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アンケートのフィードバック②

アンケートで<いただいたご提案へのフィードバック②>

常にいろんな人に聞かれ続けているので、私の映画情報の収集方法についてちょっとご紹介したいと思います。
これといってすんごい特別な収集方法でもなく、ごくありふれたサイトから情報を拾ってきています。
は特に利用度の高いサイトです。
強いて言えば、広く浅くではなく、狭く深く追求していくタイプなので、気に入った監督とか俳優、作品を見つけると翻訳機を駆使して関連記事をディープな所までほじって読み込む傾向はありますね。

何かしらお役に立てれば光栄です。

***データーベース***
IMDb (英語など、日本語なし)
 
検索として使われている方も多いとは思いますが、私の収集(韓国映画以外)のメインはここ。

・People who liked this also liked...(この映画を好きな人が他に好きなのは…)
同じようなジャンルの作品がランダムに表示されます。
同じ監督だったり、同じ出演者の映画がトップに来ているので、あまり有効的ではないですが、モノグサな方には手っ取り早くて使いやすいかと。

・Related Lists(関連リスト)
私の情報源の8割はこれ。サイト利用者が作ったリストが表示されます。
私は自分が興味のある「depressing movies(憂鬱映画)」とか「non-amerima movies(アメリカ以外の映画)」といったリストをよく参考にしてます。
好きな作品があったら、その作品をリストに入れている人の他のリストも全部目を通すとか気の遠くなる作業をしています。マイナーなのを掘り出すには、自分の好みに近い人(リスト作成者)を見つけて、その人のリストをひたすら地道に追っかけるが一番ですが、結構労力費やします。

・Recommended for you(あなたへのオススメ)
無料会員登録後、“Your Watchlist”と“Your List”に作品を追加すると、自動的にオススメ作品を分析してくれます。
“Your Watchlist”はリストに作品を追加していくだけ、“Your List”は自分で好きなタイトルを作って作品を追加していくだけです。
作品の数が増えれば増えるほど分析力も高まるので、掘り出し率高し。

その他、国別や言語別にもソートできるので、マニアックな国のを探したい時には便利。
欠点としては、英題表記ではなく、読みをただローマ字表記にしている場合もあり、たとえば「オールドボーイ」が「Oldeuboi」になっていたりと、見にくい場合がある。
(自分のアカウント⇒Site Preferences⇒Title display country/Title display languageで解決)

FILM MOVEMENT 受賞歴のある独立映画をDVD販売している会社(英語)
世界的に評価の高い26ヶ国からの作品を扱っています。
すでに世に知られている作品ばかりなので、掘り出し率は高くはないですが、言うまでもなく秀作ぞろい。
不思議なことに日本未発表が多いので、こういった作品をマニアックというんでしょうね…。
非ハリウッド映画を好むなら、おさえておきたい作品ばかり。

③KOFIC運営のKOBIZ 韓国映画専門データーベースサイト(英語)
情報量は多くないですが、独立映画を得意とし、innolifeよりマニアック度高い。

innolife  韓国運営のネットショッピングサイト(日本語、中国語)
韓国の公開時に合わせたアップで、韓国の大衆映画情報ならほとんど網羅。映画批評もあり。
データーベース的な機能が乏しく、一般のブログのような使い勝手の悪さが難点。

cine21 韓国で上映される映画データーベース(韓国語のみ)
批評もあり、映画マニアが集まる傾向にあるようだが、韓国語のみ。

AsianDB 韓国と日本を中心とした映画とドラマのデーターベースサイト(英語)
私はあんまり使いませんが、便利といえば便利。

***映画祭***
Movie On 映画祭情報(英語)

海外の主要映画祭情報はほとんど網羅しており、日本語のサイトを待つよりここを覗いたほうがずっと早い。
映画祭で上映を経てから世界での公開になるので、映画祭の時点である程度おさえておくと、後々便利。
各国映画祭のリンク集もあるので、英語に抵抗がなければかなり使えるサイト。
あくまでも映画祭情報がメインで個別の映画情報はほとんどないので、気になった作品はIMDbでいちいち検索という手間がちょっと面倒。

***韓国の古い映画***
KMDb(Korea Movie Database) 60年代を中心とした映画情報(英語、韓国語)&視聴(韓国語)

・情報の観覧
情報は登録なしで観覧可能。英語あり。

・視聴
まずは無料登録が必要。自動返信ではないので、登録に日数がかかる場合があります。
登録は英語可能。日本語可能かどうかは未確認。
毎月特集が組まれ、10本前後の作品が無料で視聴できます。
その他の作品は14日(確か観放題)で5000ウォン。(カード払いのみ)
DVD化されていないレアな作品もあるので、かなり貴重だが、古い作品ばかりで、字幕なしがほとんど。
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301 302 <1995/韓> ★★★★★

301302.jpg
301 302
1995/100min/韓国
ミステリー、スリラー
原作:チョン・ジョンイル 「料理士と断食家」
脚本:イ・ソグン
監督:パク・チョルス
助監督:パク・ヨンフン
出演:パン・ウンジン、ファン・シネ  
IMDb評価:6.7/10

社会度 ★★★
哲学度 ★
宗教度 なし
民族度 ★★
衝撃度 ★★★★

脚本 ★★★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★
編集 ★★★★

料理が得意で異常なほどに情熱を傾けているユニは、夫に毎晩手の込んだの手料理を振る舞っていた。食事の度に感想を求められる夫はそんなユニに嫌気がさし、若い女と不倫を始めてしまう。ユニは夫の帰りが遅い時は2人分食べてしまうという生活を繰り返し、過食症となってしまっていた。偶然夫の不倫現場をみてしまい、腹いせにとったある行動が原因で離婚をすることとなり、とあるマンションの302号室で1人暮らしを始めていた。ある日、隣の301号室にモデル並みにスリムな女性ソンヒが引っ越してきた。自分のように太らせてやろうと、毎日食事を運ぶようになった…。

