カテゴリー  [ ・ノルウェー(NO) ]

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(未) I am yours <2013/ノルウェー> ★★

iamyours.jpg
Jeg er din/ I am yours
2013/100min/ノルウェー
ドラマ
監督/脚本:Iram Haq
出演:Amrita Acharia, オラ・ラパス, Prince Singh Armand Jordal
IMDb評価:6.1/10

社会度 ★
哲学度 ★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★
ゴア度 ★

脚本 ★
演出 ★
演技 ★★


iamyours1.png

Minaは6歳の息子をもつシングルマザー。女優を夢見、オーディションを受けるが、そう簡単に仕事が見つかるわけではない。元夫は既に家庭をもっており、新しいパートナーと幸せに暮らしている。6歳の息子は父親の所にも行き来している。
パキスタン系の家系であり、両親は同じくパキスタン系の男性との再婚を勧めるが、気が進まない。買い物に寄ったショップである男性に出会った。映画関係の仕事でオスロを訪れたという。


iamyours2.jpgパキスタン系ということもあり、厳格な家庭を背景にしている。露出の多い服で男性とキスをしている姿を知り合いに見られ、両親に勘当されても尚、行きずりの男性と夜を共にしてしまう日々。男への依存心が高く、関係が終われば、また別の相手を探す。両親への反発なのか、あまりにも自由奔放。母親としての自覚にも欠けている。余計なお世話だが、どうやって生計を立てているのか、シングルマザーとしての苦悩は見えない。現実逃避しているだけの愛情に飢えたシングルマザーを通して、何を伝えたかったのか・・・。

本作を観ながら、真っ先にナオミ・ラパス主演「Daisy Diamond」を思い出した。両作とも北欧作品であり、女優を夢見るシングルマザーを描いている共通点があるが、完成度の違いは言うまでもない。本作は、偶然にもナオミ・ラパスの元夫オラ・ラパスが出演している。

2015/2/8
[サイト内タグ検索] 日本未公開
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(未) Mirush <2007/ノルウェー> ★★★☆

blodsband.jpg
Mirush
2007/100min/ノルウェー
ドラマ
監督: マリウス・ホルスト
脚本: Lars Gudmestad, Bjørn Olaf Johannessen
出演: Enrico Lo Verso, Nazif Muarremi, Glenn Andre Kaada
IMDb評価:7.0/10

社会度 ★★
哲学度 ★★★☆
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★★★
ゴア度 ★

脚本 ★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★★


blodsband1.pngコソボに暮らす15歳のMirushは父親を知らずに育った。ノルウェーのオスロに出稼ぎに行ってるからだ。ずっと兄が父親代わりだった。

家に帰ると不釣り合いなテレビがリビングにあった。母は中古で安く買ったというが、どう見ても新品。この一家にそんな余裕はない。母が体を売って生計の足しにしていることを兄は知っていた。テレビもその男からのプレゼントだとすぐにわかった。兄はテレビをその男に返しに行こうとするが、その道中車に跳ねられこの世を去ってしまった。Mirushは兄の死の要因を作ってしまった母を捨てるかのように、父親が暮らすオスロへ向かう・・・。

監督は、「孤島の王(2010)」のマリウス・ホルスト。有名俳優が出演していれば、日本公開していたのでは!?
と思うと少々残念。

blodsband2.jpg15歳としては少々幼く見えるMirushだが、父が働いているレストランと幼い時に撮った家族写真2枚を握りしめ、単身オスロへ向かう。店に入っても、小汚く、ノルウェー語の話せない子供なんぞ誰も相手にしてくれない。それどころか、一番煙たがったのはむしろ父親だった。Mirushはそれでもめげず、従業員が帰ったあと、頼まれてもいない裏庭の掃除をし、小間使いとして雇ってもらえることに成功する。父親には自分が息子だとは明かしていない。徐々に息子だということを悟らせようとしているのである。故郷が同じだと知り、徐々に距離を縮めていく二人の心境の変化を丁寧に描いている。

父親に捨てられたと思い続けていたMirushの被害者意識とは裏腹に、出稼ぎで暮らすことの厳しさも同様に映し出される。親子とは、生きるとは、幸せとは何か。15年もの間離れていた親子が再び親子として幸せに暮らせる日々は来るのだろうか。そんな希望を持ちながら作品に身を任せていても、甘い展開はない。生き延びるために犯罪に手を染めてしまった父を目の前に、父を救うために目を瞑るのか、犯人に仕立てられそうになっている罪のない友人のために父を差し出すのか・・・15歳少年の決意は予想外の展開を導いている。

少々作り過ぎと思えるエピソードも多いが、Mirushを演じたNazif Muarremiの演技が素晴らしい。

2015/2/8
[サイト内タグ検索] 日本未公開 マリウス・ホルスト

(未) Together <2009/ノルウェー> ★★★★☆

together.jpg
Sammen/ Together
2009/100min/ノルウェー
ドラマ
監督/脚本:Matias Armand Jordal
出演:フリチョフ・ソーハイム、Catrin Larell Eide, Jonathan Espolin-Johnson, Mona Grenne
IMDb評価:6.5/10


社会度 ★★★★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 なし(ヌードあり)
民族度 ★
ゴア度 ★★

脚本 ★★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★★


together1.jpg息子の誕生日には家族でボーリングに行き、一家は週末のイギリス旅行を楽しみにしていた。車で空港へ向かう途中、夫婦は車内で言い争いになり、妻は車を降りた瞬間、背後から来たトラックに跳ねられてしまう。即死だった・・・。

監督にとっては本作が長編初となる。今後が楽しみだが、その後次作はないようだ。出演は、ベント・ハーメル監督「クリスマスのその夜に(2011)」のフリチョフ・ソーハイム。

冒頭では仲睦まじい家族の様子が描かれるが、事故後状況は一転する。無事に葬儀を終え、父親は平静を装うが、何事もうまく行かない。息子が食べたいというピザを作ろうとするが水の分量がわからない。学校のこともずっと妻に任せっきりで、担任の先生の名前すら知らない。息子が大好きなブルースリーのウンチクを披露するが、息子のほうがずっと詳しい。良き父親になろうと試みるが、残念ながら不器用な父の行動は全てが裏目にでてしまう。

together2.jpg車内での言い争いは、クレジットカードを持ってきたかどうかという些細なことであった。トランクに積んだ鞄に入っているという父親の言葉を確かめるために車を降りた母親であったが、その瞬間跳ねられてしまった。実際、クレジットカードは持ってきていなかった。自責の念にかられ、日々堕落していく父親の姿が軸に描かれる。

一人での子育ては難しいと考えた父親は落ち着くまで息子を福祉に預けることにした。しかしながら、むしろ強く生きようとしていたのは息子のほうであった。字が読めない息子であったが、父親を喜ばせようと、必死で読む練習をし、父親を励ましていた。本作で唯一の救いは息子の健気さである。一夜にして愛妻を失い、どん底に突き落とされた父親の堕落と父子の再生を描いた感動作。
身近な問題でもあり、リアリティーに溢れている。何度も涙した。

2015/2/8
[サイト内タグ検索] 日本未公開

(未) 90minutes <2012/ノルウェー> ★★★★

90minutes.jpg90minutes
2012/90min/ノルウェー
ドラマ
制作:マリウス・ホルスト
監督/脚本:Eva Sørhaug
出演:Bjørn Floberg, Fred Heggland, Aksel Hennie
IMDb評価:6.1/10

社会度 ★★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 なし(フルヌードあり)
民族度 なし
ゴア度 ★★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★★★


90minutes1.jpg高級アパートに暮らす初老男性。
家で家族と休日を過ごす父親。
赤ちゃんが生まれたばかりの若いパパ。
世代も生活レベルも異なり、共通点もない男3人のある決断をするまでの90分が並行して描かれるだけで、特にあらすじはない。

監督は、本作が長編2作目となるEva Sørhaug。まだ日本での公開作品はない。

90minutes2.jpgノルウェー、オスロ。人々が忙しく行き交う中、一見どこにでもいるような男たちだが、静かに暗闇から抜け出せず戦っている男3人のストーリーである。ある日の90分の出来事を切り取っただけで、彼らの行動を客観的にカメラは追っていくだけの作品。

