スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[タグ未指定]
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

(未) Boy <2011/デンマーク> ★★★☆

dreng.jpgDreng
2011/96min/デンマーク
ドラマ
監督/脚本/出演:ピーター・ガンツェラー
出演:セバスチャン・イェセン、Helle Merete Sørensen、Marie Louise Wille
IMDb評価:5.9/10

社会度 ★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
官能度 ★★★
民族度 ★

脚本 ★★★ 
演出 ★★
演技 ★★★

dreng2.jpgクリスチャンは集合住宅で母と2人暮らしをしている。高校を卒業し、友人たちは町を離れていたが、クリスチャンは免許を取るために同じ集合住宅の工具屋でバイトを始めた。最近引っ越してきたという年上の女性が洗濯機の設置を依頼してきたが、やったことのないクリスチャンは断ってしまった。しかし、彼女のことが忘れられず、次の日部屋を訪ねた。そして、恋に落ちてしまった…。

監督は、「幸せになるためのイタリア語講座(2000)」「ゼイ・イート・ドッグス(1999)」など数多くのデンマーク映画に出演しているピーター・ガンツェラーの長編監督デビュー作。主演は「Nothing's All Bad(2010)」のSebastian Jessen。子役から活躍しており、出演作は少なくないのだが、日本での発表作はない。8月にデンマークで公開予定のスサンネ・ビア監督最新作「All You Need Is Love(2012)」に出演しており、日本でもお目見えする時がそう遠くはないかも。その他出演している俳優もマイナーで日本での発表作はない。

dreng1.jpgクリスチャンは18歳。一目惚れしてしまった女性サンヌは36歳でシングルマザー。高校卒業したての青年のひと夏の淡い恋を描いているが、よくある同世代同士の浮ついた青春ものとはだいぶ趣きが異なる。

出演者はほぼ4人(+子ども)の必要最低限のキャスティングであり、ストーリーもかなりシンプル。ドラマチックな展開もなく、人によっては物足りなさも感じるとは思うが、当事者2人とクリスチャンの母親、第3者となる工具店の主人の心情までよく掘り下げている。

幼い息子のために別れた方がいいと思うサンヌ。どんなにサンヌを愛していても母の気持ちにも逆らえないクリスチャン。シングルマザーの母親と付き合うことを素直に祝福できないクリスチャンの母親。若気の至りだと割り切った考えの工具店の主人。
それぞれの立場によっていろんな視点があり、比較するように見せていくが、恋愛に答えはない。最終的なクリスチャンの選択が正しかったのかは誰にもわからないが、エンディングでは一夏の経験が少しだけ大人になったクリスチャンの姿になっていた。

<鑑賞> 2012/3/23
関連記事
スポンサーサイト

ヴァルハラ・ライジング <2009/デンマーク> ★★★

4月7日よりヒューマントラストシネマ渋谷にて、レイトショー限定公開

valhalla_20120308215210.jpg Valhalla Rising
2009/93min/デンマーク
アクション、アドベンチャー、歴史
監督/合同脚本:ニコラス・ウィンディング・レフン
撮影:モーテン・ソーボー
出演:マッツ・ミケルセン、マールテン・スティーブンソン、ゲイリー・ルイス、ジェイミー・シーベス
言語:英語
IMDb評価:5.9/10

哲学度 なし
宗教度 ★★★
民族度 ★★
映像美 ★★★★
残虐度 ★★★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★★★

2011年 デンマークアカデミー賞ノミネート・受賞作品についてはこちら

valhalla2_20120326165033.jpg片目を失うほどの大怪我と声を失ったワン・アイはスコットランドの部族たちからは奴隷扱いをされ、連日のように殺し合いを強いられていた。心を許すのは食事係の少年アーだけであった。アーの力を借りて部族を皆殺しにし、脱走に成功した。聖地エルサレムを目指すヴァイキング一行に出会い、航海の末見知らぬ大陸へ辿りつくが…。

監督はライアン・ゴズリング主演「ドライブ」で注目されているニコラス・ウィンディング・レフン監督
本作は私にはうれしいニコラス・ウィンディング・レフン監督マッツ・ミケルセン主演、モーテン・ソーボー撮影の「プッシャー(1996)」トリオ。

valhalla1_20120326165033.jpgどちらかが死ぬまで続けられる見世物の戦闘では、自分は首に縄をつながれていながらも、武器をもった相手と果敢に挑む。武器といったら斧やナイフなので現代の銃なんかよりもかなり残虐なのに、内臓をえぐり取ったり、首を切り落とすシーンですらスタイリッシュに描かれている。
本来のアクション映画やホラー映画なら、効果音を使って過剰に演出しているのに、本作はむしろ音を消している。後に聖地を目指す航海では、波の音は一切聞こえないし、船も揺れない。不自然なはずなのに、妙に引き込まれえしまう不思議な感覚に陥ってしまう。様々な能力を持つワン・アイ。未来を一瞬にして透視できる能力があり、透視映像が真っ赤に映し出される。自然の情景が美しいだけに、血のような真っ赤な映像がより一層際立ってる。

異教徒の男が自身のルーツを探る話であり、暗示的で感性で観る新感覚の歴史アクション映画。本作の特徴は何といっても、スタイリッシュで素晴らしすぎる映像と台詞が少ないこと。不必要な台詞は一切削ぎ落とされ、たったの120行だという。マッツ・ミケルセン扮するワン・アイは一言も言葉を発しない。

1.怒り、2.静かなる戦士、3.神の男、4.聖地、5.地獄、6.犠牲の6章から構成されている。台詞が少なく、抽象的であり、章のタイトルがストーリーを追う上で重要なキーになってくる。

<鑑賞> 2011/1/3、2012/3/26
初版:2011/1
最終版:2012/3/26

関連記事

プレイ <2011/スウェーデン=デンマーク=仏> ★★★★

play.jpgPlay
2011/118min/スウェーデン=デンマーク=フランス
ドラマ、犯罪
監督/脚本:リューベン・オストルンド(Ruben Östlund)(長編監督3作目)
出演:Kevin Vaz、Yannick Diakité、Abdiaziz Hilowle
受賞:第24回(2011)東京国際映画祭最優秀監督賞
IMDb評価:7.2/10

社会度 ★★★★
哲学度 なし
宗教度 なし
民族度 ★

脚本 ★★★ 
演出 ★★
演技 ★★★★


play1.jpgショッピングモールでたむろしている黒人少年グループが見つめる先にいるのは白人の少年。使っている最新のi-phoneの傷が自分の兄のものと同じだと難癖をつけてきた。お父さんに買ってもらったもので盗んだものだはないと主張する白人の少年だが、黒人グループは後をつけ回し始める…。

監督は、本作が長編3作目となるスカンジナビア人のリューベン・オストルンド監督。本作が日本初上映となる。

2006年から2008年、スウェーデン第2の都市のヨ―テボリ周辺での少年グループによる40件にも及ぶカツアゲ事件を背景としている。正直、かなりステレオタイプな作品であり、黒人少年グループの描き方には偏見がある。とはいえ、私がスウェーデンによく行っていた時期とも重なり、町での黒人の多さや旅行客の隙を狙っているような立ち振る舞い方が気になったこともあり、興味深く拝見。

play2.jpgたちの悪い黒人少年5人による悪ふざけ(Play)の末の“カツアゲ”を延々と垂れ流すだけの作品だが、恐怖が襲いかかる強烈な問題作。ターゲットの多くは白人(スカンジナビア人)の同世代の少年たち。黒人少年グループ内での役割分担はしっかりしており、巧みなロールプレーによってじわりじわりと心理戦に突入していく。精神的に追い詰められていく白人に対し、黒人グループの行動ははヒートアップしていく。暴行を加えることはなく、周囲の大人たちが気に留めることもない。固定カメラによる長回し撮影は、少年たちを見つめるだけの傍観している大人たちと同じである。

ハイエナのように一度狙った獲物を逃がさない執念深さと、綿密に計画したかのような巧みなロールプレーによって気付いたら裸一巻になっているという驚くべき手腕を見せている。背後に見えるのは移民問題や格差社会、大人たちの無関心さ。子どもたちの気迫な演技があまりにもリアルで、子どもが主演でありながら、大人が考えさせられる問題提議となっている。演じた少年8人が素人だということには驚き。女性の社会進出が進んでいるスウェーデンで出産後の共働きは当然。日中ママに電話が繋がらないのはごく当たり前のこと。子どもが助けを求め、留守電にメッセージを残しても、気付いた頃に事は最悪の状況になっていたら、悪いのはママ?それとも黒人少年たち?

