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海へ (原題:Alamar) <2009/メキシコ> ★★★★

alamar.jpg
Alamar/To the Sea
2010/72min/メキシコ
ドラマ
監督:ペドロ・ゴンサレス・ルビオ(Pedro Gonzalez-Rubio)(長編監督2作目)
出演:Natan Machado Palombini、Jorge Machado、Nestór Marín
IMDb評価:7.2/10


映像美 ★★★★★
余韻度 ★★★
哲学度 ★★





alamar1.jpg少年ナタンは、イタリア人の母とメキシコ人の父を持つ。両親は離婚し、母とローマに住んでいるが、休暇の数日間をメキシコの海で父親と過ごすこととなった。舞台は世界第2位のサンゴ礁群の広さを持ち、世界遺産となっているメキシコ、バンコ・チンチョロ(Banco Chinchorro)。大自然の中で繰り広げられる父子の日常生活をドキュメンタリーのように描きながら、ナタンの心情が静かに紡ぎだされる。

監督は、ドキュメンタリーの撮影出身で、本作の撮影も自身がされている。本作は“なら国際映画祭2010”で上映され、見事ゴールデンSHIKA賞を受賞している。次回作NARAtive作品の舞台は十津川村に決定し、撮影は台風襲来の前に終了している模様。本作でとっても綺麗な映像を魅せてくれた監督の目に十津川村はどう映るのだろうか。

alamar2.jpgナタンの父親は漁業を営む老人と暮らしている。魚やロブスターを獲って生計をたて、自分たちが食べる魚も潜って獲り、すぐさま海の上で調理をする。魚のアラを海に投げると魚や鳥が集まり、亀と戯れ、自然の生き物たちと共存する毎日。都会育ちのナタンにとってはここで起こる全てのことが新鮮であるが、父と老人にとっては“生きる”ための術であった。大自然で過ごす数日間はとても意義のある経験となり、一日一日成長している姿がじんわりと映し出される。

軸となるストーリーはなく、言ってみれば大自然が主役である。実際は違うようだが、脚本なんかなく、自然な姿を隠し撮りしているような味わいがある。親子の会話は極力抑えられ、ゆったりのんびりした時間の流れと澄み切った空や海が一番印象に残る。私自身、大人になって田舎暮らしを経験し自然に対する思いが大きく変わったことを実感している。大自然の有難みを知ったのはつい最近のこと。ナタンのような子どもの頃に経験しておきたかったと思う。

「題名AlamarにはMar(海)とAmar(愛)というテーマが込められています。」と語る監督が言っているが、海への接し方には愛情が溢れている。“生命とは何か”静かに自問自答を促しながら、自然を守らなければならない使命感がじんわりと沁み渡ってくる。

<鑑賞>英語字幕2011/9/12
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青い部屋の女 <2002/メキシコ> ★★★

azul.jpg
La habitación azul/The Blue Room
2002/105min/メキシコ
ミステリー、ドラマ、ロマンス
監督:ワルテル・ドエネル
原作:ジョルジュ・シムノン
脚本:ビンセント・レニェロ
出演:ホアン・マヌエル・ベルナル、パトリシア・ジャカ、エレナ・アナヤ、マリオ・イヴァン・マルティネス
IMDb評価:6.4/10

官能度 ★★ 
迷宮度 ★★
哲学度 ★★


azul2.jpg
家族を連れて故郷の町に戻ったトーニョは、ともに彼の幼馴染みである夫婦ニコラスとアンドレアと再会。互いに惹かれあったトーニョとアンドレアはホテルの“青い部屋”で密会を重ねるが、ニコラスが急死。多額の保険金を妻に残していた事が判り…@シネフィル・イマジカ