時間軸は夕食前で、まだ外は明るい。それぞれが暮らす家は白を基調としており、清潔感があるが、ストーリーはちっとも明るくない。背景や人間関係はばっさり抜け落ちており、補足説明もなく、ストーリーは唐突に始まり、淡々と進んでいく。いろんなことを想像するしかないのだが、生きる希望を見失ってしまっている3人であるのは容易にわかる。彼らが暮らす世界は暗闇である。一つ一つの行動の意味は観る側の想像に委ねられており、人を選ぶ作品であることは間違いない。潰されそうな閉塞感。3者3様の結末が準備されている。久々の憂鬱作品だった。

生活レベルの異なる3人だが、幸せを掴むことの難しさは同様だった。長編2作目にして、挑戦的で実験的な作品。監督が女性というのに一番驚いた。

<観賞> 2013/8/14
[サイト内タグ検索] 日本未公開 マリウス・ホルスト

(未) All That Matters Is Past <2012/ノルウェー> ★★★☆

お盆休みで、久々に映画観ています。ちょっと書ける余裕ができたので、久々のアップです。
やっぱり映画が好きなんだな~って再確認しながら、負担にならない程度にブログは継続予定です。
またお付き合いいただければ幸いです。

all that matters is pastUskyld/All That Matters Is Past
2012/105min/ノルウェー
ドラマ
制作:マリウス・ホルスト
監督/脚本:Sara Johnsen
出演:マリア・ボネヴィー クリストファー・ヨーネルデイヴィッド・デンシック
IMDb評価:5.5/10

社会度 ★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 ★★(男女のフルヌードあり)
民族度 ★★
ゴア度 なし

脚本 ★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★★


all that matters is past1人里離れた森で過ごす男女。そこへ一人の男がやって来た。男2人は争いの結果、命を落とした。

時は経ち、カヌーで立ち寄った男性によって男2人の遺体が発見された。隣に横たわる女性は瀕死の状態だった。一体3人に何があったのか、3人の関係は…?

監督は、「Upperdog」のSara Johnsen。
出演は、「恋に落ちる確率」 マリア・ボネヴィー 、「隣人 ネクストドア」のクリストファー・ヨーネル、「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 (2012)」「裏切りのサーカス」デイヴィッド・デンシック

all that matters is past2事件の現場だけを見る限りではJanneは目の前で恋人を殺された被害者であり、唯一の目撃者である。ところが、警察の捜査が進むにつれ、3人は幼馴染であり因縁が絡んだ事件であったことが浮き彫りになっていく。

警察の視点で事件の背景を追っていく展開は、日本の2時間ドラマと同様である。しかし、本作は犯人探しでもなければ、犯人が捕まるわけでもない。現在・3人の出会い・再会の3次元が交差し、ドラマチックな展開が要所要所に盛り込まれている。片田舎の小さなコミュニティーで過ごしてきた彼らにしては少々作りすぎた感はあるが、幼少時代の出会いと出来事がJanneに与えた影響力の大きさを物語っている。

原題は“無罪”の意だという。事件の生存者となったJanneははたして被害者なのか、加害者なのかを考えさせる作品である。
Janneの40年間の生き方は同じ女性として共感できる点も少なくないが、自分の気持ちに正直に生きた女性の結末としては悲しすぎる。

<観賞> 2013/8/15

チャイルドコール 呼び声 <2011/ノルウェー=独=スウェーデン> ★★★☆

2013年3月30日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー

babycall.jpg
Babycall/The Monitor
2011/75min/ノルウェー=ドイツ=スウェーデン
ミステリー、スリラー
監督:ポール・シュレットアウネ(Pål Sletaune(長編監督4作目)
出演:ノオミ・ラパスクリストファー・ヨーネル
IMDb評価:5.6/10

社会度 ★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★★
迷宮度 ★★★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★★


babycall1.jpg夫の暴力や虐待から逃れ、8歳の息子アンダースとともに郊外のアパートに引越してきたアンナは、就寝中の安全確保のため、息子の部屋に「チャイルドコール」と呼ばれる監視用音声モニターを取り付ける。しかし、ある晩、チャイルドコールから謎の悲鳴が聞こえ、アンナは他の部屋の子どもの悲鳴が混線して聞こえたのではと疑いを抱く。さらに、アンダースの通う学校に夫が現れたという話が耳に届き、アンナの不安は日に日に募っていく…。@映画.com

監督は、「ジャンク・メール」「隣人 ネクストドア」の ポール・シュレットアウネ。
出演は、ミレニアムシリーズ、「プロメテウス」のノオミ・ラパス、「隣人 ネクストドア」のクリストファー・ヨーネル

babycall2.jpg集合住宅へ引っ越しまだ間もない頃、アンナはバスである男性を見かけ気になっていた。息子のために“チャイルドコール”を買いに家電量販店へ行くと、バスで見かけた男性が働いており、親切に接客してくれた。それを機に何度か会うようになり、“チャイルドコール”の不具合や使い方だけではなく、次第に息子の相談までするようになり、2人の距離は縮まっていったが…。

無線の混線を題材にし、同機種だと他の声を拾ってしまう可能性があることをうまく利用した独特な切り口の心理スリラー。我が子を守ろうとするあまり心のバランスを崩していく母親アンナの話である。主人公が出口の見えない迷宮に迷い込んでいく独自の世界観にはぐいぐい引き込まれてしまうスリリングさ。人間心理の奥底が炙り出されていく。アイデアも面白く、演技派2人の演技もいうまでもない。

前作「隣人 ネクストドア」には神経を逆なでするような嫌悪感や非現実的な空間による恐怖があり、観る者を選ぶ作品ではあったが、本作は母性愛が根底にある共感性の高いストーリー展開になっている。比較的まろやかな仕上がりで、万人向きになってしまったという残念な思いもあるが、独特な切り口と心理描写による恐怖は十分楽しめる。切なさが残る結末や伏線の多さは前作同様。本作も何度か観てはその都度理解度を深めていくことになるだろう。

<観賞> 2012/5/18

隣人 ネクストドア <2005/ノルウェー=スウェーデン=デンマーク > ★★★★★

2013年3月30日(土)ヒューマントラストシネマ渋谷他にて全国順次ロードショー

Naboer_20120216154803.jpg

Naboer/Next Door
2005/75min/ノルウェー=スウェーデン=デンマーク
ホラー、ミステリー、スリラー
制作:マリウス・ホルスト
監督:ポール・シュレットアウネ(Pål Sletaune)(長編監督3作目)
出演:クリストファー・ヨーネル、セシリー・A・モスリ、ジュリア・シャハト、ミカエル・ニクヴィスト
IMDb評価:6.7/10

社会度 なし
哲学度 ★★
宗教度 なし
官能度 ★★★★
ゴア度 ★★★☆
迷宮度 ★★★★
衝撃度 ★★★★  


naboer2.jpg同棲中の恋人が出ていってしまった。1人になってしまったヨンは茫然としながらエレベーターに乗っていたら、見たことのない女性が乗っていた。同じ階で降り、隣に住んでいるというその彼女アンは、ヨンに重い物を動かすのを手伝って欲しいと依頼してきた。快く引き受け部屋に入ると、アナの妹キムがいた。初対面であるにも関わらず、なぜか姉妹2人はヨンを誘惑し始める。たじろぐヨンであったが、とうとう誘惑に負けてしまった…。

監督は、長編3作目となるPål Sletaune。次作で最新作「BabyCall」がUKで話題を呼んでいるようで、早くも期待高まる。
主演はノルウェー映画ではお馴染みのクリストファー・ヨーネル。好きな俳優さんの1人。日本で観れるのは現時点では「微熱 愛と革命の日々 (2006)」 のみで、ステラン・スカルスガルド主演の「孤島の王(2010)」が2012年GW公開予定。
出演は、ミレニアムシリーズのミカエル・ニクヴィスト。

naboer1.jpgサディスティックでエロティック、挑発的で暴力的。 コンクリート打ちっぱなしの無機質な空間での独特な空気感は時折背筋が凍るほど気味悪く、妖艶な姉妹2人からは危険な香りが漂う。主人公のヨンは、物静かで謙虚な印象の男性。傷心のヨンの精神状態を映し出した心理ホラーの傑作。私がこれほど惚れ込んだ作品はなく、これを超える心理ホラーには出会えていない。