301302-2.jpg監督は、韓国を代表する映画監督パク・チョルスの19作目。主演は、「学生府君神位」のパク・ウンジン、「産婦人科」のファン・シネ。パク・チョルス監督でお馴染みの2人である。初めて世界に配給された韓国映画でもあり、日本では当時VHS(字幕版と吹き替え版)が発売され、DVDもでている模様。個人的には、世界に誇る韓国映画の1つだと思っているが、好き嫌いが大きく分かれる作品でもあり、おそらく世間ではこういう映画を趣味の悪い映画というのだと思う。キム・ギドクやパク・チャヌク、ギャスパー・ノエあたりが好きな人にだけ強くオススメします。

肉屋の娘で家で起こった出来事がトラウマとなり、食もセックスも拒絶する拒食症の301号室の女。
料理を得意とし、食とセックスに異常な情熱を傾ける過食症の302号室の女。
生い立ちも性格も好みも対照的な2人を比較させるかのように描き、孤独という共通点が2人を結びつけていた。情が芽生え、初めは自分のように太らせることが目当てだったが、生い立ちを聞くにつれ拒食症を治そうとする優しさが招いた悲劇。現代にも通ずる“過食症”と“拒食症”をテーマに社会の歪みを独自の切り口で描いた作品。物語は、301号室に住むソンヒが行方不明となり、302号室のユニの部屋に警察が訪ねてくるところから始まる。料理の得意なユニは鶏のから揚げでもてなし、301号室のソンヒとのことを語り始める。回想シーンがメインとして描かれ、301号室のソンヒと302号室のユニを中心とし展開していく。

301302-1.jpg料理好きで、新しい食材を試してみたいという好奇心をうまく利用した大胆なストーリー展開はかなりの衝撃で、心の闇を抉り出すような感覚を覚えるが、本作の一番の特徴はカメラワークといっても過言ではない。韓国映画は他国のより食事シーンが多く、食へのこだわりも強いと感じるが、本作は食を題材にしていながら、目でも楽しい料理を作る調理風景は、解剖実験を見ているかのよう。スーパーに陳列された野菜や果物、パック詰めされた精肉ですらかなりグロテスク。食事中の口元のクローズアップを多用しているが、目を背けたくなる気持ち悪さがあり、一気に食欲が減退する。しかしながら、ホラー映画を観たくなるのと同様、興奮が掻き立てられ刺激される感覚はクセになる。結末はあまりにも衝撃だが、それ以上の余韻と切なさを残している。結局は何にも解決されていない皮肉そのものが現実なのだろうか。

<鑑賞> 2010/6/25、2012/2/20
初版:2010/6/25
最終版:2012/2/27
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アンケートのフィードバック①

アンケート答えてくださった方々、ありがとうございました。
丁寧に応えてくださった方が多く、隅々まで有り難く拝読させていただきました。
コメントを書いたことがないのですが…という方がかなりいらっしゃって、もしかしたらコメントよりこういうアンケートのほうがいろいろ書きやすいのかな?なんて思ったり。

実は、結果が随時メールでお知らせされるかと勝手に思い込んでいて、反応がないことを残念に思っていたのですが、覗いてみたら複数の回答があり、感謝感謝です。どうやらメールお知らせサービスはないようでした。

***********************************

<集計結果つまみぐい>
・男女比は5分5分。30代、40代が集中していました。

・好きな監督
1位:キム・ギドク(4名もいらっしゃたのは驚きです)

・好きな映画
1位:「ハンガー」「殺人の追憶」(各2名)

・好きな映画の国
1位:ロシア、韓国 (各62.5%)
3位:デンマーク、ポーランド、フランス、旧ユーゴスラビア、ルーマニア、カナダ(仏語圏)、イラン(各50%)

・このブログ期待する映画の国
1位:韓国 (75.0%)
2位:スウェーデン、フィンランド、ノルウェー、デンマーク、ロシア、ポーランド(各62.5%)

・好きなジャンル
1位:ドラマ 87.5%
2位:ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル 75.0%
同票2位:サスペンス、ミステリー
4位:インディペンデント 62.5%
同票4位:犯罪
同票4位:恋愛
同票4位:ロードムービー

***********************************

<いただいたご提案へのフィードバック>
・監督の国籍別のほうが見やすい
→亡命し、国籍が変わった監督さんもいるため、製作国別のままにさせていただきます。

・タグを50音順にして欲しい
→私もそのほうがずっといいと思っていて、方法を模索中でした。発見したら直ちに変更したいです。
 ご存じの方いらっしゃいましたら教えていただけると有り難いです。

・鑑賞オンラインソースのリンク集
→ブログで公開するのはいろいろと問題点もあり、控えさせていただきます。
 その代わりメールでご連絡いただければ、その都度リンクお教えいたします。

・脚本に対する★評価が欲しい
→脚本、演出、演技に対する★評価(5つ満点)のせることにします。

***********************************

国やジャンルを問わず、日本未公開作や変な邦題によって埋もれている作品を求めて遊びにきてくださっている方が多いようです。
類は友を呼んでいる結果だと思います。
一般公開作を紹介しているブログは星の数ほどあるので、そういった記事に割く時間を減らそうと思います。