シネフィルで放送中。
あれこれ知らずに観ないと面白くないので、超簡単に。
ネタバレしてません。


azul1.jpg
病弱な夫、妻の不倫、多額の保険金、莫大な遺産といった伏線が張られ、ストーリ的には日本の2時間サスペンスのような不倫を巡る愛憎劇だが、アプローチの仕方がまるで違う。タイトルバックからいきなり始まる濃厚なベッドシーンがあったかと思ったら、その男性は警察に捕まり、事情聴取内容が回想シーンとして使われるといった構成。誰しもが不倫の代償は大きいと思うでしょう。しかしながら、起承転結の転→起→承→結の順に展開するので、安易な考えはすぐに覆される。え、なんで?一体何があったのか?といった興味が一層掻き立てられ、事件解決に乗り出す警察と共に謎解きができる面白さがある。過去と現在が行ったり来たりするが、混乱せず見られる。どんでん返し的なオチも面白い。

余談。今回エレナ・アナヤのヌードはなく、水着姿だけ。ボディーラインは20代とは思えないほどに崩れ切っており、目も当てられない。スーパー銭湯に来ている60代70代のおばさまの体を見ているようだった。今は逆に鍛え上げ過ぎていてムキムキなのも好きではないが、いずれにしても脱ぐ価値がない。同性として恥ずかしい。好きな方ごめんなさい。

<鑑賞>英語字幕 2011/8/16 シネフィルで観ればよかった…
[サイト内タグ検索] エレナ・アナヤ

Biutiful ビューティフル<2010/メキシコ> ★★☆

biutiful.jpgBiutiful
2010/148min/メキシコ=スペイン
ドラマ
製作/監督/脚本:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
脚本:アルマンド・ボー、ニコラス・ギアコボン
出演:ハビエル・バルデム、ブランカ・ポルティージョ、ルーベン・オカンディアノ
受賞:
第63回カンヌ国際映画祭 最優秀男優賞受賞(ハビエル・バルデム
第25回ゴヤ賞 主演男優賞
ノミネート:
第83回アカデミー主演男優賞、外国語作品賞
第68回ゴールデングローブ賞、外国語映画賞
第25回ゴヤ賞7部門(助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞)

6月25日より順次公開 公式ページはこちら

第83回(2011)アカデミー賞外国語映画賞エントリー65作品についてはこちら

中国やアフリカから来た不法滞在者たちに仕事を斡旋したり、霊能力を使ってご遺体の言い残したことを家族へ伝えるという仕事で生計をたてているウクシバル(バルデム)。2人の子どもがいるが、妻は病気を抱えている上に情緒不安定で麻薬に頼り、平穏な生活を送れない。そんな妻のためにウクシバルは麻薬取引にも関与し、子育てにも奮闘するが、体に異変を感じ検査を受ける。末期がんで余命いくばくもないことを知るが…。

biutiful1.jpg前作までの作品と明らかに違うのは、舞台が一か所(スペイン バルセロナ)で、1人の主人公ウクシバルを主軸に展開するという点である。監督はバルデムを想定して脚本を書き上げたというだけあって、死を意識し滲み出てくる哀しみと彼の特異な風貌が見事に重なる。全身全霊挑んだバルデムの演技は鳥肌もの。

貧困層で暮らし、良いとは言えない家庭環境、麻薬取引・不法労働者手配といった裏社会への関与、さらに自身が末期がんに冒されているという状況下で苦悩する姿を描く。裏社会で手を染め、所詮、自業自得な運命なのだろうと冷ややかに見ていたが、彼の生活を見れば見るほど、彼の性格を知れば知るほど、ウクシバルは“いい人”なのである。慈愛に満ちた父親であり、死者に対しても愛情を持って接し、子供たちのナニーに対しても紳士的な態度、麻薬取引関与も妻のためであった。裏社会へ足を踏み入れてしまったのは事情があるのだろう。

しかし、裏社会で働いていても“善人”というギャップは面白いが、本作は泥沼人生の中で足掻く主人公への同情に満ち溢れ過ぎていて、なかなか緊張感が高まらない。今までの作品のようなテンポのいい群像劇は見られない。
前半は面白かったのだが、冗長に感じる部分も多く、無駄に2時間半という長さにしたような退屈させ感じた。かなりシンプルな構造にはなっているが、中国人の恋愛、アフリカ系ナニーの状況等々、サブストーリーが散漫し過ぎてまとまりきれていない印象。