<鑑賞> 2011/3/23
[タグ未指定]
関連記事

(未) Sebastian's World <2010/ノルウェー> ★

つまんなかったので、簡単な記事です。

verden.jpgSebastians Verden/Sebastian's World
2010/94min/ノルウェー
アクション、犯罪
監督/原作/脚本:Knut Møller-Lien(監督デビュー作)
主演:アンドレアス・ウィルソン、Christian Strand、Charles Wojnicki、キム・ボドゥニア
IMDb評価:4.8

社会度 ★
哲学度 ★
宗教度 なし
民族度 ★★

脚本 ★ 
演出 ★★
演技 ★★


verden2.jpg男性に体を売って生活するセバスチャンの世界を描く。男性と寝ることにとどまらず、デート中に仲間が泥棒に入ったり、セックスの写真を奥さんに見せ、恐喝するといった犯罪にまで手を出してしまっている。全うな人生を送っている訳ではなく、逆に狙われるケースもあり、危ない綱渡りの生活である。親友はタイからの移民で、ブランド品の偽物をワゴンで売る生活をしており、やはり危険な生活を送っている。素行の悪い生き様を垂れ流しているだけで、ポイントも見えず、中身のない内容だった。

verden1.jpg監督は本作がデビューとなるノルウェー人のKnut Møller-Lien。自身の原作本の映画化。
主演はスウェーデン人で「ザ・バイス 潜入捜査官(2005)」のアンドレアス・ウィルソン。デンマーク人のキム・ボドゥニアも顔を出している。

<鑑賞> 2012/3/22

関連記事

ゼイ・イート・ドッグス <1999/デンマーク> ★★★☆

dogs_20120318234335.jpgIn China They Eat Dogs/I Kina spiser de hunde
1999/91min/デンマーク
アクション、コメディー、犯罪
監督/編集/:ラッセ・スパング・オルセン(長編監督4作目)
脚本:アナス・トマス・イェンセン
撮影:モーテン・ソーボー
出演:キム・ボドゥニア、デジャン・キューセック、ピーター・ガンツェラートーマス・ヴィルム・ヤンセンニコライ・リー・カース、ブライアン・パターソン、トリーヌ・ディルホムスラッコ・ラボヴィック
IMDb評価:7.4/10

社会度 ★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
民族度 なし
ブラック度 ★★★

脚本 ★★ 
演出 ★★
演技 ★★★

dogs2.jpg自身が務める銀行を襲った強盗を取り押さえ、1週間の休暇をもらったアービッド。同棲する彼女とパリに行こうとするが、帰宅すると彼女は出ていってしまった後だった。すると、強盗犯の妻が部屋に乗り込んできた。銀行強盗は人工授精の費用に企てるためだと知り、アービッドは心を痛めてしまう。そんな夫婦の力になりたく、兄たちと現金輸送車襲撃計画を実行するが…。

監督は、スタントマン出身のラッセ・スパング・オルセン。現在は、映画監督やスタントマンコーディネーターとして活躍している。
脚本は、スサンネ・ビア監督作品などデンマークを代表する作品多くの脚本を担当するアナス・トーマス・イェンセン。監督によって全く趣旨の異なる作品を書きあげているが、本作の監督ラッセ・スパング・オルセンはアナス・トーマス・イェンセン監督作品に一番近い作風に感じた。

dogs1.jpg中国のように犬を食べる習慣がある国がある一方で、批判する国もある。何が正しいか悪いかの基準は人それぞれだということを皮肉ったタイトルがつけられている。アナス・トーマス・イェンセンらしいブラックを効かせたモラルを問う作品。

お人好しの銀行員を主人公に据え、知らぬ間にどんどん犯罪に手を染めていく様を面白く描いている。根っからの悪人ではなく、人の良さが仇となり、踏んだり蹴ったり。犯罪映画でありながら、やはりほのぼのとした作風になっている。

犯罪をやらせたらピカイチの兄役キム・ボドゥニアがさすがの存在感。犯罪歴のある兄と、お人好しの弟の対照的な2人のキャスティングもまた面白いが、ニコラス・ウィンディング・レフン監督作品「プッシャー(1996)」とかなりかぶる俳優陣でありながら、みんなどこか抜けており、ギャップも楽しめた。たまには脱力系のアクション映画もいいかも。意外性があり、拍子抜けのオチが最高に気に入った。完結したエンディングなのに、続編があるとは…

<鑑賞> 2011/3/19
関連記事

愛人 もうひとりのわたし (原題:バニッシング・ツイン) <2000/韓>★★

twin.jpg愛人 もうひとりのわたし/배니싱 트윈/Vanishing Twin
2000/93min/韓国
ドラマ、恋愛
監督/脚本:ユン・テヨン
脚本:ソン・ドス
出演:チ・スウォン、ク・ピル、キム・ミョンス、シン・ヒョンジュ、イム・ジウン

社会度 なし
哲学度 なし
宗教度 なし
官能度 ★★★
民族度 ★
邦題のセンス ダメ。愛人って何?

脚本 ★ 
演出 ★★
演技 ★

twin1.jpgユジンは弁護士の夫と6歳の娘ミンジと幸せに暮らしていた。姉はアメリカに暮らしており、夫にもまだ紹介していなかった。その姉夫妻が久々に韓国に帰国するという。嬉しい反面、何か不安を感じるユジンだったが、夫はやっと姉と会えることを心待ちにしていた。ところが、義兄ジノが1人で帰国し、姉は自殺したと告げられる。やがて月日は経ち、友人がチャット相手から聞いたという狐の話を話し始めた。それはユジンが姉から聞いた話と同じであった。姉との関係を直観したユジンはその男性とコンタクトを取り始め、姉の自殺の原因を探り始める…。

監督は、イム・グォンテク監督やパク・チャヌク監督の助監督を経て本作がデビュー作となるユン・テヨン監督。出演は、「トゥー・カップス(1993)」「愛するのにいい日(1995)」のチ・スウォン、本作が俳優デビューとなるモデル出身のク・ピル、「Mirror 鏡の中(2003)」キム・ミョンス。

twin2.jpg原題“バニッシング・ツイン”とは、妊娠中、双子のうちの一人が子宮内で消えてしまう現象を表す医学用語だという。双子の姉の自殺の謎を探るにつれ、秘められた過去が明らかになるという心理ミステリーで、“バニッシング・ツイン”が紐を解く鍵となる。あまり知られていない医学用語に基づくアイデアはすごく面白いと思うのだが、サブストーリーやキャラクター設定が曖昧。
姉の夫の存在やチャットの相手が警察に追われている理由など、濁したまま収束し、闇に葬った感は否めない。

現実なのか妄想なのかを曖昧にさせる心理ミステリーのほうが面白味が増したようにも思えるが、セックスシーンの多さを負担を感じてしまった。製作はセックスを主体とした低予算映画を得意とするY2シネマ。監督と製作側の意向の違いがそのまま作品に反映されてしまったようだ。

<鑑賞> 2012/3/10
[タグ未指定]
関連記事

(未) The Island <2011/ブルガリア=スウェーデン> ★★

island.jpgThe Island
2011/95min/ブルガリア=スウェーデン
ドラマ
監督/脚本:カメン・カレフ
出演:トゥーレ・リントハート、レティシア・カスタ
IMDb評価:5.3/10

