えめで、当時はともかく今観ても新鮮味はない。

ソヒョンは自分を女として見てくれる人なら誰でもよかったような気がするが、ラストは2人の運命を感じさせる。でも、この結末、世の女性たちを不倫地獄に導いてしまわないだろうか。

<鑑賞> 2011/10/21
[サイト内タグ検索] イ・ジョンジェ イ・ミスク

16. 絶対の愛 (原題:時間) <2006/韓> ★★★★★

time_20110831205515.jpg시간/Time
2006/98min
ドラマ、ロマンス 
監督/脚本:キム・ギドク (監督13作目)
助監督:チャン・フン
出演:ソン・ヒョナハ・ジョンウ、パク・チヨン、キム・ソンミン、パク・チヨン、チョン・ギョウン
IMDb評価:7.2/10

助監督を務めるは「映画は映画だ」「義兄弟」の監督、チャン・フン氏。最新作「アリラン」で暴露された張本人である。「アリラン」鑑賞後に観ると感慨深いものがある。

ゴア度 ★(整形手術の映像がかなりグロテスク)
社会度 ★★★★
哲学度 ★★★★
邦題のセンス 最悪


time1.jpg長い時間を一緒にした恋人セヒとジヌ。セヒはジヌの愛が変わったことを感じ、その理由が自分がもう新しくないからだと考える。ジヌはそんな彼女の敏感な反応に疲れを感じる。傷ついたセヒはある日突然全ての跡を消したまま去り、果敢にも整形手術で新しい人間になろうとする。そしてある日、ジヌはセヒとよく行った行き付けカフェで自らを”セヒ”と紹介する妙な雰囲気のウェートレスに出会う。新しいセヒと愛に陷るジヌ、 セヒは彼を誘惑すると同時に彼が以前のセヒとの愛を忘れたのではないのかと試し、結局彼は以前のセヒを忘れることが出来なかった事を知る。しかし以前に戻る事は出来ない彼女は以前のセヒの写真で作った仮面をかぶって現われ、戻って来た自分を愛して欲しいと言って事実を告白する。驚いたジヌは席を蹴飛ばして去ってしまう。一人残されたセヒはジヌも新しい姿で自分の前に現われるはずだと知るようになる。@innolife

本作は世界有数の整形大国になってしまった韓国社会の現状を背景にしている。顔と体さえ新しくすれば倦怠期を乗り越えられると考えてしまったことが事の発端。時間とは絶対的な物であり、リセットできるわけではない。逆らえない時間の流れに対してどう成長していくかが人間に課せられた課題であるのに、整形によって時間を巻き戻そうとする世の女性たちの安易な考えを真っ向から批判している。見るに堪えられない整形手術の様子を前触れなしに冒頭でいきなり見せるところも監督らしい。セヒの「時間が怖い」という台詞にあるように、時間と共に色褪せていく愛を描いた作品。男女問わず抱えている悩みでもあり、永遠の課題であろう。皮肉たっぷりの描き方がたまらなく好き。もう何度観たかわからない。

time2.jpgセヒを演じるソン・ヒョナは、整形経験アリ(二重瞼と歯茎)。整形前か整形後かは不明だが、ミスコリアのタイトルまで手に入れたのに麻薬逮捕やヌード写真発表と何かとお騒がせな人。その後それなりにドラマ出演はあるが、どれも恵まれた役ではない。整形が全てを幸せにするわけではないことはご本人がおわかりのはず。自問自答を促されるような展開をどう感じているのか一度聞いてみたいものである。彼女のキャスティングには説得力がある。

一筋縄では終わらないのがキム・ギドク。新しい容姿を手に入れても失った代償はあまりにも大きい。整形そのものに意義を唱える結末は壮絶。ギドク作品はいつも両者の立場がきちんと描かれているが、本作では整形医師の立場までも描かれているところが面白い。「美」だけを追究し報酬を得る医師に対しても疑問を投げかけている。

原題は“時間”。“絶対の愛”を求めたがゆえのストーリー展開ではあるが、愛にばかり注目していると結末で混乱は避けられない。“時間”という鋭い着眼点に焦点を向けないと、監督の真意も見落としかねない。