「バベル」「21グラム」で脚本を担当していたギエルモ・アリアガは本作では携わっていない。監督自身は初の脚本業ということだが、この辺が作風の違いに原因があるのだろう。観て2週間経ってこの記事を書いている今、バルデムの演技とバックに見えたサグラダ・ファミリアの美しさだけでストーリーは印象に残っていない。事実、海外の映画祭でほとんど話題にならず、主演男優賞しか受賞していないのがその証拠なのかもしれない。

<鑑賞> 英語字幕 2011/5/6
[サイト内タグ検索] ハビエル・バルデム

Angel of Fire <1992/メキシコ> ★★

angel.jpg
Ángel de fuego
1992/95min/メキシコ
監督:ダナ・ロトベルグ
出演:オトラ・プロドゥクトラ・マス、エバンヘリーナ・ソサ、リリア・アラゴン、
IMDb評価:7.3/10

衝撃度 ★★★
難解度 ★★★
宗教度 ★★★

13歳の少女は父親の子を妊娠してしまう。サーカス団員であるため、妊婦では仕事ができない。堕胎か脱退を命じられ、彼女はサーカスを去ることを選択した。

少女は父親が大好きでベッドに行っては笑顔で自ら裸になっており、性的虐待ではない。彼女にとっての性行為は、子どもの頃大好きなお父さんと一緒にお風呂に入るぐらいの感覚なのかもしれない。学校にも行っていないから年頃の男の子との交流がないことと、ファミリー経営なので家族に依存しすぎていることが要因に思える。

全ての責任は周囲の大人たちにあり、体裁や仕事を優先し、追い出してしまう現実。大人の都合に振り回される子どもたちによる悲劇を描いている。

“1992ベストラテン映画”だった本作。おそらく低予算なので地味な演出は仕方がないにしても、質素すぎる美術品に物足りない台詞はあまりにも不十分。冒頭のサーカスシーンや近親相姦は興味深かっただけに、中盤からの失速は残念すぎる。

<鑑賞> 英語字幕 2010/12/6
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同じ月の下で/ Under The Same Moon <2007/メキシコ> ★★★★★

luna_poster.jpg
LA MISMA LUNA/ Under the Same Moon
2007/ 106min/ メキシコ・アメリカ
監督:パトリシア・リヘン
出演:ケイト・デル・カスティージョ、エウヘニオ・デルベス、エイドリアン・アロンソ、アメリカ・フェレイラ
出品:2007 年トロント国際映画祭、2007 年サンダンス映画祭など
言語:英語、スペイン語
IMDb評価:7.4/10

<あらすじ>
仕事を求め、国境を分かつグランデ川を渡り、アメリカへ不法入国するメキシコ人達。カリートの母ロサリオもその一人。毎週日曜、LAの公衆電話から息子に電話を掛けるロサリオ。そんな生活も4年を迎え、9歳になったカリートは母を探しに行くことを決意する。困難な国境越え、警察の取り締まり、不法入国者を狙う犯罪組織。数々の危機に遭遇するカリートに、アメリカ社会の片隅で生きるメキシコ人達が手を差し伸べる。偶然旅の仲間になった子供嫌いのエンリケと飾らない友情を育みながら、カリートは母がいるはずの日曜の公衆電話を目指した!

<レビュー>
日本の9歳の少年がたった1人でできることって何だろうか?
電車に乗るとしても行けるのは行き慣れた所だろう。
この作品は9歳の少年カリートが1人で国境を超えるメキシコからアメリカへ行く話。

母は稼ぐためアメリカで不法労働を続けて4年。子供は祖母へ預けている。
毎週日曜10時に同じ公衆電話から息子へ電話をしてくれる。
そこはどんな所?周りには何があるの?と息子は母に聞き、想像をふくらませる。
misma.jpg
祖母の不慮の死をきっかけに、カリートは母に会いに国境越えを決意。
近所に住むアメリカ人と偶然知り合いになっていたカリートは、アメリカに帰る際車に乗せて欲しいと提案する。
シートの下でぐっと息をひそめ、国境警備の取り締まりを抜けるものの、駐車料金未払いのため車は没収されてしまう。
その後も幾度となく困難が押し寄せ、手に汗を握るスリルさがあり、毎回ひやひやさせられる。
運よく国境を越えたとしても、生き延びることが容易ではないこともきちんと描いている。