社会度 ★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
民族度 なし
官能度 ★

脚本 ★★ 
演出 ★★
演技 ★★★

island2.jpgダニエルとソフィアは30代のカップルで、パリに住んでいる。休暇を利用して2人でブルガリアへ旅行へ出かける。首都ソフィアに着くとブルガリア語を話すダニエルにソフィーは驚かされる。問い詰めると、ダニエルは幼少時代をソフィアで過ごしたという。船に乗り、ある島を訪ねるが、人々は風変わりな人ばかりでソフィーは気に入らない。一日でも早く帰りたいが、ダニエルは理由をつけては滞在を延ばそうとする。そんな時、ダニエルはソフィーのカバンの中から妊娠検査薬を見つけてしまい、口論になってしまう。ソフィーは妊娠を望んでいて、ピルを飲んでいると嘘をついていたのだ。関係はこじれ、ソフィーは1人で帰国してしまう…。

監督は「ソフィーの夜明け」で鮮烈なデビューを果たしたブルガリア人カメン・カレフ監督の2作目。
出演は、「君がための」に出演していたデンマーク人のトゥーレ・リントハート、「ゲンスブールと女たち(2010)」に出演していたフランス人のレティシア・カスタ。

island1.jpg前半は、うまくいっているカップルの無計画で行き当たりばったりの旅行で、とにかく仲の良い様子が描かれるが、実はダニエルの頭の中で計画されていたことであり、隠していた過去が徐々に明かされていく。実はブルガリア語を話せること、旅行は計画的であったこと、ピルを飲んでいると嘘をついていたこと…いろんな要因が重なり2人の歯車が狂って行く。

背景が描かれないままストーリーは唐突に進み、彼女を1人で帰らせてまで島に残る理由は何なのか、ダニエルの企みは一体何なのか…心理ミステリーのようであり、あたかも犯罪が起こりそうな前触れだったり、見せ方がうまいと唸らされたが、中盤から雲行きが怪しくなってしまっている。個人的には「Big Brother」は大好きなバラエティー番組であり、海外に住んでた時はUK版をよく観ていたが、ダニエルがブルガリア版に出演することになり、ストーリーはとんでもない方向へ突っ走ってしまう。

心の内面を描いた作品であり、はっきりいって私にはかなり難解。前半のミステリアスな方向のままなら面白かったのだが、哲学的で、監督の意図が全く掴めなかった。挑発的で前作以上に人を選ぶ作品。

<鑑賞> 2012/3/11
[サイト内タグ検索] 日本未公開 トゥーレ・リントハート
関連記事

(未) Holy Guests <2004/イスラエル> ★★★

ushpizin.jpgUshpizin
2004/90min/イスラエル
コメディ
監督:Giddi Dar
脚本/出演:Shuli Rand
出演:Michal Bat-Sheva Rand、Shaul Mizrahi
IMDb評価:7.2/10

社会度 なし
宗教度 ★★★★
哲学度 ★★★
ブラック度 なし

脚本 ★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★

ushpizin2.jpgイスラエルに住むモシェ、マリ夫妻は結婚10年にも関わらず、子宝に恵まれないが、慎ましいながらも幸せに暮らしていた。町中の男性たちは、イスラエルの祝日Sukkotをお祝いをするための小屋を家の前に建て始めていた。しかし、モシェ、マリ夫妻は家賃も数か月滞っており、小家を建てる木材すら買えない。ところが、ある日慈善団体から1000ドルの寄付が舞い込んできた。そのお金で最高級のレモンを奮発して買い、小屋のための木材を買い、準備を始めた矢先、モシェの旧友2人が訪ねてきた。しかし、その2人は脱獄犯だった…。

監督はイスラエル出身のGiddi Dar監督。「Eddie King (1992)」に続く2作目となる。脚本を書いたShuli Randが主演を務めている。俳優出身であり、本作の脚本が最初で最後のようである。

ushpizin1.jpg信仰心の強い夫妻は、予期せぬ来客も幸運をもたらす神の恵みだと考えているため、できる限りのご馳走でもてなす。しかし、一向に帰ろうとしない2人はどんどんトラブルを起こし始める。マリも2人が脱獄犯であることを知ってしまい、家を出ていってしまう始末。お祝いのために購入したレモンもいつの間にか調理に使われてしまい、モシェの怒りは頂点へ。

イスラエルの祝日の1つSukkotには、男たちが建てた小屋で家族みんなで食事をしお祈りを捧げるという。そのお祝いの期間中に訪れた客をUshpizinと呼び、招き入れることで幸福が訪れるという言い伝えを背景としている。本作は、Sukkot前後のUshpizin(客)にまつわる騒動を微笑ましく楽観的に描いた作品。

意外だったのが、子どもも欲しい、おいしいものも食べたい、家も欲しい、酒も煙草も嗜むといった私たち日本人と何の変わらぬ世俗的な生活や望みを持っていること。ただ違うのは、良いことがあれば神に感謝し、悪いことが起これば神が与えてくれた試練であり、乗り越えられた時にもまた神に感謝。常に神の存在があるということ。何が起ころうと楽観的でいられるのも宗教のおかげなのかしら?
レモンが重要なアイテムになっているのだが、宗教的な役割が作品からは読めなかった。

<鑑賞> 2012/2/5
[サイト内タグ検索] 日本未公開
関連記事

ムサン日記~白い犬 <2011/韓> ★★★

キム・ギヨン監督、ちょっと休憩…

musan.jpgムサン日記~白い犬/무산일기 
2010/韓国
ドラマ
監督/脚本/出演:パク・ジョンボム(デビュー作)
出演:カン・ウンジン、チン・ヨンソク、ソ・ジンウォン
IMDb評価:6.8/10

社会度 ★★★
哲学度 ★★
宗教度 ★
民族度 ★★★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★

2012年初夏、公開予定

musan1.jpgスンチョルは脱北し、ソウルでポスター貼りの仕事をして生計を立てている。よりよい仕事に就こうと刑事の紹介で面接を受けに行くが、身分がバレテしまいなかなか職にありつけない。家の近所の教会に通うようになり、スギョンという女性に出会い、好意を抱くようになる。父親とカラオケボックスを経営していることを知り、偶然を装ってアルバイトを始めるが、トラブルを起こしてしまう…。

監督は、イ・チャンドンの助監督を経て本作がデビューとなるパク・ジョンボム氏。製作費はたった8000万ウォンの大学院の卒業作品であり、監督、脚本、主演の三役をこなしている。一緒に暮らしていたことのある脱北者の友人スンチョルが癌で亡くなり、心の重荷を軽減させるために、以前から構想を練っていた4本の短編映画をつなげて長編化に至ったという。見聞きした体験に基づいた作品。
次回作は地方からソウルへ来て、苦悩の末自殺した友人を題材にした作品だという。興味深い。

musan2.jpgムサン(茂山)とは中国との国境にある町で、脱北を目指す人が多く集まる町だという。主人公スンチョルの出身地でもあり、中国経由で脱北した経緯が劇中で説明されている。自由を求めて命をかけて韓国にやって来たが、住民登録番号を見れば脱北者であることは一目瞭然。下3ケタの125という番号を知られるや否や、決まりかけた仕事も断られてしまうのが現実。ポスター貼りの仕事でもボスの扱いはあまりにもひどい。生活基盤が整っていなければ資本主義での生活は貧困極める。ソウルにおける脱北者の立場や偏見、孤独や現実の厳しさをリアルに描いた作品。

アルバイト先で起こしたトラブルはスンチョルの優しさがゆえであった。事実をわかってもらえることなくクビになってしまう。真面目に生きようとすればするほど損を見る人生はあまりにも理不尽。教会に通い始めたのは宗教にすがろうとしたのか、友達作りのためなのかはわからないが、誰でも自由に出入り出来る教会の入口が社会の入り口を示しているように感じた。

舞台の一部となるのは南大門や東大門といった日本人韓国客が必ずといっていいほど訪れる場所。観光客や地元の人で賑わう街がスンチョルの視点からはあまりにも殺伐としており、私たち日本人が見る景色とだいぶ違う。
青年の後姿からは孤独しか見えてこない。唯一心を許す友達は拾った白い犬だけ。しかし、不思議と悲壮感はなく、スンチョルは常に前を向き、必死で生き残ろうとする姿に心打たれる。