<鑑賞>2009/10/30、2011/3、英語字幕2011/8/24
初版:2009/10/30
最新版:2011/8/28

255. ソウル・コンパニオン 肉体の虜 (原題:買春) <1988/韓国> ★★

売春 메춘/Prostitution  Selling Body
1988/96min/韓国
成人映画
原作:ユン・イルン
監督:ユ・ジンソン  
出演:ナ・ヨンヒ、キム・ムニ、マ・フンシク、イ・ヒョンジュン

邦題のセンス ★
官能度 ★★★
韓流度 ★★

売春婦をしているナヨンは偶然幼馴染のムニと再会した。ムニも売春婦にまで落ちていてが、売春婦でもいいと言ってくれる恋人ヨンミンがいた。ムニは、ヨンミンが司法試験に合格するまで身の周りの世話をしようと売春宿を出て一緒に暮らすようになったが、試験に合格したヨンミンは…。

na.jpg原題もすごいけど、邦題もすごい。更にすごいのがVHSのパッケージ。完全にポルノ映画。刺激が強すぎるので画像アップするの止めました。日本ではVHSがでていて、レンタル落ちがネットに出回っています。80年代の作品なので、近年の性描写をウりにしている作品ほどの露出はなく、顔のアップや胸を横から映すぐらい。間違いなく男性には物足りないでしょう。しかしながらネチネチとした愛撫がものすごくイヤらしくて表情のアップが官能的。主演はなんとナ・ヨンヒ。昔は官能映画に出演していたのは知っていたが、まさか脱いでいたとは知らなかった。最近ではテレビ出演のほうが多く、衝撃はかなり大きい。

官能作品を得意とする監督さんで、代表作と言われているが、売春婦や家政婦を主人公とした韓国映画を多くご覧になっている方なら、容易に想像つく展開におさまっている。それなりに面白く観れたが、数日後には観たことすら忘れているような作品。もう少しインパクトのある結末にしたほうが見応えがあったように思えるが、官能映画ということなら、ストーリーにあれこれ要求するほうが間違っているのだろう。

結末に触れています。
ヨンミンは司法試験に合格するや否や家を飛び出していた。ムニは大家さんに婚約したと聞かされ、ショックで自殺を図ってしまう。幼馴染のナヨンはヨンミンの結婚式当日、ムニのお骨を持って怒鳴り込みに行き、結婚式をめちゃめちゃにする。ヨンミンは「肉体の虜」という副題をつけるほどムニにのめり込んでいたのなら、金と名誉のためにこんなにあっさり女を捨てられるものなのだろうか。

<鑑賞> KMDbにて8月無料配信 2011/8/5
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244. 森浦(サンポ)へ行く道 <1975/韓> ★★★

sampo1.jpg
森浦(サンポ)へ行く道/삼포 가는 길/The Way To Sampo
1975/100min/韓国
ドラマ
監督:イ・マニ(李晩煕)遺作
原作:ファン・ソギョン(黄皙暎)「森浦へ行く道」
脚本:ユ・ドンフン
撮影:キム・ドクチン
出演:ペク・イルソプ、キム・ジンギュ「下女(1960)」、ムン・スク
IMDb評価:6.2/10


“事情”を抱えた男女3人のロードムービー。
名匠イ・マニの遺作となった作品であり、70年代の傑作。
ヨンダル役は「下女(1960)」で家政婦と不倫をしていたキム・ジンギュが演じている。全く違う役柄で面影もない。



労働者のヨンダルは妻に自殺され、人生をやり直すために故郷である森浦(サンポ)を目指していた。道中、刑務所刑期を終えたチョンと飲み屋から逃げてきたホステスのペッカと出会い、旅を共にすることとなる。

出発点がどこで駅までどれほどの距離があったのかわからないのだが、数日かけ厳冬の中を徒歩で駅まで向かうのである。1975年の地方だと交通網がさほど発達していなかったのだろうか。親戚のフリをして葬儀に紛れ込み食事にありついたり、空家で夜を明かしたり、行き当たりばったりの道中、互いの境遇を打ち明けていくにつれ、心を通わせ、男女の情らしきものが芽生えていく。白銀の世界に映えるペッカの赤い服が印象的。ちなみに、ペッカとは白花という意味でもある。