ヨンの身に降りかかった出来事を全て知っている姉妹2人。彼女が出て行ったことも知っていた。隣だから聞こえてしまうと言うが、ヨンは今日まで2人の存在すら知らなかった。そもそも安アパートではなく、声が筒抜けになるほど壁が薄いとも思えない。姉妹の口から出る言葉全てに恐怖を感じるヨンであったが、一方で魅惑的な魅力に取りつかれてしまい、事態はとんでもない方向へ進んでしまう。

naboer3.jpg正直なところ、軸となるストーリーはそれほど新鮮な話ではない。多分どこの国にでも既に描かれているような話ではあるが、不安定な精神状態に注目した着眼点が平凡になりがちな話をうまく調理している。マンションの一室という閉鎖的な空間が出口のない迷路のようで無限なのではないかと錯覚させる見せ方や、姉妹のアクの強いキャラクターと今にも倒れそうなヨンのキャラクターのギャップ、挑発的で惹きつけられるスピード感ある展開、アイデア溢れるストーリーの肉付け、全てにおいて絶妙なバランスを奏でた勝利でしょう。
キーとなるのは、多くの扉とそれを開けるための鍵。おそらくヨンの脳内を扉で表現しているのではないかと思う。ラストに畳みかけるかのごとく押し寄せるラストの衝撃には鳥肌が立った。

<鑑賞> 2010/5/22、2011/12/26

初版:2010/5/24
最終版:2012/2/16(★4つを5つに変更)

(未) The Bambie Effect <2011/ノルウェー> ★★☆

bambi.jpgBambieffekten/The Bambie Effect
2011/70min/ノルウェー
ドラマ
監督/脚本:Øystein Stene
出演:ジュリア・シャハト、ヴィクトリア・ヴィンゲ、Kim S. Falck-Jørgensen、Knut Joner、クリストファー・ヨーネル
IMDb評価:5.3/10

社会度 ★★
哲学度 ★★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 ★★★
ゴア度 なし

脚本 ★★ 
演出 ★★★
演技 ★★ 


bambi1.jpgベロニカとセシリーはインターネットで知り合い、スケート場で初めて顔を合した。2人は同じ目的を持っており、ベロニカの家族が持っているサマーハウスで一緒に暮らしながら、計画を煮詰めていくことにする。出会いから計画実行まで全ての出来事を記録に残そうと、ベロニカはカメラを回し始める…。

監督は、アニメ出身のØystein Stene。フィクション映画は本作が初監督となるもよう。
出演は、「コールドプレイ(2006)」「ナチスが最も恐れた男 (2008)」のヴィクトリア・ヴィンゲ、「ネクスト・ドア/隣人(2005)」のジュリア・シャハトクリストファー・ヨーネル


bambi2.jpg2人の共通する目的とは“自殺”であり、サマーハウスで数ヶ月間かけて煮詰めた計画とは自殺方法である。まさにポスターのような入水自殺。アニメ出身の監督らしく、可愛らしいアニメのポスターにしているが、そんな内容を期待すると思いっ切り裏切られることになる。

ベロニカが回すカメラ記録そのものが映画となっている。ベロニカが撮影した映像はセシリーとの出会いから“自殺”を実行するまでの記録撮りであり、死後悲しむであろう家族へ残された遺書でもあった。不思議とさほど重くもなければ、暗くもない。死ぬ直前まで友人と一緒であり、孤独ではなかったということを家族へ伝えたいという意思も伝わってくる。

“バンビ”とは“幼い”“初心者”という意味があることを鑑賞後に知った。幼い頃の何かが原因で自殺を決意したことは劇中でもやんわりとほのめかされている。異なった人生を歩んできた2人の家族構成や生い立ちなどは2人の会話から読み取れるのだが、イマイチ自殺の理由が明確ではない。

素朴さと臨場感は味わえるのだが、揺れがかなりひどく少々観ていてきつかった。と同時に、明確でない自殺理由や自殺までの映像を観た遺族の気持ちを考えるとやりきれない。ノルウェーってなんでこんなにウツ映画が多いのだろうか!?

<観賞> 2012/9/17

(未) Sebastian's World <2010/ノルウェー> ★

つまんなかったので、簡単な記事です。

verden.jpgSebastians Verden/Sebastian's World
2010/94min/ノルウェー
アクション、犯罪
監督/原作/脚本:Knut Møller-Lien(監督デビュー作)
主演:アンドレアス・ウィルソン、Christian Strand、Charles Wojnicki、キム・ボドゥニア
IMDb評価:4.8

社会度 ★
哲学度 ★
宗教度 なし
民族度 ★★

脚本 ★ 
演出 ★★
演技 ★★


verden2.jpg男性に体を売って生活するセバスチャンの世界を描く。男性と寝ることにとどまらず、デート中に仲間が泥棒に入ったり、セックスの写真を奥さんに見せ、恐喝するといった犯罪にまで手を出してしまっている。全うな人生を送っている訳ではなく、逆に狙われるケースもあり、危ない綱渡りの生活である。親友はタイからの移民で、ブランド品の偽物をワゴンで売る生活をしており、やはり危険な生活を送っている。素行の悪い生き様を垂れ流しているだけで、ポイントも見えず、中身のない内容だった。

verden1.jpg監督は本作がデビューとなるノルウェー人のKnut Møller-Lien。自身の原作本の映画化。
主演はスウェーデン人で「ザ・バイス 潜入捜査官(2005)」のアンドレアス・ウィルソン。デンマーク人のキム・ボドゥニアも顔を出している。

<鑑賞> 2012/3/22

(未) Oslo, 31th August <2011/ノルウェー> ★★★★

oslo.jpg Oslo, 31. august
2011/95min/ノルウェー
ドラマ
監督/脚本:Joachim Trier
脚本:Eskil Vogt
原作:ピエール・ドリュ=ラ=ロシェル(Pierre Drieu La Rochelle)
編集:オリヴィエ・ブッゲ・クエット「人生はビギナーズ」
出演:Anders Danielsen Lie、Hans Olav Brenner、Ingrid Olava
IMDb評価:7.8/10

2011年 第64回カンヌ国際映画祭コンペ部門、ある視点部門 ノミネート作品

社会度 ★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
閉塞感 ★★★
映像美 ★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★★
編集 ★★

ポケットいっぱいに石を詰め、大きい石を抱きかかえて湖に投身自殺を図ろうとするが、思い留め、一命は取り留めた。34歳のアンダースは、田舎にある薬物リハビリセンターで治療を受けており、あと2週間でリハビリを終えようとしていた。8月30日、就職の面接のために1日休みをもらい、久々のオスロへ向かう。面接を受け、友人たちとも再会するが…。

oslo1.jpgノルウェー出身のJoachim Trier監督の2作目。あのラース・フォン・トリアー監督の遠い遠い親戚だということが、作品を観て妙に納得させられた。心理的苦痛と何とも言えない後味が「メランコリア」を彷彿とさせる。
監督デビュー作「Reprise(2006)」に続いて、Eskil Vogtとの共同脚本、Anders Danielsen Lieを主役に迎えている。ノルウェーでは昨年の夏に大ヒットしたというが、はっきりいって商業映画ではないので、誰にでも薦められる作品ではない。北欧はうつ病や薬物患者が多いという私の認識は間違っているかもしれないが、すごい北欧らしい作品だとは思ったが、日本ですんなり受け入れられるタイプの内容ではない。

オスロへ着くと過去の辛かった記憶が蘇るアンダース。それは薬物を始めるきっかけとなったであろう出来事であり、オスロで彼を待ち受けていたのは過去との対峙であった。カメラは8月30日から31日までのアンダースの行動を追うだけで、ほぼ何も起こらないに等しいが、友人たちとの会話からはかつての人間関係や家族のことが徐々に見えてくる。何が彼の人生を狂わしてしまったのか。1つ1つ過去と向き合い、一歩一歩前に進んでいくかのように見せつつも、現実はそうは甘くない。

oslo2.jpg失望、不安、孤独、絶望、期待、理想、現実…焦燥する思いが手に取るように伝わって来る。まだ34歳の彼は人生をやり直すことができるのか。社会復帰を目前に控え、危機的状況に追い込まれた若者の心情を掘りこんでいく。