注意点としましては、私の★評価やあらすじを参考に輸入版DVDを買われているという方が数名いらっしゃいましたが、あらすじは私自身が書いているもので、しかも鑑賞後日数が経っている場合もあり、★評価も主観によるものです。あくまでも参考程度になさってください。

あまりにもひどい公開に値しない過去の記事(韓国映画のレビュー)を200件ほど削除(下書きの段階)しました。
コメントいただいている記事もあったんですが、ご理解の程。

やめないでという数多くのコメント、ほんとにうれしかったです。
やめませんので、今後ともよろしくお願いします。
アンケートはまだまだ受け付けていま~す。まとまった票が集まりましたら、またフィードバックさせていただきます。
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母をたずねて1800マイル <2001/仏=チュニジア=ベルギー> ★★★

keltoum.jpg
母をたずねて1800マイル/La Fille De Keltoum/Bent Keltoum
2001/102min/フランス=チュニジア=ベルギー
ドラマ
監督/脚本:メディ・カレフ
出演:シリア・マルキ、バヤ・ベラール、デボラ・ラミー、ジーン・ロジャー・ミロ、ブラヘムベン・サラーレフ、サミラ・ドラー、ファティマベン・サイダン
IMdb評価:6.9/10


社会度 ★★
哲学度 ★★
民族度 ★★★
宗教度 ★
邦題のセンス ★


keltoum2.jpgスイスに住むラリアは母親ケルトゥームに会いに遥々アルジェリアの砂漠地帯へやって来た。家を訪ねると、ケルトゥームの父親と伯母しかいなかった。ケルトゥームはシティーの高級ホテルで働いており、毎週金曜日に日用品や食料品と一緒に帰って来るという。しかし、金曜日になってもケルトゥームは帰ってこない。事情を察し父親を問い詰めると、実は何年も帰ってきていないという。ラリアはシティーのホテルまで会いに行くことにした…。

監督は、アルジェリア出身フランス在住のメーディ・シャレフ監督。本作のほかには「それでも生きる子どもたちへ」(未見)が発売されている。

keltoum1.jpg実はラリアはスイスへ養子縁組にだされており、自分を捨てた産みの母を憎み続け、殺しにきたのである。それを知った伯母も一緒にケルトゥームに会いに行くと言い出し、2人で旅を始めることにした。
見渡す限りの砂漠地帯で、人が暮らしていることが信じられないようなロケーション。撮影はチュニジアだという。路線バスとヒッチハイクで移動する道中立ち寄った店が男性専用であったり、スカーフで髪を隠すことを余儀なくされたり、行き当たりばったりの道中にも宗教的な背景が垣間見れ、ユーモラスに描かれている。

母への憎しみがあまり伝わってこず、1800マイルもの移動はさほど苦もなく終えてしまっている。スイスで育ったラリアにとっては驚きの連続であったであろう砂漠での出来事ですら淡々と描かれ、社会にすんなり溶け込んでいるのも少々腑に落ちない。

何かとつきまとって来る伯母、そして精神的な障害を抱えていること、庭にある井戸が伏線になっており、最後の最後に衝撃の真実が明かされる。出生の秘密の裏にはお国の厳しい事情が隠されており、何とも切ない気持ちにさせられた。★3つは終盤の衝撃に対する評価。この衝撃がなかったら、★1つ程度の内容でした。

<鑑賞> 2012/2/26
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ティラノサウルス <2011/英> ★★★★

tyran.jpg
ティラノサウルス/Tyrannosaur
2011/92min/イギリス
ドラマ
監督/脚本:パディ・コンシダイン
出演:ピーター・ミュラン、オリヴィア・コールマン、エディ・マーサン
受賞:サンダンス映画祭外国映画部門監督賞
IMDb評価:7.6/10

暴力度 ★★★
哲学度 ★★★
宗教度 ★
民族度 ★★★
社会度 ★★

第24回東京国際映画祭<WORLD CINEMA>部門出品作品。


tyran2.jpg妻に先立たれた中年のジョセフは近所の人たちともうまく行っておらず、唯一の友達は向かいに住み子どもだけである。酒に溺れ、賭け事に負けると犬に八つ当たりし、完全に荒れ切った生活。感情をコントロールできず、暴力衝動に走ってしまう。ビリヤード場で若者たちと揉め事になり、ある店に逃げ込み、オーナー女性ハンナと出会う。「あなたのためにお祈りしましょうか」と優しい言葉をかけてくれたハンナは信仰心が強く、自分とは違って高級住宅街に住まいを構えていた。自分とはまるで違う生き方の彼女を偽善者だと一度は突き放すが、実は彼女も人には言えない家庭の事情を抱えていた…。

監督は俳優のパディ・コンシダイン。監督デビュー作となる短編「Dog Altogether」に肉付けをし長編化した作品であり、長編監督デビュー作となる。主演はケン・ローチ監督作品でお馴染みのピーター・ミュランピーター・ミュランも実父をモデルとしたとんでもない映画(「Neds」)を撮っているが、本作のパディ・コンシダインも父親をモデルにしたという、衝撃作。この2人には、以前から何か共鳴する部分を感じていたが、やはり目指す物が同じだと実感した作品でもある。パディ・コンシダインにとっては「Dead Man's Shoes」に続く脚本2作目となるが、この人の脚本能力には目を見張るものがある。緻密に計算された人間ドラマは今後の活躍にも大注目したい。

tyran1.jpgタイトル“ティラノサウルス”とは、ジョセフの死んだ妻のニックネームである。体が大きく、歩く姿が似ていることから付けられたようだ。隣人たちの接し方や暮らしぶりを見ると、ジョセフはあまりいい人ではないようだ。唯一の良き理解者であったであろう妻に先立たれた代償は大きい。生活はより一層荒れていく。そんなジョセフに初めて温かく声をかけてくれたハンナ。一見何不自由なく見えるハンナは夫のDVに悩まされていた。まるで正反対に見えるジョセフとハンナの心の更生を描いた作品。