3人の共通点は孤独であり、社会のつまはじき者である。支え合い、助け合いながら生きていくのが人間。劇的な展開はないが、おたがいの葛藤が生き生きと描かれ、生きていくことの厳しさへの温かい監督の眼差しが感じられる作品だった。

結末に触れています。ご自身の判断で読み進めてください。
チョンは、ヨンダルとペッカは一緒になるべきだと考えるようになっていた。ヨンダルも満更でもなかったようだが、今の境遇では男として女を養う自信がなかったのだろう。ナケナシの金を叩いてゆで卵を買い、ソウル行きの汽車に乗せる姿が切ない。しかし、ペッカは汽車に乗らず、ゆで卵を食べながら売春宿を眺めほほ笑む。嫌気がさして田舎を逃げ出したが、結局は元の世界戻るということだろう。一方、チョンとヨンダルはバスに乗るが、ヨルダンは仕事を見つけ途中下車し、チョンは1人で森浦へ向かう。森浦には立派な橋がかかり、観光地として繁栄していたことを知る。森浦にかかる橋は明るい未来への懸け橋でもあり、気持ちのいいエンディングであった。

<鑑賞> KMDbにて 2011/4/30
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168. ソウルのバングラデッシュ人 <2009/韓> ★★★★

2011年5月28日新宿K's cinemaにて公開予定につき編集しました。

bandubi1.jpgソウルのバングラデッシュ人/반두비/Bandhobi
2009/107min/韓国
ドラマ
監督/脚本:シン・ドンイル「訪問者
脚本:イ・チャンウォン
出演:マーブブ・アラム・ポロブ、ペク・チニ人を探します」、キム・ジェロク訪問者
受賞:
第10回 全州国際映画祭 CGV韓国長編映画 封切り支援賞,観客評論家賞
第10回ソウル国際青少年映画祭韓国成長映画 発見部門観客賞
第31回フランス ナント三大陸映画祭コンペティション部門 グランプリ

社会度 ★★★★
衝撃度 ★
韓流度 なし

bang3.jpgトゲのある今時の女子高校生ミンソ。母子家庭であり、恋人に夢中の母親への反発が強い。自立心が強く、英語塾へ通うための費用を自分で稼いでいる。ある日、バスでバンぐラディッシュ出身の労働者カリムの財布を拾い、素知らぬ顔でバックへ入れてしまう。カリムはミンソを警察へ付き出す代わりにある提案を持ちかける…。

カリムが不法入国であることをいいことに、社長は1年分の賃金をピンはねしていたのである。韓国人が一緒なら対応してくれるだろうと考えたカリムは、ミンソに社長宅へ行ってお金を取り戻して欲しいと考えていたのである。
一方、ミンソはそんな外国人のカリムが一緒に歩くことで人目を気にしている。
韓国における外国人労働者の現状が強く描かれており、発展途上国出身外国人への軽視を特に強く訴えているように感じた。どちらも現代社会を風刺しており、日本にも共通する問題である。
女子高生が通う英語塾の教育の質の高さにも驚かされる。国際化社会における社会問題に深く切り込んだ作品。

bang1.jpg韓国社会から疎外され、差別を受ける外国人労働者と家族の愛情を受けていない女子高生。2人を引き合わせたのは孤独であろう。ミンソは、外国人労働者カリムとの出会いをきっかけに柔らかくなっていく。
Crying Nutの曲「ルクセンブルク」をミンソがカラオケで歌うシーンがある。
「肌の色や言葉が違ってもみんな人間だ」という歌詞には外国人への意識が変わった表れであろう。バングラ料理を食べるシーンが2度あるが、その食べ方の違いからもカリムがどれほどの影響力があったのかも見て取れる。


bang2.jpg観る者によって解釈が異なるであろうラストシーン。解釈の幅の残し方が私好み。切なさが残るが、カリムとの出会いは彼女を成長させた。

原題の「バンドゥビ Bandhobi」とはベンガル語で「友達」の意。商業作品ではないにしても、「ソウルのバングラデッシュ人」という邦題では全く興味が湧かないし足が遠のいてしまう。そのままカタカナにしてほうがよっぽどいいのに。