脱北者を描いた作品を観ていつも思うのは、脱北したからといって必ずしも幸せを手にできるとは限らないということ。スンチョルは幸せだったのだろうか・・・ご冥福をお祈りします。

<鑑賞> 2012/3/13
[タグ未指定]
関連記事

異魚島 <1977/韓> ★★★

iodo.jpg異魚島/이어도/Io Island
1977/110min/韓国
ドラマ
監督:キム・ギヨン
出演:イ・ファシキム・ジョンチョルパク・チョンジャパク・アム、クォン・ミヘ、チェ・ユンソク   
IMDb:6.2/10
第28回ベルリン国際映画祭出品作品

社会度 ★★★★
哲学度 ★★
宗教度 なし
民族度 ★★★★
鬼才度 ★★★
脚本 ★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★★

iodo1.jpg現在…
ソウルの観光会社は済州島に新たな観光ホテルを建設した。そのキャンペーンとして記者たちを乗せた行き先不明の観光船が出港された。船に乗って告げられた行き先は“異魚島”。済州島の近くにあり、異魚島を見ると帰ってこれなくなるという伝説があった。その伝説の真相について乗客の2人は口論になっていた。すると、その1人ナムソクが失踪するという事件が起こった。チュンギョルは参考人として警察の事情聴取を受けるが、証拠不十分のため一旦釈放される。自らの容疑を晴らすため、ナムソクの出身地を訪ね、失踪原因と異魚島の伝説について調べ始める…。

回想…
男たちは漁に出たきり、船は帰ってこず、ナムソクは島唯一の男性となっていた。自分もこのままでは異魚島に命を取られてしまうと恐れたナムソクは恋人に必ず戻ると言い残し、島を去っていた。ソウルで大学を卒業し、アワビの養殖を始めるために帰郷する。一度は成功するものの、環境汚染で全滅し、繁殖方法を模索するが、ままならず、またソウルへ戻り新聞記者を始めていた。そして、観光船で失踪してしまった…。

監督は韓国映画界を代表する怪物キム・ギヨン監督の22作目。ギヨン監督には珍しい文芸作品。鬼才度は低めだが、医学の道を歩んだ経歴を感じさせる生物学的なテーマであり、私を虜にさせた一本である。
ギヨン作品の多くに出演し、眼力のあるイ・ファシパク・チョンジャが酒場役とムーダン役を演じ、ハマり役。癖のありすぎるキャスティングも見どころであり、タイトルに“女”が入っていないが、女性の苦悩をとことん掘り下げている。

iodo2.jpg失踪したナムソクは済州島近くの小さな島の出身であり、チョンギョルともう1人の男性はその島を訪ねた。生前のナムソクを知る人たちを一軒一軒訪ね、聞き回るうちに、ナムソクの過去と異魚島伝説が明らかになるというミステリー作品。
失踪原因の謎解きが主軸となり、男たちはどうなったのか、ナムソクの恋人は誰だったのか、恋人はその後どうなったのか、女たちの生活ぶり…など、現在と回想、幻想が入り乱れた構想になっており、あまり観客にやさしい作品ではない。映画字幕による2度目の鑑賞だが、あまりにも壮絶な人間ドラマなため、どれも現実とは考えにくく、どこからが幻想なのか自分なりの解釈に至っていない。

済州島同様、漁業が盛んな島であり、女たちは海女として海に潜り、男たちは漁船に乗って漁にでて生計を立てていた。しかし、漁に行ったきり船は帰ってこず、ナムソク1人を残し島に男はいなくなってしまっていた。島に残された女性たちは“異魚島”を見たから戻ってこれないという伝説を信じ込んで暮らしていた。長い部族社会で生きていたムーダン(巫女)の伝統と伝説が作り出した歪んだ社会を背景としている。

テーマは、“繁殖”。チュンギョルの妻は不妊に悩んでおり、精子を冷凍保存し、人工授精するというエピソードが冒頭から使われている。ナムソクの出身島でも男不在のため、子孫繁栄に苦しめられていた。子孫繁栄のために連れてこられた男性たちは、ムーダンから海女を数人ずつ割り当てられ、妊娠させる対価として彼女らの稼ぎで遊んで暮らしている。監督自身も妻から経済的援助を受けながら映画製作をしていたということもあり、やはりギヨン作品での男女の立場は普通の視点とは違う。女たちが男を求め、奪い合う姿は執念というより女性同士の意地のようにも感じるが、子を授かることができず、いわば女性としての役目を果たせない女性たちの苦悩を掘り下げている。アワビの養殖が環境汚染のために失敗し、新たに模索する姿も、そんな苦しむ女性たちの苦悩を反映させている。

印象的なのがムーダンの存在である。島での重要事項は全てムーダンの祈りによって取り決められ、翻弄されている女性たちの姿が強烈に描かれている。パンソリの力強い歌声がストーリーを引き立てていて、何よりも生命力の強さを感じさせる赤のチョゴリが艶めかしい。

<鑑賞> 2010、2012/3/13
初版:2010/6/20
最終版:2012/3/15

関連記事

陽山道 <1995/韓> ★★★☆

yong.jpg
陽山道
1955/90min/韓国
ドラマ、ロマンス
監督:キム・ギヨン
出演:キム・サンファ、チョ・ヨンス、キム・スンホ、パク・アム
IMDb評価:5.8/10

社会度 ★
哲学度 ★★
宗教度 なし
民族度 ★★★★★
鬼才度 ★★★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★★

yong1.jpg年頃のスドンとオクランは将来を約束していた。しかし、両班の息子ムリョンがオクランに一目惚れをし、2人の関係を壊し、オクランを奪おうとする。スドンとオクランはこっそり結婚を済ませようとしたが、ムリョンの手下に知られてしまい、喧嘩の末、スドンは誤ってその手下を殺してしまった。牢屋にぶち込まれるが、オクスンはスドンを救い出すため、ムリョンとの結婚を承諾してしまう…。

監督は韓国映画界を代表する怪物キム・ギヨン監督の2作目。現存する最も旧いフィルムとされていたが、デビュー作「死の箱(1955)」もフィルムが発見されたようで、何らかの形で観れる日が来ることを切望。
本作に至っては大きく欠損している箇所はなく、繋ぎ目の粗さは多少あるが、音声が途切れる程度でストーリーを追う上ではさほど支障はない。

yong2.jpg舞台は朝鮮王朝時代。封建社会を背景とした三角関係の末の悲劇を描いている。平民をストーリの中心に置き、両班との身分差や理不尽な社会も浮き彫りにしている。半世紀以上も前の作品であることを考慮すると、かなり型破りなストーリーであり、2作目にしてすでにギヨンワールド炸裂。

抱擁のシーンはあってももちろんラブシーンはない。この時代の婚前カップルに肉体関係はないと推測されるが、オクランに迫り拒否されるといったシーンもあり、2人の恋仲の深さや奥ゆかしさが感じられる。ところが、純愛をベースとしていながら、ギヨンの手にかかると清らかさも甘酸っぱさもなく、あたかも不倫の泥沼の末の悲劇のような展開。両班のせいで2人の運命は引き離され、泥沼化していく様とオクランの心情をクドいほどに掘り下げていく。

“陽山道(ヤンサンド)”とは、日本語で検索すると焼き肉店しかヒットせず、知り合いの韓国人に聞いても答えは様々かつ曖昧。掘り下げて調べてみたら、古くから歌われている京畿地方民謡だそうで、男女カップルの間に両班が入り込み、泥沼化していく三角関係の末の悲劇を歌った歌だという。まさに歌通りのストーリーだが、おそらくギヨン監督らしい濃い味付けにはなっているのだろう。劇中でもサムルノリやカヤグムの演奏が効果的に使われ、パンソリの独特な歌声が感情起伏の激しいストーリー展開を盛り立てている。歌詞が理解できればもっと感情移入できたかと思うと、少々悔やまれる。