主要人物は中年男性ジョゼフとショップオーナーのハンナ、その夫ジェームスの3人。ハンナの私生活が徐々に明らかになっていくが、ジェームスのDVには舌を巻く。まさか寝たフリをするハンナにオシッコをかけるだなんて。ジェームス演じるエディ・マーサンは一癖も二癖もある役がほんとにうまい。ジョゼフ演じるピーター・ミュランの演技について今更言及することはないが、負けずとも劣らない存在感を見せているのがハンナ演じるオリヴィア・コールマンという女優。本作で出会えたのが大きな収穫でもあった。抑制された演出が3人の個性を引き出していて、徹底的にキャラクターを掘り下げていく。これでもかといわんばかりの負のスパイラルに終止符を打たれることはあるのか…。絶望のどん底で時折小さな希望を見せつつ、人生の難しさを教えてくれた。

脚本と演技力だけで見せていく労働者階級を描いた典型的なイギリス映画である。ケン・ローチよりマイク・リーに近い作風だと感じた。かなり私好みで、文句のつけようがない完成度だが、大好き!と胸を張って言えるような感覚でもなく、やり場のない思いがグサグサと刺さってきた。この作品を観た後、しばらく病んでしまって、私的には気が滅入った作品の上位に食い込む。濃すぎて、重すぎる本作、もう一度観る勇気もなく、恐れ多くてベストに入れられなかった。

<鑑賞> 2011/12/2


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トガニ 幼き瞳の告発 <2011/韓> ★★★★☆

togani.jpg
るつぼ/도가니/Silenced
2011/125min/韓国
ドラマ
原作:コン・ジヨン(孔枝泳)
監督/脚本:ファン・ドンヒョク (監督2作目)
出演:コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ヒョンス、チョン・インソ、ペク・スンファン、チャン・グァン、キム・ミンサン、イム・ヒョンソン
IMDb評価:7.0/10

社会度 ★★★★
哲学度 ★★★
催涙度 ★★
宗教度 なし
民族度 なし


2000年から5年間、光州の仁和学校(聴覚障害者学校)で巻き起こった性的暴行事件。作家コン・ジヨンは2008年にこの事件を小説化して、世の中を驚愕に陥れた。その当時ポータルサイトの連載物としてスタートしたこの小説は、途方もないアクセス数を記録して話題の中心となり、2009年には読者らの反応で本が出版された。そして2年が過ぎた今、俳優コン・ユによって映画化されるに至った。コン・ジヨン作家は「執行猶予で釈放された彼らの軽い刑が手話で通訳された瞬間、法廷は聴覚障害者が出す聴こえない叫びで埋め尽くされた」という1行の新聞記事に「占領された」とし、彼女の執筆意図を明らかにしたことがある。@innolife

togani2.jpg久々に重厚感のある韓国映画。監督は、「マイ・ファーザー」に続く2作目となるファン・ドンヒョク。原作は「私たちの幸せな時間」のコン・ジヨン。主演は「コーヒープリンセス1号店」のコン・ユ。正直、あまり好きではないというか興味がなかった俳優さんだったが、本作で一気に株上昇。真摯な態度と誠実さに心打たれた。

原題“トガニ(日本語では、るつぼの意)”の意味を韓韓辞書で引いたのを訳してみると
①貴金属を溶かす器
②多くの人の感情が非常に興奮したり緊張した状態を比喩的に言う言葉
③膝るつぼの略
④牛の尾についた肉 …といった意味がある。

日本では“興奮のるつぼ”“熱狂のるつぼ”といった使い方をするが、韓国でも同じような使い方をするようである。

togani1.jpg舞台はある聴覚障害者学校。純真無垢な子どもたち、しかも聴覚障害児ということを悪用し、校長や教師たちが非人間的な性暴行と虐待を犯した実際の事件を描いた作品。生徒たちの異変に気付いた新任教師が真実を突き詰めるという話だが、腸が煮えくりかえるとはこういうことを言うのだなというのが率直な感想。作家コン・ジヨン氏によると、②の意味で付けたタイトルとのことで、言葉に言い表せない憤りと感動といった様々な感情の“るつぼ”が押し寄せる内容だった。

事件そのものも卑劣だが、明るみになりかけた事件がもみ消されていく過程には誰しもが怒りが込み上げてくるだろう。公になっていないだけで、韓国に限った話ではない。コン・ユ演じる美術教師が自身の立場を省みず奮闘する姿、体験したことを告白した子どもたちの勇気に感動した。様々な感情が押し寄せてくる演出もさることながら、表情と手話で感情表現を可能にさせた子どもたちの演技が素晴らしく、クライマックスとなる法廷シーンでは涙が止まらなかった。

貴金属を溶かす器とは言わば何でも溶かすことができて、跡形もない状態にしてしまう。その時の掻き乱される感情が派生し、②の意味ができたのではないかと思っている。学校という名の“トガニ(器)”で想像すらできない悲痛なことが繰り広げられ、その事実がお金、権力によって溶かされ、抹消されていく社会を比喩的に皮肉ったタイトルとも言えるのではないだろうか。