監督は「訪問者」のシン・ドンイル監督。
主演の女子高生ミンソを演じたペク・ジニは「人を探します」でデビュー。インパクトの強い役どころがあまりにも印象深く残っているが、本作もしかり。演技力の高さに驚きです。
シン・ドンイル監督に、ペク・ジニ。これからが楽しみです。

<鑑賞> 字幕なし 2010/4/19
初版:2010/5/6
最新版:2011/4/12





[サイト内タグ検索] ペク・チニ キム・ジェロク

241. (未) 心臓を脈打つ (原題:심장이 뛴다) <2010/韓> ★★

shinzo.jpg
心臓が走る 심장이 뛴다
2010/114min
ドラマ
監督/脚本:ユン・ジェグン(デビュー作)
出演:キム・ユンジンセブンデイズ」「ハーモニー
 パク・ヘイル10億」「黒く濁る村」、
 チョン・ダへ、
 カン・シニル黒い家」「私たちの幸せな時間



幼稚園の園長で英会話教師ヨンヒの娘は、心臓病で入院している。今すぐにでも心臓移植しなくてはいけないが、娘に合う心臓はそう簡単には見つからない。そんな時、病院に運ばれたある女性が脳死状態だという話を小耳に挟む。ベッドに見に行くとその女性の血液型は娘と同じRH-AB型であった。ヨンヒはその女性の家族と会い、巨額の報酬を提示し移植の提案をする。

脳死女性の息子フィドはその日暮らしのような生活で、借金取りに追われる毎日。幼い頃に自分を捨て、再婚した母親には親としての愛情はなく、大金が必要な時だけ連絡をする程度の関係。ヨンヒの提案に簡単に応じてしまう。しかし、日々明らかになっていく義父と母の関係に隠されていた真実を知ることで、フィドの考えも変わっていく…。

shinzo1.jpg
交互に映し出されるヨンヒと娘。フィドと母。同じ親子の関係でありながら、全く異なった環境、境遇。捨てられたと思っていたフィドが初めて母の思いを知り、共に生きて行こうと心を入れ替えるという設定も含め、家族愛をメインにしているが、ヒューマンドラマとして観るには感動が弱い。
娘の死を目前にし、平然と心臓寄贈を提案するヨンヒの心境は切羽詰まった極限状態だとはわかるが、強い母の思いととるか、身勝手ととるか釈然としない。終始感情的になりすぎていて、観ていて疲れる。

shinzo2.jpg
“心臓は一つ、生かさなければならない人は2人”というキャッチフレーズ。
一つの心臓を巡り死力を尽くす2人だが、心臓がどうなるのか、無事にどう調達できるのか、といった緊迫感もなく、衝撃的展開もない。
ドラマ出身の監督さんということもあり、ドラマ的な演出で、エンディングは拍子抜けしてしまった。

<鑑賞> 2011/3/15



228. (未) 7月32日 <2010/韓> ★★★☆

732.jpg
制作:2008/韓国封切:2010/96min/韓国
原作:コ・ウン 1977年「満月」
監督/脚本:チン・スンヒョン
出演:パク・ウンス、キム・ジョンギュン、ソン・ヘリム、キム・ミンギ

衝撃度 ★★★★
社会度 ★★
感動度 ★
催涙度 ★

<あらすじ>
1987年7月31日,チャン刑事に追われたマンスは,連れていた5歳の娘を知り合いの売春宿に任せる。マンスは,明日連れにくるという約束をして売春宿を出るが,ほどなく警察に逮捕され,その渦中にチャン刑事は,マンスが振り回した刃物にあたり身体障害者となる。チャン刑事は,マンスに対する復讐として売春宿にいるマンスの娘コンニムを捜し出して,島へ売ってしまう。成人したコンニムは,お金のために自分を売り飛ばした破廉恥な父を探して殺すと言って,ドンウクの助けを借りて島の外へ脱出する。