意図したことなのか、背景の景色がぼやけた映像になっている。つかみかけた希望に届きそうで届かないもどかしさが現れているようで、つらかった。

希望と絶望が入り乱れる展開は前作同様であり、前作の延長かとさえ思えるストーリーは、自身のアイデンティティを大切にしている監督のこだわりを感じさせる。前作の特徴でもあったポップでパンクロックなユーモアはなく、観る人を選ぶが、個人的には嫌いな映画ではない。

<鑑賞> 2012/2/23
[サイト内タグ検索] 日本未公開 AndersDanielsenLie

(未) Izzat <2005/ノルウェー> ★★★

izzat.jpg
Izzat
2005/107min/ノルウェー
アクション、コメディ、犯罪
監督/脚本:Ulrik Imtiaz Rolfsen(監督デビュー作)
脚本/出演:Leon Bashir
出演:Emil Marwa、Ove Andreassen
IMDb評価:6.4/10


ブラック度 ★
犯罪度 ★★★★
社会度 ★
ゴア度 ★



izzat1.jpg舞台はノルウェー、オスロ。パキスタンからの移民2世の少年3人はノルウェー国籍を保有し、ノルウェー語も流暢ではあるが、移民という理由から学校ではいじめられており、強くてカッコよく、町を支配しているパキスタン・ギャングに憧れていた。ある手助けがきっかけで能力を買われ、少年3人もギャングに仲間入りさせてもらうことになるのだが…。

ノルウェー映画(デンマーク映画も)を観ていると、パキスタン人を話題に、時には差別した台詞がよくでてくるのが気になってはいた。Wikipediaによると、移民1世及びノルウェー生まれの移民2世は全人口の11.4%で、その中でもパキスタン出身者は6%を占めると言う。これが多いのか少ないのかは判断しかねるが、本作はノルウェー生まれのパキスタン人移民2世の話である。

少年3人の背景にあるのは、移民1世である両親はノルウェー語が話せず、同じパキスタン人としか付き合えず、ノルウェー社会に溶け込めない。そして、低所得という家庭の経済状態。安易な逃げ道としてギャングに入ってしまう。タイトル「Izzat」とはウルドゥ語で“尊厳・名誉”という意である。中心人物ワシムの幼少時代を描く前半はギャングに対する“尊厳”、時が経つにつれ家族や民族に対する“尊厳”へとワシムの心情の変化や葛藤を描いている。

izzat2.jpg人口の少ないノルウェーにとって大きな労働力になることを期待し積極的に受け入れてきている移民。移民者たちをどう寛容に受け入れるかが国にとっての課題なのだろう。しかしながら、ノルウェー人視点の論争的な作品ではなく、残念ながら一般的な犯罪映画に留まってしまっている。
出演者のほとんどがパキスタン人で、台詞のほとんどもウルドゥ語であり、ノルウェーが舞台だと感じる部分は少ない。移民者の失業率の高さ、低所得、一般的に多産で今後も人口が増えることへの危惧などノルウェー社会に及ぼす影響などにも触れて欲しかった。パキスタン人から見たノルウェーやパキスタンらしいエピソードももう少しあったほうが良かったように思う。

<鑑賞> 英語字幕 2011/9/15
[サイト内タグ検索] 日本未公開

(未) Tomme Tonner <2010/ノルウェー> ★

tomme.jpg
Tomme tønner
2010/87min/ノルウェー
アクション、コメディー、犯罪
監督/脚本: Leon Bashir、Sebastian Dalén
出演:キム・ボドゥニアスラッコ・ラボヴィッククリストファー・ヨーネル、ヴェガール・ホール、ビョルン・スンクェストキッレ・ヘルム、Anders Danielsen Lie
IMDb評価:5.6/10


ブラック度 ★★
犯罪度 ★★
社会度 なし
ゴア度 ★



パキスタン人ギャングを描いたノルウェー映画「Izzat」で脚本に参加し、出演していたLeon Bashirの初監督作であり、本人も出演(たぶん主演)。珍しいノルウェー産のアクション映画と、ノルウェー映画には欠かせないベテラン俳優が多数出演していることで話題になった。続編が今年本国で公開されている。

tomme1.jpg泥棒に入ろうとしても何をやるにもヘマばかりの3人の行動を面白く描いているだけで、はっきり言って、内容もポイントもない犯罪もの。編集に凝り過ぎていて、画面が頻繁に切り替わり過ぎるのと、その度に派手な音楽ががちゃがちゃ変わるのは頭痛を引き起こす。ネタもオリジナリティーがなくて、いろんな映画で描かれているシーンの寄せ集めといった印象を受ける。お目当ての俳優が出ていない限り、観る価値がない。

ちなみに、私の目当てはキム・ボドゥニアクリストファー・ヨーネル。偶然にもスラッコ・ラボヴィックが出演していて、キム・ボドゥニアと「プッシャー」での立場が逆転したような役柄は個人的には面白かったが、クリストファー・ヨーネルは完全にミスキャスト。この方顔色が悪いから神経衰弱していく役は適役だが、本作のような麻薬中毒者は性に合わない。悪役にも成りきれていない。

<鑑賞> 英語字幕 2011/9/12

(未) Nokas <2010/ノルウェー> ★★

nokas.jpg
2010/87min/ノルウェー
ドラマ、犯罪
監督: Erik Skjoldbjærg「Insomnia
脚本:Christopher Grøndahl
出演:Marit Synnøve Berg、Frode Winther Gunnes、Morten Larsen
IMDb評価:6.9/10

緊迫度 ★★
ゴア度 なし


2011/7/20に書いた記事です。まさかノルウェーであんな事件が起こるとは…




nokas1.jpgノルウェー人なら「NOKAS」と聞けばピンとくるらしいノルウェー至上最悪の銀行強盗の映画化。
2004年4月5日、たった20分、11人による組織的な犯行で、およそ1000万USドルが強奪された。詳しくはこちら(ただし、英語)
事情聴取と目撃情報をもとに製作されている。
1994~2004の10年の間で、ノルウェー警察が発砲したのはたったの79発。内48発はこの事件、しかも20分の間で発砲されているというから、どれだけ最悪だったのかがわかる。

観る前にちょっと下調べをと思ってググってみたら、関連記事がわんさかヒット。読みあさってしまったため、展開が丸わかり。組織的な計画的犯行であり、分刻みの綿密な計画がたてられている。ほんとに忠実に再現されてしまっており、映画としての面白さは半減。
ノルウェー人の気質なのか、銃を向けられてものんびり構えている人が多い。「SWATの訓練か?」なんて聞いてくる男性もいたりで、誰もうろたえていない。ハリウッドのような大袈裟で過度な演出もなく、被害者の心理に重点を置いている。

nokas2.jpg組織のリーダーは国際手配となり、ちょうど1年後の2005年4月5日にスペインで逮捕。刑は19年。殺人を犯していないのに重い。

映画や犯行よりもずっと興味深いのが、このリーダー刑務所にいるはずなのに、Facebookやってるんだよね。自己紹介にはNOKAS強盗って書いてるし、本人っぽい。書き込み全てノルウェー語だから全然意味がわからないんだけど、裁判の写真も自分でアップロードし、数日前にもコメントも書き込んでいる。

<鑑賞> 英語字幕 2011/7/12

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(未) Happy, Happy (原題:Sykt Lykkelig) <2010/ノルウェー> ★★

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Happy, Happy/Sykt Lykkelig
2010/85min/ノルウェー
ドラマ、コメディー
監督:Anne Sewitsky(長編デビュー作)
脚本:Ragnhild Tronvoll、Mette M. Bølstad
出演:Agnes Kittelsen、Henrik Rafaelsen、Joachim Rafaelsen  
IMDb評価:7.0/10


ブラック度 ★★★
普遍度 ★★★
映像美 ★☆
哲学度 ☆




happy2.jpg妻エリザベスの不倫が原因で、ある一家は都会から田舎に引っ越してきた。すぐお向かいさん家族と仲良くなり、家族ぐるみで付き合うようになる。エリザベスは弁護士であり、向かいの奥さんは元ドイツ語教師で今は専業主婦であった。それぞれ悩みを抱えており、お向かいさんご夫婦が幸せに見えて仕方がなかった。カイヤは1年間も夫婦生活がなく、エリザベスの旦那シグベと不倫関係になってしまう…。