<鑑賞> 2011/12/24
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(未) 願いを言ってみて <2011/韓> ★★★

negai.jpg
소원을 말해봐
2011/韓国
犯罪、エロス
監督/脚本/編集:パク・ボムス
出演:イ・テヒョン、シウォン、ハル



社会度 ★★
哲学度 ★★
官能度 ★
不快度 ★★
ゴア度 なし



negai1.jpg合コン帰りの女性2人はタクシーを拾う。助手席にあった栄養ドリンクを売り物だと勘違いし飲んでしまい、タクシーの中で寝込んでしまった。目を開けると、地下倉庫のような所に拉致監禁されていた。犯人はタクシー運転手。レイプの後いつも1つだけ願いを聞いてくれる。女性たちの要求は始めは食事やトイレといった生活最低限のものだったが、徐々にマットレス、雑誌、健康器具といった生活用品を要求するようになり、快適に過ごし始める…。

韓国に“エロ映画”というジャンルがあることを初めて知った。(韓国語でもエロという。)どうやら監禁強姦といった設定の日本のポルノのような映画のことを指すらしい。年齢制限はあるが、ポルノ映画ではない。韓国語の記事しか見当たらず、文面からどれも韓国人男性が書いていると思われるが、日本のポルノ映画が引き合いに出されたり、とにかく悪評ばかりが目立つ。ポルノのような性描写を期待したがゆえの酷評だと信じたい。
監督、俳優情報は見つからなかった。偶然にも少女時代の曲と同じタイトルだが、何の関連性もない。

negai2.jpg20歳の時に初体験を済ませたが、未だに女性心が理解できず、観察して、本を出したいと言う男は、女性を飼育するかのように倉庫にかくまう。完全に恋人だと錯覚し、女性が泣きわめく声を喘ぎ声だと勘違いし、排泄物の匂いに興奮するといった異常性も見せている。

監禁された女性はもともと友達同士で、同じ部屋の隅に鎖で繋がれ監禁されている。初めは互いに気遣いを見せていたが、徐々に嫉妬心が芽生え、願いを聞いてくれる男を取り合うようになる。“アジュシ(おじさん)”という呼び方も“オッパ(お兄さん)”に変わり、女性たちのほうから男を求めるようになった。嫉妬心からはライバル心が芽生え、関係は悪化していく。

主旨となるのは犯罪に走る異常な男性心理ではなく、むしろ監禁された女性心理に着目しており、ストックホルム症候群が及ぼす特殊な感情の変化の検証である。
確かに道徳的には問題はあり、女性としては全く共感できないが、ほぼ3人の出演で舞台もほぼ監禁倉庫のみでここまで膨らませた話には関心させられた。人間の精神状態を利用した本末転倒な展開も少なくともオリジナリティーがあり、韓国映画では久々に面白い掘り出し物だった。詰めが甘いと思われる点も多いが、最近の韓国映画はインディーズのほうが断然面白い。

<鑑賞> 2012/2/8
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アンケートご協力お願いします

いつも読んでくださってありがとうございます。
この度、当ブログに関するアンケートを実施させていただくことにいたしました。
当面は回答は非公開とさせていただきます。お時間のある時にでもご協力いただければありがたいです。
無記名で、どなたなのか特定できません。お気軽にどうぞ。

アンケートはこちら
何らかの形で後日フィードバックはさせていただきます。
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[ 2012/02/12 09:46 ] ごあいさつ & お知らせ | TB(-) | CM(0)

学生府君神位 <1996/韓> ★★★

学生
学生府君神位/Farewell My Darling
1996/119min/韓国
コメディ、ドラマ
監督/脚本/出演:パク・チョルス
出演:チェ・ソン、ムン・ジョンスク、クォン・ソンドク、チョン・ハヒョン、チュ・ジンモ、パン・ウンジン、パク・チェファン、チュ・グィジョン、ソン・オクスク 
IMDb評価:6.0/10


民族度 ★★★★★
宗教度 ★★★★★(仏教)
社会度 ★★★
ゴア度 ★(豚の捌き方がグロテスク)
ブラック度 ★★


学生2韓国のとある片田舎。父親は朝早く自転車でどこかへでかけるが、帰らぬ人となってしまった。親戚一同には電話で訃報が知らされ、みな葬儀に駆けつける。5日間に渡る地方固有で大規模な葬儀が始まる…。

韓国を代表するパク・チョルス監督の第20作目。出演はお馴染みのパン・ウンジンを始め、イ・マニ監督作品でお馴染みのムン・ジョンスク他、豪華な個性派俳優が顔を並べている。

父が亡くなるまでの経緯と、5日に渡る“お葬式”で親類縁者たちが繰り広げる騒動や人間関係をユーモラスにシニカルに描いた作品。タイトル“学生府君神位”は日本でいう戒名で、通常は故人の職業を書き入れるが、社会的地位のなかった人は“学生”を用いるようである。

学生1私が住んでいる地域(一応東京)も90年代後半まではほとんどが自宅葬で、近所の人たちが集まり煮物やおにぎりなどを作る光景を目にしていたが、まだ地方によってはそういう風習が残っている所はあるのだろうか。おそらく韓国も古いしきたりは薄れてきているだろう。もしかしたら韓国の若い人たちの中には初めてみる光景の人もいるかもしれない。日本よりも長い5日に渡る葬儀の一部始終が描かれ、興味深かった。印象としては日本の葬儀を時間をかけて丁寧に行うといった具合で手順はほとんど変わらない。プロセスの補足説明が入るので非常にわかりやすい。

主軸となるのは父親の葬儀であるが、サブストーリーとして描かれる人間模様がとにかく面白い。近所の女性たちは庭先で弔問客に振る舞う料理を作る。豚を二匹調達し、一匹をその場で捌き調理している間、もう一匹が逃げてしまったり、息子の1人がキリスト教信者で聖書を読み始めてしまったり、喫茶店の女たちが暴れまわったりと、1人の死を通して見えてくる人間ドラマを少々大袈裟ではあるが、韓国らしい情に溢れた作品となっている。