国境を超える厳しさは子供ながらに心得ている。
国境を超える者が少なくなかったのだろう。
おそらく、そういった大人たちの経験談を聞いていて、いつの間にか実践できるようになってしまったのだろう。
不法入国者を狙う犯罪者組織も容赦ない。
彼らもメキシコ系の顔立ちに見えたが、皆生きることに必死なのだ。

しかし、敵ばかりではない。
偶然出くわす優しいメキシコ人もたくさんいる。
特に子供嫌いのエンリケとの友情を育む過程には胸に込み上げてくるものがあった。
ママに会いたいがためにどんな困難にも立ち向かうカリートの愛苦しい笑顔に何度も涙してしまった。
些細なことも全てママ探しの伏線となっており、脚本の良さにも感動。

ぜひともエンリケとの再会が続編で観たい!

<鑑賞> 英語字幕 2010/9/9
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闇の列車、光の旅 <2009/メキシコ> ★★★★

sin_nombre.jpg
Sin Nombre/ Without Name
2009/96min/メキシコ
製作総指揮:ガエル・ガルシア・ベルナル、ディエゴ・ルナ、パブロ・クルス
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ(長編デビュー作)
出演:エドガー・フローレス、ポーリナ・ガイタウ
IMDb評価:7.7/10

社会度 ★★★★
芸術度 ★
衝撃度 ★★★★
うるうる度 ★★
お笑い度 なし

<あらすじ>
サイラ(パウリナ・ガイタン)は、父と叔父とともにホンジュラスを出て自由の国アメリカを目指す。3人はどうにかメキシコまでたどり着き、米国行きの列車の屋根に乗り込むことができる。ほっとしたのもつかの間、ギャング一味のカスペル(エドガール・フローレス)らが、移民たちから金品を巻き上げるために列車に乗り込んで来て……。

<レビュー>
リュックに希望を背負い、「豊かな国」を目指し列車に乗り込む人々。
彼らの壮絶な逃亡劇の中で不法移民の実態を浮き彫りにする。
ハリウッド映画でも移民を描く映画は数多くあるが、いずれもアメリカ人の目に映る移民。
日本だって、不法入国者や不法就労者が来る国ですから、アメリカ側の視点に近い。
本作はアメリカや警察側の視点ではなく、移民当事者 南米人の視点で描かれている。

ホンジュラスの女の子サイラ、メキシコのギャング キャスパーのストーリーが同時進行で進む。
少女サイラの父親は不法移民としてアメリカに渡り、新しい家族も作っている。
サイラと共に暮らしたいと願う父親はサイラを連れ出し、列車に乗り込む。
列車の屋根は国境を目指す人々で溢れかえっている。
しかし、こんな人たちをも狙うギャングたちがいる。
明日をも知らぬ暮らしから抜け出すべく命がけで国境を越えようとする人々の所持品なんて微々たるものだろう。
貧困が招く負のスパイラル。卑怯な手口には呆れてしまう。

一方ギャングのキャスパーは、ギャンググループに所属していることに疑問を抱き始めていた。
ある出来事が原因で乗車した列車で少女サイラと出会い、旅を共にすることになる。
サイラとキャスパー。
幸せになって欲しいと私が心から思った2人だった。
Sin+Nombre5.jpgSin-Nombre-001.jpg
私が最も興味深かったのは、ギャンググループであった。
実在する組織をモデルにしたとのことで、恐ろしい実態に震え上がってしまった。
モデルのギャンググループはメキシコを中心に6カ国、10万人近いメンバーがいるといわれている。

あどけなさの残る少年らはなぜ入団を希望するのか。
入団の儀式は普通ならビビってしまうであろうに、なぜゆえにそこまでして入団を希望するのか。
儀式を無事終え、一員となった暁にはタトゥーを身体に刻む。
タトゥーが明るい未来を約束してくれるわけではない。
しかし、生き抜く唯一の手段のように思えた。
とはいえ、ギャングの中にも厳しい階級が存在する。
掟に背けば死を意味するし、ギャングとして生きていくにもあまりにも過酷である。
やはり、抜け出す手段はないのか。