一見幸せそうに見える夫婦も蓋を開けてみると…浮気発覚をきっかけにそれぞれが見つめ直すといった世界共通の
普遍的な悩みを描いている。男性4人組のコーラスが心の声を代弁するかのような歌を歌うのが合間に何度か入る。下ネタ満載なのに、コーラスとのギャップが結構面白かった。

happy_20110712181920.jpg膣カンジダ症という症状を初めて知った。この症状のためにカイヤとエリック夫婦は1年間セックスをしておらず、妻カイヤは欲求不満。都会から引っ越してきたご主人シグベに欲情してしまう。そもそも、シグベは主夫であり、昼間から簡単に行き来できる好条件であった。

子どもたちが学校へ行くと、情事を重ねていく2人。あまりの楽しさに、2人は裸で外へ飛び出し、追いかけっこやら雪合戦までするはしゃぎっぷり。学校帰りの息子に見られていたとは知らずに。
子どもって大人の細かい所結構見てるよね。母親がお向かいのお父さんと外で裸で遊んでるとこ見てしまったら、悩んでしまうのは当然。でも、カイヤは有頂天になり過ぎて、息子が悩んでいることに気付いていない。夫婦間だけではなく、息子との関係ももう少し煮詰めたほうがよかったように思う。
エリザベスは子どもができなくて、黒人の子どもを養子に迎えていた。カイヤの息子に指摘されて初めて黒人に興味を持ち始め、黒人のルーツについて調べ始める。かつて奴隷として白人に仕えていたということにショックを受けていたようだったが、その葛藤も掘り下げた方が良かったように思う。いろんな要素が中途半端に終わってしまって、要点が分散してしまっているのが残念。

<鑑賞> 英語字幕 2011/7/12
[サイト内タグ検索] 日本未公開

(未) Kautokeino <2008/ノルウェー=スウェーデン=デンマーク> ★★★

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Kautokeino - Opprøret
2008/96min/ノルウェー=スウェーデン=デンマーク
ドラマ、歴史、アクション
監督/脚本:ニルス・ゴープ「ホワイトウイザード(1987)」
出演:アンニ=クリスティーナ・ユーソ「ククーシュカ ラップランドの妖精 」ミッケル・ゴープ「ホワイトウイザード(1987)」、ミカエル・パーシュブラントミカエル・ニクヴィスト、ニコライ・コスター・ワルドー
受賞:ノルウェー・アカデミー賞(アマンダ賞)主演女優賞、撮影賞、衣装デザイン賞
IMDb評価:7.0/10

社会度 ★★
ゴア度 ★★
映像美 ★★★



kautokeino1.jpgノルウェーでは政府により同化政策が行われていた。1852年、サーミ人が多く住むスカンジナビア半島の北端カウトケイノという町でサーミ人が一斉に立ち上がり、搾取・抑圧してきた商人や政府を殺害する事件が起こった。本作はその「カウトケイノの反乱(または反逆)」を描いた映画である。

男たちは酒場でたむろをし、ツケで飲むのを習慣としている。労働放棄、アルコール中毒、酒絡みの喧嘩も尽きず、エレンや他の妻たちは困り果てた末、宗教の力で男たちの酒を断たせることにした。しかし、酒場には客足は途絶え、店主は異教の教えで再び客を巻き返そうとする。そこへやってきたスウェーデン人牧師によって、不当な利子を要求されるようになってしまった。借金返済できない者たちは返済の代わりにトナカイを射殺されてしまう。そして対立が始まってしまう…。

kautokeino2.jpgホワイトウイザード(1987)」以降、サーミ人監督が再びサーミ人について描いた作品。概要を全く知らない外国人にはわかりにくいのが難点でもあるが、ノルウェーの歴史の一端を知ることができたという意味では価値の高い映画。ノルウェーではかなりヒットしたという記事を観た。出演者のアンニ=クリスティーナ・ユーソとミッケル・ゴープもサーミ人である。

テント住まい、独特な衣装、トナカイの放牧、トナカイのソリでの移動。独自の方法で生活を営む先住民サーミ族の生活の様子が詳しく描かれる。極寒という気候や貧困といった環境がそうさせているのか、生活にゆとりや余裕はない。
宗教問題、借金問題、民族差別、権力による抑圧といった問題は現代にも通ずる。150年経った今も結局は何も変わっていない。

<鑑賞> 英語字幕 2011/6/22

(未) North <2009/ノルウェー> ★★★☆

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North/Nord
2009/78min/ノルウェー
コメディー、ドラマ
監督:Rune Denstad Langlo
脚本:Erlend Loe
出演:Anders Baasmo Christiansen、キッレ・ヘルム、Mads Sjøgård Pettersen
受賞:
2009(第59回)ベルリン国際映画祭 国際批評家連盟賞、Europe Cinema Label
2009ノルウェー アマンダ賞 助演男優賞
2009トランシルヴァニア国際映画祭 グランプリ
IMDb評価:6.8/10

ゆるゆる度 ★★★★★
ブラック度 ★★
映像美 ★★★
哲学度 ★★


********2010年 ノルウェー・アカデミー賞(Kanon Award)受賞作******** 
監督賞:Sara Johnsen「Upperdog
プロデューサー賞:Sigve Endresen、Brede Hovland 「Nord(North)
男優賞:Anders Baasmo Christiansen 「Nord(North)
女優賞:マリア・ボネヴィー(Maria Bonnevie)「Engelen(The Angel)」(監督:Margreth Olin)
助演賞:Pål Sverre Valheim Hagen 「Jernanger(Shooting the Sun)」(監督:Pål Jackman)
オリジナル脚本賞:Sara Johnsen 「Upperdog
******************************************

nord1.jpg元スキー選手のヨーマルは、うつ病で精神科に通い、治療の一環として小さなスキー場の運営を任されている。ある日、旧友が訪ねてきて、「北部に子どもがいるから行ってみろ」と言われる。特に興味もなく普段通りの生活をしていたが、火事で家が焼けてしまい、行き場のなくなったヨーマルは、仕方なくスノーモービルで子どもに会いに行くことにした…。
不摂生な生活で、テレビとウォッカ以外何にも興味をもてない主人公ヨーマル。人生に挫折し、ダメ男の代表のような男ののらりくらりなゆるゆるロードムービー。

nord2.jpgポスターのアホ面は、雪盲になってしまい、暗室で包帯をし、回復を待っている時の姿である。息子がいる町までは900マイル北上しなければならない。スノーモービルで向かうこと自体無謀だが、サングラスもしていなかったため雪盲になり、助けてくれた娘の家でお世話になる。

少ないウォッカを最大限に有効活用すべく、わざわざ頭の毛の一部を剃り、酒を染み込ませた脱脂綿をそこに貼りつけたり、スノーモービルと自分の足を鎖で繋いで湖上でテント生活をするおじいちゃんがいたり、ネタは少なめだが、今まで観た北欧コメディーの中で一番ツボにハマった。そして、何よりも人との出会いがヨーマルにとって抗うつ剤になっているというところに本作の良さがある。行き当たりばったり珍道中で出会う人たちも皆孤独で、その中で生きる意味を見出していく。

何が起ころうと動じることなく、あくせくするわけでもなく、成り行き任せで気ままなヨーマルを見ていて、人生っていつでもやり直せると感じた。湖の氷が解け始めており、おそらく4月か5月だろう。春の雪解けと共に、ヨーマルにも春がやってきたと予感させるラストにも好感。

個人的には、ヨーマルが運営しているスキー場が、昔住んでたフィンランドの田舎にそっくりで、落ちた苦い経験のあるスキーリフトに懐かしさが込み上げてきた。

<鑑賞> 英語字幕 2011/6/20

(未) A Somewhat Gentle Man <2010/ノルウェー> ★★☆

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En ganske snill mann/A Somewhat Gentle Man
2010/105min/ノルウェー
コメディ、犯罪、ドラマ
監督:ハンス・ペーター・モランド「微熱 愛と革命の日々(2006)」
脚本:キム・フォップス・オーカソン
出演:ステラン・スカルスガルド、Jannike Kruse Jåtog、Jan Gunnar Røise、ビョルン・スンクェスト
IMDb評価:7.1/10
ベルリン国際映画祭2010 コンペティション部門出品