“おくりびと”の英題が“Depature”だったが、本作でも出発といった送り方をしているのが印象的。それにしても韓国女性は「アイゴ~アイゴ~」とほんとによく泣く。

<鑑賞> KMDBにて(12月無料配信でした…) 2011/12/4
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(未) 寄生霊 <2011/韓国> ★★

kiseng.jpg
寄生霊/기생령
2011/92min/韓国
ホラー
監督:コ・ソクジン(監督デビュー作)
脚本:キム・ユラ
出演:ハン・ウンジョン、ヒョミン、ノ・ミヌ、ファン・ジヒョン、イ・ヒョンソク


社会度 ★
哲学度 ★★
宗教度 ★
ゴア度 ★★




kiseng2.jpgある夫婦が残酷な死を迎えた。1人息子ビンは孤児になってしまい、叔父夫婦と妻の妹が移り住むことになった。時折見るビンの異常な行動や表情にただならぬ不安を感じ始めた矢先、妻とその妹は悪夢にうなされるようになる。そして、学校でビンをいじめているリーダー格の男の子が首をボールペンで刺されると言う事故が起こった。目撃者は多数おり、犯人はビンであったが、本人は自分でなく、ある男の子だと言い張る。しかし、そんな名前の男の子は学校にはいない。屋敷の隣にある鍵がかかっている小屋が気になり、鍵家さんを呼んで開けてもらうと、中にはお供え物や巫女の行いを記した書物などが保管されており、不吉な予感が漂っていた…。

監督は本作がデビューとなるコ・ソクジン監督。出演は、「神機箭」の ハン・ウンジョン、アイドルグループT-araのヒョミン、「霜花店」・ドラマ「パスタ」のノ・ミヌ。ヒョンミンは本作が映画デビューとなり、他のメンバーも友人役として出演している。

kiseng1.jpg小屋にあった資料には世にも恐ろしい事実が記されていた。ビンの両親はかつて子ども欲しさに巫女の力を借りて、その儀式を行っていた。儀式の犠牲になった魂が寄生霊となって彷徨うという話である。
母性本能といった欲望を利用した民俗信仰を紐解く展開は興味深く、オチの衝撃もなかなか面白い。演技にも問題はないのだが、韓国ホラーとしてはインパクトに欠ける物足りなさを感じた。おそらく演出の問題かと。T-araかノ・ミヌfan向けといったゆるい感じも否めない。

韓国の民俗信仰を題材にしたホラーは個人的には真実味があって好奇心やら恐怖心が掻き立てられるのだが、本作全く怖くなかった。切断された手足や頭部といった描写が冒頭からあるが、スプラッターもなければゴア度も低い。

<鑑賞> 2012/2/7

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SHAME-シェイム- <2011/英> ★★★★★

shame_20120130160705.jpgShame
2011/イギリス
監督/脚本:スティーブ・マックイーン
脚本:アビ・モーガン
撮影:ショーン・ボビット
出演:マイケル・ファスベンダーキャリー・マリガン、ジェームズ・バッジ・デール、ニコール・バハーリー
受賞:2011年・第68回ベネチア国際映画祭 主演男優賞
IMDb評価:8.0/10

哲学度 ★★★
社会度 ★★★★
催涙度 ★★★
官能度 ★
宗教度 なし

劇場公開 2012年3月10日

ニューヨークの高級マンションに1人で暮らし、エリートサラリーマンとして働くブランドンは、何不自由ないように見えるが、人とのつながりを極端に拒み、セックス以外での付き合い方を知らないセックス中毒者である。そんなブランドンには妹シシーがいる。何度も電話がかかってきているが、いつも留守電でブランドンは一度も受話器を上げようとしない。そのシシーが突然部屋に転がり込んできてしまった。恋愛依存症で自殺癖のあるシシーのせいでブランドンの生活が脅かされ始め、事態は悪化していく…。

shame1.jpgマイケル・ファスベンダーを一気にスターダムにのし上げ、人気を不動のものにさせた前作「ハンガー」に続く新鋭スティーブ・マックイーン監督待望の2作目。前作同様ファスベンダーを主演においた、またもや衝撃作。ファスベンダーの作品はほとんど観たが、彼の能力を最大限に引き出せるのはマックイーン監督だと改めて思った。
台詞は絞られ多くを語らない。シンプルな映像ながらも、ディテールにもこだわりを感じさせる映像と張り詰めた緊張感は前作同様。マイケル・ファスベンダーキャリー・マリガンも説得力のある演技を見せている。2人の代表作になることは間違いないだろう。
マイケル・ファスベンダーキャリー・マリガンもオールヌードに挑んでおり、セックスシーンの回数も少なくはないが、全て必然的。監督がカットするのを拒んだのも納得である。日本公開版で入るといわれているモザイクは2人の下半身だろう。
「セックス・トラフィック(2004)」「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 (2011)」の脚本家アビ・モーガン も脚本に携わっている。
shame2.jpgストレスなのか、焦燥なのか、ブランドンは目覚ましをかけているが、必ず鳴る前に目覚めている。きちんとした身なりで会社に出向くが、仕事中もPCでアダルトサイトを見てはトイレでマスターベーションをし、仕事後も部屋にコールガールを呼ぶといった性に満ちた生活ぶり。高級マンションはきれいに整頓されているが、クローゼットを開けるとアダルトグッツの山。一見すると几帳面で身なりが良い男性だが、私生活は“恥(シェイム)”に満ちているのである。