<鑑賞> KMDb、今月はキム・ギヨン11作品が無料配信 2012/3/2
[サイト内タグ検索] キム・ギヨン監督 パク・アム
関連記事

殺人蝶を追う女 <1978/韓> ★★★★

nabi.jpg殺人蝶を追う女
1978/110in/韓国
ホラー、SF
監督/脚本:キム・ギヨン
脚本:イ・ムヌン
出演:キム・ジャオク、キム・ジョンチル、キム・マン、ナムグン・ウォン、イ・ファシ、キム・マン、パク・アム
IMDb評価:6.7/10

社会度 ★★★
哲学度 ★★★★
宗教度 なし
民族度 ★★
鬼才度 ★★★★
脚本 ★★★★ 
演出 ★★★
演技 ★★

ストーリー① (①と②は結末に触れています)
学生のヨンゴルは友人たちとピクニックに来ていた。蝶を追いかけて捕まえると、ある謎の美女に出くわす。オレンジジュースをご馳走になったが、その美女は自殺願望がある女性で、毒が盛られていた。誰でもいいから一緒に死にたかったと言う。幸い、ヨンゴルは一命を取り留めたが、その後、自分も自殺願望が芽生えてしまった。自殺を試みようと思った矢先に、見知らぬ中年男性が“意思”という本を売りにやって来た。その男は生きる“意思”について語るが、自殺をしようとする者にはそんな話は響かない。口論の末、ヨンゴルはその男を殺してしまった。ところが、翌日もその男はやって来た。その後何度殺しても、その男は蘇る。最後には、骸骨の姿で「生は意思だ~!」と叫びながら、灰になって行った。

ストーリー② (①と②は結末に触れています)nabi2.jpg
ヨンゴルは友人たちと洞窟へ出かけ、白骨体を見つける。こっそり家へ持ち帰ると、命が吹き込まれ、謎の美女が現れた。両親が決めた相手との結婚したくなく、死を選んだが、人間の肝臓を食べれば、またこの世に戻ってこれると言う。ヨンゴルの肝臓を欲しいとせがむが、ヨンゴルは頑なに拒んだ。その代わり一緒に暮らすために、アルバイトとして家で米菓子(円盤型)を作ることにした。機械を稼働し、ポン、ポン…と次々と作られた米菓子が宙を舞う中、2人は結ばれた。しかし、ヨンゴルの肝臓を諦めた美女は、再び骨にもどってしまった。

ストーリー③
ヨンゴルは彼女の骨を持って、考古学の教授を訪ねる。すると、教授の娘は①で毒入りオレンジジュースを飲ませた美女の友人だった。彼女の死がきっかけで教授の娘も自殺願望が芽生えていた。一方ヨンゴルは、3人の死をきっかけに生きる活力にみなぎっていた…。

nabi1.jpg監督は韓国映画界を代表する怪物キム・ギヨン監督の22作目。主演はギヨン作品3作目となるキム・ジョンチル。ドラマ「私の名前はキム・サムスン」「コーヒープリンス1号店」など日本でもお馴染みのキム・ジャオクが教授の娘役として出演している。ギヨン作品には欠かせないイ・ファシパク・アムもかなりクセのある役柄で強烈な印象を残している。

展開は初期のポランスキー監督を彷彿とさせ、ストーリーは江戸川乱歩、演出はアンジェイ・ズラウスキ監督といったところだろうか。私が観たギヨン8作品の中で一番カルト的でシュールで、ブラックユーモアに溢れる。検閲を通過させるためなのか、他の作品にはなかったどこか隠喩的表現方法であるが、ギヨンらしい独特な感性でキャラクターそれぞれの死生観を掘り下げていく。米菓子が宙を舞う中でのセックス・シーンは噂に聞いていた通りの名珍場面だった。
キム・ギドク監督も「悲夢」でラストに蝶を用いているが、本作でも蝶は死の世界へと誘う役目を持っており、“殺人蝶”といった独特な表現を用いている。教授の娘の趣味が蝶の標本だったり、教授は考古学の権威だったり、死を意識させる演出もギヨン作品らしい。“殺人蝶を追う女”とは自殺願望がある女のことである。

現実なのか、夢なのか、はたまた妄想なのか…解釈は観る側の想像に委ねられているが、結局のところ、そんなのはどうでもよく、ギヨン作品では珍しく清々しい爽やかなエンディングとなっている。独立しているように見える3つの話だが、女性たちの死生観を通して、1人の青年が失いかけた“生きる意思”を見出す過程を描いており、全体を通じて、心の更生と希望が感じられる展開になっている。

キム・ギヨン監督作品を観ていつも思うのは、かなり発想がぶっ飛んでいて、開いた口が塞がらない状態になるのだが、実は至って真面目なことを言わんとしているということ。何度も生き返る男をねちっこく描くくどさは伝えたいことが明確であることの裏返しでもあるのだろう。男は“生きる意思”を力説しているが、「“意思”次第で、人生には生きる意味ができる」というメッセージは、いつの時代でも通ずる普遍的な問いかけであり、自殺者が多い韓国の作品となると更に感慨深いものがある。

<鑑賞> KMDb、今月はキム・ギヨン11作品が無料配信 2012/3/6
関連記事

玄海灘は知っている <1961/韓> ★★★★

KMDbの今月の特集(無料配信)はなんとキム・ギヨン監督。しかも11本も。どれだけ待ち焦がれていたか。
鑑賞済み4本も含め、全作観る気満々でいるのだが、内臓を引っかき回される感覚…「陽山道」と本作のたった2作でかなり気が滅入った。
この調子で11本も立て続けに観たら、ノイローゼになりそうだけど、こんな貴重な機会を見逃すわけにもいかないし…
おそらく全作観て、全作記事書きます(or書き直します)!ので、他の作品のアップはしばらくない、と思います。

genkainada.jpg
玄海灘 은 알고 있다 /玄海灘は知っている
1961/韓国
恋愛、戦争
監督: キム・ギヨン
出演: コン・ミドリ、キム・ウンハ、イ・サンサ

社会度 ★★★
哲学度 ★★
宗教度 なし
民族度 ★★★★★
鬼才度 ★★★★

脚本 ★★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★★


太平洋戦争の真っ只中の1944年。多くの朝鮮人学生たちが志願兵として半ば強制的に徴兵された。その中にいたア・ロウンは名古屋の日本軍輸送部隊に入隊した。ある日、秀子という日本人女性と出会い、恋に落ちてしまった。日本人と朝鮮人の恋愛など許されるはずもなく、秀子の母親はひどく反対した。しかし、秀子の妊娠を知り…。

genkainada1.jpg監督は韓国映画界を代表する怪物キム・ギヨン監督の10作目。パク・チャヌクやキム・ギドクといった世界的映画監督を輩出する下地になっていると言われている。長らく失われていたフィルムが次々と発見されたり、復元がされたり、観る機会が増えるのはファンとしては有り難いこと。本作に至っては東京国際映画祭時、2か所の音声と映像の欠落箇所はがあり字幕補足とのことだが、私がIMDbで観たのは音声だけの欠落が2か所で字幕なし。欠落映像が復元されたのか、そのままカットされたのかは不明。いずれにしても観れたことに感謝。

日本軍に入隊させられた朝鮮人兵士の視点から旧日本軍や日本を見つめた作品。私にとって7本目のキム・ギヨン作品であり、今までは女性を主人公にした作品ばかり観てきたが、本作のような男性を主人公にした作品は初めてであり、ユーモアを感じたのも初めてかもしれない。
前半は輸送部隊での様子がメインだが、中盤からは日本の一般家庭を舞台とし、日本人と朝鮮人の壮絶な恋愛ストーリーに移行していく。日本軍からの差別、戦争、恋愛といった苦難にも立ち向かっていく青年のたくましさが前向きに描かれている。

genkai2.jpgほとんどが日本人という設定だが、全員が流暢な韓国語を話しているため、誰が日本人約で誰が朝鮮人役なのか見分けがつき難い。ア・ロウンに靴の底についた犬のフンを舐めさせたり、暴力シーンもあり、民族差別的な発言も多少あるが、下っ端に対するイジメと捉えることもでき、反日だと気分を害することはなかった。日本に対する批判というよりは戦争そのものを訴えているような気がした。北朝鮮映画のように日本人全てが悪人として描かれていないことにも好感。