ギャングの一員だったウルリクは、殺人で服役していた刑務所から12年ぶりに釈放される。相棒ケニーを恨んでいることを知っていたボスは、ウルリクに復讐話を持ちかける。一方、かつての相棒ケニーはウルリクへの恩を忘れ、幸せな家庭を築いて暢気に暮らしていた。それを見て復讐心を露にするボスであったが、ウルリクはケニーのように穏やかな人生を過ごしたいと思うようになる…。

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割とすんなり職を見つけ、部屋も借りてしまった。
ノックもせず部屋に入ってくる大家の女性は食事を運んでくれるが、性的要求もしてくる。お世辞にも魅力的な風貌ではないが、ウルリクは断れない。その後彼女ができても、やはり断れない。A Somewhat Gentle Manのタイトル通り、どこかしら優しい男のウルリク。女性には優しく、元妻には頭が上がらない姿からはギャングの面影は見えない。ましてや犯罪者(確か殺人)にも見えない。

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北欧のコメディーとなると、カウリスマキやロイ・アンダーソンのような乾いた笑いが多い。存じ上げない監督さんだったが、スタイルはかなり似ている。ステラン・スカルスガルドはシリアスな役柄を得意とするイメージがありコメディーは意外だが、カウリスマキでお馴染みの亡きマルック・ペルトラより私好み。

どこかしら優しい男のうだつの上がらない、のらりくらりとした毎日。“これが人生さ”と言わんばかりのエンディングもやはり北欧に共通している。

<鑑賞> 英語字幕 2011/4/13

(未) I Am Dina <2002/スウェーデン=仏=ノルウェー=独=デンマーク> ★★★★

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I Am Dina
2002/125min/スウェーデン=仏=ノルウェー=独=デンマーク>
監督/脚本:オーレ・ボールネダル
原作:ハルビヨルグ・ヴァッスムー「Dina's book」(ノルウェーの汀の物語ディーナの愛 訳:佐々田 雅子)
出演:マリア・ボネヴィージェラール・ドパルデュー、クリストファー・エクルストン、ハンス・マセソン、マッツ・ミケルセンビョルン・スンクェストペルニラ・アウグスト
言語:英語
IMDb評価:6.4/10

映像美 ★★★★
ゴア度 ★★
哲学度 ★★

ノルウェー映画史上最高額の製作費(1億4400万ノルウェークローネ≒2100万米ドル)を投入した大作。第75回アカデミー賞外国語作品にもエントリーされた。ノルウェーで撮影しただけあって、フィヨルドの美しい景色に圧倒される。自然美だけでなく、時折盛り込まれている度肝抜く映像には驚かされるが、かなり私好みであった。
機械に袖を挟まれた娘を助けようとしたら熱湯を浴び亡くなってしまった母の死に様はあまりのインパクトに目に焼き付いて離れない。一線を画す美術装飾品は目にも鮮やかで、出演軍も国際性豊かで豪華。欲を言えば、台詞が英語ではないほうが雰囲気があっただろうに。
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1860年代の北ノルウェー。少女ディーナは不慮の事故で母親を亡くししまう。ディーナを許すことができなった父親エドワードはディーナを屋根裏に監禁するなど厳しい人であった。
友人の薦めでディーナに家庭教師をつけるが、勉強よりもチェロの才能が花開き、その才能を認める父親の友人ジェイコフと結婚することになった。父エドワードは結婚に伴いチェロの家庭教師ロークにディーナの元を去るように頼む。しかし、去ろうとするロークに納得のいかないディーナは彼の首を絞めてしまう…。

dina1.jpgディーナは母の死を忘れるほど幼くはなかったし、父親の仕打ちもひどいものであった。そのトラウマが彼女を歪んだ性格にしてしまったようだ。
母を死なせてしまったことへの罪悪感、父に愛されない疎外感、父への不信感、反発。そして時折見る母の亡霊。娘の幸せを暖かく見守るというよりは、どこか抑圧的。ディーナは亡き母に恥じないよう、男に屈しない強かな女性を作り上げ、孤独をひたむきに隠していたようにも感じる。結婚して何か変わるかと思われたが、初夜も力づくで止めさせ、男に決して屈しない姿は貫いたままであった。

dina3.jpgそのジェイコフも結局は亡くなってしまった。ディーナは次々と周囲の男を虜にし、おして死に導いていく。全て母の因縁なのか。

正直、本作を通して何を伝えたかったのかよく読み取れなかったが、ディーナ役のマリア・ボネヴィーの演技が光る。野心家で、周囲の人々を支配する彼女の生き様を見事に演じ切っている。実際にノルウェー語、スウェーデン語、ロシア語、英語が話せるので、北欧映画には結構顔を出しているが、日本ではあまり知られていない?最も好きな女優さんの1人なので、もう少し注目度が高まってくれればいいのだが。

エンディングは2種類あるようで私が観たのはハッピーエンドではないほう。

<鑑賞> 2011/3/29

(未) Upperdog <2009/ノルウェー> ★★

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Upperdog
2009/100min/ノルウェー
コメディー、ドラマ
監督:Sara Johnsen
出演:Hermann Sabado、Bang Chau、Agnieszka Grochowska、Mads Sjøgård Pettersen
受賞:
2010カノン賞(ノルウェー・アカデミー賞) 監督賞、脚本賞、撮影賞、編集賞
2010ノルウェーアマンダ賞 監督賞、女優賞、撮影賞、編集賞
IMDb評価:6.8/10





********2010年 ノルウェー・アカデミー賞(Kanon Award)受賞作******** 
監督賞:Sara Johnsen「Upperdog
プロデューサー賞:Sigve Endresen、Brede Hovland 「Nord(North)
男優賞:Anders Baasmo Christiansen 「Nord(North)
女優賞:マリア・ボネヴィー(Maria Bonnevie)「Engelen(The Angel)」(監督:Margreth Olin)
助演賞:Pål Sverre Valheim Hagen 「Jernanger(Shooting the Sun)」(監督:Pål Jackman)
オリジナル脚本賞:Sara Johnsen 「Upperdog
******************************************


タイ出身で父親違いの姉ヤンネと弟アクセルは母の死後、養子縁組に出されノルウェーの別の家庭に引き取られる。姉ヤンヌは平均的な家庭で、弟アクセルはお手伝いさんがいる上流階級であった。
時は経ち、ヤンヌは町でタイレストランを営み、ポーランドから出稼ぎのマリアと一緒に暮らしていた。部屋には弟との思い出の品や写真があり、マリアはよく目にしていた。マリアがメイドとして働くお宅で同じ写真を見つけ、そこの息子がヤンネの弟だということを知る…。

upperdog1.jpg部屋に飾ってあった写真は、弟と姉がそれぞれ新しい母親に手を引かれている風景で、姉弟の別れを意味すると同時に血のつながった家族がいたことを意味するものでもあった。しかし、弟が持っていた写真は、母によって姉の部分が切り取られていた。幼かったアクセルは写真の出来事を覚えておらず、姉がいたことも記憶していない。メイドのマリアから姉がいることを聞かされ、アクセルは戸惑いを隠せない。

姉の存在を知らせなかったことでアクセルは母を責めるが、アクセルを新しい家族として受け入れようとする母の強い決意を感じる。姉の存在をしればきっと探すだろう、もしかしたら捨てられるかもしれないという母の恐れも示唆している。

サブプロットとして描かれる戦争。2人は戦争孤児であり、ヤンネが出会った青年はアフガニスタン紛争で子供に銃を向けたことがトラウマになっている。この青年の苦悩が本作で一番際立ってしまっている。
重くなりがちな内容をあえてコメディータッチにしたのかもしれないが、アダルトグッツも小道具として使われ、性行為以外でも裸のシーンが多いのはお国柄のせいか!?会社でのセクハラ発言、でき婚、マリアと子供のやり取り、といった要素が分散しすぎていてまとまりきれていない。離散家族や養子としての苦悩のほうにもっと重きを置いて欲しかった。