性生活で満たされた日常が充実していると錯覚しているブランドンの“恥”を徹底的に掘り下げ、浮かび上がってくるのは孤独である。生き方も性格もまるで違う兄妹だが、妹は恋愛依存症で、自殺癖があった。危うい2人が共にいても孤独感は深まるばかり。孤独を埋めるために何かに依存して満たそうとする経験は私にもある。セックス依存症に苦しみ、自身の存在意義を見出さそうとする男の苦悩を描いている。

夢を抱いて人々が訪れるニューヨーク。高層ビルが立ち並び、オシャレだが無機質な高級マンションに温もりはない。青やグレーを基調とした映像からも希薄な現代の人間関係を連想させる。セックス以外に人との接し方を知らない男の苦悩は息苦しく、胸が張りさける思いがした。

2人がどんな環境で育ったのか、どんな思いでニューヨークに出てきたのか、ほとんど語られないが、シンガーを目指しニューヨークへ出てきた妹シシ―がステージで歌う歌詞には2人の思いが収束していると思われる。理想通りうまくいかない現実をこの先どう受け止めるのか…人生の挫折といった面では共感性を持たせている。

<鑑賞> 2012/1/26
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(未) Guard No.47 <2008/チェコ> ★★

hlidac.jpg
Hlidac c.47
ドラマ、戦争
2008/108min/チェコ
監督:フィリプ・レンチ(Filip Renc)
原作:ヨゼフ・コプタ(Josef Kopta)「線路番No.47」
脚本:Eduard Verner
出演:Karel Roden、Lucia Siposová、Václav Jirácek
IMDb評価:6.3/10
 
民族度 ★★
社会度 なし
哲学度 なし
宗教度 ★
催涙度 ★


hlidac1.jpg第1次大戦から戻ったジョセフはその後、鉄道会社に就職し、ある小さな村の駅舎へ若く美しい妻とやって来た。電車の通過時になると電話で知らせが来ては、踏切の遮断機を手動で上げ下げする仕事をしている。ある晩、線路に横たわる若い男性を列車に惹かれる寸前で救った。若くて独身で墓掘りの仕事をするその男性は、ジョセフの妻に一目惚れをしてしまった。妻もその男の誘惑に負け、ジョセフの目を盗んで2人は関係を結んでしまう。ようやく妻は子宝に恵まれるが、ジョセフは自分の子どもではないかもしれないという疑心を抱くようになり、手放しでは喜べない。さらには耳が聞こえなくなるという戦争の後遺症まで出てきてしまった…。

「プラハ!」(未見)のヨゼフ・コプタ監督の最新作。「ひなぎく」のヴェラ・ヒティロヴァー監督の弟子とのことだが、作風はまるで違う。本作はJosef Rovenský監督による同名タイトル映画(1937)のリメイクである。

hlidac2.jpg戦争を生き抜いた男が翻弄されるストーリー。事あるごとに戦争での戦闘シーンがフラッシュバックされ翻弄されている姿が描かれる。一度は耳が聞こえなくなるが、実は再び聞こえるようになっていた。しかし、妻と墓掘り男との噂話を耳にしたくなく、聞こえないフリをすることを選んだジョセフ。それは、子どもが仮に自分の子ではないとしても妻子と共に生きる覚悟でもあった。

悲しくも美しいストーリー。チェコといえば世界的に有名な童話を輩出しているからか、戦争を題材にしていながら、どこか童話的というかメルヘン的なストーリーになっている。子どもでも楽しめるほどわかりやすい構成と展開になっているが、少々物足りない。

<鑑賞> 2012/1/15
[サイト内タグ検索] 日本未公開
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波に流れて (原題:Undertow) <2009/ペルー=コロンビア=仏=独> ★★★★

これ、実は昨年のベストに入れ忘れてしまった作品です…。
言い訳をすると、ちゃんと記事書こうと思っていながら、書くのが難しくて放っておいてしまったためです。
順位は11位から20位の中にランクインです。

undertow.jpg
Contracorriente/Undertow
2009/100min/ペルー=コロンビア=フランス=ドイツ
監督/脚本:ハビエル・フエンテス・レオン
出演:Cristian Mercado、Tatiana Astengo、Manolo Cardona
受賞:サンダンス映画祭ワールドシネマ・ドラマ部門 観客賞
アカデミー賞・外国語映画賞ペルー代表作品
IMDb評価:7.6/10

自然美 ★★★★
哲学度 ★★★
社会度 ★★
催涙度 ★★★
邦題のセンス ★★★

2010年東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で上映


undertow2.jpgミゲルはペルーの小さな漁村で生まれ育ち、結婚した今もその地に暮らしている。新婚で、妻マリエラは妊娠中。もうすぐ生まれてくる赤ちゃんが男の子であることを信じ、毎日お腹に話しかけている。漁師仲間たちとも古い付き合いで、幸せに暮らしていた。ある日従兄が亡くなり、葬式を上げることとなった。その様子をずっとカメラに撮っている者がいる。夏になると毎年やって来るサンチアゴという男だ。よそ者というだけではなく、ゲイだということで村人たちは距離を置いているが、ミゲルとサンディアゴは実は交際をしており、密かに逢引きを重ねていた。ところが、最近サンチアゴを見かけないと人々は言い出した。自分には見えるのにサンチアゴは幽霊となっていたのである。幽霊のほうが逢引きには都合がよく、波に流され命を落としてしまったサンチアゴの遺体が浮かび上がってこないように岩にくくりつけた。そんな時、若いカップルが2人っきりになれる場所を求めてサンチアゴのアトリエに入ってしまった。そこで目にしたのは、ミゲルをモデルにしたのヌードや肖像画。瞬時に2人の関係を悟り、瞬く間に噂話は広がり、夫婦生活にヒビが入り始める…。