秀子があまりにも積極的で奥ゆかしさはどこにもない。この時代の日本人女性とは程遠いキャラクター設定ではあるが、ギヨン監督が描く女性像が常に魔性の女であることを考慮すると、比較的控えめということだろうか。

唐突に挿入される空襲や空爆の様子が何ともリアル。拍車がかかる終盤の展開の凄まじさは毎度のことだが、ラストは地獄絵図そのもの。とんでもない恐怖のクライマックスを見せつけられた。この2人の恋の行く末は、“玄海灘は知っている”…のか。

<鑑賞> KMDb、今月はキム・ギヨン11作品が無料配信 2012/3/4
[サイト内タグ検索] キム・ギヨン監督
関連記事

(未) Oslo, 31th August <2011/ノルウェー> ★★★★

oslo.jpg Oslo, 31. august
2011/95min/ノルウェー
ドラマ
監督/脚本:Joachim Trier
脚本:Eskil Vogt
原作:ピエール・ドリュ=ラ=ロシェル(Pierre Drieu La Rochelle)
編集:オリヴィエ・ブッゲ・クエット「人生はビギナーズ」
出演:Anders Danielsen Lie、Hans Olav Brenner、Ingrid Olava
IMDb評価:7.8/10

2011年 第64回カンヌ国際映画祭コンペ部門、ある視点部門 ノミネート作品

社会度 ★★
哲学度 ★★★
宗教度 なし
閉塞感 ★★★
映像美 ★

脚本 ★★★ 
演出 ★★★★
演技 ★★★
編集 ★★

ポケットいっぱいに石を詰め、大きい石を抱きかかえて湖に投身自殺を図ろうとするが、思い留め、一命は取り留めた。34歳のアンダースは、田舎にある薬物リハビリセンターで治療を受けており、あと2週間でリハビリを終えようとしていた。8月30日、就職の面接のために1日休みをもらい、久々のオスロへ向かう。面接を受け、友人たちとも再会するが…。

oslo1.jpgノルウェー出身のJoachim Trier監督の2作目。あのラース・フォン・トリアー監督の遠い遠い親戚だということが、作品を観て妙に納得させられた。心理的苦痛と何とも言えない後味が「メランコリア」を彷彿とさせる。
監督デビュー作「Reprise(2006)」に続いて、Eskil Vogtとの共同脚本、Anders Danielsen Lieを主役に迎えている。ノルウェーでは昨年の夏に大ヒットしたというが、はっきりいって商業映画ではないので、誰にでも薦められる作品ではない。北欧はうつ病や薬物患者が多いという私の認識は間違っているかもしれないが、すごい北欧らしい作品だとは思ったが、日本ですんなり受け入れられるタイプの内容ではない。

オスロへ着くと過去の辛かった記憶が蘇るアンダース。それは薬物を始めるきっかけとなったであろう出来事であり、オスロで彼を待ち受けていたのは過去との対峙であった。カメラは8月30日から31日までのアンダースの行動を追うだけで、ほぼ何も起こらないに等しいが、友人たちとの会話からはかつての人間関係や家族のことが徐々に見えてくる。何が彼の人生を狂わしてしまったのか。1つ1つ過去と向き合い、一歩一歩前に進んでいくかのように見せつつも、現実はそうは甘くない。

oslo2.jpg失望、不安、孤独、絶望、期待、理想、現実…焦燥する思いが手に取るように伝わって来る。まだ34歳の彼は人生をやり直すことができるのか。社会復帰を目前に控え、危機的状況に追い込まれた若者の心情を掘りこんでいく。

意図したことなのか、背景の景色がぼやけた映像になっている。つかみかけた希望に届きそうで届かないもどかしさが現れているようで、つらかった。

希望と絶望が入り乱れる展開は前作同様であり、前作の延長かとさえ思えるストーリーは、自身のアイデンティティを大切にしている監督のこだわりを感じさせる。前作の特徴でもあったポップでパンクロックなユーモアはなく、観る人を選ぶが、個人的には嫌いな映画ではない。

<鑑賞> 2012/2/23
[サイト内タグ検索] 日本未公開 AndersDanielsenLie
関連記事

官能 (英題:The Days Between) <2001/ドイツ> ★★★☆

in den
In den Tag hinein/TheDays Between
2001/118 min/ドイツ
ドラマ
監督/脚本: マリア・スペト(Maria Speth)
撮影: ラインホルト・フォルシュナイダー
出演:ザビーネ・ティモテオ、ヒロキ・マノ、フロリアン・ミュラー・モールンゲン
IMDb評価:7.2/10


社会度 ★★
哲学度 ★
宗教度 なし
官能度 なし
民族度 なし
邦題のセンス 最低!

脚本 ★★
演出 ★★★
演技 ★★★
カメラ ★★★★

in den1大学の食堂で働くリンにはデビッドという彼氏がいる。デビッドは水泳選手であり、鍛えられた肉体は魅力的だが愛想がない。リンがセックスしたい時にだけ会うといった関係。ある日、リンは食堂で日本人留学生コージと出会う。コージは自転車でリンの後をつけるようになる…。

監督は本作が長編監督デビュー作となるドイツ人女流マリア・スペト監督。主演はスイス出身のザビーネ・ティモテオ。出演数も多く、ドイツ映画でたまに観かける顔だが、日本ではDVD発売は本作と「僕の友達(2006)」、「裸の診察室(2010)」の3本のみ。日本人のヒロキ・マノという方も出演しており、ドイツ在住のカメラマンさんで、映画出演は本作が最初で最後のようです。

偶然出くわした作品。思いっきり私好みだった。ということは一般的には好まれない可能性が高く、日本でのDVD発売に驚いている。おそらく日本人が出演しているからなのだろうとは思うが、それにしても邦題がひどすぎる。男女のヌードはあるが、日本版は当然修正が入っているだろうし、扇情的なシーンは皆無で、“官能”というタイトルは観ずに適当につけたとしか思えない。どういう人たちが好み求める映画なのか見極めた上で、しかるべき邦題つけて欲しい。 私がつけるとしたら“彷徨”。

in den2日本人留学生のコージはあまりドイツ語が得意ではなく、リンとの会話が噛み合っていない時がある。相手に伝わらないことをわかっていながら日本語で語るシーンがあるのだが、そこに字幕はない(アメリカ版鑑賞)。非日本人は雰囲気から台詞の内容を推理するしかない。全体的に曖昧を上回る曖昧さで、あまり詳しく説明されておらず、特に人間関係が希釈な上に、少ない登場人物の相関図ですら後半にならないと描けない。かといって不十分かといったら、ただ露骨に描かれていないだけで、ボカし具合が芸術にすら感じる雰囲気のある不思議な異色の恋愛ストーリー。

原題は“漫然と暮らす”といった意味のようで、あえてこれといってやりたいこともなく、将来への希望も展望も見出せない等身大の若者を主人公に据えている。コージも、外国人から見た間違った日本人像ではなく、まさにリアルな日本人の若者。ドイツ人のリンに押され気味で困惑する姿とか、様子を覗いながら一歩一歩づつリンとの距離を縮めて行こうとする姿には日本人のやさしさを感じる。
2人は新しい出会いに胸を弾ませるわけでもなく、余計に苦しむだけだったように思う。彼らの日常はさっぱりしており、黄色や青のフィルターがかかったような映像で、悲壮感も漂う。人間誰しもが進む道に疑問を感じることはあるが、葛藤ではなく、人生を諦めている若者の姿ほど悲しいものはない。観た人の数だけ解釈が異なる結末は、しばらく頭の中を占領してしまいそう。