<鑑賞> 英語字幕 2011/3/20
[サイト内タグ検索] 日本未公開 MadsSjøgårdPettersen

(未) Dragonflies <2001/ノルウェー> ★★★★

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Øyenstikker/Dragonflies
2001/111min/ノルウェー
ドラマ、スリラー
監督: マリウス・ホルスト/Marius Holst
脚本:Ingvar Ambjørnsen (short story "Natt Til Mørk Morgen"), Nikolaj Frobenius「インソムニア(オリジナル・ノルウェー版、リメイク米版)」
出演:キム・ボドゥニアTerribly Happy」「プッシャー」、マリア・ボネヴィーInsomnia」、ミカエル・ペルスブラント「イン・ア・ベタ・ワールド
言語:スウェーデン語、デンマーク語
サウンドトラック:magne f(Magne Furuholmen、元a-ha)
IMDb評価:5.7/10





dragon3.jpg穏やかにひっそりと暮らすことを願う年の差カップル、エディーとマリア。エディーはガソリンスタンドでばったり旧友カルマンに出くわす。会うのは5年ぶりであった。バーでビールを交わしながら近況報告をするが、疎遠だった5年分の話は尽きず、家へ招待することとなった。この日はマリアの25歳の誕生日だった。

翌朝は釣りへ出かけ、頼んでもいない屋根の修理を勝手に始めたり、カルマンはなかなか帰ろうとしない。マリアはうだつの上がらないカルマンに苛立ちを見せ始める。それを知ってか知らぬか、チェーンソーで木を切っていたカルマンは、自分の足まで切ってしまう。一部始終見ていたマリアは、居座るための口実だと見抜く。そして、カルマンの行動はエスカレートしていく…。


dragon2.jpg前半では歓迎していない客の長居に苛立ちを隠せないマリアの心境とカルマンの怪奇な行動に重きを置いていたが、徐々にエディーのジレンマを深く掘り下げたサイコスリラーとなっていく。一切語られなかった彼らの背景は物語が進むにつれ徐々に明かされ、カルマンがこの町へ来たのは偶然ではなかったことがわかる。

トンボは日本では縁起物だが、西洋では不吉な物とされる。タイトル「Dagonflies(トンボ)」はおそらくカルマンのことであろう。

寡黙で、行間を読み取る必要があり、観る人によって退屈になりかねない。たったの18日間で撮り終えたという。山場となる展開もなく、3人の演技力だけで見せ場となっている。
キム・ボドゥア作品を3本「Terribly Happy」、本作、「イン・ア・ベタ・ワールド」続けて観た。アカデミー賞とは無縁だった本作が一番面白かった。本作と「イン・ア・ベタ・ワールド」には偶然にもミカエル・ペルスブラントと共演している。見た目も正反対だが、役どころも正反対。相性の悪い感じが作品ではいい刺激になっている。


dragon1.jpg核心に触れています。ご自身の判断で読み進めてください。
エディーとカルマンはかつて服役しており、憎んでいる共通の男がいた。カルマンはその復讐にエディーを誘いに来たのであった。復讐することで恨みが晴らせると考えるカルマンに対し、復讐は無意味だと考えるエディー。互いの意見の相違が長居の理由であった。
復讐はもはや意味がないというエディーの考えは彼の今の生活によく表われている。平和で長閑な片田舎で近所の子どもに釣りや泳ぎを教え、愛する人と心穏やかに暮らす様子は、もはや許したのか、負の感情を生じないための制御だろう。

復讐からは何も生まれない。怒りや恨みといった負の感情に打ち勝つためには他人を変えるのではなく、自分が変わらなくてはいけない。自分を変えることで、他人も変えられるかもしれない。そんなメッセージが込められているような気がした。

<鑑賞> 英語字幕 2011/3/9

白銀のラビリンス/吹雪に舞う乙女のファンタジー <1987/ノルウェー> ★★★☆

Isslottet.jpgIs-slottet/Ice Palace/長い夜(TV放送タイトル)
1987/78min/ノルウェー
監督/脚本:ペール・ブロム
出演:リーネ・ストルソン、ヒルデ・ニュイッゲン・マルティンセン
IMDb評価:6.3/10

邦題のセンス ★
難解度 ★★★
芸術度 ★★★★
暗喩度 ★★★



白銀の山村。暗闇の中、12歳の少女シスが1人で歩いていると、灯りがともる一軒の家を見つける。中を覗くと同世代の少女ウンがおり、家に快く迎い入れてくれた。 ウンの部屋に入ると、鍵まで締め、なぜだかウンはシスのうなじを見つめ、「服を脱ごう。脱ぐときっと楽しいよ。」と言う。戸惑うが渋々従うシスであった。その後、ウンは「誰にも話していないこと教えてあげる」と言い、2人は秘密を共有することとなる…。

翌朝、学校に来なかったウン。心配する先生や家族とは裏腹に何かを知っている素振りを見せるシス。学校に来なかったことは秘密と何か関係しているのか。シスの表情は決して豊かではないが、学校に来なかったことへの動揺や戸惑いが見え隠れする。12歳の少女が1人で抱え込むには深刻で負担に感じているのがわかり、そこまでシスを追い込む秘密とは一体何だったのか想像力が掻き立てられる。一方、学校へ来なかったウンは通学途中、氷の洞窟へ足を踏み入れる。怖いほど美しい氷の造形に導かれるようにどんどん奥へ入るウンは計画的なのか、偶然なのかわからない。

isslottet1.jpg核心に触れています。ご自身の判断で読み進めてください。
なぜ裸を見せ合ったのか、秘密は何だったのか、最後まで十分な情報を与えてくれず、こちらはひたすら想像しなければならない。北欧独特の間の取り方で、あまり多くを語らないので人によっては退屈であろう。主人公の少女たちの表情は決して豊かではないが、目配せや表情からあれこれ心情を探るのが私は面白かった。ネットの批評を読んでると、ものすごく想像力を膨らませたレビューが数多くあり、観た人の数だけ異なった解釈がありそうだ。一番興味深かったのは妊娠説である。12歳のウンは妊娠していることを家族に言えず、氷の洞窟での死を選んだ。これがシスへ伝えられた秘密であったという解釈である。肯定も否定もできるほどの情報量がないので、この解釈も一理あるとは思うが、もしそうならあまりにも悲しすぎる。秘密を知っているシスの気持ちもを考えると余計につらくなる。
北欧の冬が舞台で子どもをメインとしたストーリーだからか、「ぼくのエリ 200歳の少女」とかぶる作品。本作のほうが陰湿で曖昧な描き方に気味の悪さも感じるが、そう感じながらも引き込まれるように魅入ってしまった。凍った城は傷ついた心を隠喩していて、春になって溶けだす雪景色と共に少女の心も癒えていくといった表現方法もいい。原作を読んだ人には物足りないという意見もあるようだけど、何気ない行動も全て意味があるような描き方は読んでいない私には想像力が掻き立てられかえってよかったように思う。

日本ではVHS発売され、テレビ放送されている。VHSとテレビ放送タイトルは異なる。VHSの副題「吹雪に舞う乙女のファンタジー」はどういった意図でつけたのか解釈に苦しむ。

<鑑賞> 英語字幕 2011/2/22
[タグ未指定]

(未) Insomnia <1987/ノルウェー> ★★

クリストファー・ノーラン監督、アル・パチーノ主演「インソムニア」のオリジナル。

insomnia.jpg
Fonos stin omihli/ Insomnia
1997/92min
犯罪、ミステリー
監督:エーリク・ショルビャルグ 
主演:ステラン・スカルスガルドマリア・ボネヴィー
IMDb評価:7.3/10

スティーブン・ソダーバーグ、ジョージ・クルーニーが製作総指揮、クリストファー・ノーラン監督、アル・パチーノ主演で2002年にリメイクされている。


白夜の夏のノルウェーで発生した女子高生殺人事件の捜査にスウェーデンから刑事ヨーナスが呼ばれる。捜査は難航していたが、犯人をおびき寄せることに成功する。しかし、悪天候での犯人との銃撃戦でヨーナスは誤って同僚刑事を射殺してしまう。この事故を犯人の仕業に見せかけようとするが、犯人から脅迫電話がかかってくる。

太陽が沈まない白夜とはいえ、燦々と降り注ぐ太陽光はなく、どよ~んと陰気な曇り空。そういう演出なんだろうけど、段々憂鬱な気分になってくる。北欧人のヨーナスにとって白夜とは毎年経験していることなのに、睡眠時は遮光カーテンをやったり、アイマスクを使用したりいろいろ工夫を凝らすけどなかなか眠れない。更に、同僚を射殺してしまった罪の意識、脅迫電話からの恐怖などで精神不安定。そんなことから「insomnia(不眠症)」というタイトルがつけられているのでしょう。でも、タイトルにするほど不眠に悩んでいる様子はみられない。