監督はペルー出身のハビエル・フエンテス・レオン。本作が長編初監督作品とは思えないほど高い完成度。ラブシーン(男性同士)の美しさと繊細さは今まで観た上位に食い込む上、ゲイ映画の中ではベスト。緻密に練られた脚本と、冒頭の従兄の死とサンチアゴの死のシークエンスには鳥肌が立った。デビュー作でのこの完成度、早くも次回作に期待が膨らむが、私が調べた限りでは製作の話は一切ないようである。

undertow1.jpgこの漁村では男性近親者が水葬することで死者の魂も天国に行けるという言い伝えがあることが、冒頭の従兄の葬式で説明されている。逆に言えば、それを怠れば、死者の魂はこの世に彷徨い続けることを意味している。ミゲルはその言い伝えを熟知した上で、サンチアゴの遺体が浮かび上がってこないように岩にくくりつけたのである。自分以外には見えない幽霊は逢引きには好都合であり、成仏させなければいつでも会えるという自分の欲だけのために都合よくその言い伝えを利用したのである。中盤までは、身勝手で全く共感できないキャラクターとして描かれている。
美しすぎる開放的な海とは正反対な閉鎖的な考えの片田舎の小さな漁村を舞台としており、生まれた時からこの村に住むミゲルにとってはこの村での生活が全てである。妻を裏切り、しかもゲイだということが知れ渡り、村人たちにはどう説明するのか、妻との関係はどうなるのか、…ミゲルの心境の変化と男としてのケジメが描かれている。

タイトル“Undertow”は底流、暗流の意味で、表面に現れない心情のことを言っているのだろう。中国のタイトル“心底的逆流”が見事にハマっている。邦題“波に流れて”の波は心の波だけではなく、波に流されてしまったサンチアゴ自身のことも含めているのだろう。打ち寄せる波のように揺れる感情を繊細に描いている。男のケジメを見せたラストで我慢していた涙がこぼれ落ちた。私の記憶では、一番(もしかしたら唯一)泣いたゲイ映画かもしれない。

<鑑賞> 2011/11/24
[タグ未指定]
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ベオグラードの罠 (英題:The Trap) <2007/セルビア> ★★★★

2月26日(日)よる11時15分 より シネフィルにて放送予定。
これはオススメ。
記事はネタバレなしです。

trap.jpg
Klopka
2007/106min/セルビア=ドイツ=ハンガリー
監督:スルダン・ゴルボヴィッチ
原作:Nenad Teofilovic 「Klopka」
出演:ネボジャ・グロゴバッチ、ナタサ・ニンコヴィッチ、ミキ・マノイロヴィッチ、アニカ・ドブラ、Dejan Cukic
IMDb評価:7.6/10


社会度 ★★★★
哲学度 ★★★
スリル度 ★★★
民族度 ★★
催涙度 ★


trap2.jpg父親は普通のサラリーマン。母親は学校教師。ベオグラードに住む一家は質素ながらも幸せに暮らしていた。しかし、会社が外資に買い取られることになり、自分の将来への不安を感じる父親であった。そんな矢先、学校から息子が心臓発作で倒れたと連絡を受ける。難病を抱えており、一刻も早く手術を受けないと命が危ないと宣告を受けるが、セルビアでは手術できる病院がなくドイツでの手術をすすめられる。ところが、26000EURという金額は彼らには大金で途方に暮れてしまう。仕方なく新聞に広告を出し、募金を募ることにした。しかし、その広告を見た友達から息子は学校でいじめに合う。そんな時の一本の電話。広告のことについて会って話したいという男からだった。ところが、その男が持ちかけた話は、30000EURをあげる代わりにある男を殺して欲しいという条件付きだった。妻には内緒で、その危険な任務を引き受けてしまう…。

監督は「はずれた標的<未>(2001)」(シネフィル放送)のスルダン・ゴルボヴィッチ監督。広告を見て電話をかけてきた男役は「アンダーグランド」のミキ・マイノロヴィチ。デンマーク映画ではお馴染みのDejan Cukicも出演。

trap1.jpg2度目の息子の発作。再度の入院に心を痛め、夫婦から笑顔は消える。茫然とし考え込む夫婦のしばしの沈黙から事の重大さがひしひしと伝わる。募るのは焦燥感ばかり。結局、子供への無償の愛が殺人を決意させてしまう。そんな事情も知らない妻は、見舞いにも来ない旦那を責め続け、夫婦仲は冷めていくばかり。男からの電話は八方塞の状況から見出した一粒の希望に見えたが、世の中、そんなおいしい話が転がっているわけではない。

“罠”に落ちた男の悲劇と人間のモラルの欠如を描いた本作、思わぬところに転がっていた“罠”に見事にハマってしまった。脚本はさることながら心境や葛藤の掘り下げ方が見事で、サスペンスとしてもかなり面白くかなり見応えがあるが、モラルについても問う作品となっている。我が子のために犠牲になる罪のない命。利己的な欲望がモラルを破壊してしまった時、人間はその罰に耐えられるのだろうか。ドストエフスキーの「罪と罰」を彷彿させる内容でもある。

時代背景は社会主義国が資本主義に変わっていく混乱期。一方で、30000EURもの絵の額縁を平気で買ってしまうような上流階級もいる。子どもの命を救う手術費よりも額縁が高いとはなんと理不尽な世界。

<鑑賞> 英語字幕 2010/10/8
初版:2010/10/10
最終版:2012/2/1

[サイト内タグ検索] ミキ・マノイロヴィッチ
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