カメラワークがすごくよかった。監督と共に、撮影者も追ってみようと思う。

<鑑賞> 2012/3/1
[タグ未指定]
関連記事

ヒドゥン・フェイス <2011/コロンビア=西> ★★★★

2012年9月4日より シアターN渋谷にて公開予定

hidden_20120212233529.jpgLa cara oculta/The Hidden Face
スリラー
2011/92min/コロンビア=スペイン
出演:マルチナ・ガルシア、キム・グティエレス、クララ・ラゴ
IMDb評価:6.4/10

社会度 ★★
哲学度 ★★
宗教度 なし
官能度 ★

脚本 ★★★★ 
演出 ★★
演技 ★★★
編集 ★★★★


hidden1_20120212233530.jpgスペインで指揮者を務めるアドリアンはコロンビアの交響楽団から誘いを受ける。デザイナーをしている恋人のべレンも悩んだ末同行することとなった。しばらくベルリンで暮らすという夫婦の豪邸を借り、コロンビアでの生活がスタートした。ところが、アドリアが交響楽団の隊員と親しげな様子を不審に思い、携帯をチェックするとメールのやり取りや電話の着信が残っていた。問いただすと、興味があって誘ったことがあるが断られたという驚きの答えが帰って来た。ベレンはスペインに帰るか否か大家に相談すると…。
一方アドリアンがお詫びの花束を持ち帰ると、家にべレンの姿はなく、“ビデオを見て”というメモが書き残されていた。それは別れを告げるビデオメッセージであった。失恋のショックでバーに飲みに行き、酔い潰れてしまい、店員の部屋へ泊ったことをきっかけに新しい恋がスタートし、バーの店員と同棲することとなってしまった…。

監督はコロンビア出身のAndrés Baizで「Satan(2007)」に続く長編2作目。出演は「Rage(2009)」のMartina García、「蒼ざめた官能<未>(2006)」「マルティナの住む街(2011)」のキム・グティエレス、「マルティナの住む街(2011)」のClara Lago。

hidden2_20120212233529.jpg揺れる浴槽の水面、排水溝から聞こえる声、鏡越しにセックスを見ている犬、やたら映る鏡。
べレンは既に亡くなっており、部屋に幽霊がいるかのような演出がなされており、調査する警察の疑いの目はアドリアンと新しい恋人に向けられる。

中盤から加速がかかり、一体べレンの身に何があったのかは視点を変えた映像と巧みな編集によって徐々に明らかになっていくが、まさかの意外な展開を見せる。女たちの嫉妬を利用した駆け引きといったアイデアが面白い。

去年ほど映画鑑賞に時間を割けないため選りすぐって観ているつもりだが、あまりいい映画に出会えていない。いっその事予備知識の全くない作品を行き当たりばったりに選んだのが本作。スリラーでありながら地味な演出と分かりやすい謎解きがとっても気に入った。主要人物の3人もかなりの美形で映える。アイデアと脚本、編集の勝利。読めない意外な展開と余韻を残す結末も◎。

(あまりの面白さに書かずにはいられない。少々ネタ明かし。結末には触れていません。ご自身の判断で反転して読み進めてください。)
大家の提案は、アドリアンをテストすることだった。やたら映る鏡はマジックミラーとなっており、背後には隠し部屋が用意されていたのである。アドリアンの様子を鏡越しに観察し、反省を見せたところで中から鍵を開けて出るつもりが、肝心の鍵を持ちこむのを忘れてしまった。携帯は圏外。食料も持ち込んでいなかった。挙句の果てに、新しい彼女とのセックスまで見せ付けられ、自身の行いを悔やむベルンであった。揺れる水面は助けを求め中から叩いているからであった。一方新しい彼女ファビアナは、一度は幽霊がいると思い始めるが、カラクリに気付く。しかし、開けては愛するアドリアンを奪い合うことになるため、鍵を開けなかった。鏡越しの見えない女の戦いが始まるのであった…。

<鑑賞> 2012/2/12
[タグ未指定]
関連記事
カテゴリ/Category by Countries
ユーザータグ/Tags

日本未公開(236)

 クシシュトフ・キェシロフスキ監督(16)

 キム・ギドク監督(14)

 キム・ボドゥニア(12)

 パディ・コンシダイン(11)

 ヒアム・アッバス(9)

 キム・ギヨン監督(8)

 ニコラス・ウィンディング・レフン監督(7)

 ロマン・ポランスキー監督(7)

 マイケル・ファスベンダー(7)

 アナス・トマス・イェンセン(7)

 ヴァンサン・カッセル(7)

 ハ・ジョンウ(6)

 ピーター・ミュラン(6)

 ミカエル・パーシュブラント(6)

 ステラン・スカルスガルド(6)

 マッツ・ミケルセン(6)

 クリストファー・ヨーネル(6)

 シェーン・メドウス監督(6)

 モーテン・ソーボー(5)

 ジェラール・ドパルデュー(5)

 トゥーレ・リントハート(5)

 ファティ・アキン監督(5)

 ダール・サリム(5)

 マリア・ボネヴィー(5)

 シン・サンオク監督(5)

 マリウス・ホルスト(5)

 アンドレイ・ズビャギンツェフ監督(4)

 イ・チャンドン監督(4)

 ジョセフ・ゴードン=レヴィット(4)

 デイヴィッド・デンシック(4)

 アレクサンドル・ソクーロフ監督(4)

 ウルリッヒ・トムセン(4)

 ラース・ミケルセン(4)

 ヘンリク・プリップ(4)

 カティ・オウティネン(4)

 シャーロット・ランプリング(4)

 アンジェイ・ワイダ監督(4)

 クリスティナ・ヤンダ(4)

 ミシェル・ウィリアムズ(4)

 ドラゴス・ブクル(4)

 ラズヴァン・ラドゥレスク(4)

 シャルロット・ゲンズブール(4)

 グザヴィエ・ドラン監督(4)

 パプリカ・スティーン(4)

 オルジード・ルカセウィッツ(4)

 Jens_Jørn_Spottag(4)

 チェ・ミョンス(4)

 ヤコブ・セーダーグレン(4)

 ムン・ソングン(4)

 チャン・リュ監督(4)

 フルーツ・チャン監督(4)

 イネス・エフロン(4)

 トリーヌ・ディルホム(4)

 レオナルド・スバラグリア(4)

 ミハイル・クリチマン(4)

 ライアン・ゴズリング(4)

 アッバス・キアロスタミ監督(3)

 マジッド・マジディ監督(3)

 キム・シャピロン監督(3)

 スラッコ・ラボヴィック(3)

 ロメイン・ガヴラス監督(3)

 ビョルン・スンクェスト(3)

 リカルド・ダリン(3)

 イーベン・ドールナ(3)

 ソニア・リクター(3)

 ルイス・プエンソ監督(3)

 ノオミ・ラパス(3)

 ギョーム・カネ(3)

 ピルウ・アスベック(3)

 ミョン・ゲナム(3)

 ケイト・マーラ(3)

 アシュラフ・バーホム(3)

 サリー・ホーキンス(3)

 キム・ソヨン監督(3)

 ルイス・トサル(3)

 ブラッドリー・ラスト・グレイ監督(3)

 アレクサンダー・スカルスガルド(3)

 スティーヴン・レイ(3)

 ペップ・マンネ(3)

 オリヴィエ・バーテレミ(3)

 ホン・サンス監督(3)

 ムハンメド・マジュド(3)

 ラース・フォン・トリアー監督(3)

 パク・チア(3)

 トマス・ヴィンターベア監督(3)

 セバスチャン・イェセン(3)

 レスリー・シャープ(3)

 トーマス・ターグース(3)

 グヴェン・キラック(3)

 ウスマン・センベーヌ監督(3)

 ソ・ジソプ(3)

 ガエル・ガルシア・ベルナル(3)

 ボディル・ヨアンセン(3)

 ティルダ・スウィントン(3)

 フリドリック・トール・フリドリクソン監督(3)

 AndersDanielsenLie(3)

 キム・フォップス・オーカソン(3)

 クリスティアン・ムンジウ監督(3)

 スサンネ・ビア監督(3)

 ピーター・ガンツェラー(3)