犯人探しから始まったストーリーは、犯人逃れへと比重を移し、よくあるサスペンスとは一線を画してる。どう刑事たちの目を誤魔化すか、誤魔化そうとすればするほど泥沼にはまって行く情けない様を描いている。このへんの脚本の面白さがソダーバーグの目に留まったのでしょう。

北欧らしい地味な演出でハリウッドとは違う独特な空気感は割と好きなんだけど、これといって山場もなく退屈に感じてしまった。リメイク版のほうが脚本の面白さを活かしている。
スウェーデン語の台詞も含まれており、それをノルウェー人がからかうシーンがある。歴史的背景を知っている人、言葉の違いがわかる人ならもう少し面白い見方ができたのかもしれない。

<鑑賞> 英語字幕 2011/1

(未) Hidden <2009/ノルウェー> ★★★

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Skjult
2009/95min/ノルウェー
監督/脚本:Pål Øie
出演:クリストファー・ヨーネルセシリー・A・モスリ、Anders Danielsen Lie
IMDb評価:5.9/10

衝撃度 ★
恐怖度 ★★★
映像美 ★★★

アメリカでの評判を知り鑑賞。偶然にも以前観たノルウェー映画「Next Door」に出演した2人がこちらでも共演。hidden2.jpg
クリストファー・ヨーネルは私にとっての2作目にしてお気に入りの俳優さんになってしまった。切羽詰まった時の凍った表情がたまらなくいい。

裸の少年KKが森から道路へ駆け抜けるとちょうどそこへトラクターがやって来る。トラクターは少年を避けるためハンドルを切り返したが、停車していた車に衝突、炎上させてしまう。車に乗っていた夫婦は亡くなり、たまたま車を降りていた息子は間一髪を逃れはしたが、一瞬にして両親を亡くしてしまった。裸の少年KKは自分が招いた大惨事に腰を抜かし、息子は走って山奥へ逃げてしまう。

冒頭のツカミは見事にハマる面白さ。舞台となる森は、監督のご自宅だったか故郷近くのHordalandという町に実在する森だそうで、まさに本物のノルウェーの森。断崖絶壁の滝など手つかずの自然も素晴らしく、ホラーとしても絶好なロケーション。

裸の少年は大惨事の後、町を出て行ったようで、母の死をきっかけに19年ぶりに町へ舞い戻る。もはや廃墟と化した家を相続することになるが住める有様ではなく、近くのホテルに泊まることにするが、実はホテルと実家が繋がっているという事実を知ることとなる。そして、町では不可解な連続殺人事件が起こり、疑いの目は裸少年KKに・・・
hidden1.jpg
相続した家は幽霊屋敷となっていた。彼の幻想なのか、家が呪われているのか、すごい形相の幽霊が突如出現したりなど油断していると不意打ちをつかれる。驚きと恐怖のあまり何度息をのんだことか。常に点滅している蛍光灯や散らかり放題の部屋も不気味な演出が施されている。しかし、中盤からはミステリー仕立てとなっていく。
KKの表情は、終始曇っており、タイトル「Hidden」の通り何かを隠しているよう。ポスターにも「Fear what you can't see(見えないものを恐れる)」とあるが、本当の怖さは幽霊ではなく、見えないものにある。連続事件の謎と共にその見えない怖いものが徐々に明らかになっていく。結末は読めてしまったものの、ホラー映画とは思えないヒューマンドラマのようなエンディングに何とも言えない悲しさが込み上げた。若干説明不足だが、想像力に委ねられる被害者の息子の謎もミステリーらしくていい。KKの最後の表情が感慨深い。

予算は2万ユーロ程度だそうで、かなりチャレンジな撮影だった監督は語る。幽霊屋敷も森同様Hordalandに実在する家だとか。ただし、森と家は中心地にあり森とは離れていたため、あたかも森が裏にあるように見せるのに苦労したそうだ。

<鑑賞> 英語字幕 2010/12/28

ホワイトウイザード <1987/ノルウェー> ★★★

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Ofelas/ Pathfinder
1987/86min/ノルウェー
監督/脚本:ニルス・ゴープ
出演:ミッケル・ゴープ、 スヴェイン・スカッフェンベルイ
IMDb評価:7.5/10

残虐度 ★★
映像美 ★★★
感動度 ★★★
催涙度 ★★

<あらすじ>
古代ラップ伝説に基づき、ノルウェー映画界が総力を結集して製作したスペクタクル大作。1000年も前のノルウェーの最北端、ラップランド地方に住むラップ族の少年が、部落の人々を救うべく、恐るべき侵入者チュート族を相手にして勇敢に戦い抜いていく姿を、壮大な大自然を背景に語っていく。

<レビュー>
偶然、ダイ・ハードと比較する記事を目にし、この映画を知った。88年にオスカーにノミネートされており、「レジェンド・オブ・ウォーリアー 反逆の勇者」(2007/米)としてリメイクもされている。ラップ語初の作品だとか。

見渡す限り雪一面の大自然、しかも真冬で髭まで凍りつく寒さ。手作りのテントのような家に住み、狩りで仕留めた獲物の皮を服や靴にしている。1000年前が舞台なので、武器も弓矢や槍、ナイフぐらいしか出てこない。男は狩りにでかけ、女は家を守るという昔ながらの生活習慣、トナカイのソリでの引っ越しシーンも興味深い。
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皆で助け合い、時には自分が犠牲となってまでも部族を守ろうするラップ族に対し、侵入者チュート族は自分さえ助かれば仲間を犠牲にすることをも厭わない。悪役はとことん悪役に描かれている。

文明社会とは程遠く素朴だけど、ディズニー映画のようなファンタジーさもあり、期待をはるかに上回る面白さ。ダイ・ハードというよりクリフハンガーに近いと思った。CGなしなのに、見応えのある迫力と緊張感はカメラワークの凄さなのだろうか?

<鑑賞> 英語字幕 2010/12/4
[タグ未指定]

O' Horten <2007/ノルウェー> ★★★☆

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[制 作 国] ノルウェー/ドイツ/フランス/デンマーク
[製 作 年] 2007
[原 題] O' Horten 
[英 語 題] O' Horten 
[ジャンル] コメディー
[監 督] Bent Hamer
[出 演] Baarf Owe, Espen Skjønberg
[受 賞] アマンダ賞 2部門他、1賞受賞、9ノミネート
[時 間] 90分
[言 語] ノルウェー語音声/英語字幕
[一般公開]

北欧らしいゆったりとした流れ、雪景色に色彩豊かでライト使いが幻想的でした。かなりアート色の高い映像です。
67歳で定年を迎える鉄道員のお話です。
電車の時刻表のように几帳面で、線路を走る電車のように同じ生活を繰り返す毎日な運転手ホルテン。
退職前日までは。

退職前日、同僚が開いてくれたパーティーから可笑しな事件が始まります。
サウナで寝てしまったら、自分のブーツを盗まれてしまったようで、女性のハイヒールを盗んでしまったり、
目隠しをして運転する車に同乗させられたり、、、、、
線路から脱線する電車のように、日常ではまず起こり得ない変なことの連続です。
でも、ホルテンはいつも動揺せずいたって冷静で、それがまた観ていて可笑しいのです。
くすっと笑ってしまうようなシーンが散りばめられていて、このユーモアさは日本人のツボに合っているような気がしました。

ホルテンのお母さんは元スキージャンプの選手で、ホルテンにも同じ人生を望んでいた。
鉄道員になってがっかりさせてしまったが、定年後いきなりスキージャンプを始めるのだ。
私は同じく2本の線から成り立つ線路とジャンプのレールを重ねているように感じました。
面白おかしく脱線しかけた彼の人生だが、スキージャンプをすることによって軌道修正し、別のレールを突き進み始めるかのように。

「親に敷かれたレール」なんて言い方をよくしますが、スキージャンプがその例えで、それをきっかけに第二の人生に踏み出した前向きな作品でした。

目隠しして運転する男はウイスキーが好きらしく、見事な品揃えでした。
日本の響もその中にあり、日本人としてなんかうれしくなりました。

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