<レビュー>
7月31日の夜。刑事に追われていたマンスは知り合いのいる売春宿に5歳の娘を預ける。
「いつ迎えに来るの?」「明日必ず迎えに来るよ」
カレンダーで今日が7月31日だと確認した娘はまだ5歳なので「明日の7月32日に迎えに来てね」と無邪気に言う。存在しない日は永遠に来ないであろうとも知らずに。それがタイトルになっているようだ。
732-1.jpg732-2.jpg
マンスのせいで身体障害者となってしまった刑事は復讐のために娘コンニムを島に売り飛ばしてしまう。コンニムは全て父親が仕組んだことだと思い込み、憎み続け、自暴自棄な人生を送ることになってしまったのだ。しかし、父からもらったオルゴールだけは手放せずに持ち続けているのだ。複雑な心境の中で、愛情と憎悪は表裏一体であることがわかる。常にそばで見守ってくれるコジャの存在も大きい。母親が売春婦であったことから、コンニムと母親を重ねてみているのだ。

服役を終えた父マンスは決して娘を忘れることはなかった。娘の人形を握りしめ、顔写真入りのチラシを街で配る。運命というべきなのか、父親と娘の食い違ってしまった人生はあまりにも悲しすぎる現実だ。ラストシーンでのマンスの思い。余韻が心に痛い。

2008年制作で2010年にやっと公開した作品だ。私が待ち焦がれていた作品の一つであった。低予算と知っていたが、主演がパク・ウンスとは驚きだ。残念ながら韓流スターではないので、日本劇場公開はまずないだろう。さすがの存在感を放つ。その他全て無名の俳優ばかりだが、娘コンニム役のソン・ヘリムの体を張った演技は素晴らしかった。
売春宿といえば、キム・ギドクの「悪い女」「悪い男」を彷彿させるが、そこまでの毒はない。キム・ギドク監督のような作品に慣れてしまうと、もうひとヒネリあっても良さそうな気はするが、飽きることなく楽しめた。無事に韓国公開してほんとによかったと思う。お蔵入りさせるにはもったいない作品だ。

<鑑賞> 字幕なし 2010/10/19
[サイト内タグ検索] 日本未公開

213. (未) 幸せな鬱陵(うつりょう)人 <2010> ★★

siawasena.jpg
幸せな鬱陵人
2010/ドキュメンタリー
監督:ファン・ソクホ
出演:ナム・ジヒョン(ナレーション)

<ストーリー>
鬱陵島に生まれ育ったイ・サンホおじいちゃん。74歳になるまで他人に迷惑をかけたりせずに、自ら働いてお金を稼いで生活してきた。そして暇さえあれば、キラースマイルを浮かべる?!鬱陵島の人気者!そんな幸せいっぱいの笑顔を浮かべるサンホおじいちゃんは口癖のように「町のアホ」というけれど、サンホおじいちゃんは鬱陵島にはなくてはならない存在。鬱陵島の人たちに夢と希望、つまり生きる余裕を抱かせてくれる。そんなおじいちゃんにも一生の願い、夢があり…。

<レビュー>
鬱陵(うつりょう)島は日本海に浮かぶ島。
日韓領土問題となっている竹島(韓国名:独島)から900kmの所に位置するらしい。
日本のラジオ放送で気象情報が読まれているらしいです。ほんとかな?
観光業と漁業が盛んな島らしいですが、外国人旅行客はほとんどいないでしょうね。

路上散髪、運動会、食堂での食事、地元の人たちとの立ち話・・・
鬱陵(うつりょう)島に住むイ・サンホというおじいちゃんのごくごく当たり前の日常だけを描いただけです。
東京だと(ソウルもかな?)、老人の一人暮らしは寂しそうに見えてしまうけど、ここでの暮らしはそうは見えない。
どの場面でも地域の人たちの手助けがあり、東京では感じられない優しさや愛が感じられます。