この作品で、グループを裏切ったキャスパーはギャングたちに追いまわされる。
10万人近いメンバーがいるのだから逃げられるわけがない。
キャスパーの一言「死ぬのは怖くないけど、いつどこで死ぬかわからないから怖い。」
ギャングの怖さを痛感しているからこその一言だ。
首筋のタトゥーが妙に気になり、いろいろ調べてみたら、「ママ、許してくれ」と刻んでいたとのこと。

列車での国境越えで命を落としている者がいることもきちんと描いている。
私たち日本人には当たり前のように与えられた環境が彼らにはない。
普通の生活や自由を求めているだけなのに、一瞬一瞬の決断が明暗を分ける悲しい現実。
しかし、ラストシーンのサイラの眼差し。それは、決意に満ち溢れてていた。
ぬるま湯に浸かっている日本人にはない意志の強さを感じた。


静かな光/Silent light <2007/メキシコ> ★★★★

silent light
メキシコ=フランス=オランダ=ドイツ合作
2007/145分/ドラマ
Stellect licht/ Silent light
監督:カルロス・レイガダス
出演:コルネリオ・ウオール・フェール、ミリアム・トウズ、マリア・パンクラッツ
受賞:2007 カンヌ Jury賞、他28賞受賞、5ノミネート
言語:低地ドイツ語

<あらすじ>
メノー派の既婚男性ヨハンは、伝統的な信仰と思想に背き、妻以外の女性と恋に落ちる。この不倫関係によって彼は、かつて心から愛した妻を裏切り、コミュニティの秩序を崩壊させてしまうのか、あるいは真実の愛と未来の幸福を犠牲にするのかというジレンマに直面することになる。

<レビュー>
夜明け前の草原が映し出されるオープニングの6分間。
カメラは固定され、映像はまるで静止画。聞こえるのは虫の鳴き声だけ。
徐々に夜が開け、オレンジ、白と色彩が変わる。
そして、虫の鳴き声は小鳥のさえずりに変わる。
場面は一家の朝食前のお祈りへと移る。「アメーン」という台詞でやっと長い長い沈黙から解放される。

画面いっぱいに広がる大自然はまるで絵葉書のよう。この地での音といえば自然音。
人々は文明とは縁のない静かな生活を送っている。

この地とはメキシコ北部のチワワ州。
メキシコ映画なのにスペイン語ではないと思ったら、彼らの話す言語はplautdietsch語(低地ドイツ語)。
ここにはキリスト教一派メノナイトの集落がある。
プロテスタントの一派である彼らは、迫害から逃れ、ヨーロッパからカナダ、アメリカに移り住んできた人たちである。アーミッシュと保守派メノナイトはしばしば同義にみなされる。
メキシコにやって来たのは1922年。
彼らは文明社会から隔離され、外部と交わることなく、自給自足。独自に昔ながらの質素な生活を営んでいる人々なのです。
チワワ州に住むのはほとんどがメノナイト、だそうです。
登場人物はみなヨーロッパ人の容貌である。俳優ではなくほとんどが素人の方だというから更に驚き。

この「静かな光」はカンヌ映画祭をはじめとして世界的な評価を得ている。
カメラワークがとてもいい。遠景から徐々にズームしていく手法。人々が去ってもカメラは動かない。
自然が主体なのだ。
彼らの生活もゆっくりと流れる。まるで時間が止まったこのよう。
ほとんど動きがなく、まばらな台詞。雲の流れ、雨音、家畜の鳴き声、自然に癒されていく。
我々の日常がいかに騒がしく、文明に頼っているかがわかる。

チワワ州を舞台に、メノナイト派のコミュニティで暮すジョアン一家の生活と他の女性を愛してしまったジョアンの苦悩を描いたもの。
ドロドロしたドラマはなく、静寂としている。非暴力主義なので、が、最後にとんでもない結末が用意されていた。

呆気にとられている間に、スクリーンはオープニングの草原へ。
日が沈み、たちまち夜へ。

監督の独特な感性、特にフレームや光の取り込み方が新鮮で大胆だった。
不思議な作品だったけど、美しかった。

<鑑賞> 英語字幕 2010/8/1
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