 パク・アム(3)

 イ・ファシ(3)

 キム・ミョンミン(3)

 トビアス・リンホルム(3)

 チェ・ウニ(3)

 ウルスラ・メイヤー監督(3)

 ニコライ・リー・カース(3)

 ウルリヒ・ザイドル監督(3)

 ミカエル・ニクヴィスト(3)

 ダニー・ボイル監督(3)

 ペルニラ・アウグスト(3)

 クリスティ・プイウ監督(3)

 キム・ハヌル(3)

 ミミ・ブラネスク(3)

 ニコラス・ブロ(3)

 BogdanDumitrache(3)

 アンヌ=マリー・ダフ(3)

 ルシア・プエンソ監督(3)

 レオン・カーフェイ(3)

 ナタリー・ポートマン(2)

 ジャック・ノロ(2)

 セシリー・A・モスリ(2)

 ミカエル・ハフストローム監督(2)

 マリア・バルベルデ(2)

 ノア・テイラー(2)

 ソル・ギョング(2)

 ユン・ジンソ(2)

 チェ・ミンシク(2)

 チョン・ジュノ(2)

 キム・ジェロク(2)

 ムン・ソリ(2)

 アリ・スリマン(2)

 エラン・リクリス監督(2)

 イ・ジョンジェ(2)

 チュ・ジンモ(2)

 チョ・ジェヒョン(2)

 イ・ミスク(2)

 シム・ジホ(2)

 キム・ドンウク(2)

 チョン・ドヨン(2)

 キム・ガンウ(2)

 ペク・チニ(2)

 カン・シニル(2)

 キム・ナムギル(2)

 アンドレア・アーノルド監督(2)

 パク・チョンジャ(2)

 シベル・ケキリ(2)

 ビロル・ユーネル(2)

 ヤヌシュ・ガヨス(2)

 キム・セロン(2)

 フランソワ・オゾン監督(2)

 ガス・ヴァン・サント監督(2)

 ジェーン・カンピオン監督(2)

 アンジェイ・ズラウスキ監督(2)

 ジュリエット・ビノシュ(2)

 マイク・リー監督(2)

 ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督(2)

 パク・チャヌク監督(2)

 アンドレイ・タルコフスキー監督(2)

 トラン・アン・ユン監督(2)

 ソン・ヒョナ(2)

 オリヴィエ・グルメ(2)

 マルック・ペルトラ(2)

 アキ・カウリスマキ監督(2)

 ギャスパー・ノエ監督(2)

 ミシェル・シュボール(2)

 レフ・マイェフスキ監督(2)

 GabrielSpahiu(2)

 キリアン・マーフィ(2)

 クレイグ・ロバーツ(2)

 スティーヴン・ソダーバーグ(2)

 SettarTanriögen(2)

 スティーブ・マックイーン監督(2)

 キャリー・マリガン(2)

 イザベル・ユペール(2)

 ニール・シュナイダー(2)

 クシシュトフ・ピチェンスキ(2)

 オーレ・ボールネダル監督(2)

 フランソワ・クリュゼ(2)

 キッレ・ヘルム(2)

 ナーセル・ヘミール監督(2)

 ドメ・カルコスキ監督(2)

 ペルッティ・スヴェホルム(2)

 ウド・キアー(2)

 ナディーン・ラバキー監督(2)

 チャン・チェン(2)

 トーマス・ヴィルム・ヤンセン(2)

 アンドレアス・ウィルソン(2)

 アモス・ギタイ監督(2)

 サーデット・アクソイ(2)

 ニーナ・ホス(2)

 イ・ジェフン(2)

 ツヴァ・ノヴォトニー(2)

 Rosalinde_Mynster(2)

 ニコライ・アーセル監督(2)

 パトリシア・シューマン(2)

 ミケール・ビアクケーア(2)

 クリスティアン・ペツォルト監督(2)

 ジュリア・シャハト(2)

 ラン・ダンケル(2)

 ペーター・アンデション(2)

 グスタフ・スカルスガルド(2)

 ポール・シュレットアウネ監督(2)

 Shanti_Roney(2)

 Sarah_Boberg(2)

 Annette_K.Olesen監督(2)

 ミキ・マノイロヴィッチ(2)

 ズラッコ・ブリッチ(2)

 カタリン・ミツレスク監督(2)

 キャリー・ジョージ・フクナガ監督(2)

 ShantiRoney(2)

 ゾーイ・カザン(2)

 リチャード・ジェンキンス(2)

 ラミン・バーラニ監督(2)

 ルクレシア・マルテル監督(2)

 MadsSjøgårdPettersen(2)

 トム・マッカーシー監督(2)

 レハ・エルデム監督(2)

 パヴェル・パヴリコフスキー監督(2)

 ハン・ウンジン(2)

 ヴィンセント・ギャロ(2)

 クレール・ドゥニ監督(2)

 ハビエル・バルデム(2)

 ホリデイ・グレインジャー(2)

 ニコラ・デュヴォシェル(2)

 チョン・ジェホン監督(2)

 エレナ・アナヤ(2)

 フリオ・メデム監督(2)

 マキシム・ゴーデット(2)

 キム・ヘジャ(1)

 クリスティーナ・ヤンダ(1)

 ダレン・アロノフスキー監督(1)

 ウォンビン(1)

 チャン・チョルス監督(1)

 シャルナス・バルタス監督(1)

 フィリップ・リオレ監督(1)

 アニエスカ・ホランド(1)

 コ・ソヨン(1)

 イ・ビョンホン(1)

 ホ・ジュノ(1)

 ポール・ラヴァーティ(1)

 ニーナ・イヴァニシ(1)

 チ・ジニ(1)

 キム・スンホ(1)

 アレックス・ファン・ヴァーメルダム監督(1)

 オム・テウン(1)

 Henning_Valin_Jakobsen(1)

 パク・ヘイル(1)

 カン・ジファン(1)

 イエジー・スコリモフスキ監督(1)

 シン・ミナ(1)

 ビアギッテ・ヨート・スレンセン(1)

 ソーレン・マリン(1)

 ジェニファー・ローレンス(1)

 Signe_Egholm_Olsen(1)

 ジャファール・パナヒ監督(1)

 ハ・ジウォン(1)

 キム・スンウ(1)

 キム・ユンジン(1)

 エマニュエル・セニエ(1)

 イム・スジョン(1)

 ナ・ホンジン監督(1)

 イェジ・シュトゥール(1)

 ヴァンサン・ランドン(1)

 ノルマ・アレアンドロ(1)

 ミーラー・ナーイル監督(1)

 アナマリア・マリンカ(1)

 ブラッド・アンダーソン監督(1)

 AlexandruPapadopol(1)

 イム・グォンテク監督(1)

 ユン・ジョンヒ(1)

 ブリュノ・デュモン監督(1)

 スカーレット・ヨハンソン(1)

 マリア・ポピスタス(1)

 TomHarper監督(1)

 村上春樹(1)

 キム・スヨン監督(1)

 ヴィルジニー・ルドワイヤン(1)

 ジョン・マルコヴィッチ(1)

 ダニス・タノヴィッチ監督(1)

 ケヴィン・スペイシー(1)

 ヤン・クーネン監督(1)

 チョン・ジヨン監督(1)

 カリーヌ・ヴァナッス(1)

 ヴァンサン・ロティエ(1)

 アダム・フェレンツィ(1)

 アミール・ナディリ監督(1)

 リュディヴィーヌ・サニエ(1)

 パブロ・トラペロ監督(1)

 イム・サンス監督(1)

 RomaGasiorowska(1)

 リシャルト・ブガイスキ監督(1)

 ロネ・シェルフィグ監督(1)

 チャン・フン監督(1)

 ヴィム・ヴェンダース監督(1)

 アブデラマン・シサコ監督(1)

 イ・ジョンギル(1)

 マルティン・シュリーク監督(1)

 キム・ジョンチョル(1)

 ジョン・キューザック(1)

 

メールフォーム/Mail Form
ご自身のメールアドレスを知られたくない方は、コメント欄からどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。