日本の74歳に比べると老けて見えますね。
訛りもひどく、韓国語字幕付きです。
独立映画、ドキュメンタリーへの関心が高まっているけど、ヒットは難しそう。

<鑑賞> 2010/7/18

[サイト内タグ検索] 日本未公開

208. ポエトリー アグネスの詩 <2010> ★★★

shi.jpg
詩(시)
2010/ドラマ
監督:イ・チャンドン
出演:ユン・ジョンヒ
受賞:2010 第63回 カンヌ映画祭 脚本賞

<あらすじ>
世の中に向けた彼女の小さな叫びが始まる

漢江に挟まれた京畿道のある小さな都市、古い庶民のアパートで中学校に通う孫とともに暮らすミジャ。彼女は花が飾られた帽子や豪華な衣装で美しく装うのが好きで、好奇心も多い荒唐無稽のキャラクター。
ミジャはある日、町内の文化院で偶然に「詩」の講座を受講することになり、生まれて初めて詩を書いた。入賞するために、今まで何気なく過ごしていた日常に注目し、美を探そうとするミジャ。今まで見ていた全てのものが、まるで初めて見るもののようで少女のように胸を躍らせる。

しかし彼女に予期できない事件が訪れ、世の中が美しいだけではないことを知る…。

<レビュー>
少女の死体が流れてくる川辺での冒頭シーン。
タイトル「詩」から死は連想しづらいですが、この死体が重要な出来事になっています。
この死体をめぐる周囲の人々との関わりと、主人公ミジャが詩に没頭していく過程を描いています。

詩を朗読するシーンが何度もありますが、理解するほどの語学力が私にはなかったようです。
詩の奥深さを読み取ることもできなければ、言葉の美しさもわからないし、情景も目に浮かばなかった。
雨音、せせらぎ、ゆらぐ木々の音などを強調した描写は身近にある美しい物を表現したかったのでしょう。
そういった音や映像だけが画面を支配するシーンはアート系作品が好きな方には楽しめるのかな?
ユン・ジョンヒがフランス在住だからなのか、映画全体がフランス映画風に感じます。
音楽なしなので芸術作品というより文学作品的です。

詩をきっかけに、より美しさを求めるようになったミジャの日常生活。
詩の講師からは「対象をよく見ること」と教えられる。
講師の助言通り、身の回りにある美しい物をよく見始めるミジャだが、少女の死まで深入りしようとする。

この作品において少女の死とは何を意味するのか?
目に見える美しい物の影にある現実の厳しさが込められているようで、美しさと現実で揺れる苦悩や葛藤がみられます。
死因は現実に起こりうる話しだし、この辺の社会問題の描き方はイ・チャンドンらしさを感じます。
老人の性問題などのエピソードも取り入れています。

詩の理解度で評価が分かれそうですが、私は日本語字幕で再度観る必要があります。
ちょっと難解度が高めだったかな。。。

<鑑賞> 字幕なし 2010/7/11
[サイト内タグ検索] イ・チャンドン監督

58. 霜花店 <2009> ★★★★★

frozen-flower.jpg


霜花店(サンファジョム) 쌍화점/Flozen flower
2008/133分/ドラマ
監督: ユ・ハ 
出演: ホンニム 乾龍衛(コルリョンウィ)管:チョ・インソン 
      コンミン(恭愍)王 高麗の王:チュ・ジンモ愛 サラン」「カンナさん大成功です」
      王后:ソン・ジヒョ「純情漫画」
      パク・スンギ 乾龍衛(コルリョンウィ)副管 :シム・ジホ秘蜜」「ファムファタール」 
受賞:
2009 第45回 百想芸術大賞 映画部門/最優秀演技賞(チュ・ジンモ
2009 第46回 大鐘賞映画祭/音楽賞(キム・ジュンソク),美術賞(キム・ギチョル)
 

<あらすじ>
元の支配を受けた高麗末期。親衛部隊<乾竜衛(コルリョンウィ)>の隊長ホンニム(チョ・インソン)は、国内外の危機に置かれた王(チュ・ジンモ)を補佐しながら警戒を緩めない。

しかし、後嗣問題を口実にした元の無理な要求が続き、正体不明の刺客たちが王の命を威嚇する中、王は重大な決定を下す。

王の命令ならば、命のように従うホンニム。王は、高麗の王位を継ぐ子を得るために、ホンニムに王后と交わるよう命じる。

衝撃と欲望が交錯するその夜、三人の運命がうず巻き始める。禁じられた愛と歴史の狂風にまきこまれた彼らの大叙事が始まる。

<鑑賞> 中国語字幕 2009/11/27
<レビュー>
雙花店(饅頭屋)に 雙花(饅頭)買いに行ったら   
蒙古人の主人が私の手首を握ります    
この話が店の外でうわさされると、    
(囃子)小さいお前、小役者、お前が言ったと思うぞ(囃子)                    
お前の寝所に私も行く(囃子)
こんなひどい寝所はみたこともない

お寺に 火を灯しに行ったら
お寺の和尚が私の手首を握ります 
この話が寺の外でうわさされると、    
(囃子)小さいお前、小役者、お前が言ったと思うぞ(囃子)                    
お前の寝所に私も行く(囃子)
こんなひどい寝所はみたこともない
   
井戸に 水を汲みに行ったら
井戸の竜が私の手首を握ります 
この話が井戸の外でうわさされると、    
(囃子)小さいお前、小役者、お前が言ったと思うぞ(囃子)                    
お前の寝所に私も行く(囃子)
こんなひどい寝所はみたこともない

酒屋に 酒を買いに行ったら
酒屋の主人が私の手首を握ります 
この話が酒屋の外でうわさされると、    
(囃子)小さいお前、小役者、お前が言ったと思うぞ(囃子)                 
お前の寝所に私も行く(囃子)
こんなひどい寝所はみたこともない

雙花店(饅頭屋)・・・韓国で饅頭といったら餃子。映画にもでてきましたよね?
蒙古人・・・モンゴル人

雙花店(饅頭屋)は進駐軍であるモンゴル人
寺の和尚は聖職者たち
竜は王室
酒屋の主人は官吏たち
をそれぞれ象徴し彼らの貪欲さを「手を握る」と表現しているそうです。
支配層の貪欲について彼らを責めるのではなく
主人公(遊女)が言いふらしたんだろうと彼女のせいにする。
国民はどうすることもできず、ただ流されて、
寝所はますますひどくなってゆくばかりであると最後には皮肉っている。
このように「雙花店」は支配層を象徴化し、彼らの貧欲さかげん、
その乱れぶりを情事にことよせて滑稽的に表している。
(『基礎ハングル』第4号(1986年8月号)三修社 引用)

高麗歌謡 『雙花店(または霜花店)』は、高麗25代の王である忠烈王のときに作られた作者未詳の歌。
霜花(ギョーザ)を売る店で繰り広げられる、身分制度、倫理に拘束されない大胆な男女の性倫理の乱れを謡っている。
また、歌詞に書かれた井戸は王宮、竜は王室に隠喩し、元の国の干渉と王権の動揺が漠然とした当時の社会像を風刺したものと解釈されています。
元国(モンゴル)の政治的支配を受けていた高麗末期時代。王はお飾り。こんな時代が映画『霜花店』の背景となっています。
一方、『霜花』は、『霜の花』という意味で、映画『霜花店』は、熱情的であったが、花が散るかのごとく冷たく冷めてしまう愛情を描いています。
英語題は、frozen flowerです。映画を観終わって、やっと意味を納得しました。
『霜花店』の意味を理解せず、この映画を観てしまい、ベッドシーンの多さに嫌気がさしていたのですが、理解した上で観れば、ここまでの性描写も理解できますし、
男二人で、コムンゴ演奏しながら、『霜花店』を歌うシーンが一番印象深い。
実在する高麗王31代恭愍王(コンミンワン)や、洪倫(ホンリュン)をモデルにしているので、実話を元にしているのかしら?
今、高麗史を勉強中なので、どこまでが実話なのか気になっているところです。
身長186だか187cmのチョインソンに合わせて、王を輔弼する36人の親衛隊コンリョンウィは全員180cm以上。一応、イケメン揃いらしい。。。
歴史に興味のない方は、イケメン達やベッドシーンをお楽しみいただけるかと思います^^

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